中3受験生の夏休みの勉強時間は?1日の目安とスケジュールの立て方

中3受験生の夏休みの勉強時間は?1日の目安とスケジュールの立て方

「中3の夏休みは、毎日何時間勉強すればいいんだろう」と不安になっていませんか。部活を引退する時期や夏期講習の予定によって、使える時間は人それぞれです。この記事では、中3受験生の夏休みの勉強時間の目安と、1日のスケジュール例、計画倒れしない立て方を順に紹介します。

中3受験生の夏休みの勉強時間は1日何時間が目安?

部活を引退したあとなら、1日5〜6時間がひとつの目安です。志望校との差が大きい人や上位校を目指す人は、7〜8時間まで増やすこともあります。

ただし、これは決まった基準ではなく、学校や塾でよく示される目安です。大切なのは、今の成績と志望校との差から、自分に必要な時間を決めることです。

基準は「学校がある日の授業時間」と同じくらい

中学校の授業は1コマ50分が標準で、1日6コマなら授業だけで約5時間になります。夏休みも同じくらい机に向かえれば、学校がある時期と同じ量の勉強を続けられます。まずは「授業がある日と同じくらい」を最低ラインと考えると、無理のない計画になります。

志望校との差が大きいほど時間を増やす

模試や定期テストの結果が志望校の目安に届いている人は、5〜6時間で苦手を埋めていけば間に合うことが多いでしょう。目安まで距離がある人や上位校を目指す人は、7〜8時間を目標にするとよいです。

いきなり長時間にすると続かないので、最初の1週間は5時間から始めましょう。慣れてきたら、1時間ずつ増やしていくのがおすすめです。

部活がある時期は2〜4時間から始める

中3の夏は、7月いっぱい、あるいは8月まで大会が続く人もいます。練習がある日は1日2〜4時間を目安にしましょう。英単語や計算などの短い勉強で、毎日机に向かう習慣を切らさないことが大切です。引退してから本格的に時間を増やせば、十分に取り戻せます。

夏休み全体の総時間を計算しておく

1日の目安が決まったら、夏休み全体で何時間になるかを計算してみましょう。夏休みの長さは地域や学校によって違うので、自分の学校の日程で数えるのが確実です。例えば、夏休みが35日ある場合は次のようになります。

  • 部活がある10日間は、1日3時間で30時間。
  • 引退後の22日間は、1日6時間で132時間。
  • 家族の予定や休養にあてる3日間は、0時間。

合計は162時間です。総時間が見えると、「この問題集を何周できるか」も考えやすくなります。

時間より「何ができるようになったか」で振り返る

机に向かっていた時間が長くても、スマホを見ながらでは力はつきません。1日の終わりには、時間だけでなく「解けなかった問題が解けるようになったか」も振り返りましょう。集中が続かない人は、25分勉強して5分休む「ポモドーロ・テクニック」のように、短く区切る方法も試してみてください。

夏休み以外の時期も含めた勉強時間の考え方は、中学生の受験生の勉強時間の目安と平均の記事で詳しく紹介しています。

夏休みの1日のスケジュール例

生活リズムは学校がある日に近づけ、午前中に一番集中したい勉強を入れるのが基本です。ここでは、部活を引退したあとの日と、夏期講習がある日の2パターンを紹介します。

部活を引退したあとの1日(勉強は約6時間)

時間すること
7:00起きて朝食をとる。
8:00〜10:00数学の問題集を解く。
10:15〜12:00英語の文法と長文に取り組む。
12:00〜13:30昼食と休憩。
13:30〜15:00理科と社会を復習する。
15:00〜20:00休憩や運動、夕食、入浴。
20:00〜21:00国語と、その日に間違えた問題の解き直し。
22:30ごろ寝る準備をして就寝する。

頭がすっきりしている午前中に、英語と数学のような積み上げ型の科目を置いています。夕方はしっかり休み、夜は新しいことより復習にあてると、1日の勉強が定着しやすくなります。

夏期講習がある日の1日

講習が午後にある日は、午前中を前日の復習にあて、帰宅後に講習の解き直しをします。授業を受けただけでは、できるようになったとは言えません。その日のうちに自分の力で解き直す時間をとりましょう。

  • 午前は、前日の講習の復習と英単語や計算の練習にあてる。
  • 午後は講習を受け、分からなかった点は先生に質問する。
  • 夜は、講習で間違えた問題を何も見ずに解けるまで解き直す。

朝型の生活リズムを崩さないようにする

夏休みは夜更かしをしやすい時期ですが、入試は朝から始まります。起きる時間を毎日そろえて、午前中から勉強を始められるリズムを保ちましょう。

睡眠時間を削って勉強時間を増やすのはおすすめできません。厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイド2023では、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することが推奨されています。受験期の眠り方については、受験生に必要な睡眠時間と睡眠のとり方も参考にしてください。

遊ぶ日や休む日はつくってもいい?

つくって大丈夫です。むしろ、休む日を先に決めておくほうが計画は続きやすくなります。

例えば、週に半日から1日を予備日にして、遅れを取り戻す時間にあてます。予定どおりに進んだ週は、その時間で友達と出かけたり、家族と過ごしたりしてリフレッシュしましょう。「遊んだら落ちる」と自分を追い込みすぎると、夏の後半に息切れしやすくなります。

夏休みに優先したい勉強の中身

中3の夏休みは、中1・中2の内容の復習を最優先にしましょう。秋以降は中3の授業が進み、模試や過去問の演習も増えるため、基礎をまとめて見直せる時期は限られます。

中1・中2の復習から始める理由

高校入試は、中学3年間で習う内容から出題されます。例えば東京都立高校の入試について、東京都教育委員会の入学者選抜実施要綱は、出題の範囲を中学校学習指導要領の内容によるものとしています。

中3の内容も、中1・中2の基礎の上に積み上がっています。つまずいた単元までさかのぼって復習しておくと、秋からの勉強もぐっと楽になります。

英語と数学は毎日少しずつ積み上げる

英語と数学は、前の学年の内容が分からないと先に進みにくい科目です。短い期間で一気に伸ばすのは難しいので、毎日欠かさず触れることが大切です。

英語は単語と基本の文法を固め、教科書の本文を音読しましょう。数学は計算問題を毎日解いて正確さとスピードを上げてから、関数や図形の問題に進むと効率的です。

国語は漢字と文法を固めて読解に慣れる

漢字や文法、古文の基礎知識は、覚えた分だけ得点につながります。そのうえで長文問題を週に数本は解き、段落ごとの要点をつかむ練習をしましょう。

理科と社会は理解と暗記を分けて進める

理科の計算問題や、社会の時差やグラフの読み取りは、仕組みの理解が必要です。こうした単元は、夏休みの前半から時間をかけて取り組みましょう。用語の暗記は一度では覚えきれないため、夏休み中に何度か繰り返して定着させます。

計画倒れしない勉強計画の立て方

計画は、ゴールを決める、教材を絞る、1日のノルマに分ける、予備日をつくるという順で立てると崩れにくくなります。

夏休み明けのゴールを決める

夏休み明けに実力テストや模試を予定している学校や塾は多くあります。「9月の実力テストで数学70点」のように、夏の成果を確かめられる目標を立てましょう。実力テストの範囲や対策は、中3実力テストの範囲と勉強法の記事で詳しく解説しています。

教材は1教科1〜2冊に絞る

新しい問題集を何冊も買うより、今持っている問題集を繰り返すほうが力はつきます。1冊を2〜3周し、間違えた問題に印をつけて、解けるようになるまで解き直しましょう。

ページ数を日数で割って毎日のノルマにする

例えば、200ページの問題集を夏休み中に2周したいなら、合計で400ページです。30日で終えるなら、1日あたり約14ページになります。

「今日は数学を頑張る」ではなく、「問題集の20〜33ページ」のように、やることを具体的に決めておきましょう。机に向かったときに迷わず始められます。

予備日を入れて遅れを取り戻す

体調を崩したり家族の予定が入ったりして、計画どおりに進まない日は必ず出てきます。週に1回、何も予定を入れない予備日をつくっておけば、遅れても1週間の中で取り戻せます。中学生の夏休み全体の過ごし方や計画表の作り方は、中学生の夏休みの過ごし方と勉強計画ガイドも参考にしてください。

やる気が続かないときに試したい工夫

長い夏休みの途中で集中が切れるのは、自然なことです。気合いに頼るより、環境や目標の見え方を変えるほうが効果的です。

スマホは勉強中だけ別の部屋に置く

通知が来るたびに手に取っていると、集中は何度も途切れてしまいます。勉強中は電源を切って別の部屋に置いたり、スクリーンタイムなどの機能で使える時間を制限したりしましょう。意志の力より、仕組みで距離を置くのがコツです。具体的なルールの決め方は、高校受験中のスマホとの付き合い方で紹介しています。

勉強する場所を変えてみる

自分の部屋で集中できないときは、図書館や塾の自習室を使うのも一つの手です。周りで勉強している人がいると、自然と手が動きやすくなります。図書館によっては、持ち込みの勉強に使える席や時間が決まっているので、事前に確認しておきましょう。

志望校の説明会や見学会に参加する

夏休みは、多くの高校が学校説明会や見学会を開く時期です。実際の校舎や在校生の様子を見ると、「この学校に通いたい」という気持ちが具体的になります。日程や予約の方法は、各校の公式サイトで確認してください。

保護者ができる夏休みのサポート

保護者の方にできる一番のサポートは、勉強を教えることよりも、お子さんが勉強に向かいやすい生活と環境を整えることです。

声かけは結果より取り組みを認める

家でのんびりしているお子さんを見ると、つい「勉強しなさい」と言いたくなるかもしれません。ただ、中3は指示されると反発しやすい時期で、本人も勉強が必要なことは分かっています。「毎日続けているね」と取り組みの過程を認める声かけのほうが、やる気につながりやすいでしょう。

生活リズムと食事を整える

朝食をとる、決まった時間に寝起きするなど、家族で生活リズムをそろえると、お子さんのリズムも崩れにくくなります。冷房の効いた部屋で長く過ごす夏は、冷たい飲み物のとりすぎや運動不足にも気を配りたいところです。体調不良が続くときは無理に勉強させず、かかりつけの医療機関に相談してください。

まとめ

中3受験生の夏休みの勉強時間は、次の点を押さえて決めましょう。

  • 部活引退後は1日5〜6時間を基準に、志望校との差に応じて7〜8時間まで増やす。
  • 部活がある時期は1日2〜4時間で、勉強の習慣を切らさない。
  • 中1・中2の復習を最優先にし、教材は1教科1〜2冊に絞る。
  • 睡眠と予備日は削らず、最後まで続けられる計画にする。

時間の数字にとらわれすぎず、自分のペースで1日ずつ積み重ねていきましょう。