世界中の子どもたちに利用されている英語多読ツール「Raz-Kids(ラズキッズ)」。その魅力は、aaからZ2までの全29段階という、子どもの成長に合わせて非常に細かく設計されたレベル分けにあります。

しかし、レベルが細かいがゆえに、「うちの子はどこから始めるべき?」「レベルが上がると、具体的にどう難しくなるの?」といった疑問を持つ保護者の方も少なくありません。

この記事では、ラズキッズの全29レベルについて、公式データや専門的な分析を基に、1冊あたりの語数、内容のテーマ、そして各レベルで求められるスキルまで、徹底的に掘り下げて解説します。

また、ラズキッズやラズプラスについての詳しい解説はこちらの記事をご確認ください。

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ラズキッズのレベル分けの仕組み

ラズキッズのレベルは、単なる難易度順ではありません。アメリカの学校で広く採用されている「GRL (Guided Reading Level)」という指標に準拠しており、子どもの読解力を科学的に分析する「Lexile(レクサイル)指数」とも連動しています。

これは、文字の読み方(デコーディング)から始まり、徐々に文章の複雑さや語彙を増やしていくことで、子どもが無理なく読解力をステップアップできるよう、教育的に設計されていることを意味します。

ラズキッズのレベルと英検のより詳細な比較については、こちらの記事で解説しています。英検とのレベル比較について気になっている方は以下の記事をご確認ください。

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ラズキッズのレベル区分

ラズキッズはaa~Z2の全29レベルに分かれており、これから英語学習を始める初心者から英検準1級といった上級者まで、幅広いレベルに対応しております。これらのレベルはアメリカ現地の小学生を基準に作成されておりますが、一番簡単なレベルaaでは数字から入るので、日本人でも使えるような難易度となっています。

各レベルの目安語数

それぞれのレベルの目安語数などは下の表の通りです。

レベル語数1ページあたりの語数
aa10~152~3
A20~323~4
B35~455~6
C35~505~12
D50~8010~15
E80~12010~20
F120~18012~24
G180~24020~30
H200~32020~40
I300~45030~50
J400~65040~70
K500~80050~100
L800~120050~100
M900~150050~120
N1100~150050~120
O1300~150050~150
P1300~160050~150
Q1300~180050~150
R1500~200060~180
S1500~210060~180
T1600~210060~200
U1600~210060~200
V1700~220080~200
W1700~240080~250
X1800~240080~250
Y1800~270080~300
Z1800~270080~300
Z11800~3000100~350
Z21800~3000100~350

レベルによって語彙や文法、お題も難しくなる

ラズキッズでは、レベルが上がるにつれ、使用されている文法や語彙も難しくなってきます。例えば、レベルaaでは果物や乗り物など、身近なお題が多いですが、次第に歴史などのより難しいお題も増えてきます。また、使用されている語彙や文法も難しくなります。

レベル別の詳細解説

続いて、レベルごとにどのようなレベルか細かく見ていきましょう。

レベルaa

指標目安
1冊あたりの語数15–25語
米国学年相当Kindergarten
Lexile®指数BR70L–160L
英検レベル(推定)英検Jr.

1ページに1つの単語と、その意味を示す大きなイラストで構成。「I see a ball.」のような、非常に単純で反復的な文章が特徴です。果物、おもちゃ、体など、身近なテーマを通じて、英語の音と文字、意味を一致させる練習をします。

レベルA

指標目安
1冊あたりの語数25–40語
米国学年相当Kindergarten
Lexile®指数BR70L–160L
英検レベル(推定)英検Jr.

「I like to run. I like to jump.」のように、同じ文のパターンが繰り返されます。イラストが内容理解を強力にサポートするため、子どもは絵を見るだけで意味を推測できます。このレベルから、内容を簡単なクイズで確認する作業が始まります。

レベルB

指標目安
1冊あたりの語数35–50語
米国学年相当Kindergarten
Lexile®指数BR70L–160L
英検レベル(推定)英検Jr. / 5級

文のパターンが少し多様化し、疑問符などの簡単な句読点が登場します。家族や公園での遊びなど、少し広がりのあるテーマで、明確な始まりと終わりがある簡単な物語に触れます。

レベルC

指標目安
1冊あたりの語数45–70語
米国学年相当Kindergarten
Lexile®指数BR70L–160L
英検レベル(推定)英検Jr. / 5級

1ページあたり1〜2行の文章になり、単一の文パターンへの依存度が低くなります。物語(フィクション)に加え、簡単な説明文(ノンフィクション)が登場し始めるのが特徴です。絵、文字、文のパターンなど、複数の手がかりから意味を理解する練習をします。

レベルD

指標目安
1冊あたりの語数65–120語
米国学年相当Grade 1
Lexile®指数160L–530L
英検レベル(推定)英検5級

文章が長くなり(最大9語)、過去形や複数形といった少し複雑な文法が導入される、重要な移行レベルです。説明文の割合が増え、「誰が、何を、どこで」といった情報を文章から読み取る練習が中心となります。

レベルE

指標目安
1冊あたりの語数79–130語
米国学年相当Grade 1
Lexile®指数160L–530L
英検レベル(推定)英検5級

レベルDの発展形で、物語文での会話が増えます。簡単な民話や友情についての物語、動物や地域の仕事に関するノンフィクションなどを通じて、読むスピードと表現力を高めていきます。

レベルF

指標目安
1冊あたりの語数80–270語
米国学年相当Grade 1
Lexile®指数160L–530L
英検レベル(推定)英検5級

高頻度語の繰り返しや予測可能なパターンへの依存が大幅に減り、より自然な文章に。ノンフィクションでは、目次や索引といった本の構成要素を学ぶ本も登場し、少し長めの文章でも集中力を維持する練習をします。

レベルG

指標目安
1冊あたりの語数150–230語
米国学年相当Grade 1
Lexile®指数160L–530L
英検レベル(推定)英検5級

物語に明確な「問題」と「解決」といった筋書きが登場します。「grinned from ear to ear(満面の笑みを浮かべた)」のような、少し文学的な表現も導入され、登場人物の感情や動機を理解する力が求められます。

レベルH

指標目安
1冊あたりの語数150–250語
米国学年相当Grade 1
Lexile®指数160L–530L
英検レベル(推定)英検4級

1ページあたりの文字量がぐっと増え、テキストの密度が高まります。ノンフィクションのトピックも、簡単な科学の概念など、少し学術的になります。英検4級への移行は、日本の中学レベルの文法や語彙に触れ始めることを意味します。

レベルI

指標目安
1冊あたりの語数180–340語
米国学年相当Grade 1
Lexile®指数160L–530L
英検レベル(推定)英検4級

複数音節の単語が導入され、段落の区切りがより明確になります。有名人の簡易な伝記など、内容を理解するためにある程度の背景知識が必要な本も登場し、「学ぶために読む」段階へと少しずつ移行していきます。

レベルJ

指標目安
1冊あたりの語数230–470語
米国学年相当Grade 1
Lexile®指数160L–530L
英検レベル(推定)英検4級

文章量が著しく長くなり、イラストの役割が内容の補足へと変化します。このレベルから、読後のクイズが「難しくなった」と感じる子が増える傾向にあります。単なる事実確認だけでなく、より深い内容理解が試されます。

レベルK

指標目安
1冊あたりの語数230–460語
米国学年相当Grade 2
Lexile®指数510L–850L
英検レベル(推定)英検3級

簡単なチャプターブック(章立てのある本)が登場し、複数の章にわたって物語や論旨を追う能力が求められます。ノンフィクションでは、米国の小学2年生のカリキュラムに沿った科学や社会科のトピックを扱います。

レベルL

指標目安
1冊あたりの語数300–600語
米国学年相当Grade 2
Lexile®指数510L–850L
英検レベル(推定)英検3級

語彙が日常会話的なものから、より学術的なものへと変化します。文脈の手がかりを使って、知らない単語の意味を推測する能力を養います。

レベルM

指標目安
1冊あたりの語数400–750語
米国学年相当Grade 2
Lexile®指数510L–850L
英検レベル(推定)英検3級 / 準2級

本のページ数、1ページあたりの文字数がさらに増加。民話、偉人伝、自然現象など、幅広いトピックを扱います。英検準2級との相関が見られ始め、内容の複雑さが日本の高校レベルに近づいてきます。

レベルN

指標目安
1冊あたりの語数500–800語
米国学年相当Grade 2
Lexile®指数510L–850L
英検レベル(推定)英検準2級

科学、医療、アメリカ史など、フィクションとノンフィクションが豊富に混在し、難しい専門用語も登場します。ある家庭では、子どもがこのレベルに到達した時点で英検2級に合格したというケースもあり、実践的な目標となりうるレベルです。

レベルO

指標目安
1冊あたりの語数700–1,100語
米国学年相当Grade 2
Lexile®指数510L–850L
英検レベル(推定)英検準2級

本の長さが大幅に増加し、初めてイラストが全くないページが登場します。文章だけで情景や登場人物の心情を想像する、純粋なテキストベースの読解力が要求されます。

レベルP

指標目安
1冊あたりの語数700–1,200語
米国学年相当Grade 2
Lexile®指数510L–850L
英検レベル(推定)英検準2級

歴史的なトピックが頻繁に登場し、より複雑な構文(関係代名詞など)が使われます。歴史や科学のテキストにおける因果関係を理解する力が求められます。

レベルQ〜S

指標目安
1冊あたりの語数900–1,800語
米国学年相当Grade 3
Lexile®指数660L–940L
英検レベル(推定)英検準2級

テキスト量の多いページが標準となり、複数の節を含む複雑な文が一般的になります。特にレベルSでは、現代アメリカの歴史や社会問題(公民権運動など)を深く掘り下げる本が登場します。これらを完全に理解するには、英語力だけでなく、その文化的・歴史的背景知識(スキーマ)も必要となり、本格的な教養が身につきます。

レベルT〜W

指標目安
1冊あたりの語数1,000–3,000語
米国学年相当Grade 3-4
Lexile®指数660L–1030L
英検レベル(推定)英検準2級 / 2級

テキストは長く複雑で、持続的な集中力を要求します。言語はフォーマルで学術的になり、説得力のあるエッセイや社会問題を議論するテキストなどを通じて、著者の主張と根拠を評価する「批判的読解力」を養います。このレベルを読めることは、日本の英語学習において高い能力の証明となります。

レベルX〜Z2

指標目安
1冊あたりの語数1,500–4,500語
米国学年相当Grade 5+
Lexile®指数890L–1120L+
英検レベル(推定)英検準1級

Raz-Kidsシステムの頂点。米国の中学校の読書レベルに相当し、非常に高い英語能力が求められます。歴史、科学、人体の仕組み、病気といった複雑なテーマを詳細に扱うノンフィクションが中心です。英語を「学ぶ」段階から、英語「で」専門的な内容を学ぶ段階へと完全に移行し、英検準1級以上の高度な試験対策にも直結します。

まとめ

今回はラズキッズのレベルについて詳しく見ていきました。ラズキッズはこれから英語を始める初心者から英検準1級を目指す上級者まで、幅広いレベルに対応した教材となっています。是非おうちでの英語学習に役立ててください!

再度告知となりますが、Jumpstart Englishでもラズキッズ/ラズプラスの共同利用を募集しております。年間3,300円でご利用いただけますので、ご希望の場合、以下のリンクより詳細をご確認ください。

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よくあるご質問

Q. ラズキッズのレベルは全部でいくつありますか?

A. ラズキッズにはaaからZ2まで、全29段階のレベルが用意されています。これはアメリカの学校で広く採用されているGRL(Guided Reading Level)という指標に基づいており、子どもの読解力に合わせて非常に細かくステップアップできるよう設計されています。

Q. 初心者の子どもはどのレベルから始めるべきですか?

A. 英語学習を始めたばかりのお子様は、一番簡単なレベルaaから始めるのがおすすめです。レベルaaでは数字や果物、乗り物といった身近なテーマを扱い、1ページに1単語と大きなイラストという構成で、英語の音と意味を一致させる練習からスタートできます。

Q. レベルが上がると、内容や難易度はどのように変化しますか?

A. レベルが上がるにつれて、語彙や文法が難しくなるだけでなく、テーマも身近なものから歴史や科学、社会問題といった専門的な内容へと広がります。また、1冊あたりの語数が増え、レベルO以降ではイラストのないページが登場するなど、より高度な読解力が求められるようになります。

Q. ラズキッズのレベルは英検でいうとどのくらいに相当しますか?

A. 目安として、レベルaaからCが英検Jr.、レベルDからGが英検5級、レベルKからMが英検3級、レベルXからZ2が英検準1級相当となっています。初心者から上級者まで、英検の各級に対応した幅広い学習が可能です。

Q. 高レベル(XからZ2)ではどのような力が身につきますか?

A. 最高レベルのXからZ2は米国の中学校の読書レベルに相当し、英語を「学ぶ」段階から、英語「で」専門的な内容を学ぶ段階へと移行します。歴史や科学、人体などの複雑なテーマを理解し、英検準1級以上の高度な試験対策にも直結する非常に高い英語力が身につきます。