「現在、英検準2級を持っているけれど、海外留学のためにIELTSが必要になった」
「英検準2級レベルでIELTSを受けると、どれくらいのスコアになるの?」

このようにお悩みではありませんか?

英検準2級は日本の高校中級程度の英語力を証明するものですが、IELTSは世界基準のハイレベルな試験です。一見すると大きな壁があるように思えますが、正しい戦略と学習法を取り入れれば、英検準2級からIELTSへのステップアップは十分に可能です。

この記事では、英検準2級とIELTSのスコア換算の目安、試験内容の違い、そして目標スコアを達成するための具体的な学習計画について解説します。

英検準2級からIELTSへのステップアップは可能か?

結論から言うと、英検準2級からIELTSへのステップアップは十分に可能です。ただし、試験の内容や求められるスキルが異なるため、単純な英語力の向上だけでなく、IELTS特有の対策が必要になります。

英検準2級のスキルを活かす方法

英検準2級を取得しているということは、高校中級程度の基礎的な英語力を持っている証明になります。特に、基本的な文法や日常生活に必要な語彙はすでに身についている状態と言えます。

IELTS対策において、この「基礎力」は非常に重要です。IELTSは応用力が試される試験ですが、その土台となるのは中学・高校レベルの文法と単語です。英検準2級で培ったリーディングの基礎やリスニングの耳は、IELTS学習の初期段階で大きなアドバンテージとなります。まずは自信を持ち、英検で得た知識をIELTSの形式に合わせてブラッシュアップしていく姿勢が大切です。

IELTSの必要スコアとその意義

では、英検準2級はIELTSのスコアに換算するとどのくらいになるのでしょうか?

文部科学省が公表しているCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対照表を参考にすると、英検準2級(A2レベル)は、IELTSでは3.0〜3.5程度、良くても4.0付近に相当すると考えられます。

試験種別CEFRスコア目安
IELTS3.0 – 4.0基礎レベル
英検準2級 – 2級高校中級 – 卒業程度
TOEIC400 – 550日常会話レベル
TOEFL iBT32 – 45基礎レベル

一般的に、海外の大学やカレッジへの留学で求められるIELTSスコア(オーバーオール)は、5.5〜6.5以上であることが多くあります。つまり、英検準2級レベルからスタートする場合、スコアを1.5〜2.5ポイント上げる必要があります。

このギャップを埋めるためには、単なる英語学習ではなく、IELTSというテストの特性を理解し、戦略的にスコアを積み上げる時間と努力が必要です。

IELTS受験に向けた準備方法

目標スコアと現状のレベルの差を把握したら、具体的な準備に入りましょう。無計画に勉強を始めても、広範囲なIELTSの出題範囲をカバーするのは難しいです。

学習計画の立て方

IELTSは「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4技能すべてが評価されます。そのため、バランスの取れた学習計画が必須です。

  1. 目標スコアの設定: 志望する大学やビザの要件を確認し、ターゲットとなるスコアを決めます。
  2. 現状分析: 公式問題集や模試を解いて、現在の実力を把握します。特にどのセクションが弱いかを明確にします。
  3. 期間の設定: 目標スコア達成までに使える時間を計算します。一般的に、IELTSのスコアを0.5上げるには200〜300時間の学習が必要と言われています。
  4. 日々のルーチン化: 社会人や学生など、それぞれの生活スタイルに合わせて、毎日必ず英語に触れる時間を確保します。

効果的な教材とリソース

IELTS対策には、信頼できる教材選びが欠かせません。

  • 公式問題集(Cambridge IELTSシリーズ): 過去問に近い形式で演習ができるため、必ず持っておきたい1冊です。最新版から順に解くことをおすすめします。
  • 単語帳: 英検準2級レベルの語彙では、IELTSのアカデミックな内容に対応するのは困難です。IELTS専用の単語帳を一冊仕上げましょう。
  • オンライン英会話: 日本人が苦手とするスピーキング対策には、オンライン英会話が有効です。IELTSコースがあるスクールを選び、フィードバックをもらうことが上達の近道です。
  • 無料のリソース: BBC Learning EnglishやTED Talksなど、無料で利用できる質の高い音声・動画コンテンツも活用し、生の英語に慣れましょう。

英検準2級からIELTSへの勉強時間の目安

英検準2級レベル(IELTS 3.5〜4.0)から、一般的な留学基準であるIELTS 6.0〜6.5を目指す場合、どれくらいの学習時間が必要なのでしょうか。

必要な勉強時間の算出方法

先述の通り、スコアを0.5上げるのに約200〜300時間かかると仮定すると、スコアを2.0〜2.5上げるには約800〜1,200時間の学習が必要になる計算です。

「そんなに時間は取れない!」と思うかもしれませんが、これはあくまで目安です。効率的な学習法を取り入れたり、英検準2級の基礎がしっかりしていたりすれば、これより短い時間で達成することも可能です。逆に、基礎文法に抜けがある場合は、中学英語の復習から始める必要があるため、さらに時間がかかる場合もあります。

効率的な時間配分のコツ

限られた時間の中で成果を出すためには、「選択と集中」が重要です。

  • 隙間時間の活用: 通学・通勤の中で単語を覚える、リスニング音源を聞くなど、隙間時間を積み重ねます。
  • 週末に集中学習: 平日は1〜2時間、週末にまとめて5〜6時間確保するなど、メリハリをつけます。
  • 苦手分野の克服: 日本人の多くはライティングとスピーキングでスコアを落としがちです。これらは独学が難しいため、講師による添削や指導を受けるなどして効率化を図りましょう。

IELTSの各セクション対策

ここからは、4技能それぞれの具体的な対策について解説します。英検とは形式や内容が大きく異なるため、それぞれの特徴を押さえることが大切です。

リスニング対策のポイント

IELTSのリスニングは、イギリス英語を中心に、オーストラリアやニュージーランドなど多様なアクセントが含まれます。

  • イギリス英語に慣れる: 英検やTOEICはアメリカ英語が主流ですが、IELTSはイギリス英語がベースです。BBCニュースなどを活用し、イギリス英語のイントネーションに耳を慣らしましょう。
  • ディクテーションとシャドーイング: 聞こえた音声を書き取る「ディクテーション」と、音声のすぐ後を追って発音する「シャドーイング」は、リスニング力を飛躍的に高める方法です。
  • 問題の先読み: 音声が流れる前に設問に目を通し、どのような情報(数字、名前、場所など)を聞き取るべきか予測する練習をしましょう。

リーディング対策の戦略

IELTSのリーディングは、3つの長文を60分で解く必要があります。文章量は英検2級や1級と比較しても非常に多く、専門的な内容も含まれます。

  • 多読: アカデミックな文章に慣れるため、科学、歴史、環境問題など幅広いトピックの英文を読みましょう。
  • スキミングとスキャニング: 全文を精読する時間はありません。大意を掴む「スキミング」と、特定の情報を探す「スキャニング」の技術を習得しましょう。
  • パラフレーズ(言い換え)への対応: 設問や選択肢は、本文中の単語が別の表現(同義語)に言い換えられていることが多くあります。語彙力を強化し、パラフレーズを見抜く力を養いましょう。

スピーキングとライティングの練習法

これらはアウトプット技能であり、他のセクションとは別の対策が必要です。

  • スピーキング: 試験官との対面形式で行われます。英検の面接と違い、自分の意見を論理的に展開し、具体例を挙げて説明する力が求められます。オンライン英会話などで実践練習を積み、様々なトピックについて即座に話せるように準備しましょう。
  • ライティング: タスク1(図表説明)とタスク2(エッセイ)があります。アカデミックな書き言葉(Formalな表現)を使うことが求められます。テンプレートを覚え、論理構成を意識して書く練習をし、必ず専門の講師や添削サービスを利用してフィードバックをもらいましょう。

IELTS受験後の進路選択

苦労してIELTSのスコアを取得した後、それはどのように活かせるのでしょうか。

留学や就職におけるIELTSの活用

IELTSは世界で最も認知されている英語試験の一つであり、そのスコアは強力な武器になります。

  • 海外留学: イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの大学・大学院進学には必須です。アメリカでもTOEFLに代わりIELTSを受け入れる大学が増えています。
  • 国内大学入試: 日本国内でも、IELTSスコアを出願資格としたり、英語試験の免除や加点対象としたりする大学が増加しています。1級や準1級と同等以上の評価を受けることもあります。
  • 就職・転職: グローバル企業や外資系企業への就職において、実用的な英語力の証明として高く評価されます。TOEICは日本国内での認知度は高いですが、海外業務で通用する4技能のスキルを示すにはIELTSが適しています。

IELTSスコアを活かしたキャリアプラン

高いIELTSスコアを持っていることは、単に英語ができるというだけでなく、論理的思考力や異文化理解力があることの証明にもなります。

海外駐在、国際機関での勤務、外資系企業でのキャリアアップなど、英語をツールとして使いこなす者にとって、IELTS学習で得たスキルは一生の財産となります。また、将来的に海外移住や永住権取得を考える際にも、IELTSスコア(ジェネラル・トレーニング・モジュール)が必要になるケースが多くあります。

まとめと今後の学習へのアドバイス

英検準2級からIELTSへの挑戦は、決して簡単な道のりではありません。しかし、正しい対策と継続的な努力があれば、必ず目標スコアに到達できます。

英検準2級を活かしたIELTS学習の重要性

英検準2級で身につけた基礎力は、IELTS攻略の第一歩です。いきなり難しい問題に挑むのではなく、まずは自分の持っている知識をIELTSの形式に適応させることから始めましょう。また、英検の上位級(2級、準1級)への挑戦を並行して行うことも、段階的なレベルアップとしておすすめです。

継続的な学習のモチベーションを保つ方法

長期間の学習を続けるためには、モチベーション管理が鍵となります。

  • 小さな目標を立てる: 「まずは単語帳を1周する」「模試でリスニングスコアを0.5上げる」など、達成可能な目標をクリアしていくことで自信をつけましょう。
  • 仲間を見つける: 同じようにIELTSや留学を目指す仲間と情報交換をしたり、SNSで学習記録を発信したりすることで、刺激を受け合いましょう。
  • 未来をイメージする: 英語を使って活躍する自分、留学先で学ぶ自分を常にイメージし、学習の目的を見失わないようにしましょう。

英検準2級という土台があるあなたなら、きっとIELTSの壁も乗り越えられるはずです。今日から第一歩を踏み出しましょう!

よくあるご質問

Q. 英検準2級レベルからIELTSへのステップアップは可能ですか?

A. 結論から言うと、英検準2級からIELTSへのステップアップは十分に可能です。ただし、試験内容や求められるスキルが異なるため、IELTS特有の対策が必要になります。

Q. 英検準2級はIELTSのスコアに換算するとどのくらいになりますか?

A. 文部科学省が公表しているCEFRとの対照表を参考にすると、英検準2級(A2レベル)は、IELTSでは3.0〜3.5程度、良くても4.0付近に相当すると考えられています。

Q. 海外留学で一般的に求められるIELTSのスコアはいくつですか?

A. 海外の大学やカレッジへの留学で求められるIELTSスコア(オーバーオール)は、一般的に5.5〜6.5以上であることが多くあります。

Q. 英検準2級レベルからIELTS 6.0〜6.5を目指す場合、どれくらいの勉強時間が必要ですか?

A. スコアを0.5上げるのに約200〜300時間かかると仮定すると、スコアを2.0〜2.5上げるには約800〜1,200時間の学習が必要になる計算です。効率的な学習法を取り入れることで、これより短い時間で達成できる可能性もあります。

Q. IELTS対策で特に効果的な教材は何ですか?

A. 過去問に近い形式で演習ができる公式問題集(Cambridge IELTSシリーズ)は必ず必要です。また、IELTS専用の単語帳や、スピーキング対策のためのオンライン英会話も有効です。

Q. IELTSのリーディングでスコアを上げるための戦略は何ですか?

A. IELTSのリーディングは長文が多く専門的な内容を含むため、全文を精読するのではなく、大意を掴む「スキミング」と特定の情報を探す「スキャニング」の技術を習得することが重要です。また、設問のパラフレーズ(言い換え)に対応できるよう語彙力を強化しましょう。

Q. IELTSスコアは海外留学以外にどのように活用できますか?

A. 国内大学入試において、IELTSスコアを出願資格としたり、英語試験の免除や加点対象とする大学が増えています。また、グローバル企業や外資系企業への就職・転職活動においても、実用的な4技能の英語力の証明として高く評価されます。