「英検3級の一次試験には受かったけれど、面接では何を聞かれるのか分からず不安…」という方は多いのではないでしょうか。

英検3級の二次試験(面接)は、決して「英語で難しいスピーチをしなければならない」という場ではありません。面接委員が見ているのは、「3級レベルの基本的な語彙と文法を使って、短くても筋の通ったやり取りができるか」という点です。ここを取り違えて単語の暗記ばかりに時間をかけると、本番で言葉に詰まってしまう原因になります。

結論から言うと、英検3級の面接で何を聞かれるかは、出題パターンが明確に決まっています。問題の構成を正しく理解し、それぞれに対する「答え方の型」を身につけておけば、過度に緊張する必要はありません。

まずは全体像を把握!英検3級・面接の流れ

英検3級の面接はフリートークではなく、出題形式が固定されたテストです。おおまかな流れは以下のようになっています。

  1. 入室〜挨拶:簡単な挨拶と、受験票(面接カード)のやり取りをします。
  2. 問題カードの受け取りと黙読:英文とイラストが描かれたカードを渡され、20秒間黙読します。
  3. 音読:カードの英文を声に出して読みます。
  4. No. 1〜No. 3の質問:カードの英文やイラストに関する質問に答えます。
  5. No. 4〜No. 5の質問:カードを裏返し、受験者自身の意見や日常について答えます。
  6. 退室:カードを返し、挨拶をして退室します。

このように、質問は全部で5問(No.1〜No.5)出題されます。パートごとに求められる能力が異なるため、ここを分けて対策すると、練習の効率が一気に上がります。

面接で実際に聞かれる内容と答え方のポイント

【音読】英文の区切りを意識して読む

カードを受け取って20秒間黙読した後、英文の音読を求められます。ここで大切なのは、ネイティブのような完璧な発音ではなく、「英文の意味の区切りを理解して読めているか」です。

タイトルから読み始め、単語を飛ばさないこと、カンマ(,)やピリオド(.)で適切に息継ぎをすることがポイントです。分からない単語があっても、止まりすぎずに堂々と読み切りましょう。

【No. 1】パッセージ(英文)についての質問

音読した英文の内容について、1問質問されます。「According to the passage, How / Why ~?」という形で聞かれることがほとんどです。

ここは自分の意見を言うのではなく、英文の中から答えの根拠を見つけて答える問題です。

たとえば、「Why do many students use the library?」と聞かれたら、本文中の該当箇所を見つけ、「Because they can study quietly there.」のように必要最小限で答えます。このとき、本文の主語(Many studentsなど)を代名詞(they)に置き換えて答えるのがポイントです。

【No. 2・No. 3】イラストについての質問

No. 2とNo. 3は、カードに描かれたイラストに関する問題です。使うべき表現がかなり限定されているため、対策の効果が出やすいパートです。

  • No. 2:人物の行動を答える

特定の人物を指して「What is the man doing?」のように聞かれます。ここでは必ず「現在進行形(主語 + be動詞 + ~ing)」を使って、「He is reading a book.」のように答えます。

  • No. 3:状況や様子を答える

「What is the girl going to do?(何をするつもりですか)」や物の状態などを聞かれます。「She is going to buy a drink.」など、聞かれた文法(この場合は be going to )に合わせて正確に答えましょう。

【No. 4・No. 5】受験者自身のことを聞く質問

No. 3が終わると、「Please turn over the card.(カードを裏返してください)」と指示されます。ここからは、カードの内容から離れ、受験者自身の日常や考えについて聞かれます。

  • No. 4:カードのテーマに少し関連した質問(例:「あなたはよく本を読みますか?」)
  • No. 5:一般的な日常に関する質問(例:「週末は何をして過ごしますか?」)

ここは、趣味、学校生活、週末の過ごし方など身近なテーマばかりです。「Yes / No」で答えられる質問なら、「Yes. / No.」と答えた後に、もう1文(理由や具体例)を付け足すのが理想的です。「Yes. I often read books after dinner.」のように返せれば、面接委員にとても良い印象を与えられます。

減点されやすい注意ポイント

面接で失点してしまう主な原因は、難しい英語が使えないことではなく、「基本動作の乱れ」です。

1. 質問を最後まで聞かずに話し始める

緊張のあまり、知っている単語が聞こえた瞬間に推測で答えてしまうケースです。最後まで面接委員の英語を聞き、何を聞かれているか(Whenなのか、Whereなのかなど)を正確に把握しましょう。

2. 沈黙してしまう

英検の面接には「アティチュード(態度・コミュニケーションの意欲)」という採点項目があります。完璧な英文を作ろうとして黙り込んでしまうくらいなら、知っている単語を繋げてでも何か答えた方が評価は高くなります。どうしても聞き取れなかった場合は、「Pardon?(もう一度お願いします)」と聞き返しても減点にはなりません。

3. 主語と動詞が抜けてしまう

日本語の感覚のまま単語だけで答えてしまい、主語が抜ける受験者も少なくありません。「Playing soccer.」ではなく、「He is playing soccer.」のように、主語と動詞を備えた完全な文(フルセンテンス)で答える癖をつけましょう。

直前対策でやるべきこと

本番前に最優先でやるべきなのは、「声に出して答える練習」です。黙読やリスニングだけでは、スピーキングの対策にはなりません。

おすすめは、過去問や対策本を使って「音読1題・イラスト問題2問・自分のことへの質問2問」を1セットとし、毎日10〜15分、時間を計りながら声に出して通し練習をすることです。

ご家庭で練習する場合は、保護者の方が面接官役をしてあげるのが効果的です。発音の細かなチェックよりも、「質問に対して黙らずに反応できているか」「フルセンテンスで答えられているか」を見てあげてください。

一人で練習する場合は、スマートフォンの録音機能を使うのが有効です。自分の回答を客観的に聞くことで、声の小ささや文法のエラーに気づくことができます。

まとめ:準備はシンプルに、本番はリラックスして

英検3級の面接において、最短合格を狙うなら、すべての質問に対する回答を丸暗記するのではなく、汎用性の高い「答え方の型」を身につけることが重要です。

面接が苦手な人ほどたくさんの難しい表現を覚えようとしがちですが、3級では逆効果です。使える英文をむやみに増やすより、現在進行形や「Because it’s fun.」といった使い回しやすい確実な表現を、反射的に口から出せるようにしておく方が本番で役立ちます。

もしご家庭での学習に限界を感じたり、何から手をつけていいか迷ったりした場合は、Jumpstart Englishのように級別の出題パターンに沿って効率的に指導を行うスクールの活用も一つの選択肢です。

面接本番で求められるのは、流暢さよりも「落ち着いてコミュニケーションを取ろうとする姿勢」です。聞かれたことにシンプルかつ正確に答える練習を、今日からさっそく始めてみましょう。

よくあるご質問

Q. 英検3級の二次試験(面接)はどのような流れで行われますか。

A. まず入室して挨拶と受験票の受け渡しを行い、問題カードを受け取ります。20秒間の黙読のあと音読し、カードの英文やイラストに関する質問3問(No.1からNo.3)に答えます。その後、カードを裏返して受験者自身の意見や日常に関する質問2問(No.4・No.5)に答え、最後にカードを返却して退室します。

Q. 音読のパートで評価されるポイントは何ですか。

A. ネイティブのような完璧な発音ではなく、英文の意味の区切りを理解して読めているかが重視されます。タイトルから読み始め、単語を飛ばさないように注意し、カンマやピリオドで適切に息継ぎをしながら堂々と読み切ることが大切です。

Q. パッセージ(英文)に関する質問にはどのように答えればよいですか。

A. 自分の意見ではなく、本文の中から答えの根拠を探して回答します。質問が「Why」なら「Because」で答え、本文の主語を「they」などの代名詞に置き換えて、必要最小限の長さで答えるのがポイントです。

Q. イラストに関する質問(No.2・No.3)の注意点はありますか。

A. 主語と動詞を備えた完全な文(フルセンテンス)で答えることが重要です。人物の行動を問う質問には現在進行形(be動詞+ing)を使い、予定を問う質問には「be going to」を使うなど、聞かれた文法に合わせて正確に答える必要があります。

Q. 受験者自身のことを聞かれる質問では何を意識すべきですか。

A. 「Yes」や「No」だけで終わらせず、理由や具体例などの情報をもう1文付け足して答えるのが理想的です。難しい表現を使おうとするよりも、現在進行形などの使い慣れた確実な表現で、反射的に答えられるようにしておきましょう。

Q. 面接中に質問が聞き取れなかったり、言葉に詰まったりした場合はどうなりますか。

A. 沈黙してしまうと減点の対象になりますが、どうしても聞き取れない場合に「Pardon?」と聞き返すことは減点になりません。完璧な英文を作ろうと黙り込むより、知っている単語を繋げてでもコミュニケーションを取ろうとする姿勢(アティチュード)を見せることが大切です。