英検準2級の一次試験で、多くの受験者が「ライティングをどう対策すればいいかわからない」と悩みます。特に2024年度からライティング問題がリニューアルされ、新たにEメール問題が加わったことで、対策の幅が広がりました。

この記事では、英検準2級ライティングの試験形式から、文法の一覧、意見論述・Eメール問題それぞれの解き方、そして練習問題の活用法まで、実践的な対策をまとめています。初めてライティングに取り組む方も、スコアアップを目指す方も、ぜひ参考にしてください。

英検準2級のライティングとはどんな試験か

英検準2級のライティングは、一次試験(筆記試験)の中に含まれており、CSEスコアの算出においても重要な技能のひとつです。リーディング・リスニングと並んで、合否を左右する大きな要素になります。

ライティングの出題形式と配点

2024年度第1回検定より、英検準2級のライティングは1題から2題構成にリニューアルされました。出題されるのは次の2問です。

大問5:Eメール問題(12点満点)

友人からのカジュアルなEメールを読み、返信メールを英語で書く問題です。解答の語数の目安は40語〜50語とされています。採点は「内容」「語彙」「文法」の3観点で、それぞれ4点ずつ、合計12点満点です。

ポイントは、メールに書かれた内容について掘り下げる質問を2つ書き、さらに最後の文に書かれた問いにも答える必要があることです。指示を見落とすと採点されない箇所が生じるため、問題文をしっかり読む習慣が重要です。

大問6:意見論述問題(16点満点)

与えられたテーマについて自分の意見と理由を英語で書く問題です。解答の語数の目安は50語〜60語で、採点は「内容」「構成」「語彙」「文法」の4観点で各4点、合計16点満点です。

2問合わせてライティングの満点は28点になります。この配点の重さからも、ライティングを得点源にすることが合格への近道です。

一次試験における位置づけ

英検準2級の一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングの3技能で構成されています。合否はCSEスコアという独自の基準で判定され、各技能のスコアが合算されます。1つの技能だけが突出しても合格できるわけではなく、ライティングでも一定以上のスコアを確保することが求められます。

一次試験合格の目安として、各技能でおおよそ6割程度の得点が必要とされています。ライティングは自己採点がしにくい技能ですが、採点観点を理解して練習を重ねることで着実にスコアを伸ばせます。

準2級ライティングで求められる文法力

ライティングで高得点を取るためには、文法の正確さが不可欠です。複雑な文法を使う必要はありませんが、基本的な文法を正確に使いこなせることが求められます。

必須の文法項目一覧

英検準2級のライティングで求められる文法は、大きく「3級までの復習事項」と「準2級から新たに登場する項目」に分けられます。

3級までに習得しておくべき文法(復習事項)

  • 現在完了形(have/has + 過去分詞)
  • 受動態(be動詞 + 過去分詞)
  • 分詞(現在分詞・過去分詞の形容詞的用法)
  • 関係代名詞(who, which, that)
  • 比較級・最上級
  • 不定詞・動名詞の基本的な使い方
  • 助動詞(can, should, must, willなど)

準2級から新たに必要な文法項目

  • 過去完了形(had + 過去分詞)
  • 仮定法(If I were〜、I wish〜など)
  • 使役動詞(make/let/have + 原形不定詞)
  • 比較級の応用表現(the + 比較級〜, the + 比較級〜など)
  • 動名詞・不定詞の応用(動名詞のみを目的語に取る動詞など)
  • 関係副詞(where, when, whyなど)

ライティングで特に使いやすい文法構造

ライティングでは、難しい文法を無理に使う必要はありません。むしろ「理由を述べる」「例を挙げる」「まとめる」ための基本的な文法を正確に使う方が、採点で高い評価を得やすいです。

たとえば、because〜(〜なので)、for example(例えば)、I think that〜(私は〜だと思います)などのシンプルな表現を文法ミスなく書けることが、文法観点での得点につながります。

間違えやすい文法ポイント

英検準2級のライティングで受験者が陥りやすいミスを把握しておきましょう。

三単現のs・複数形の漏れ

He play tennis every day. のように三単現のsを忘れるケースは非常に多いです。主語と動詞の対応を見直す習慣をつけることが大切です。

時制のぶれ

文の途中で時制が変わってしまうミスも頻繁に見られます。意見を述べるときは現在形、過去の体験を根拠にするときは過去形と、文章全体で時制を統一することを意識してください。

接続詞の重複使用

Because〜, so〜. のように接続詞を2つ使ってしまうのは誤りです。Because〜.(理由の文)〜, so〜. のどちらかに統一しましょう。

前置詞のミス

interested in(〜に興味がある)、good at(〜が得意)など、動詞や形容詞とセットで使う前置詞は丸ごと覚えてしまうことが、ミスを減らす近道です。

Eメール問題の対策と解き方

2024年度から新設されたEメール問題は、返信メールという形式のため「何を書けばいいかわからない」と感じる受験者も少なくありません。ポイントを押さえれば、得点しやすい問題でもあります。

Eメール問題の出題形式と注意点

問題用紙には、友人(外国人)からのカジュアルなEメールが印刷されています。本文の中に下線部があり、その下線部の内容に関する質問を2つ書くこと、そしてメールの最後に書かれた質問に答えることが求められます。

採点上の注意点として最も重要なのは、指示に従わない回答は採点されない場合があることです。質問を2つ書く指示を見落としたり、最後の問いへの返答を忘れたりすると、大きな失点につながります。

語数の目安は40語〜50語と比較的少なめです。長文を書こうとするよりも、指示をすべて満たすことを最優先にしましょう。

Eメールを書く手順とコツ

手順1:問題文をしっかり読む

本文と下線部の内容、最後の質問を正確に把握します。何について質問すればよいか、どの質問に答えればよいかを確認してから書き始めましょう。

手順2:書く内容を日本語でメモする

書く前に「質問①:〇〇について聞く」「質問②:△△について聞く」「最後の問いへの返答:□□」と整理すると、書き漏れを防げます。

手順3:シンプルな英文で書く

40〜50語という語数制限があるため、一文ずつ短く明確に書くことが重要です。What do you usually do when〜?(〜のときは普段どうしていますか?)や Have you ever tried〜?(〜をしたことはありますか?)などのパターンを覚えておくと、質問文を作りやすくなります。

カジュアルな文体を意識する

問題文が友人からのメールという設定のため、返信もカジュアルな口調でOKです。I'm glad to hear that!(それは嬉しいです!)などの表現を自然に使えると、内容観点での評価も上がります。

意見論述問題の対策と解き方

意見論述問題は2023年度以前から出題されている形式ですが、採点基準と構成のコツを理解することで、安定した得点が狙えます。

意見論述の構成の作り方

英検準2級の意見論述では、語数の目安が50語〜60語と定められています。この語数でしっかりと「意見→理由→まとめ」を書き切るには、構成を事前に固めることが大切です。

PREP法(Point・Reason・Example・Point)を応用した以下の構成が、英検準2級の意見論述には特に適しています。

推奨構成(3〜4文構成)

  1. 意見(I think / I agree that〜)
  2. 理由1(First, because〜)
  3. 理由2(Second, Also〜)
  4. まとめ(That is why I think〜)

50語〜60語という制限内で「例を挙げる」のは難しい場合が多いため、理由を2つ明確に述べる構成がバランスよく収まります。

英検級に特化した個別指導でライティング構成を練習することは、自己流の癖を修正する上でも効果的な方法です。

使えるフレーズと表現パターン

意見論述で繰り返し使えるテンプレート表現を覚えておきましょう。

意見を述べる

  • I think that〜(私は〜だと思います)
  • I agree with the idea that〜(〜という考えに賛成です)
  • In my opinion, 〜(私の意見では、〜)

理由を述べる

  • First, 〜 because 〜(まず、〜なので〜です)
  • Second, 〜(次に、〜)
  • Also, 〜(また、〜)

まとめる

  • That is why I think〜(そういうわけで、私は〜だと思います)
  • For these reasons, 〜(これらの理由から、〜)

これらのフレーズは覚えておくだけでなく、実際に練習問題で使いながら体に染み込ませることが大切です。テンプレートを書けることと、試験本番で素早く使えることは別のことだからです。

練習問題で実力をつける方法

知識をインプットするだけでは英検ライティングのスコアは伸びません。実際に手を動かして書く練習が不可欠です。

予想問題・過去問の活用法

英検準2級のライティング練習には、以下の教材が活用できます。

公式過去問(英検公式サイト)

英検公式サイトでは、2024年度第1回以降のリニューアル対応済みの過去問が公開されています。まずは実際の試験と同じ形式で問題に取り組むことが最優先です。無料で閲覧できるため、積極的に活用しましょう。

旺文社の予想問題集

旺文社が発行する英検準2級対応の問題集には、新形式(Eメール問題・意見論述問題)に対応した予想問題が豊富に収録されています。模範解答を参考にしながら自分の解答と比較することで、表現の幅が広がります。

オンラインの無料予想問題

英検対策を扱うウェブサイトでも、英検準2級ライティングの予想問題が無料公開されています。書いた後に模範解答と見比べ、語数・構成・語彙の3点を自己チェックする習慣をつけましょう。

セルフチェックのポイント

書いた後のチェックが、練習の質を大きく左右します。以下の観点で自己採点を行いましょう。

内容(課題への対応)

設問の指示に正確に応えているか確認します。意見論述では「賛成か反対か」を明確に述べているか、Eメール問題では「質問2つ+問いへの返答」がすべて含まれているかを確認します。

構成(論理の流れ)

読んでいて意味が通じるか、意見と理由のつながりが自然かを確認します。接続詞(because, also, that is whyなど)が適切に使われているかも見直しましょう。

語彙・文法(正確さ)

スペルミス、三単現のs、時制のぶれ、前置詞のミスなどがないかを、1文ずつ丁寧に確認します。

ライティングのスコアを上げる勉強法

練習問題を解くことに加えて、日常的な学習習慣がライティングスコアに直結します。

毎日できるトレーニング

短文英作文の毎日練習

1日1〜2文でいいので、自分の考えを英文で書く習慣をつけましょう。「今日の出来事について1文で書く」「ある話題への賛否を1〜2文で書く」といった小さなトレーニングが、本番での文章構成力を支えます。

模範解答の模写

過去問や予想問題の模範解答を、そのままノートに書き写す「模写」は、自然な英文の流れや使える表現を体得するのに効果的です。書き写しながら「なぜこの接続詞を使うのか」「なぜこの語順なのか」を意識すると、理解が深まります。

語彙・表現ノートの作成

模範解答や問題集の中で「使えそうだ」と感じた表現をノートにまとめておきましょう。特にライティングで使える接続詞・つなぎ言葉・意見表現のストックは、試験直前の見直しにも役立ちます。

採点基準を意識した書き方

内容観点で点を取るには

課題に正面から答えることが最優先です。「何となく関係しそうなことを書く」のではなく、設問の問いかけに直接対応した内容を書きましょう。

構成観点で点を取るには

論理の流れが明確かどうかが評価されます。接続詞を正しく使い、意見→理由→まとめの流れが読んでわかるように構成することが重要です。

語彙観点で点を取るには

同じ単語を繰り返すのを避け、類義語を適切に使えると評価が上がります。ただし、知らない単語を無理に使おうとしてミスをするより、知っている語彙を正確に使う方が得策です。

文法観点で点を取るには

文の種類にバリエーションを持たせることも評価対象です。すべてが単純な文(主語+動詞)だけでなく、because節や関係代名詞を使った複文を1〜2文混ぜると、文法観点での得点が上がりやすくなります。

英検準2級のライティングは、採点基準を理解した上で繰り返し練習することでスコアが伸びる技能です。自分の解答に対してフィードバックを受けることが難しいと感じる場合は、英検全級に対応したマンツーマン指導を活用することで、一人では気づきにくい課題を見つけやすくなります。

まとめ

英検準2級ライティングの対策で押さえておきたいポイントをまとめます。

  • 試験形式:2024年度よりEメール問題(12点)+意見論述問題(16点)の2題構成
  • Eメール問題:質問2つ+問いへの返答を40〜50語で書く。指示の見落としに注意
  • 意見論述問題:意見→理由2つ→まとめの構成で50〜60語にまとめる
  • 文法:現在完了・受動態・関係代名詞などの復習事項に加え、仮定法・過去完了などの準2級新出文法も整理する
  • 練習方法:公式過去問・旺文社の予想問題集・無料予想問題を使い、書いた後は採点観点でセルフチェックを行う

ライティングは練習すればするほど上達できる技能です。毎日少しずつ書く習慣と、採点基準を意識した振り返りを組み合わせることで、本番で確かなスコアが出せるようになります。

よくあるご質問

Q. 2024年度から英検準2級のライティング形式はどう変わりましたか?

A. 従来の1題構成から2題構成にリニューアルされました。新たに「Eメール問題(大問5)」が加わり、従来の「意見論述問題(大問6)」と合わせて合計2問の解答が必要です。

Q. ライティング試験の配点と、それぞれの目標語数を教えてください。

A. Eメール問題は12点満点で40語から50語、意見論述問題は16点満点で50語から60語が目安です。ライティング全体の満点は28点となり、合否を左右する重要な技能です。

Q. 新設されたEメール問題では何を書けばよいですか?

A. 友人からのメールに対し、下線部の内容について2つの質問を書き、さらにメールの最後に書かれた問いに対する返答を書く必要があります。カジュアルな文体で、シンプルな英文を心がけましょう。

Q. 意見論述問題の論理的な構成の作り方はありますか?

A. 「意見(I think...)」「理由1(First, because...)」「理由2(Second, Also...)」「まとめ(That is why I think...)」という3から4文の構成が、指定の語数内に収まりやすく推奨されます。

Q. 準2級のライティングで特に注意すべき文法のミスはありますか?

A. 三単現のsや複数形の付け忘れ、文の途中で時制がぶれること、Becauseとsoを同時に使う接続詞の重複、そして前置詞の使い方のミスに注意が必要です。

Q. 独学でライティングのスコアを伸ばすための効果的な勉強法はありますか?

A. 公式過去問や予想問題集を活用して実際に書く練習をすることに加え、模範解答を書き写す「模写」や、自分の考えを毎日1から2文で書く短文英作文のトレーニングが効果的です。

Q. どのような観点で採点が行われますか?

A. Eメール問題は「内容・語彙・文法」の3観点、意見論述問題は「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点されます。課題に正しく答えているか、論理的か、語彙や文法にミスがないかがチェックされます。