明治大学を目指すとき、まず気になるのは「どの学部がどれくらい難しいのか」ではないでしょうか。この記事では、明治大学の偏差値を河合塾の最新データ(2027年度入試の予想)で学部・学科別に整理します。入試方式による違いやMARCHの中での立ち位置、学部を選ぶときの考え方もあわせて紹介します。
明治大学の偏差値はどのくらい?
明治大学の偏差値は、河合塾の学部学科ランクで55.0〜62.5です。表に載っている38の学科・専攻のうち21が60.0以上で、多くは57.5〜62.5に集まっています。
この数字は、河合塾が2026年9月に公開した「2027年度入試難易予想ランキング表」によるものです。全統模試の偏差値で、合格の可能性が50%に分かれるライン(ボーダーライン)を示しています。全統模試で偏差値60前後が安定して取れていれば、文系学部の多くの学科でボーダー付近に届いている目安になります。
偏差値を見るときの注意点
ボーダーラインの数字を見るときは、次の3点に気をつけてください。
- 全統模試を基準にした数字なので、ほかの模試の偏差値とはそのまま比べられません。
- 偏差値は2.5刻みの帯で示され、62.5なら「62.5〜64.9」の帯を表します。
- 前年度の入試結果と今年度の模試の志望動向から設定され、今後の模試の結果で変わることもあります。
河合塾も、ボーダーラインは入試の難易度を表すもので、大学の教育内容や社会的な位置づけを示すものではないと説明しています。最新の数字は河合塾Kei-Netの入試難易予想ランキング表で確認できます。
明治大学の学部別偏差値ランキング
学部ごとに並べると、いちばん偏差値が高いのは経営学部の62.5です。文学部の一部の専攻も62.5で、法・商・政治経済・情報コミュニケーション・国際日本の5学部が60.0で続きます。
| 学部 | 偏差値 | 学科・専攻の内訳 |
|---|---|---|
| 経営学部 | 62.5 | 学部全体で1つの数字です。 |
| 文学部 | 57.5〜62.5 | 史学・心理系の4専攻が62.5です。 |
| 法学部 | 60.0 | 法律学科の1学科です。 |
| 商学部 | 60.0 | 商学科の1学科です。 |
| 政治経済学部 | 60.0 | 3学科とも60.0です。 |
| 情報コミュニケーション学部 | 60.0 | 1学科で募集しています。 |
| 国際日本学部 | 60.0 | 国際日本学科の1学科です。 |
| 理工学部 | 57.5〜60.0 | 建築・情報科学・物理が60.0です。 |
| 総合数理学部 | 57.5 | 3学科とも57.5です。 |
| 農学部 | 55.0〜57.5 | 農芸化学科だけが55.0です。 |
表は河合塾の学部学科ランク(2026年9月時点の予想)をもとにしています。学部学科ランクは「英・国・数または地歴公民」か「英・数・理」の成績で設定された目安で、実際の入試科目や配点は考慮されていません。
文系学部の偏差値
文系学部は、ほとんどの学科・専攻が60.0以上にそろっています。経営学部は学科に分けず、学部全体で62.5という評価です。
文学部は専攻が14あり、数字に幅があります。史学地理学科の日本史学専攻と西洋史学専攻、心理社会学科の臨床心理学専攻と現代社会学専攻が62.5で、学内でも高い水準です。一方、英米文学・ドイツ文学・フランス文学・演劇学の4専攻は57.5です。
政治経済学部は、政治学科・経済学科・政策学科の3学科がいずれも60.0です。明治大学の政治経済学部のサイトによると、地域行政学科は募集を停止し、政策学科が新たに置かれています。
理系学部の偏差値
理系の3学部は57.5前後が中心で、文系学部よりやや低めに出ています。ただし、理系は数学と理科まで仕上げる必要があるため、数字だけで「入りやすい」と考えるのは早計です。
- 理工学部は建築学科・情報科学科・物理学科が60.0、ほかの学科・専攻は57.5です。
- 総合数理学部は、3学科とも57.5です。
- 農学部は農学科・生命科学科・食料環境政策学科が57.5、農芸化学科が55.0です。
入試方式によって偏差値はどう変わる?
同じ学部でも、どの入試方式で受けるかによってボーダーは変わります。明治大学の一般選抜には、学部別入試・全学部統一入試・共通テスト利用入試の3つがあり、すべての学部でこれらを併願できます。
全学部統一入試は数字が高めに出やすい
全学部統一入試は、1回の試験で複数の学部・学科に出願できる方式です。河合塾の方式別ランクを見ると、同じ学科でも学部別入試より2.5高い数字になっている例が目立ちます。
たとえば経営学部は、学部別入試(共通テスト併用型)が62.5です。これに対し、全学部統一入試の3科目方式は65.0、英語4技能試験を活用する方式は67.5で、明治大学の方式別ランクの中で最も高い数字です。国際日本学部の全学部統一入試(3科目)も65.0となっています。
共通テスト利用入試の得点率は77〜87%
共通テスト利用入試(前期)の予想ボーダー得点率は、学科と方式によって77〜87%です。最も高いのは文学部西洋史学専攻の87%で、低めなのは理工学部の電気電子工学専攻・数学科と総合数理学部ネットワークデザイン学科の77%です。
文系学部の3科目方式は83〜87%が中心で、ミスの少なさが問われます。得点率は前年度の共通テスト本試験をもとにした予想なので、問題の難しさによって変わる点も覚えておきましょう。
MARCHの中で明治大学はどの位置?
河合塾の同じ表で比べると、明治大学は学科・専攻の半数以上が60.0以上で、MARCHの中でも上位に入ります。ただし学部によっては、他大学のほうが高い数字もあります。
| 大学 | 偏差値の幅 | 60.0以上の学科・専攻 |
|---|---|---|
| 明治大学 | 55.0〜62.5 | 38のうち21です。 |
| 青山学院大学 | 55.0〜62.5 | 28のうち13です。 |
| 立教大学 | 55.0〜65.0 | 33のうち15です。 |
| 中央大学 | 55.0〜60.0 | 45のうち8です。 |
| 法政大学 | 55.0〜60.0 | 38のうち4です。 |
| 学習院大学 | 55.0〜60.0 | 20のうち3です。 |
明治大学の強みは、文系学部のほとんどの学科が60.0以上にそろっている点です。60.0を下回る文系の専攻は、先ほど紹介した文学部の4専攻だけです。
一方で、立教大学の経営学科(65.0)は明治大学のどの学科よりも高い数字です。理系では、明治大学の3学部は57.5前後が中心で、中央大学の理工系学部と近い水準にあります。「MARCHの中で明治が一番」と言われることもありますが、学部単位で見ると差は小さいと考えておきましょう。
6大学の順番や上下の大学群との関係は、GMARCHの序列と6大学の偏差値の比較で詳しくまとめています。同じMARCHの法政大学については、法政大学のレベルを偏差値や就職から見た記事も参考にしてください。国公立大学を含めた全体の中での位置は、日本の大学のレベル一覧で確認できます。
偏差値以外に学部選びで確かめたいことは?
志望学部は、偏差値だけでなく、通うキャンパスや入試科目との相性もあわせて考えるのがおすすめです。どちらも入学後の4年間や合格の可能性に直接関わってきます。
学部によって通うキャンパスが違う
明治大学のキャンパスは、駿河台・和泉・生田・中野の4か所です。明治大学のキャンパスガイドによると、学部ごとの通学先は次のとおりです。
- 法・商・政治経済・文・経営・情報コミュニケーションの6学部は、1・2年次が和泉キャンパス(杉並区)です。
- この6学部は、3・4年次になると駿河台キャンパス(千代田区)に移ります。
- 理工学部と農学部は、4年間とも生田キャンパス(神奈川県川崎市)です。
- 国際日本学部と総合数理学部は、4年間とも中野キャンパス(中野区)です。
同じ学部でも、学年によって通う場所が変わることがあります。自宅からの通学時間は、オープンキャンパスやキャンパス見学で実際に確かめておくと安心です。
得意科目が生きる方式を選ぶ
学部別入試は3科目が基本で、国際日本学部の2科目方式と総合数理学部は2科目です。明治大学の入学試験Q&Aでは、科目が限られるぶん、苦手科目が1つでもあると合格は難しいと説明されています。
同じQ&Aによると、法・商・政治経済・経営・国際日本学部の学部別入試の一部の方式は、外国語の配点がほかの科目より高くなっています。英語が得意な人は、こうした方式を併願の軸にするのも一つの方法です。
明治大学の合格に向けた勉強の進め方は?
まずは模試で今の偏差値と志望学科のボーダーとの差を知り、そこから逆算して計画を立てるのが基本です。文系学部の多くは60.0、理系学部は57.5〜60.0が1つの目安になります。
模試の結果を学科ごとに比べる
河合塾のボーダーは全統模試の偏差値で示されているので、比べるときは全統模試の結果を使うのが確実です。届いていない科目があれば、どの科目で何点伸ばすかを具体的に決めましょう。偏差値を上げる勉強の進め方と期間の目安も参考になります。
基礎を固めてから過去問に進む
学部別入試は、学部によって出題の形式や配点が違います。英単語・英文法や教科書レベルの知識を固めたうえで、志望学部の過去問で形式に慣れていく順番が効率的です。
受験勉強を始める時期に迷っている人は、高2から受験勉強を始めるときの進め方も読んでみてください。早めに基礎づくりを始めるほど、過去問演習に使える時間を確保しやすくなります。
まとめ
- 明治大学の偏差値は、河合塾の学部学科ランクで55.0〜62.5です。
- 最も高いのは経営学部の62.5で、全学部統一入試では65.0〜67.5になります。
- 文系学部はほとんどの学科が60.0以上で、MARCHの中でも上位の水準です。
- 共通テスト利用入試の得点率は77〜87%が目安です。
偏差値は志望校選びの入り口です。学びたい分野やキャンパス、得意科目に合う入試方式もあわせて比べ、納得できる学部を選んでいきましょう。