「Z会の高校受験コースと高校生コースは何が違うの?」「うちの子には難しすぎない?」と迷っているご家庭は多いのではないでしょうか。名前は似ていますが、2つのコースは対象の学年も目的も別のものです。
この記事では、Z会高校受験コースと高校生コースの違い、教材のレベル、2026年度の料金、評判の傾向、向いている人を整理します。料金や仕組みは、Z会の公式サイトで確認した内容です。
Z会の高校受験コースと高校生コースの違いは?
一言でいうと、高校受験コースは中学生が高校入試に向けて学ぶコース、高校生コースは高校生が大学受験に向けて学ぶコースです。
中学生向けには「高校受験コース」と「中高一貫コース」があり、高校入試を受ける予定の中学生は高校受験コースが対象です。高校生向けは、高1・高2生向けのコースと、高3・高卒生向けの大学受験生向けコースに分かれています。
対象学年と学習の中心を比べると?
| コース | 対象 | 学習の中心 |
|---|---|---|
| 高校受験コース | 中1〜中3 | 高校入試に向けて5教科を学びます。 |
| 中高一貫コース | 中高一貫校の中学生 | 一貫校の速い進度に合わせて学びます。 |
| 高校生コース | 高1・高2 | 大学受験の土台を単元ごとに固めます。 |
| 大学受験生向け | 高3・高卒生 | 志望大のレベル別に入試対策をします。 |
「高校受験コース」は高校生のためのコースではない点に注意してください。高校入試に備えるなら高校受験コース、高校に入ってから大学受験に備えるなら高校生コースを選びます。
どちらもタブレットで学ぶ形式
現在は、どちらのコースもタブレットで学ぶ形式です。中学生向けは、2025年度に「中学生タブレットコース」から「高校受験コース」へリニューアルされました。端末はZ会専用タブレットを購入するか、対応するiPadを使います。高3・高卒生向けの一部の講座では、紙の答案を提出する場面もあります。
Z会高校受験コースのレベルと内容
教科書に沿った基礎から、入試で差がつく思考力・記述力まで段階的に扱います。
定期テスト対策と高校入試対策の両方を意識した構成で、難関校を目指す生徒にも対応できるレベルです。ただし、単元ごとに基礎から取り組めるので、最初から入試問題ばかりを解くわけではありません。
5教科の学習とAIによる出題
英語・数学・国語・理科・社会の5教科を学べます。中学3年分の全単元にいつでも取り組める「オープンカリキュラム」になっており、得意教科の先取りや苦手単元の復習に使えます。
単元ごとにAIが到達度を分析し、次に取り組む問題を出す「個別強化AIプログラム」もあります。定期テスト前は、テスト範囲の単元を選ぶと、AIが優先して解くべき問題を選んでくれます。5教科に加えて、実技教科のテスト対策も用意されています。
添削指導と英語のスピーキング
Z会の強みである添削指導では、提出した答案をプロの添削者が採点・指導します。
タブレットで提出した答案は、Z会の受付から当日〜約3日後にタブレット上で返却されます。英語は、外国人講師とのオンラインスピーキング(月1回)をオプションで追加できます。AIを相手に英会話を練習できる機能もあります。
公開されている合格実績の見方
Z会は公式サイトで高校の合格実績を公開しています。
たとえば2025年度は、都立日比谷高校に60名、都立西高校に67名が合格したと発表されています。ただし、この人数には通信教育の受講生のほか、Z会の教室や提携塾の受講生も含まれています。通信教育だけで何人が合格したかを示す数字ではない点は、押さえておきましょう。
中学生向けコースの難易度やタブレットの使い心地は、Z会中学生コースの評判と難易度の記事でも詳しくまとめています。
Z会高校生コースの特徴は?
高1・高2生向けは大学受験の土台づくり、高3・高卒生向けは志望大のレベルに合わせた入試対策が中心です。
高1・高2生向けは3つのプランから選ぶ
高1・高2生向けには、次の3つのプランがあります。
- スタンダードプランは、GMARCHから難関国公立大を目指す人向けの基本のプランです。
- 最難関大プランは、旧帝大や早慶大、医学部医学科などを目指す人向けで、毎月の「月例添削テスト」が加わります。
- 東大京大プレミアプランは、月例添削テストに加えて、イベントや面談などの受験指導を受けられます。
中心となる教材は、高校3年間の全単元から自由に選んで学べる「単元別強化学習」です。学校の進度に合わせて、予習にも復習にも使えます。プランは入会後も変更でき、志望校が決まっていない場合はスタンダードプランから始めることを公式サイトでもすすめています。
高3・高卒生向けは志望大レベル別の3プラン
高3・高卒生向けは、難関大・最難関大・東大京大プレミアの3プランから選びます。
いずれも5教科13科目に対応しており、国公立か私立かなど、志望大の登録に応じた教材が届きます。共通テストや小論文の対策は、有料のオプションで追加できます。大学受験期の使い方は、Z会の大学受験講座は本当に使えるかを検証した記事も参考にしてください。
添削とAI演習、質問サービスの使い方
高校生コースでも、学習の軸は添削指導です。
記述答案はプロの添削者が採点・指導し、最短で受付の当日に返却されます。AI演習では学習データをもとに弱点を補う問題が出され、一部の単元では、手が止まったときに解き方の着眼点を示してくれます。
わからない問題や進路の悩みは、アプリの質問・相談サービス「教えてZ会!」で聞けます。回答は原則として当日〜翌日です(土日祝などを除く)。専用タブレットの使い勝手が気になる場合は、Z会タブレットの評判とデメリットもあわせて確認しておくと安心です。
2026年度の料金はいくら?
2026年9月時点の公式サイトによると、中1の5教科セットは月9,980円、高1・高2のスタンダードプランは月9,990円です。どちらも12カ月一括払いの場合の税込額で、料金は年度ごとに変わる可能性があります。
高校受験コース(中学生)の料金
5教科セットの1カ月あたりの料金は、次のとおりです。
| 学年 | 12カ月一括払い | 毎月払い |
|---|---|---|
| 中1 | 9,980円 | 11,742円 |
| 中2 | 11,500円 | 13,530円 |
| 中3 | 13,500円 | 15,883円 |
金額は税込です。6カ月一括払いの場合は、中1が月11,154円、中2が月12,853円、中3が月15,088円になります。12カ月一括払いは毎月払いより15%、6カ月一括払いは5%安くなる設定です。外国人講師とのオンラインスピーキングは、別料金のオプションです。最新の金額はZ会公式サイトの高校受験コース受講会費ページで確認できます。
高校生・大学受験生向けコースの料金
高1・高2生向けの月額は、次のとおりです(税込)。
- スタンダードプランは、12カ月一括払いで月9,990円、毎月払いなら月11,753円です。
- 最難関大プランは、12カ月一括払いで月12,490円、毎月払いなら月14,695円です。
- 東大京大プレミアプランは、12カ月一括払いで月14,990円、毎月払いなら月17,636円です。
詳しくは高1・高2生向けの受講会費ページに掲載されています。学年や申し込む時期によって、選べる支払い方法が変わる場合があります。
高3・高卒生向けには12カ月一括払いがなく、学年末までの一括払いか毎月払いを選びます。一括払いの月額は、難関大プランが11,165円、最難関大プランが13,960円、東大京大プレミアプランが16,754円です。オプションや毎月払いの金額は大学受験生向けの受講会費ページで確認してください。
専用タブレット代と退会時の注意点
Z会専用タブレットの通常価格は44,600円です。
高校受験コースは、5教科セットを一括払いで申し込むとタブレットを0円で購入できます。毎月払いの場合は19,800円(月3,300円×6回)です。高校生向けも、対象のプランを一括払いで申し込めば0円になります。
ただし、この割引は一定期間の受講が前提です。中学生と高1・高2生は6カ月、高3・高卒生は学年末の2月までの受講が条件で、その前に退会するとタブレット代の精算が発生します。手持ちの対応iPadで受講する場合は、タブレット代はかかりません。
受講の変更や中止は、保護者向けサイト「my Z」から手続きの締切日までに申し込むと、翌月から反映されます。
ほかの通信教育と比べて高い?
月額だけを見ると、映像授業が中心の低価格なサービスよりは高めです。その分、Z会の料金には添削指導やAI演習、定期テストや入試の対策教材が含まれています。比べるときは、「記述の添削が必要かどうか」を軸にすると判断しやすくなります。
高校生向けの通信教育で迷っている場合は、進研ゼミ高校講座の口コミと特徴も比べてみてください。
Z会の評判・口コミにはどんな傾向がある?
添削や問題の質を評価する声が多い一方で、「難しい」「続けられなかった」という声も見られます。
評価されやすい点
- 添削のコメントが具体的で、記述問題の書き方が身についたという声が多く見られます。
- 学校の授業より一段深い問題に取り組めて、考える力がついたという評価があります。
- タブレットになって自動採点や学習の管理が楽になった、という声もあります。
気になる点として挙がりやすいこと
- 問題が難しく、基礎が固まっていないと進めにくいという声があります。
- 自分で計画を立てないと、課題がたまりやすいという声が見られます。
- 質問はできるものの、対面の塾のようにその場で聞けない点を不安に感じる人もいます。
Z会全体の評判や、通信教育と教室の違いについては、Z会の評判と難易度をまとめた記事でも整理しています。
Z会が向いている人・向いていない人は?
自分で計画を立てて、考える問題に粘り強く取り組める人ほど、Z会の良さを生かせます。
向いている人
- 公立トップ校や難関大学を目標に、記述力を伸ばしたい人。
- 部活や習い事が忙しく、自分の予定に合わせて学びたい人。
- 解説を読んで自分で考え、答え合わせをするのが苦にならない人。
向いていない人
- 誰かに管理してもらわないと、勉強が続きにくい人。
- 基礎があやふやで、まずは授業を聞いて理解したい人。
- わからないところを、対面ですぐに質問したい人。
こうした場合は、映像授業のサービスや個別指導塾と組み合わせる方法もあります。お子さんの性格や今の学力に合わせて選ぶことが大切です。
まとめ
- 高校受験コースは中学生の高校入試対策、高校生コースは大学受験に向けたコースです。
- 2026年度の月額は、中1の5教科セットが9,980円、高1・高2のスタンダードプランが9,990円です(12カ月一括払い・税込)。
- 添削と良問が強みで、自分で計画的に学べる人に向いています。
迷ったら、まずは無料の資料請求で教材の雰囲気を確かめてから決めると安心です。