塾選びで「トライ」と検索すると、「個別教室のトライ」と「トライプラス」という2つのサービスが出てきて迷った経験はないでしょうか。どちらも同じトライグループが関わるサービスのため、違いがわかりにくいと感じる方は少なくありません。この記事では、2つのサービスを指導形態・運営形態・料金・向いているタイプなど多角的に比較し、どちらを選ぶべきかの判断材料を丁寧にお伝えします。
トライとトライプラスとは
まず、それぞれのサービスがどのような存在なのかを整理しておきましょう。名前が似ているだけに混同されがちですが、運営する会社の構造から異なります。
個別教室のトライの概要
個別教室のトライは、株式会社トライグループが運営するトライ本部直営の個別指導塾です。1987年の創業以来、家庭教師派遣をルーツに個別指導塾・オンライン指導など幅広く教育サービスを展開してきました。指導の最大の特徴は完全1対1のマンツーマン授業で、全国に600以上の直営教室を持ちます。
トライ認定を受けた講師が担当し、講師のランクはスタンダード・セレクト・プロの3段階に分かれています。難関校受験や特定の資格取得など目標に応じて、よりレベルの高い講師を指名することも可能です。また、授業のない日も自習室を無料で利用できる点や教材の無料貸出など、通塾環境が整っている点も魅力です。
トライプラスの概要
トライプラスは、株式会社TRGネットワーク(トライグループのグループ会社)が全国の個別指導塾とフランチャイズ契約を結んで展開する個別指導塾です。「家庭教師のトライ・個別教室のトライのクオリティをリーズナブルに」というコンセプトを掲げており、トライ式学習法をベースにしながらも、やや手頃な価格で受講できるように設計されています。
指導形態は講師1名に対して生徒1〜2名が基本です。全国に約400前後の教室があり、公立校の生徒を中心に幅広く受け入れています。フランチャイズであるため、教室長はトライグループの社員ではなく加盟店の担当者となり、教室ごとにサポート体制や雰囲気が若干異なることがあります。
トライとトライプラスの主な違い
「トライ プラス トライ 違い」を比較する上で最も重要なのは、指導形態・運営形態・費用の3点です。ここを押さえておけばサービス選びの迷いが大幅に減ります。
指導形態の違い
最も大きな違いは生徒1人にかかる指導の密度です。個別教室のトライは完全1対1のマンツーマンで、授業時間の全てを講師が1人の生徒だけに使います。対してトライプラスは1対2が基本で、先生が2名の生徒を交互に見る形になります。1対2の場合、先生がもう一方の生徒を指導している間は自分で問題を解く時間が生じます。自力で問題に取り組む時間を自習力強化と捉えるか、講師のサポートが受けられない時間と捉えるかで評価が分かれます。
また、個別教室のトライでは1コマあたり120分〜180分が標準で、長めの授業時間が設定されています。難関校受験を目指す生徒や、じっくり時間をかけて取り組みたい科目がある場合には、この時間設定が力を発揮します。
運営形態(直営かフランチャイズか)の違い
見落とされがちですが、運営の主体が異なることは非常に重要な違いです。個別教室のトライは株式会社トライグループの直営塾で、教室長はトライの正社員です。本部が品質管理を担うため、全国どの教室でも一定水準のサービスが期待できます。
一方、トライプラスは株式会社TRGネットワークがフランチャイズ展開する塾です。教室長はトライとは別の加盟企業・個人であり、教室ごとの裁量が大きくなります。そのため、教室ごとにサポートの手厚さや雰囲気に差が生じることがあります。どちらもトライのロゴやキャラクター「トライさん」を使用しているため外観からは区別しにくいですが、運営主体は全くの別組織です。
料金・費用の違い
料金は個別教室のトライのほうが割高になる傾向があります。完全マンツーマンで授業時間も長く、プロ講師や社会人講師への指名が可能な分、人件費や管理コストがかかるためです。トライプラスは1対2の指導かつフランチャイズ運営のため、授業料の設定がやや抑えられています。
ただし、どちらのサービスも教室・学年・受講コマ数・季節講習の有無によって金額が大きく異なります。一般的な目安として小学生の授業料は、トライプラスが1コマあたり2,700円〜、個別教室のトライが3,300円〜と言われていますが、これはあくまで最安ラインです。入会金・教材費・生徒管理費などを含めた年間総額で比較することが重要です。料金の詳細は各教室への個別問い合わせで確認しましょう。
対象学年・対応科目の違い
どちらのサービスも小学生・中学生・高校生を対象としており、学校補習から定期テスト対策・受験対策まで対応しています。難関校受験や特定の高度な科目については、個別教室のトライがプロ・セレクトコースの講師を用意しており、より高い水準の指導が受けられます。また、トライグループ全体でAI教材「トライ式AI教材」を導入しており、授業のない日でも個人の弱点に合わせた自主学習ができる仕組みが整っています。
トライとトライプラスそれぞれのメリット・デメリット
どちらのサービスにも優れた点と注意すべき点があります。それぞれを正確に理解することが、サービス選びの第一歩です。
個別教室のトライのメリット・デメリット
メリットは、完全1対1のため授業中のすべての時間を自分の学習に使える点、自習室の無料利用・教材貸出など通塾環境が整っている点、トライ直営で品質が安定している点、プロ・社会人講師が選択肢にある点が挙げられます。また、講師が合わない場合は全国33万人の登録講師からの再マッチングが可能で、相性の良い先生に出会いやすい体制も強みです。
デメリットは、完全マンツーマン・長時間授業のため費用が高くなりやすいことです。料金設定が幅広く、プロ・セレクトコースの講師を選ぶとかなりの費用になる場合があります。金銭的なゆとりと目標水準をすり合わせた上で選択することが大切です。
トライプラスのメリット・デメリット
メリットは、1対2の指導でトライ式学習法が受けられるため比較的リーズナブルな点、全国約400教室が展開されているため近隣で通いやすい点、通塾習慣が身につく環境が整っている点です。また、フランチャイズのため教室ごとの個性があり、地域密着型の丁寧な対応が期待できる教室もあります。
デメリットは、1対2のため先生が自分だけを見ている時間が限られること、フランチャイズのため教室によってサービス品質に差が生じやすいことです。体験授業や見学で事前に教室の雰囲気を確認することをおすすめします。
こんな人には個別教室のトライが向いている
個別教室のトライが向いているのは、徹底したマンツーマン指導を求める生徒です。苦手科目を根本からつぶしたい、難関高校・大学受験を目指したい、授業中に疑問をその場で全部解決したい、という場合に特に力を発揮します。
また、自宅よりも教室に来ることで勉強のスイッチが入りやすいタイプ、生活リズムが不規則で柔軟に授業日程を調整したいケース、人見知りで集団塾が苦手なお子さんにも向いています。費用はかかりますが、密度の高い個別指導を最優先したい場合には有力な選択肢です。
こんな人にはトライプラスが向いている
トライプラスが向いているのは、通塾習慣を無理なく身につけたい生徒です。コスト面で個別教室のトライは難しいが、個別指導の質は確保したい、というご家庭にも現実的な選択肢となります。
また、自習中に問題を一人で考える力を伸ばしたい生徒、友人と一緒に通塾して学習のモチベーションを高めたい生徒にも合っています。フランチャイズ教室ならではの地域密着感を好む方や、まずは個別指導を低コストで試してみたいというケースにも適しています。
トライとトライプラスの費用相場
具体的な料金はどちらのサービスも個別見積もりになりますが、費用の目安として参考にできる情報をご紹介します。
個別教室のトライの料金目安
個別教室のトライは完全1対1・長時間授業のため、他の個別指導塾と比べると料金は高めです。コースは講師のランクで3段階に分かれており、スタンダードコースが最も標準的ですが、セレクトコースやプロコースを選択すると費用は大きく上がります。月謝に加えて入会金・教材費・生徒管理費・季節講習費が加算されるため、年間総額で検討することが重要です。比較的私立校や難関受験層に利用者が多い傾向があります。
トライプラスの料金目安
トライプラスは1対2の指導で授業料の設定がやや抑えられています。コマ単価×受講回数+生徒管理費で計算される仕組みで、季節講習は任意受講です。公立校の中学生・高校生の利用者が多く、月謝ベースでは個別教室のトライより入りやすい価格帯です。ただしこちらも教室・学年・コマ数によって変動するため、まずは各教室に問い合わせて見積もりを取ることをおすすめします。
入会前に確認しておきたいポイント
サービスへの入会を検討する際には、いくつか事前に確認しておくべきポイントがあります。
まず、無料体験や資料請求を積極的に活用しましょう。個別教室のトライでは入会前に無料体験授業が受けられます。教室の雰囲気や講師との相性を事前に確認できるため、ぜひ活用してください。一方、家庭教師のトライでは入会前の無料体験授業がないため、個別教室での体験が最初の確認ステップとして有効です。
次に、担当者・教室長との相談を丁寧に行うことが大切です。お子さんの現状の成績・学習上の悩み・目標とする学校・予算を具体的に伝えることで、最適なプランを提案してもらえます。また、入会後に講師や指導方針が合わないと感じた場合の対応策(講師変更・コース変更の可否など)も確認しておくと安心です。
最後に、年間の総費用を試算してから比較することをおすすめします。月謝だけに注目すると想定外の出費が生じることがあります。入会金・教材費・管理費・季節講習費を含めた金額を各教室から取り寄せ、同じ条件で比較することが最も公平な判断材料になります。