埼玉県立和光国際高等学校(通称「和国」)は、埼玉県和光市にある公立の共学校です。「和光市の高校に進学したい」「偏差値はどのくらいか」「合格するには何が必要なのか」――そんな疑問を持つ受験生や保護者の方は多いのではないでしょうか。
この記事では、和国の偏差値や合格ライン、内申の目安から進学実績、在校生の評判、そして近年話題になっている和光高校との統合・新校への移行まで、受験を検討するうえで知っておきたい情報をまとめてお伝えします。
和光国際高校とはどんな学校か
埼玉県立和光国際高等学校は、1987年に全国初の公立国際高校として設立されました。「国際社会で活躍できるグローバルリーダーの育成」を掲げ、外国語教育に特に力を入れていることが最大の特色です。
所在地は埼玉県和光市広沢4-1で、東武東上線・東京メトロ有楽町線の和光市駅から徒歩約17分の場所に位置しています。学科は普通科と外国語科(旧称)の2学科があり、どちらも共学です。
2004年には文部科学省から「スーパーイングリッシュランゲージハイスクール」の指定を受け、英語・外国語教育の充実が公的にも認められています。外国語指導助手(ALT)の配置や帰国生徒・外国人生徒の受け入れ、英語キャンプ(外国語科のみ)なども実施しており、実践的な語学力を身につけられる環境が整っています。
学校のモットーは「Read, See & Think.(読んで、見て、そして考えよ)」。幅広い教養とコミュニケーション力、そして異文化への理解を育てることを大切にしています。
偏差値と合格ラインの目安
普通科・外国語科(国際科)の偏差値
各模試サイトや塾の情報を総合すると、和国の偏差値はおおむね以下の水準とされています。
- 普通科:偏差値60〜63程度
- 外国語科(国際科):偏差値61〜65程度
模試の種類(北辰テスト・Vもぎ・駿台模試など)によって数値は多少異なります。「みんなの高校情報」では偏差値61、複数の塾情報では63前後が目安として紹介されています。いずれにせよ、埼玉県の公立高校の中では上位に位置するレベルです。
外国語科は英語の配点が2倍になる入試形式のため、英語が苦手な場合はかなり不利になります。英語に自信がある受験生にとっては、逆に大きなアドバンテージになるでしょう。
内申点の目安
合格ラインの内申点については、オール4、主要2科目で5を取り、9科目合計38以上が一つの目安とされています。実際に合格した卒業生の例では、「中3の内申点42・偏差値60程度」というケースも報告されています。
内申と当日点のバランスが重要で、どちらかが特別に高くても、もう一方が著しく低いと合格は難しくなります。当日点での逆転を狙うよりも、内申をしっかり積み上げながら模試の偏差値を60以上にもっていくことが王道の対策です。
入試の特徴と対策
和国の入試は埼玉県の公立高校入試と同じ形式ですが、いくつかの特徴があります。
まず、「学校選択問題」を採用している高校の一つです。通常の入試問題よりも難易度が高く、応用力や思考力が問われます。基礎をしっかり固めるだけでなく、発展的な問題への対応力も必要です。
また、倍率が高いことでも知られており、2024年度入試では埼玉県立の普通科の中で5番目に高い倍率を記録しています。人気校であるため、偏差値に余裕があっても油断は禁物です。
外国語科(現:国際科)を受験する場合は、英語の配点が一般受験者の2倍になる点が大きなポイントです。英語を得点源にできるかどうかが、合否を左右する最重要ファクターになります。
第一志望で考えているなら、中3の夏休みまでに偏差値60を超えておくことが一つの目安です。偏差値62程度で合格率はおよそ70%と言われています。
進学実績
和国の卒業生の約9割が4年制大学に現役進学しています。この四大現役合格率は、上位の進学校と比べても遜色のない数字です。
主な進学先(2025年度データ)は以下の通りです。
- 東洋大学:136人
- 大東文化大学:83人
- 立教大学:81人
国公立大学へは年間30名以上が合格しており、2024年度は国公立大に36名、早慶MARCH(早稲田・慶應・明治・青山・立教・中央・法政)には100名以上が合格しています。国公立大学の合格先には、北海道大・筑波大・埼玉大・千葉大・お茶の水女子大・東京外国語大・東京農工大・横浜国立大・都立大などが並んでいます。
一方で、合格実績の多くは成績上位層が作っているという点も現実として知っておく必要があります。中間層の生徒は日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修)レベルの大学に進学するケースが多い傾向にあります。高校入学後も継続して勉強に取り組む姿勢が、進学先を大きく左右します。
海外大学への進学者もおり、国際教育を受けた強みを活かして世界へ羽ばたく生徒もいます。
評判と口コミ
在校生や卒業生の口コミを総合すると、和国についての評判はおおむねポジティブです。
在校生(2024年入学)からは「生徒間の仲が非常に良い和やかな学校」という声があり、いじめの少なさを5点満点中5点と評価する意見も多く見られます。校則については「特に厳しいことはなく、普通だと思う」という感想が多く、のびのびとした校風が特徴の一つです。
英語が好きな生徒が集まりやすい環境であるため、「同級生から刺激を受けられる」「ALTの先生が教え方上手で英語力が伸びた」といった声も目立ちます。自習室や図書館など学習環境も整っており、自主的に勉強に取り組みたい生徒にとっては過ごしやすい学校です。
部活動では少林寺拳法部が地区大会出場の実績を持ち、陸上部も関東大会への出場記録があります。また、高校では珍しい女子サッカー部も設置されています。
一部の口コミでは「部活の活動頻度が少ない」という意見もあり、部活動を重視したい場合は事前に確認しておくと安心です。
「和光高校 やばい」「和国やばい」といった検索ワードが気になる方もいるかもしれませんが、これは後述する統合・廃校問題への関心から来ているものと考えられます。在校生・卒業生の口コミを見る限り、学校生活そのものへの不満が特別に多いわけではありません。
和光高校との統合・新校への移行について
「和光高校 なくなる」「和光国際高校 廃校」といった言葉を検索している方も多いと思います。実情を正確に説明します。
埼玉県では少子化への対応として県立高校の再編・統合が進められており、和光国際高校と和光高校は令和8年度(2026年度)より統合され、「和光国際高校」(新校)として新たにスタートしています。
公式サイトでも「新校『和光国際高校』に関する情報は、今後こちらのページに掲載してまいります」と案内されており、2026年4月から新体制が始まっています。
2025年度に和光高校が募集停止となり、実質的には和光国際高校の校舎・教育内容を引き継ぐ形での統合です。両校の偏差値は20以上離れていたため、学校説明会では「今の和光国際をさらにバージョンアップして、国際教育をより重視した学校になる」と校長が説明しています。
また、外国語科は「国際科」へ名称変更され、校舎の大規模リニューアルも行われています。入試の難易度についてもほぼ変わらないと予想されており、むしろ新校移行をきっかけに難易度が上がる可能性もあるとの見方もあります。制服については変更される可能性が高いとされています。
受験生にとって重要な点をまとめると、以下のようになります。
- 和光国際高校の名称・偏差値水準は引き続き維持される
- 国際教育がさらに強化される方針
- 旧・和光高校の校舎・制服等は変更予定
- 新校の1期生は現在の在校生が該当
「和光高校がなくなる」という表現は正確ではなく、より正確には「和光高校が和光国際高校に統合される」という形です。和光国際高校を目指す受験生にとっては、教育の方向性がより明確になったと前向きに捉えることができるでしょう。
まとめ
和光国際高校(和国)は、埼玉県内でも有数の国際教育に力を入れた公立高校です。偏差値60〜63程度が合格ラインの目安で、内申点38以上・当日点での安定した得点が求められます。進学実績は四大現役合格率90%近くと高く、上位層は国公立・早慶MARCHにも多数合格しています。
2026年度からは和光高校との統合により「和光国際高校」として新校がスタートし、国際教育のさらなる充実が期待されています。入試の難易度に大きな変化はないと見られており、これから受験を考える中学生にとっても引き続き魅力的な選択肢です。
受験を検討している方は、ぜひ学校説明会に足を運び、実際の雰囲気を肌で感じてみてください。