「法政大学ってどのくらいのレベルなんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。大学選びでは偏差値だけでなく、MARCHの中での位置づけや就職実績、社会的評価まで総合的に把握することが大切です。
この記事では、法政大学のレベルを偏差値・ランキング・就職の観点から徹底的に解説します。他大学との比較や向いている人の特徴まで詳しく紹介しますので、受験校選びの参考にしてください。
法政大学の基本情報
法政大学は、東京都に本部を置く歴史ある私立総合大学です。多彩な学部と都市型キャンパスを擁し、全国的に知名度の高いMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の一校として位置づけられています。
法政大学の概要と歴史
法政大学の歴史は1880年(明治13年)に遡ります。東京法学社として創立され、日本における近代法学の発展を支えてきた由緒ある大学です。「自由と進歩」を建学の精神に掲げ、学問の自由を重んじる校風が今日まで受け継がれています。
現在は市ヶ谷キャンパス・多摩キャンパス・小金井キャンパスの3つのキャンパスを持ち、法学・文学・経済・経営・社会・理工など多彩な学問領域をカバーする総合大学として発展しています。MARCHの「H」として認知されており、関東圏の難関私立大学グループの一角を担っています。
学部・学科の構成
法政大学には現在、以下の15学部が設置されています。
- 法学部/文学部/経済学部/経営学部
- 社会学部/国際文化学部/グローバル教養学部
- 人間環境学部/現代福祉学部/キャリアデザイン学部
- デザイン工学部/理工学部/生命科学部
- 情報科学部/スポーツ健康学部
文系から理系、さらにスポーツ・デザインまで幅広い分野を学べるのが特徴です。学部ごとにキャンパスが異なるため、志望学部と立地を合わせて確認しておきましょう。
法政大学の偏差値・難易度
法政大学の偏差値は学部によって幅がありますが、全体的にMARCHとして高い水準にあります。受験生にとってはけっして簡単ではない難関校です。
学部別偏差値の目安
河合塾のデータによると、法政大学の一般選抜における偏差値はおおむね52.5〜62.5の範囲です。共通テストの得点率は69〜86%が目安となっています。
主な学部の偏差値はおよそ以下の通りです。
- グローバル教養学部:60.0〜62.5(共通テスト得点率86%)
- 経営学部:57.5〜62.5
- 国際文化学部:60.0〜62.5
- 法学部:57.5〜60.0
- 社会学部:55.0〜62.5
- 文学部:55.0〜62.5
- 経済学部:55.0〜60.0
- キャリアデザイン学部:57.5〜60.0
- デザイン工学部:55.0〜60.0
- スポーツ健康学部:55.0〜57.5
- 理工学部:52.5〜57.5
- 生命科学部:52.5〜57.5
偏差値が最も高いのはグローバル教養学部や経営学部・国際文化学部で、文系の人気学部が上位に並ぶ傾向があります。理工系は相対的に偏差値がやや低めですが、それでも十分に高い水準です。
合格難易度の実態
法政大学の入試倍率は学部・学科・方式によって差があります。一般的に人気学部や都市型キャンパス(市ヶ谷)に近い学部は倍率が高くなりやすく、競争も激しくなります。
合格難易度のポイントは以下の3点です。
- 科目数が少なく対策しやすい反面、ライバルも増えやすい:法政大学は3教科での受験が中心のため、多くの受験生が挑戦します。
- 問題の傾向が安定している:過去問の研究が非常に有効で、対策の立てやすい大学として知られています。
- 共通テスト利用入試も活用できる:学部によっては70〜80%台の得点率で出願できるため、共通テストとの相性を見極めることが重要です。
法政大学はMARCHの中でどのくらいの位置?
法政大学を語るうえで欠かせないのが、MARCH内での位置づけです。受験生の間でもよく話題になるポイントですが、実際のところはどうなのでしょうか。
MARCHとは何か
MARCHとは、関東圏の難関私立大学5校の頭文字を組み合わせた通称です。
- M:明治大学
- A:青山学院大学
- R:立教大学
- C:中央大学
- H:法政大学
5校はいずれも偏差値55〜65程度の難関大学群として認知されており、早慶上智(MARCH上位)の次のグループとして受験生や企業から広く認識されています。
MARCH内での法政大学の立ち位置
率直に言えば、偏差値の観点ではMARCHの中で法政大学は下位に位置することが多いのが現状です。河合塾の偏差値データを見ると、明治・立教・青山学院あたりが上位、中央・法政が下位というイメージが一般的です。
ただし、これはあくまでも偏差値上の比較です。実際には以下のような点で法政大学ならではの強みがあります。
- 学部の多様性:15学部という幅広いラインナップは、MARCH内でもトップクラスの多様性です。
- 文系・理系・芸術系までカバー:理工学部やデザイン工学部など、文系以外の選択肢が豊富です。
- 自由な校風:学問の自由を重んじる伝統があり、個性的な学生が集まりやすい環境です。
MARCH内で「最下位」と言われることもありますが、就職や社会的評価ではMARCHとして十分に認められており、大きな差はありません。
他大学と比べた法政大学のレベル
法政大学をより正確に把握するために、上下のグループと比較してみましょう。
日東駒専との比較
日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)は、法政大学のひとつ下のグループとして位置づけられています。
偏差値の差は概ね5〜10程度あり、法政大学の方が明確にワンランク上です。就職活動における学歴フィルターの観点でも、法政大学はMARCHとしてフィルターを通過できるケースが多く、日東駒専とは一定の差があると考えられています。
ただし、学部や専攻・個人の能力・資格などによっても大きく変わります。大学名だけで就職が決まるわけではありませんが、グループとしての差は意識しておく価値があります。
関東の私立大学ランキングでの位置
関東の私立大学全体の偏差値ランキングで見ると、法政大学の立ち位置はおおむね以下のようになります。
- 早慶(早稲田大学・慶應義塾大学)
- 上智大学・東京理科大学
- MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)
- 成成明学獨國武(成蹊・成城・明治学院など)
- 日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修)
法政大学は関東私立大学の中では上位10〜15%程度のグループに入ります。「難関大学」と呼ばれる層に含まれており、簡単には合格できない水準にあることは間違いありません。
法政大学の就職・社会的評価
大学のレベルを考えるうえで、就職実績は非常に重要な指標です。法政大学の就職状況を確認しましょう。
主な就職先と就職率
法政大学の就職率はおよそ95%前後(2023年卒業生実績)と高水準を維持しています。主な就職先には、大手企業や官公庁が多数含まれています。
2024〜2025年卒の主な就職先(学部別抜粋)は以下の通りです。
- 法学部:NEC、日立製作所、NTTデータ、三菱UFJ銀行、日本生命保険、東京海上日動火災保険、トヨタ自動車、日本航空など
- 文学部:東京エレクトロン、三菱UFJ銀行、JR東海、全日本空輸、講談社、テレビ朝日、博報堂、KDDIなど
- 経済学部:三菱UFJ銀行、野村證券、全日本空輸、リクルート、ソフトバンク、楽天、東京電力など
- 社会学部:NHK、講談社、読売新聞、TBSテレビ、日本テレビ、フジテレビ、博報堂、朝日放送など
- 経営学部:東京エレクトロン、三菱UFJ銀行、野村證券、東京海上日動火災保険、全日本空輸、JR東海、NTTデータなど
就職先ランキングでは東京都庁が第1位(30人)、マイナビが第2位(23人)となっており、官公庁から民間企業まで幅広い進路実績があります。
社会での学歴評価
社会における法政大学の評価は、「MARCHの一角」として安定しています。
就職活動における主なポイントは以下の通りです。
- 学歴フィルターはMARCHとして通過できるケースが多い:大手企業の選考において、MARCHとしてフィルターをクリアできる場面が多いと言われています。
- 伝統学部ほど就職実績が強い:法学部・経済学部・経営学部は特に就職実績が安定しており、大企業への就職率が高い傾向にあります。
- かつてと比べて就職支援が充実:以前は就職がやや見劣りすると言われることもありましたが、大学側のキャリア支援の強化により、現在は同レベルの大学と比べても遜色ない実績を上げています。
MARCH内での序列を気にする学生もいますが、社会に出てしまえばMARCH全体として同じ土俵で評価されることがほとんどです。
法政大学に向いている人・おすすめの学部
偏差値やランキングだけでなく、自分に合った大学かどうかも大切な判断基準です。
どんな人に向いているか
法政大学は次のような人に特に向いています。
学問の自由を大切にしたい人に向いています。「自由と進歩」を建学の精神とする法政大学は、学生の主体性を重んじる自由な雰囲気があります。決められた枠に縛られず、自分のペースで学びを深めたい人にとって居心地の良い環境です。
都心でアクティブなキャンパスライフを送りたい人にも向いています。市ヶ谷キャンパスは新宿・渋谷・東京駅から30分圏内というアクセスの良さが魅力です。インターンシップや就職活動でも都心立地を活かしやすいという強みがあります。
多様な学問分野に興味がある人にも最適です。15学部という豊富なラインナップにより、入学後に興味分野が変わっても対応しやすい環境が整っています。
狙い目・入りやすい学部
法政大学の中で比較的入りやすいとされる学部は以下の通りです。
理工系学部(理工学部・生命科学部)は、文系学部と比べると偏差値がやや低く、穴場と言われることがあります。ただし内容は決して易しくなく、理系科目への適性が必要です。
多摩・小金井キャンパスの学部は、都心から離れているため志願者がやや少なく、市ヶ谷キャンパスの学部と比べると倍率が低くなる傾向があります。現代福祉学部(多摩)や情報科学部(小金井)などが該当します。
共通テスト利用入試を活用する方法もあります。学部によっては比較的低い得点率でも出願できるケースがあるため、戦略的に受験方式を選ぶことが重要です。
法政大学を目指す際は、偏差値だけでなく「なぜその学部で学びたいのか」という目的意識を持って臨むことが、受験勉強のモチベーション維持にもつながります。偏差値やMARCH内の序列は一つの指標に過ぎません。自分の将来やりたいことと照らし合わせながら、ぜひ志望校を検討してみてください。