中学生・高校生が英検準2級を取るには?取得率・偏差値・勉強法まとめ
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「英検準2級って、中学生が取ったらすごいの?」「うちの子、中3なのにまだ準2級を持っていないけど大丈夫?」
そんな疑問を持つ保護者の方や、自分自身で英検準2級を目指している中学生・高校生は多いのではないでしょうか。英検準2級は、高校中級程度の英語力を証明する資格で、高校受験や大学入試にも活用できる実用的な資格です。しかし、どれくらいの取得率なのか、どの学年で取れば評価されるのか、具体的にどう勉強すればいいのかは、意外と知られていないことも多いです。
この記事では、英検準2級のレベルや試験形式から、学年別の取得率の目安、効果的な勉強法まで、中学生・高校生に必要な情報をまとめて解説します。
英検準2級とはどんな級か
英検準2級は、5級・4級・3級と積み重ねた英語の基礎力をもとに、応用力を伸ばしていく段階に位置する級です。公益財団法人日本英語検定協会の公式サイトによると、レベルは高校中級程度とされており、日常生活で必要な英語を理解し、使用できる力が求められます。
中学英語の基礎ができていることを前提に、高校で学ぶ語彙や文法の知識も求められるため、英検3級よりも一段難しくなります。英語の「使える力」を身につけるうえで、準2級は重要なステップと言えます。
合格に必要な英語力の目安
英検準2級に合格するためには、約3,600語レベルの語彙力が必要とされています。これは、中学で学ぶ基本語彙に加え、高校初級で扱う表現やややめずらしい語句も含まれます。
国際的な語学力の指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対応では、英検準2級の合格ラインはおおむねA2レベルに相当するとされています。これは「身近な話題について基本的な情報交換ができるレベル」にあたり、日常会話の基礎が身についていることを示す水準です。
試験の構成と出題形式
英検準2級の試験は、一次試験と二次試験の2段階で構成されています。
一次試験は「リーディング・ライティング(80分)」と「リスニング(約25分)」からなり、合計で約105分の試験となります。なお、2024年度の第1回試験からリニューアルが行われ、問題構成が以下のように変わっています。
- リーディング:全29問(2023年度以前は37問)
- ライティング:2題(Eメール問題+意見論述の英作文)
- リスニング:全30問
以前はライティングが英作文1題のみでしたが、2024年度からEメール問題が追加され、ライティングの比重が増しています。友人から届いた英語のメールを読んで返信を書く「Eメール問題」では、40〜50語程度の英文を作成します。
二次試験は、試験官と1対1で行う約6分の面接形式のスピーキングテストです。英文パッセージや絵を見て答える問題など、複数の質問に英語で答えます。
一次試験の合格基準CSEスコアは1322点(満点1650点)、二次試験は406点(満点650点)で、合計1728点以上が合格の目安です。
中学生が英検準2級を持つのはすごいこと?
結論から言えば、中学生が英検準2級を取得することは、十分に評価されることです。英検準2級は高校中級程度のレベルとされており、本来は高校生が目指す級です。そのため、中学生のうちに取得できれば、英語力の高さを示す明確な証拠になります。
特に高校受験においては、英検準2級以上の取得が優遇されるケースが増えています。たとえば大阪府の公立高校入試では、英検の資格が点数保証制度として活用されており、英検2級保有者には英語の点数の最低ラインが保証される仕組みがあります。多くの都道府県でも、英検準2級以上の取得が内申点の加算や受験上の優遇につながることがあるため、中学生のうちに準2級を取得することは大きなアドバンテージになります。
また、偏差値の観点から見ると、英検準2級のレベルは高校英語の中間程度にあたるため、英語の偏差値で言えば55〜60程度の実力が目安と言われることが多いです。ただしこれは学校や模試によっても異なるため、あくまで目安としてお考えください。
学年別の取得率・合格率
英検に関する学年別の詳細な統計データは、2014年度以降は日本英語検定協会から公式に公開されていません。そのため、ここでは公開されている参考データをもとに、各学年の目安をご紹介します。
中学1年生(中1)の取得率
中学1年生の段階で英検準2級を取得している生徒は、全体の中では少数です。一般的な公立中学校のカリキュラムでは、中1でまだ英語の基礎を学んでいる段階であり、準2級の合格には高校レベルの語彙・文法知識が求められるため、ハードルは高めです。
ただし、小学校から英語学習を続けてきた生徒や、英会話スクールなどで先取り学習をしてきた生徒にとっては、目指せる目標のひとつです。中1で英検準2級を取得できた場合は、英語においてクラスでもトップクラスの力があると言えるでしょう。
中学2年生(中2)の取得率
中2の段階では、英語の学習量が増え、3級から準2級への挑戦を始める生徒が出てきます。ただしまだ全体として取得者は多くなく、中2で準2級を取得している場合は、英語に自信がある生徒が多いです。
準2級の前段階にあたる3級を中1〜中2で取得し、その後準2級へとステップアップする流れが一般的です。
中学3年生(中3)の取得率
中学3年生は、準2級取得を目指すうえで最もチャレンジが活発な学年です。参考データとして、中高一貫校の調査によると、授業進度が早い環境では中3生の半数以上が準2級以上を取得しているケースもあります。
ただし一般的な公立中学では、全体に占める取得率はそれほど高くありません。公開されている古いデータ(2013年度)では、準2級における中学生全体の合格率は約38%とされており、受験を決意した中3生の多くが一定の対策を経て挑んでいます。
中3での取得は高校受験対策の面でも有効で、受験に意欲的な層を中心に取得が増えています。
高校生の取得率
高校生になると、英検準2級は「目指すべきスタートライン」として位置づけられることが多くなります。文部科学省の教育振興基本計画では、高校卒業段階でCEFR A2レベル相当(英検準2級相当)を達成する生徒を2027年までに全国で5割以上にするという目標が掲げられています。
過去のデータ(2015年度)では、高等学校における英検準2級以上の取得者の割合は36.4%という数値が出ており、近年は上昇傾向にあります。学校によって差はありますが、高校2年生までに準2級を取得している生徒は、英語力という面で着実に力をつけている層と言えます。
なお、高校生の準2級における合格率は、中学生より低い傾向があります。これは、英語が得意でない生徒も含めた幅広い層が受験するためで、「中学生の受験者は意欲的な層が多いため合格率が高くなる」という傾向が指摘されています。
英検準2級の難易度と偏差値の目安
英検準2級は、英語学習の中でも「基礎から応用へ移行する大切な節目」となる試験です。英語の基礎がある程度できていても、準2級で求められる語彙・長文読解・ライティング・リスニングのすべてに対応するためには、継続的な学習が必要です。
英検3級(中学卒業程度、語彙数約2,000語)と比べると、準2級では語彙数が約3,600語に増え、出題される題材も「教育」「科学」「海外文化」など、やや抽象的なテーマが加わります。単語の幅が広がるだけでなく、長文の読み取り方や英文を書く力も問われます。
偏差値の目安については、中学生でいえば偏差値60前後の英語力、高校生でいえば平均より上の英語力を持っている層が合格しやすい水準と言われています。ただし、適切な対策を継続的に行えば、英語が苦手な生徒でも合格を狙えるのが英検の特徴でもあります。
また、2025年度からは英検準2級と2級の間に「準2級プラス」という新しい級が設けられました。準2級に合格した後、より上位の2級に進む前のステップとして活用できる級ですので、準2級合格後の目標としても意識しておくとよいでしょう。
英検準2級に合格するための勉強法
英検準2級の合格には、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく対策することが重要です。一次試験の合格基準はCSEスコアで1322点(各技能の合計)ですが、どれか一つの技能が著しく低い場合でも他の技能で補える仕組みになっているため、まず全技能をある程度のレベルに引き上げることが合格への近道です。
単語・語彙の覚え方
準2級合格には約3,600語の語彙力が必要とされており、語彙対策は学習の最優先事項です。単語帳は一冊を繰り返し使うことが効果的で、旺文社の「英検準2級 でる順パス単」など、頻出順に単語が掲載されている教材を活用するのがおすすめです。
単語を暗記する際は、意味だけを覚えるのではなく、例文や文脈のなかで使われ方を理解しながら覚えることが大切です。また、英語の音声と合わせて覚えると、リスニング対策にも役立ちます。1日20〜30単語を目安に、毎日コツコツと積み上げていきましょう。
リーディング・リスニングの対策
リーディングは、試験全体の得点を安定させる重要なパートです。2024年度から問題数が29問に変わり、長文読解の比重が大きくなっています。日頃から英語の長文を読む習慣をつけ、段落ごとの要点をすばやく読み取る力を養いましょう。
過去問を複数年分解くことで、問題の傾向や時間配分の感覚をつかむことができます。リーディングでは7割程度の正答率が合格の目安とも言われており、まずは過去問で現状を確認することから始めてみてください。
リスニングは、英語の音に慣れることが第一です。CDや英検公式サイトの音源を活用して、毎日少しずつ英語を聞く習慣をつけましょう。特に「会話の最後の発話に対する応答を選ぶ問題」は、短い英文を素早く理解する力が問われるため、繰り返し練習することが有効です。
ライティング(英作文)の対策
2024年度のリニューアルにより、準2級のライティングは2題構成になりました。具体的には「Eメール問題(40〜50語)」と「意見論述の英作文(50〜60語)」の2つです。
Eメール問題では、友人からのメールを読んで返信を書く形式です。メールの内容を正確に読み取り、2つの質問を自分の言葉で書くことが求められます。意見論述では、あるテーマについて自分の意見と理由2つを英語で述べます。
ライティングは「型(テンプレート)」を身につけることでスコアを伸ばしやすい技能です。Introduction(意見)→ Body(理由)→ Conclusion(まとめ)の基本構成を繰り返し練習し、自分のものにしていきましょう。
英検の級ごとに対策が異なり、特に準2級のライティングは2024年度からの新形式への理解が不可欠です。一人ひとりの弱点に合わせたカスタム指導を取り入れることも、短期間でのスコアアップに有効な手段です。
二次試験(面接)の対策
二次試験は、試験官と1対1で英語で会話するスピーキングテストです。約6分の試験の中で、英文パッセージの音読や内容に関する質問、絵を見て答える問題、受験者自身の意見を述べる問題などが出題されます。
スピーキングが苦手な方でも、試験の流れを把握し、よく出るパターンを練習しておくことで十分に対応できます。特に「自分の意見を英語で述べるパート」は、日頃から短い英語のフレーズで意見を言う練習をしておくことが有効です。
面接で「聞き返す時のフレーズ」「答えを考える時間を作るフレーズ」なども事前に準備しておくと、本番で落ち着いて対応できます。
中学生・高校生が英検準2級を取得するメリット
英検準2級を取得することには、試験対策の文脈を超えた実質的なメリットがあります。
高校受験での優遇という観点では、都道府県によって異なりますが、英検準2級以上を持っていると内申点に加算されたり、特定の高校で英語の試験が一部免除されたりするケースがあります。受験する学校の募集要項を確認しておくことをおすすめします。
大学入試への活用という面でも、準2級の取得は意義があります。多くの大学が英検の資格を入試に活用しており、準2級はその最低ラインとして設定されている大学も少なくありません。出願要件や加点対象として使えるかどうかは大学によって異なるため、志望校の情報を早めにチェックしておきましょう。
さらに、英語力の客観的な証明として、準2級の資格は履歴書や学校の活動記録に記載できます。高校入学後や社会に出た後も、自分の英語力の出発点として役立てることができます。
中学生が準2級を取得しておけば、高校入学後は準1級や2級を目指すというステップアップがしやすくなります。英語を武器に大学受験を有利に進めたいと考えるなら、中学・高校の早い段階からコツコツと英検の級を上げていくことが、長い目で見て大きな差をもたらします。英検専門のオンライン指導を行うJumpstart Englishのような、英検対策に特化した個別指導の環境を早期から活用することも、目標達成に向けた確かな選択肢のひとつです。
まとめ
英検準2級は、高校中級程度の英語力を証明する実用的な資格です。中学生が取得すれば高校受験での優遇につながり、高校生が取得すれば大学入試の強みになります。
学年別の取得率の公式な統計は公開されていませんが、意欲的に対策した中学3年生や、一般的な高校生の35〜36%程度が取得しているというデータを参考にすると、準2級は「英語が得意な層が中学〜高校で目指す資格」という位置づけになります。
合格に向けては、語彙・リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく対策することが重要です。特に2024年度からの試験リニューアルにより、ライティングの比重が増しているため、英作文の練習に早めに取り組むことをおすすめします。
まずは過去問を1回分解いて現状の実力を確認し、自分の弱点に合った学習計画を立てることから始めましょう。着実に対策を重ねれば、中学生でも高校生でも合格を十分に狙える試験です。
よくあるご質問
Q. 中学生が英検準2級を取得するのはすごいことですか。
A. はい、十分に評価されることです。英検準2級は高校中級程度のレベルとされており、本来は高校生が目指す級です。中学生のうちに取得できれば、英語力の高さを示す明確な証拠になります。高校受験においても、内申点の加算や入試の点数保証制度などの優遇措置につながる大きなアドバンテージとなります。
Q. 合格にはどのくらいの単語数や英語力が必要ですか。
A. 語彙力の目安は約3,600語で、中学で学ぶ基本語彙に加えて高校初級程度の表現が求められます。国際的な指標であるCEFRではA2レベル(身近な話題について基本的な情報交換ができるレベル)に相当します。偏差値で言えば、中学生なら60前後、高校生なら平均より上の実力を持っている層が合格しやすい水準です。
Q. 2024年度の試験リニューアルで何が変わりましたか。
A. 一次試験の問題構成が変更されました。リーディングの問題数が37問から29問に減少した一方で、ライティングがこれまでの「意見論述」に「Eメール問題」を加えた2題構成になり、配点の比重が増しています。リスニング(約25分・30問)や、二次試験の面接形式(約6分)には大きな変更はありません。
Q. 中学生や高校生の取得率・合格率はどのくらいですか。
A. 公式な最新統計はありませんが、過去のデータでは中学3年生の合格率は約38%、高校生の英検準2級以上の取得率は約36.4%(2015年度)となっています。中学生の受験者は英語学習に意欲的な層が多いため、高校生よりも合格率が高くなる傾向があります。文部科学省は、高校卒業段階で準2級相当以上を達成する生徒を5割以上にする目標を掲げています。
Q. 効果的な勉強法を教えてください。
A. 4技能をバランスよく対策することが重要です。語彙は頻出順の単語帳を使い、1日20〜30語を目安に音声と合わせて覚えましょう。ライティングは「型(テンプレート)」を身につけることがスコアアップの近道です。二次試験の面接対策では、試験の流れを把握し、よく出る質問パターンへの回答や聞き返す際のフレーズを練習しておくことが有効です。
Q. 新設される「準2級プラス」とは何ですか。
A. 2025年度から英検準2級と2級の間に導入される新しい級です。準2級に合格した後、より上位の2級に進む前のステップとして活用できる級になります。準2級合格後のさらなる目標として意識しておくとよいでしょう。