高校生の安い塾はどう探す?塾代の相場と大学受験の費用を抑えるコツ

高校生の安い塾はどう探す?塾代の相場と大学受験の費用を抑えるコツ

「塾に通いたいけれど、費用が気になる」という高校生や保護者の方は多いと思います。高校生の塾代は、学年や指導形式、受講する科目の数によって大きく変わります。この記事では、高校生の安い塾を探すときに知っておきたい塾代の相場と、形式ごとの費用の違い、大学受験の塾代を抑える方法を紹介します。

高校生の塾代の相場は年間いくら?

文部科学省の令和5年度子供の学習費調査によると、高校生(全日制)の学習塾費の年間平均は、公立で約14.7万円、私立で約16.7万円です。ただし、この平均には塾に通っていない生徒も含まれています。

実際に塾代を支払った家庭に限ると、年間の平均は公立で約38.1万円、私立で約44.4万円まで上がります。同じ調査では、学習塾費が0円だった生徒が公立で61.4%、私立で62.4%でした。高校生の約6割は塾代を支出しておらず、通う家庭と通わない家庭で負担に大きな差があることが分かります。

学年が上がるほど塾代は増える

学年別に見ると、塾代は高1から高3にかけて増えていきます。大学受験が近づくと、受講する科目や講習が増えるためと考えられます。

学年公立高校私立高校特徴
高校1年生約9.0万円約11.0万円3学年で最も少ない。
高校2年生約14.9万円約18.0万円公立では高1の約1.7倍になる。
高校3年生約20.6万円約21.5万円3学年で最も多い。

表の金額は、塾に通っていない生徒も含めた1人あたりの年間平均です。この学習塾費には、授業料だけでなく入会金、講習会費、教材費、塾での模試代、通塾の交通費も含まれます。月謝だけで比べると、実際の負担を小さく見積もってしまう点に注意しましょう。

小学生や中学生も含めて学年ごとの費用を比べたい方は、個別指導と集団塾の料金相場を学年別に比べた記事も参考にしてください。

指導形式で塾代はどう変わる?

塾代は、講師1人が同時に教える生徒の数と、料金の決まり方で大きく変わります。講師を独り占めできる個別指導ほど高くなりやすく、録画した授業を使う映像授業やオンライン学習サービスは費用を抑えやすい形式です。

形式料金の決まり方費用の特徴
集団指導塾科目ごとの月謝で決まることが多い。1人あたりの費用は個別指導より抑えやすい。
個別指導塾授業の回数と、講師1人あたりの生徒数で決まる。科目や回数を増やすと費用が上がりやすい。
映像授業の塾講座ごとに受講料を払う形が多い。取る講座が増えるほど総額が大きくなる。
オンライン学習サービス月額や年額の定額制が多い。自宅で学べるため、費用を最も抑えやすい。

集団指導塾は授業のペースが合えば割安

集団指導塾は、1人の講師が教室の生徒に向けて授業をする形式です。講師の人件費を生徒で分け合うため、1人あたりの費用を抑えやすいのが特徴です。周りの生徒の頑張りが刺激になる一方で、授業は決まったペースで進みます。

つまずいた単元をその場で質問しにくいこともあるため、体験授業でついていけそうか確かめておくと安心です。集団授業が合うかどうか迷うときは、集団塾に向かない子の特徴も判断の材料になります。

個別指導塾は科目と回数を絞って使う

個別指導塾は、講師1人が生徒1〜3人程度を教える形式です。苦手な単元に合わせて進められる反面、費用は授業の回数に比例して増えます。

仮に1コマ5,000円の塾に週1回通うと、月4回で2万円です。週2回にすれば、月4万円になります。すべての科目を個別指導で受けると負担が大きいため、苦手科目だけに絞る使い方が現実的です。

映像授業の塾は講座の取りすぎに注意

映像授業の塾は、収録された授業を校舎のブースやタブレットで見る形式です。部活が忙しくても自分の都合に合わせて受講でき、分からない部分を何度でも見返せます。

多くは講座ごとに受講料がかかるため、講座を増やすほど総額が大きくなります。授業を見ただけで満足すると演習が不足しがちなので、担任やチューターが進み具合を確認してくれるかも見ておきましょう。

オンライン学習サービスは月数千円から使える

費用を最も抑えやすいのは、スマホやパソコンで授業動画を見るオンライン学習サービスです。たとえばスタディサプリのベーシックコースは、公式サイトの料金ページによると月払いで月額2,178円です。12か月一括払いなら21,780円(月あたり1,815円)になります。

いずれも2026年9月時点で、Webから申し込んだ場合の料金です。テキスト冊子などは別料金で、料金は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで確認してください。動画を見るだけでは計画づくりや質問の面で不安が残るので、学校の先生に質問できる環境と組み合わせるとよいでしょう。

高校生の安い塾を選ぶときは何を確認する?

月謝の安さだけで決めず、1年間でかかる総額と、成績につながるサポートがあるかを確かめることが大切です。安い塾の見分け方は安い塾の選び方と月謝相場のまとめでも紹介しているので、ここでは高校生が特に気をつけたい点に絞ります。

1年間の総額で比べる

塾の費用は、月謝のほかに入会金や教材費、模試代、施設費、季節講習費などが加わります。高校生は夏期講習や冬期講習で多くの講座を勧められることもあるため、入塾前に年間の見積もりをもらいましょう。面談では、次のような点を聞いておくと比べやすくなります。

  • 入会金や教材費は、月謝とは別にかかりますか。
  • 夏期講習や冬期講習は必須ですか、それとも選んで受けられますか。
  • 模試代や施設費は、毎月または毎学期かかりますか。
  • 途中でやめるとき、解約の手続きや返金はどうなりますか。

体験授業で教え方と相性を確かめる

入塾前に、体験授業や学習相談を無料で受けられる塾は多くあります。説明が分かりやすいか、質問しやすい雰囲気か、宿題の量を続けられそうかを本人が確かめましょう。相場より大幅に安い場合は、なぜ安くできるのかを聞いておくと安心です。

自習室と質問できる環境があるか

授業料が同じでも、自習室を自由に使えるか、授業の外で質問できるかで塾の価値は大きく変わります。家で集中しにくい高校生にとっては、自習室が授業と同じくらい役に立つこともあります。利用条件や費用の目安は、自習室だけ使える塾の条件と活用法で紹介しています。

大学受験の塾代を抑えるには?

大学受験の塾代は、すべてを塾に任せず、足りない部分だけを塾で補うことで抑えられます。ここでは、今日から考えられる5つの方法を紹介します。

受講科目を入試で使う科目に絞る

まず志望校の入試科目と配点を確認し、塾で受けるのは苦手科目や配点の高い科目に絞ります。得意科目は、学校の授業と市販の参考書で進められることも少なくありません。受ける科目を減らせば、そのぶん月謝や講座費が下がります。

季節講習は必要な講座だけ選ぶ

夏期・冬期・直前の講習は、年間の塾代を大きく押し上げる要因です。勧められた講座をすべて受けるのではなく、今の課題に合う講座だけを選びましょう。講習が選択制か、通常授業とセットで必須なのかは、入塾前に確認しておくと安心です。

オンライン教材と対面の塾を組み合わせる

基礎の講義はオンライン学習サービスで学び、苦手科目の演習や質問だけを対面の塾で受ける方法もあります。すべてを対面で受けるより費用を抑えやすく、塾の授業の復習にも動画を使えます。

オンライン塾には、講師とつながって質問や学習管理を受けられるタイプもあります。高校生向けの選び方は高校生のオンライン塾の選び方、費用の目安はオンライン塾の料金相場で紹介しています。

学校の講習や先生のサポートを活用する

高校によっては、放課後や長期休みに補習や受験講習を行っています。小論文の添削や面接の練習を先生に頼める場合もあります。まずは学校で受けられるサポートを確かめ、足りない部分だけを塾で補うと無駄がありません。

塾に通わずに受験勉強を進めたい場合は、塾なしで大学受験に合格するための勉強法も参考になります。

特待生制度や入会金の割引を確認する

塾によっては、成績や模試の結果に応じて授業料を減らす特待生制度があります。入会金が無料になる時期や、きょうだいで通うと割引になる制度を設けている塾もあります。条件や期間は塾ごとに違うため、公式サイトや説明会で確認しましょう。

塾代の負担が重いときに使える支援制度は?

自治体によっては、塾代や受験料を支援する制度があります。一例として、東京都の受験生チャレンジ支援貸付事業を紹介します。

この制度は、一定の所得以下の世帯を対象に、塾代や受験料を無利子で貸し付けるものです。東京都福祉局の令和8年度の案内では、対象は都内に住む中学3年生・高校3年生と、浪人生などそれに準じる人です。

学習塾などの受講料は30万円まで、大学などの受験料は12万円まで借りられます。高校や大学などに入学した場合は、返済が免除される仕組みです。申し込みの窓口は、住んでいる区市町村です。

東京都以外でも、塾代の助成や無料の学習支援を行っている自治体があります。対象や内容は地域や年度で違うため、お住まいの市区町村のホームページや窓口で確認してください。

まとめ

  • 高校生の塾代の年間平均は、公立で約14.7万円、私立で約16.7万円です。塾代を払った家庭に限ると、約38万〜44万円になります。
  • 費用は指導形式で大きく変わり、オンライン学習サービスなら月数千円から使えます。
  • 塾を選ぶときは、講習費まで含めた年間の総額と、自習室や質問のしやすさを確認しましょう。
  • 大学受験は、科目の絞り込みや学校の講習の活用で、塾代を抑えながら対策できます。

費用と学習の効果のバランスを見ながら、無理なく続けられる方法を選んでください。