英検準2級でA1判定とは?CEFRレベルの意味と合格への影響を徹底解説
この記事の目次
英検準2級を受験し、成績表に「A1」と記載されていて、「これはどういう意味だろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
「英検準2級 A1」とは、国際的な英語力の指標であるCEFR(セファール)において、最も基礎的なレベルに該当することを示しています。
この記事では、英検準2級におけるA1レベルの具体的な意味、CSEスコアとの関係、そしてそこから合格ラインであるA2レベル以上へステップアップするための学習法について、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
英検準2級 A1とは?その基本を理解しよう
英検の結果通知で目にする「CEFR A1」という表記。これが何を意味するのか、まずは基本的な定義から確認していきましょう。
CEFRとは?国際的な英語力の指標
CEFR(セファール/Common European Framework of Reference for Languages)とは、外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠のことです。
簡単に言うと、「その言語を使って何ができるか」を測るための世界共通の「ものさし」です。
CEFRは以下の6段階でレベル分けされています。
- A1・A2(基礎段階の言語使用者)
- B1・B2(自立した言語使用者)
- C1・C2(熟達した言語使用者)
英検もこのCEFRに対応しており、合否だけでなく「あなたの英語力が世界基準でどの位置にあるか」を客観的に把握できるようになっています。
英検準2級 A1レベルの定義と位置づけ
では、英検準2級における「A1」とはどのような状況でしょうか。
結論から言うと、英検準2級の受験者で「A1」と判定された場合、それは準2級の合格基準(通常はA2レベル相当)には少し届いていない可能性が高い状態です。
- A1レベル: 英検3級〜準2級(不合格圏〜下位)相当
- A2レベル: 英検準2級(合格圏)〜2級相当
英検準2級の合格ラインは、CEFRのA2レベル付近に設定されています。したがって、A1判定が出たということは、「基礎的な英語力はあるが、準2級合格に必要な高校中級程度の応用力にはあと一歩」という現在地を示しています。
英検準2級 A1レベルの特徴
A1レベルと判定された場合、具体的にどのような英語力を持っているのでしょうか。できること・できないことを整理します。
英検準2級 A1レベルで「できること」と「できないこと」
CEFRの定義によると、A1レベルの英語力は以下のように表現されます。
- できること:
- 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的な表現と基本的な言い回しを理解し、用いることができる。
- 自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり答えたりすることができる。
- 相手がゆっくり、はっきりと話してくれれば、簡単なやり取りができる。
- できないこと(課題):
- 複雑な文章や抽象的な話題の理解。
- 社会的なトピックやニュースについての議論。
- ナチュラルスピードでの会話の聞き取り。
つまり、「家族」や「学校」といった身近な話題であれば理解・表現が可能ですが、準2級で求められる「教育」や「科学」といった少し抽象的なテーマにはまだ対応しきれていない段階と言えます。
英検準2級 A1レベルの試験形式
英検準2級の試験(テスト)は、筆記(リーディング・ライティング)とリスニングの一次試験、そして面接(スピーキング)の二次試験から構成されています。
A1レベルの判定を受けた方は、特に以下の点で苦戦した可能性があります。
- 長文読解での単語量不足
- リスニングでのスピード対応
- ライティングでの文法ミス
しかし、A1レベルは英語学習のスタートラインです。ここから正しい学習方法を取り入れれば、着実にスコアを伸ばすことが可能です。
英検準2級 A1レベルに該当する級とCSEスコア
英検では「英検CSEスコア」という独自のスコアシステムを採用しています。ここではスコアとレベルの関係を詳しく見ていきましょう。
英検3級がA1レベルに該当する理由
一般的に、A1レベルは英検3級(中学卒業程度)の合格レベルに相当します。
もしあなたが準2級を受験してA1判定だった場合、それは「3級レベルの基礎力は持っている」という証明になります。決して悲観する必要はありません。基礎が固まっているからこそ、積み上げが可能だからです。
CSEスコアとCEFRレベルの関係
英検CSEスコアとCEFRレベルの対応は以下のようになっています。
| CEFRレベル | 英検CSEスコア | 対応する英検級の目安 |
| A2 | 1700 ~ 1949 | 準2級 合格レベル |
| A1 | 1400 ~ 1699 | 3級 合格 / 準2級(〜合格ライン手前) |
- 英検準2級の合格基準スコア(一次): 1322
- 英検準2級の合格基準スコア(二次): 406
- 英検準2級の満点: 1800(一次・二次合計 2400)
準2級合格者の多くはA2レベルに到達しますが、スコアが1400〜1699点の範囲であれば、準2級の合否にかかわらずCEFR評価はA1となります。
つまり、「あと少しでA2(=準2級合格レベル)」という位置にいることが多いのです。
英検準2級 A1レベルの具体的な英語力
A1レベルと判定された場合、各技能(4技能)においてどのような特徴があるのでしょうか。
リスニング力の特徴
ゆっくりと、はっきりと話してもらえれば理解できるレベルです。
- 日常会話の挨拶や自己紹介は聞き取れる。
- 準2級のリスニング問題(特に第2部・第3部)のように、情報量が増えたりスピードが上がったりすると、内容を把握するのが難しくなります。
リーディング力の特徴
短い簡単な文章であれば、一語一句読んで理解することができます。
- ポスターや短い手紙の内容は分かる。
- 準2級の長文問題では、語彙(単語)不足により、文脈を掴めなくなることがあります。
スピーキング力の特徴
自分のことや身近なことについて、簡単な言葉で伝えることができます。
- 「名前は?」「趣味は?」といった質問には答えられる。
- 準2級の面接で求められる「絵を見て状況を説明する」「自分の意見を述べる」といったタスクには、まだ練習が必要です。
ライティング力の特徴
個人的なことや身近な話題について、短い文章を書くことができます。
- 自己紹介や簡単なメッセージは書ける。
- 準2級のライティング(意見陳述)では、「理由」を論理的に説明する構成力や、正しい文法の使用が課題となります。
英検準2級 A1レベルから次のステップへ
A1レベルから、準2級合格(A2レベル)へステップアップするための具体的な方法を解説します。
A1からA2レベルに上がるための学習方法
A1からA2へレベルアップするために最も重要なのは、「語彙力の強化」と「多読・多聴」です。
- 単語・熟語の増強: 準2級に必要な単語数は約3,600語と言われています。まずは単語帳を1冊完璧にしましょう。
- 文法の復習: 中学レベルの文法に抜け漏れがないか確認し、高校初級レベルの文法(仮定法など)を理解します。
- 過去問の活用: 実際の試験形式に慣れることが最短ルートです。
英検準2級 A1レベル取得後の進路や活用方法
A1レベルのスコアを持っていることは、高校入試や大学入試での基礎固めとして利用価値があります。
また、A1レベルをクリアしているということは、次のA2レベル(準2級合格〜2級)への土台ができている証拠です。ここで学習を止めず、継続することが重要です。
英検準2級 a1とは:他の英語試験とのレベル比較
英検だけでなく、他の英語試験と比べることで、自分の立ち位置がより明確になります。
TOEICやIELTSとの比較
A1レベルを他の試験に換算すると、おおよそ以下のようになります。
- TOEIC L&R: 120点 〜 220点程度(目安)
- IELTS: 2.0 〜 3.0程度
- TOEFL iBT: ~ 30点程度
これを見ると、A1レベルは英語学習の初級段階であることが分かります。留学やビジネスで通用するレベル(B1〜B2以上)を目指すためにも、まずはここを通過点として準2級合格を目指しましょう。
英検準2級と他の資格試験の位置づけ
英検準2級は「高校中級程度」とされ、センター試験(現・共通テスト)の基礎レベルともリンクしています。
A1レベルから脱却し、準2級(A2)を取得することは、大学受験に向けた英語学習の第一歩として非常に大きな意味を持ちます。
英検準2級 A1レベルの学習法
では、具体的にどのように勉強すればよいのでしょうか。効果的な学習法と教材を紹介します。
効果的な学習方法と教材
- 単語帳: 『英検準2級 でる順パス単』などの定番教材を使い、音声を聞きながら覚えることでリスニング力も同時に鍛えます。
- アプリ: 「スタディサプリ」や英検公式の「スタディギア」など、スキマ時間を活用できるアプリがおすすめです。
- オンライン英会話: スピーキング対策として、実際に英語を話す機会を作ることが、A2レベルへの壁を突破する鍵になります。
過去問を活用した対策法
過去問は「解いて終わり」ではありません。
- 時間を計って解く。
- 答え合わせをする。
- 間違えた問題の原因(単語を知らなかったのか、文法か、聞き取れなかったのか)を分析する。
- 理解できるまで解説を読む。
これを繰り返すことで、A1レベルからA2レベルへと確実に力がついていきます。
英検準2級 A1レベルの合格体験談
実際にA1レベル(不合格圏)からスタートし、見事準2級に合格した方の事例を見てみましょう。
合格者の成功事例
(高校1年生 Aさんの場合)
初めて準2級を受けた時はCSEスコア1650点で、CEFRはA1判定でした。ショックでしたが、「あと50点あればA2に入れる」と気づき、苦手だったリスニングを徹底対策しました。
通学時間にシャドーイング(音声に続いて発音する練習)を毎日行った結果、3ヶ月後の試験で見事合格!スコアも1800点を超え、A2評価をもらえました。
失敗談とその克服法
(中学3年生 Bくんの場合)
単語だけ覚えて挑みましたが、長文が読めずに不合格(A1判定)。
「単語の意味は分かるのに文章全体の意味が取れない」という状態だったので、文法を基礎からやり直しました。また、過去問の長文を「精読」する練習を取り入れたことで、読むスピードが上がり、次は合格できました。
英検準2級 A1とは?合否への影響と対策を徹底解説
最後に、CSEスコアと合否の関係について深掘りします。
英検準2級CSEスコアとA1レベルの関係
前述の通り、準2級の合否ラインは約1728点(目安)です。
A1レベル(〜1699点)である限り、準2級は「不合格」となります。 合格するためには、CEFRのランクをA2に上げる必要があります。
A1レベルが合否に与える影響
A1レベルの判定が出ているということは、4技能の合計スコアが足りていないことを示します。
しかし、スコア詳細を見てください。「リーディングはA2だが、リスニングがA1」といったケースも多いはずです。
足を引っ張っている技能(A1判定の技能)を重点的に対策することで、総合スコアを押し上げ、合格ラインに到達させることができます。
A1レベル達成のための具体的な対策
もしあなたが現在英検3級を目指しているなら、まずはA1レベルの達成(CSEスコア1400以上)が目標になります。
しかし、準2級合格を目指すのであれば、目標はCSEスコア1728以上(A2レベル)です。
- 正確な語彙知識をつける。
- 効果的なリスニング練習(シャドーイングなど)を行う。
- 自分の意見を論理的に書くライティング練習をする。
これらをバランスよく行うことで、必ずA1の壁を越え、準2級合格を掴み取ることができます。
【独自コラム】英検準2級におけるA1レベルの位置づけと試験傾向の違い
〜なぜ「準2級なのにA1」が表示されるのか?〜
多くの受験者が混乱するのが、「準2級を受けたのに、なぜ3級相当のA1が表示されるのか」という点です。これは英検が採用しているCSEスコアのユニバーサルな特性によるものです。
従来の「級ごとの合格・不合格」だけでなく、「級をまたいで共通の尺度(スコア)で英語力を測る」ことができるのがCSEスコアのメリットです。 したがって、「準2級に落ちた=英語力ゼロ」ではなく、「準2級の試験問題を使って測定した結果、あなたの英語力は現時点でA1(3級合格〜準2級途中)レベルにある」と診断されたと捉えてください。
この「診断結果」をポジティブに受け止め、「次はスコアを+100点してA2にしよう」と具体的な数値目標を立てられるのが、現在の英検の大きな利点です。
まとめ
「英検準2級 A1」とは、世界基準の英語力指標で「基礎段階」にあり、準2級合格(A2)まであと一歩の地点にいることを意味します。
この結果は決して無駄ではありません。自分の現在地を正確に把握し、足りない技能を補強することで、次は必ず合格圏内であるA2レベルへと到達できるはずです。
よくあるご質問
Q. 英検準2級の成績表に記載される「A1」とはどういう意味ですか?
A. A1とは、国際的な英語力の指標であるCEFR(セファール)におけるレベルの一つで、最も基礎的な「基礎段階の言語使用者」に該当することを示しています。英検準2級の合格ライン(A2レベル相当)にはあと一歩届いていない状態を意味します。
Q. 英検準2級を受験してA1レベルと判定された場合、合否はどうなりますか?
A. 英検準2級の合格基準はCEFRのA2レベル付近に設定されています。CEFR評価がA1(CSEスコア1400点~1699点)である限り、準2級は不合格となります。合格のためには、A2レベル(CSEスコア1700点以上)への到達が必要です。
Q. A1レベルの具体的な英語力はどの程度ですか?
A. A1レベルでは、具体的な欲求を満足させるための日常的な表現や基本的な言い回しを理解し、用いることができます。自分や他人を紹介したり、簡単なやり取りは可能ですが、準2級で求められる複雑な文章や抽象的な話題の理解、ナチュラルスピードでの会話の聞き取りは課題となります。
Q. 英検準2級でA1レベルと判定された場合、CSEスコアはどのくらいの範囲ですか?
A. A1レベルに該当する英検CSEスコアは、一般的に1400点から1699点の範囲です。準2級の合格基準スコア(目安1728点)まであと少しという位置にいることが多いです。
Q. A1レベルから準2級合格ラインであるA2レベルへステップアップするためには、どのような学習が必要ですか?
A. A2レベルへ上がるためには、「語彙力の強化」と「多読・多聴」が特に重要です。具体的には、準2級に必要な約3,600語の単語・熟語を完璧にすること、中学レベルから高校初級レベルの文法知識を確認すること、そして過去問を活用して実際の試験形式に慣れることが効果的です。
Q. A1レベルは他の英検の級に換算するとどの程度にあたりますか?
A. 一般的に、A1レベルは英検3級(中学卒業程度)の合格レベルに相当します。あなたが準2級を受験してA1判定だった場合、「3級レベルの基礎力は持っている」という証明になります。