成績が上がる中学生の勉強方法|毎日の習慣と定期テスト対策

成績が上がる中学生の勉強方法|毎日の習慣と定期テスト対策

「毎日勉強しているのに、テストの点数がなかなか上がらない」と感じていませんか。中学生の成績は、特別な才能よりも、毎日の勉強の回し方で差がつきやすいものです。

この記事では、成績が上がる中学生の勉強方法として、その日の復習、学校のワークの使い方、教科別のコツ、定期テスト2週間前からの進め方を順番に紹介します。どれも今日から始められる内容です。

中学生の勉強方法はまず何から見直す?

成績を上げる土台は、授業を受けた日のうちに内容を確かめ、学校のワークで定着させる毎日の流れです。まずはこの基本のサイクルから整えましょう。

授業中は分からなかった所に印をつける

中学校の定期テストは、授業で扱った内容や学校のワークから出題されることが多くあります。そのため、授業の時間をどう使うかが点数に直結します。

授業中に「ここがよく分からない」と感じた所は、ノートや教科書に印をつけておきましょう。その日に見直す場所がはっきりし、先生に質問するときにも役立ちます。予習をするなら、次の授業で扱うページに目を通し、知らない言葉を確認しておく程度で十分です。

その日のうちに10〜15分だけ見直す

復習は、授業から時間がたたないうちに一度しておくと、内容を思い出す負担が軽くなります。帰宅後にノートを開き、印をつけた所と先生が強調した所を確認しましょう。

ノートを閉じて、今日習ったことを3行ほどで書き出せるか試すのもおすすめです。その後、数日後と1週間後にもう一度問題を解くと、記憶に残りやすくなります。復習を入れる時期の目安は、定期テストに向けた復習のタイミングとやり方で詳しく紹介しています。

学校のワークは解き直しまでを1セットにする

ワークは、丸つけで終わらせないことが大切です。間違えた問題を自力で解けるようになるまでを、1回分の勉強と考えましょう。

間違えた問題には印をつけ、解説を読んで理解したら、答えを隠してもう一度解きます。2回目以降は印のついた問題だけを解き直すと、短い時間で弱点に集中できます。市販の問題集を何冊も増やすより、まず学校のワークを何も見ずに解ける状態にしましょう。そのほうが、定期テストの点数につながりやすくなります。

勉強時間より「思い出す練習」を増やす

成績を左右するのは、机に向かった時間の長さより、その時間に何をしたかです。何も見ずに思い出す練習と、日をあけた復習を増やすことが、効率よく成績を上げる近道になります。

読み返しや写し直しだけで終わらせない

教科書を読み返したり、ノートをきれいに写し直したりすると、勉強した手応えは得られます。ただ、テストで求められるのは、何も見ずに答えを思い出して書く力です。

米国心理科学会(APS)の学術誌に2013年に掲載された、ダンロスキーらの学習法のレビュー論文があります。この論文は、生徒がよく使う勉強法の効果を比べたものです。そこでは、読み返しや下線引きは有用性が低いと評価されました。一方で、練習テストと、間隔をあけて繰り返す学習は有用性が高いとされています。

教科書を閉じて書き出す時間を増やす

覚えたつもりの内容も、何も見ずに書き出してみると意外に出てこないものです。英単語なら日本語を見て英語を書き、社会なら用語の意味を自分の言葉で説明してみましょう。思い出せなかった部分が、次に復習すべき場所です。

一晩で詰め込まず、日をあけて繰り返す

同じ内容を一度に長時間勉強するより、日をあけて何度か繰り返したほうが記憶に残りやすくなります。例えば、習った日、2〜3日後、1週間後に同じ問題を解く流れです。

勉強しているのに点数が伸びない原因から見直したいときは、成績が伸びない原因からひも解く勉強法の3つの法則もあわせて読んでみてください。

勉強を毎日の習慣にするには?

勉強を習慣にするには、やる気が出るのを待つより、始める時刻と場所を先に決めておくことが大切です。続かないのは意志が弱いからではなく、仕組みが整っていないだけの場合もあります。

始める時刻と場所を決めておく

「帰宅しておやつを食べたら20分」「夕食後の1時間はリビングの同じ席」のように、勉強を生活の流れに組み込みます。毎日同じ時刻に始めると、何から手をつけるかで迷う時間が減ります。部活がある日とない日で予定を分けておくと、無理なく続けやすくなります。

最初は5分で終わる課題から始める

気が乗らない日は、「英単語を5個だけ確認する」「計算問題を3問だけ解く」といった小さな課題から始めてみましょう。取りかかってしまえば、そのまま続けられることも少なくありません。

「次のテストで数学を10点上げる」のように、数字の入った目標を決めるのも一つの方法です。目標がはっきりすると、そのために今日やることも決めやすくなります。

スマホは勉強中だけ別の部屋に置く

スマホが手の届く場所にあると、通知のたびに集中が途切れてしまいます。勉強する時間だけは別の部屋に置くか、家族に預けるルールにすると、自分の意志だけに頼らずに済みます。具体的なルールの作り方は、中学生でもできるスマホの集中対策にまとめています。

睡眠時間を削って勉強しない

夜遅くまで勉強して睡眠が削られると、翌日の授業に集中しにくくなります。厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイド2023は、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保するよう推奨しています。

同じガイドでは、睡眠不足によって学業成績が低下することも報告されています。デジタル機器は寝室に持ち込まず、電源を切って別の部屋に置くこともすすめられています。

教科別に毎日続けたい勉強のコツ

5教科は、それぞれ点数につながる勉強の形が少しずつ違います。毎日の勉強に組み込みやすいコツを、教科ごとにまとめました。

英語は音読と単語の書き出しを毎日続ける

英語は、週に1回まとめて勉強するより、短い時間でも毎日触れるほうが身につきやすい教科です。教科書の本文は、音声を聞きながら声に出して読みましょう。教科書には二次元コードが付いていて、本文の音声を聞けるものもあります。

はじめは英文を見ながら音声に重ねて読む「オーバーラッピング」から始めます。慣れてきたら、英文を見ずに少し遅れて音声を追いかける「シャドーイング」に進むと、リスニングの練習にもなります。単語は眺めるだけにせず、日本語を見て英語を書くテスト形式で確認しましょう。

数学は計算練習と途中式を習慣にする

数学は、前の単元の理解を土台に次の単元を学ぶ、積み上げ型の教科です。方程式や関数でつまずいている場合、原因が前の学年の計算にあることもあります。

毎日5〜10分の計算練習を続け、暗算に頼らず途中式を書く習慣をつけましょう。公式は丸暗記で終わらせず、なぜその式になるのかを教科書の説明で確かめてから問題に進みます。分からない単元が出てきたら、そのままにせず前の単元に戻って確認するのが近道です。

国語は漢字と語彙を少しずつ積み上げる

国語は「センスの教科」と思われがちですが、読み方と解き方を身につければ点数は伸ばせます。土台になるのは漢字と語彙で、毎日少しずつ続けると長い文章も読みやすくなります。

読解問題では、「しかし」「つまり」のあとの筆者の主張や、登場人物の気持ちが表れた言葉に線を引きながら読みます。記述問題は、答えの根拠を本文から探して書くのが基本です。理由を聞かれたら、文末を「〜から」「〜ため」で結ぶ形を習慣にしましょう。

理科と社会は流れを理解してから覚える

理科と社会は覚える内容が多い分、正しい方法で繰り返せば取り組んだ分が点数に表れやすい教科です。用語だけを丸暗記するより、仕組みや流れと結びつけたほうが忘れにくくなります。

理科は、図や実験の手順を自分で書き出しながら仕組みを確認しましょう。電流や化学変化のように計算が必要な単元は、問題演習の量を増やします。社会の歴史は、出来事を「なぜ起きたか」「その後どう変わったか」でつなげると覚えやすくなります。地理と公民は、教科書の地図やグラフを見ながら内容を説明できるようにしておきましょう。

定期テストの勉強はいつから始める?

定期テストの勉強は、2週間前を目安に始めると、ワークを2周以上解き直す時間を確保しやすくなります。一夜漬けに頼らず、テストの日から逆算して準備を進めましょう。

やることを書き出して日ごとに割り振る

テスト範囲が発表されたら、まず教科ごとにやることをすべて書き出します。ワークのページ数、教科書の範囲、提出物の締め切りまで具体的に並べましょう。

次に、それを日ごとの予定に割り振ります。苦手な教科や暗記の多い教科を前半に多めに入れておくと、直前に慌てずに済みます。毎日の終わりに進み具合を確かめ、遅れた分は翌日以降の予定で調整しましょう。

2週間の進め方の一例は次のとおりです。部活や学校行事の予定に合わせて調整してください。

時期やること
2週間前範囲と提出物を書き出して予定を立て、ワークの1周目を始める。
1週間前ワークの1周目を終え、間違えた問題を解き直す。
3日前印のついた問題だけを解き直し、暗記事項を確認する。
前日間違えた問題と苦手な所を見直し、いつもどおりの時間に寝る。

前日は見直しと睡眠を優先する

テスト前日は、新しい問題集に手を出すより、これまでに間違えた問題の見直しに時間を使いましょう。睡眠を削ると当日の集中力が落ちやすいため、夜更かしは避けたほうが安心です。

テストまで1週間しか残っていないときは、テスト1週間前から結果を出すための勉強法で優先順位のつけ方を確認してみてください。

塾と自宅学習、どちらが向いている?

どちらが正解ということはなく、お子さんの性格や今の学習状況によって向き不向きがあります。それぞれの特徴を知ったうえで選びましょう。

塾が向いている中学生

次のような状況なら、塾を検討してみる価値があります。

  • 家では集中して勉強できない。
  • 分からない問題がたまり、自分では解決できない。
  • 一人では勉強の計画が立てられない。

塾では分からない所をその場で質問でき、決まった曜日に通うことで勉強のリズムも作れます。ただし、通うだけで成績が上がるわけではなく、家での復習と組み合わせることが前提です。塾の種類や選び方は、中学生の塾の選び方と失敗しないポイントで解説しています。

自宅学習で成績を上げるポイント

自宅学習が向いているのは、自分で予定を立て、分からない所を調べながら進められる中学生です。教材は学校のワークを中心にし、解説の分かりやすい問題集を1冊選んで繰り返し使いましょう。

分からない所は、学校の先生に質問するのが一番の近道です。教科書の内容を解説する動画や学習アプリを、補助として使う方法もあります。保護者の方は点数だけでなく、「毎日机に向かっている」「間違えた問題を解き直している」といった取り組みを認める声かけを意識してみてください。

まとめ

中学生の成績は、毎日の勉強の回し方を少し変えるだけでも変わってきます。

  • 授業の内容はその日のうちに見直し、ワークは解き直しまで行う。
  • 読み返しより、何も見ずに思い出す練習と日をあけた復習を増やす。
  • 始める時刻と場所を決め、スマホを離し、睡眠時間を守る。
  • 定期テストは2週間前から逆算して準備する。

できそうなものを一つ選び、今日の授業の復習から始めてみてください。