英検3級の一次試験に合格すると、次は二次試験(面接)です。初めて英語の面接を受ける中学生や小学生にとっては、緊張するのが当然です。

結論から言うと、3級の二次試験は約5分、面接委員1人と話す試験で、流れと質問のパターンは毎回ほぼ同じです。流れを覚え、質問ごとの答え方の型を練習しておけば、落ち着いて臨めます。

この記事では、当日の流れ、採点の観点と合格基準、No.1〜No.5の答え方を、練習問題つきで解説します。

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英検3級の二次試験とは?時間・形式・日程

3級の二次試験は、英語で話す力(スピーキング)を測る個人面接です。問題カードの英文を音読し、5つの質問に答えます。

項目内容
試験時間約5分
面接委員1人(やりとりはすべて英語)
問題カードパッセージ(30語程度)とイラスト
内容黙読20秒→音読→No.1〜No.5の質問
合格基準スコア550点満点中353点(英検CSEスコア)

2026年度の二次試験は、A日程とB日程に分かれています。個人で申し込んだ20歳以下の人はB日程、学校など団体で申し込んだ場合はA日程です(塾・予備校での申込はB日程)。

回一次試験(本会場)二次試験 A日程二次試験 B日程
第2回2026/10/4(日)11/8(日)11/15(日)
第3回2027/1/24(日)2/28(日)3/7(日)

集合時間と会場は、二次受験票で確認します。申込から合否発表までの日程は英検3級の日程をまとめた記事でも紹介しています。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。

また2026年度から、3級の二次試験では顔写真付きの身分証明書の原本提示が必要です。学生証や生徒手帳(デジタル学生証を除く)が使えるので、受験票と一緒に忘れずに持っていきましょう。

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当日の流れ|入室から退室まで

会場に着いたら、受付をして控室で面接カードに記入します。順番が来たら係の人に面接室の前まで案内され、面接室の中では次の流れで進みます。

  1. 入室:面接委員にあいさつをし、面接カードを渡して着席します。
  2. 名前などの確認:名前と受験する級の確認、簡単なあいさつがあります。
  3. 黙読(20秒):問題カードを受け取り、パッセージを黙って読みます。
  4. 音読:タイトルからパッセージを声に出して読みます。
  5. 質問(No.1〜No.5):パッセージ、イラスト、自分自身についての質問に答えます。
  6. 退室:問題カードを返し、あいさつをして退室します。

黙読の20秒では、読み方がわからない単語や、文の区切りを確認しておきましょう。音読は速さより正確さが大切です。意味のまとまりで区切り、はっきりした声で読みます。

入室から退室まで、面接委員とのやりとりはすべて英語です。最初と最後のあいさつも、明るい声で英語で言えるように練習しておきましょう。

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採点方法と合格基準

二次試験の合否は、スピーキングの英検CSEスコアで決まります。550点満点中353点以上で合格です。この合格基準スコアは回によって変わりません。

協会が示している評価の観点は、次のとおりです。

  • 応答の内容
  • 発音
  • 語い
  • 文法
  • 語法
  • 情報量
  • 積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度(アティチュード)

「アティチュード」とは、相手に伝えようとする姿勢のことです。声の大きさや、黙り込まずに答えようとする態度などが見られています。

質問が聞き取れなかったときに、自然に聞き返すことは減点の対象になりません。ただし、不自然な聞き返しや、何度も聞き返すことは減点されます。

一次試験を含めた合格点の仕組みは、英検3級のレベルと合格点を解説した記事でくわしく紹介しています。

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質問別の答え方のコツ(No.1〜No.5)

No.1はパッセージ、No.2・No.3はイラスト、No.4・No.5は受験者自身についての質問です。それぞれ答え方の型があります。

No.1:パッセージから答えの文を探す

No.1では、音読したパッセージの内容が問われます。Why で聞かれたら Because、How で聞かれたら By で始まる答えになることが多いので、パッセージの該当部分を探しましょう。

答えるときは、パッセージの主語を代名詞に置き換えます。たとえば「Many people」は「they」、「Ken」は「he」にします。そのまま読み上げるのではなく、質問に合う形に直すことがポイントです。

No.2・No.3:イラストの人物の動作を説明する

No.2・No.3では、イラストの人物が何をしているか、これから何をしようとしているかなどが問われます。現在進行形(is + -ing)や be going to を使って答えるのが基本です。

  • What is the boy doing? → He is reading a book.
  • What is the woman going to do? → She is going to open the window.
  • Where is the cat? → It is under the table.

場所を聞かれたときは、on・under・by などの前置詞を使います。単語だけで答えず、主語と動詞のある文で答えましょう。

No.4・No.5:自分のことを1〜2文で答える

No.4・No.5では、カードを裏返したあと、休日の過ごし方や趣味など、日常生活の身近なことが聞かれます。カードのトピックと直接関係しない質問が出ることもあります。

答えは、質問にまず1文で答え、理由や具体例をもう1文加えると伝わりやすくなります。正解が1つに決まっている質問ではないので、自分が言いやすい内容で答えてかまいません。

  • What do you like to do on weekends? → I like to play tennis. I often play with my sister.
  • Do you like cooking? → Yes, I do. I sometimes make curry for my family.

よく聞かれる質問の例は、英検3級の面接で何を聞かれるかをまとめた記事でも紹介しています。

一人で練習すると、自分の答えが正しいかどうか判断しにくいものです。英検に特化したマンツーマン指導で、本番に近い形の面接練習をするのも一つの方法です。

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練習問題で流れを確認しよう

本番の形式にならったオリジナルの練習問題です。20秒で黙読してから音読し、質問に答えてみましょう。

Summer Festivals

Many towns in Japan have summer festivals. People can enjoy dancing and eating food there. Many people want to see the fireworks well, so they arrive at the festivals early.

イラスト(想定):夏祭りの会場で、男の子がかき氷を食べていて、女の人がカメラを持って写真を撮ろうとしている。

質問解答例
No.1 Why do many people arrive at the festivals early?Because they want to see the fireworks well.
No.2 What is the boy doing?He is eating shaved ice.
No.3 What is the woman going to do?She is going to take a picture.
No.4 What did you do last weekend?I went shopping with my mother.
No.5 Do you like to go to festivals?Yes, I do. I go to a festival in my town every summer.

No.1では、パッセージの「Many people」を「they」に置き換え、so の前の部分を Because のあとに続けています。No.5のように Yes/No で答える質問では、Yes と答えると続けて詳しく聞かれることがあります。

本番の雰囲気を確かめたいときは、英検公式サイトの英検バーチャル二次試験も活用しましょう。

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合格に近づくコツと、落ちやすい人の失敗

二次試験では、英語の正確さと同じくらい「伝えようとする姿勢」が大切です。次のポイントを意識するだけでも、落ち着いて答えやすくなります。

本番で意識したいコツ

  • 聞き取れなかったら、Pardon? や Could you say that again? と自然に聞き返す。
  • 考える時間がほしいときは、Let me see. や Well. とつないで、黙り込まない。
  • 面接委員の目を見て、普段より少し大きめの声で話す。
  • 質問を最後まで聞いてから答え始める。

よくある失敗

もっとも避けたいのは、答えがまとまらないまま長く黙ってしまうことです。完璧な文でなくても、知っている単語を使って伝えようとしましょう。

「Soccer.」「Yes.」のように、ひと言だけで終わる答えも情報量が少なくなります。I like soccer. のように、主語と動詞のある文で答えることを習慣にしましょう。

質問がわからないのに Yes と答えてしまうと、次の質問とかみ合わなくなることがあります。わからないときは、遠慮せずに聞き返しましょう。

音読を急いで読むのもよくある失敗です。速く読むことより、一語ずつ正確に、意味の区切りを意識して読むことが大切です。

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まとめ:直前は声に出す練習を

英検3級の二次試験は、流れと質問のパターンが決まっている試験です。音読の練習と、質問ごとの答え方の型を身につければ、初めての面接でも落ち着いて答えられます。

本番までは、1日10分でもよいので実際に声に出して練習しましょう。家族に面接委員役をしてもらい、入室から退室までを通して練習すると効果的です。

万一不合格だった場合も、一次試験免除の制度があります。翌年度の同じ回まで、一次試験を受けずに二次試験から受け直せます。勉強の進め方全体は中学生向けの英検3級の勉強法の記事も参考にしてください。

面接練習の相手がいない場合は、英検専門のオンライン英語スクール「Jumpstart English」も選択肢の一つです。完全マンツーマンの授業で、本番を想定した面接練習ができます。

よくあるご質問

  • 英検3級の二次試験(スピーキング)の合格率はどのくらいですか?

    正しく対策を行えば90%以上の受験者が合格できる試験です。

  • 面接試験は全部で何分くらいかかりますか?

    面接室で行われる試験時間は、わずか5分から7分程度の短いものです。

  • 面接試験当日の基本ステップを教えてください。

    入室、黙読(20秒)、音読、質疑応答(5問)、退室の手順で進みます。入室時のノックや挨拶、退室時の挨拶まで、最後まで丁寧な態度を貫くことが重要です。

  • 英検3級の二次試験の採点基準と配点を教えてください。

    合計33点満点です。パッセージの音読(5点)、質疑応答(各5点×5問で計25点)、アティチュード(3点)で評価されます。

  • 面接中に質問が聞き取れなかった場合、どうすれば良いですか?

    パニックにならず、「Pardon?」や「Could you say that again?」と聞き返しましょう。自然な会話の流れとして1回聞き返す程度であれば、減点の対象にはなりません。

  • 意見を問われる質問(No.4、No.5)で高得点を取るコツはありますか?

    単に「Yes/No」で答えるだけでなく、その理由や具体的な例を付け加える論理的な発信力が期待されています。「I like playing soccer because it is fun.」のように、常に「理由(Because)」をセットで話す習慣をつけましょう。

  • 面接中に答えを考えているとき、沈黙を避けるための裏ワザはありますか?

    「Let me see...」や「Well...」といったフィラー(つなぎ言葉)を使い、考えている時間を稼ぎましょう。これにより、コミュニケーションが継続していると見なされます。

  • 不合格になりやすい人の特徴は何ですか?

    最も注意すべきは「過度な沈黙」です。また、質問に対して「Yes.」などの一言で終わらせてしまう回答の短さ、聞き取れていないのに返事をしてしまうミスも減点につながりやすい要素です。