定期テスト1週間前でも間に合う?優先順位の決め方と前日・当日の過ごし方

定期テスト1週間前でも間に合う?優先順位の決め方と前日・当日の過ごし方

「テストまであと1週間なのに、ほとんど手をつけていない」と焦っていませんか。1週間あれば、やることを絞って取り組むことで点数を伸ばす余地は十分にあります。この記事では、定期テスト1週間前から間に合わせるための優先順位の決め方と、前日・当日までの過ごし方を順に紹介します。

定期テスト1週間前からでも間に合う?

全教科で満点を目指すのは難しくても、目標点を決めて、やる範囲を絞れば1週間でも間に合います。定期テストは出題範囲が決まっていて、授業や学校のワークの内容から出ることが多いからです。大切なのは、焦って手当たり次第に始めるのではなく、最初に「何点を取りたいか」と「何をやるか」を決めることです。

教科ごとの目標点を先に決める

「間に合う」の基準は人によって違います。赤点を避けたい教科もあれば、前回より10点上げたい教科もあるはずです。教科ごとに目標点を書き出すと、どこにどれだけ時間をかけるかが見えてきます。

高校生で赤点が心配な場合は、自分の学校の基準も確認しておきましょう。赤点のラインや取ったあとの流れは、高校の赤点の基準と対処法でまとめています。

最初の1時間で範囲と教材を並べる

目標点を決めたら、各教科のテスト範囲表、教科書、ノート、学校のワーク、授業プリントを机に並べます。範囲のページに付箋を貼り、ワークが何ページ残っているか、提出物はあるかを確認しましょう。最初にこの作業をしておくと、その後の1週間で迷う時間が減ります。

確認してみて、どう考えても7日では足りないと感じたら、さらに範囲を絞る必要があります。残り数日しかないときの考え方は、テスト勉強が間に合わないときの最低限の対策も参考にしてください。

何から手をつける?教科と範囲の優先順位

優先するのは、失点が大きくなりそうな教科と、短い時間で点につながる範囲です。得意な教科から進めたくなりますが、合計点を上げるには苦手な教科の底上げが近道になります。

赤点や大きな失点が心配な教科を先に

ほとんど手をつけていない教科や、前回の点数が低かった教科から始めます。まったく勉強しない教科があると、その教科だけで合計点が大きく下がるためです。まずはワークの基本問題を解けるようにして、最低限の点を確保しましょう。

暗記で点になる範囲を押さえる

理科や社会の用語、英単語、漢字、古文単語などは、覚えた分がそのまま点数になりやすい範囲です。1日にまとめて覚えようとせず、毎日少しずつ時間を取って1週間のなかで何度も繰り返しましょう。

新しい参考書や難しい応用問題は後回しにする

1週間前に新しい問題集を買い足すと、終わらないまま本番を迎えがちです。定期テストは授業で使った教材から出ることが多いので、まずは学校のワークと授業プリントを優先します。応用問題は、基本問題が解けるようになってから取り組めば十分です。

提出物がある教科は期限を確認する

学校によっては、テストの日にワークやノートを提出し、それが成績に反映されることがあります。点数とは別に評価に関わる場合があるため、提出物の範囲と期限は先に確認しておきましょう。答えを写して埋めるだけでは勉強にならないので、解きながら進めるのが理想です。

教科別に1週間で優先すること

教科ごとに、1週間で優先したいことを表にまとめました。どの教科も、学校のワークを解いて間違えた問題を解き直すことが基本になります。

教科優先すること
数学ワークの基本問題を解き、間違えた問題を自力で解けるまで解き直す。
英語教科書本文の音読と、範囲の単語・文法の確認をする。
理科用語の暗記と、計算問題の手順の練習を分けて進める。
社会用語を出来事の流れや地図と結びつけて覚え、ワークで確認する。
国語授業で扱った本文とノートを見直し、漢字を毎日少しずつ練習する。

数学・理科の計算は解き方の手順を身につける

数学や理科の計算問題は、公式を覚えるだけでは解けるようになりません。ワークを1周解いて間違えた問題に印をつけ、印のついた問題だけを解き直します。解答を読んで分かったつもりで終わらせず、何も見ずに解けるかを確かめましょう。

英語は教科書の本文と単語を中心に

英語の定期テストは、教科書の本文や授業で扱った文法から出題されることが多いです。本文を音読し、日本語訳を見て英文を言えるか試すと、単語と文法をまとめて確認できます。単語は1日で一気に覚えるより、毎日少しずつ繰り返すほうが残りやすくなります。

社会・国語は授業ノートを軸にする

社会は用語を丸暗記するより、なぜ起きたのか、その結果どうなったのかとつなげて覚えるほうが思い出しやすくなります。国語の読解問題は授業で扱った文章から出ることが多いので、ノートや先生の説明を見直すのが近道です。漢字は毎日10分ほどでも続けておくと、直前にまとめて覚えるより負担が軽くなります。

残り7日間はどう配分する?

7日間は、前半・中盤・後半で役割を分けると迷わずに進められます。日ごとの細かい手順はテスト1週間前の勉強法と7日間の手順で紹介しているので、ここでは配分の考え方に絞ります。

時期やること
1〜2日目各教科のワークを1周解き、解けなかった問題に印をつける。
3〜5日目印のついた問題の解き直しと、暗記範囲の繰り返しに時間を使う。
6日目時間を計って問題を解き、まだ不安な所を洗い出す。
7日目(前日)翌日の教科を中心に、印のついた問題だけを見直す。

テストが数日に分かれている場合は、初日の教科を前倒しで仕上げておきます。2日目以降の教科は、テスト期間中の夜にも見直せるように、要点の確認だけを残しておくと安心です。

1日の勉強は始める時間とやることを決めておく

今日は何からやろうと毎日考えていると、それだけで時間が過ぎてしまいます。「帰宅後すぐに数学のワーク」「夕食後に社会と英語」「寝る前に単語の確認」のように、始める時間とやることを固定しておきましょう。25分勉強して5分休むなど時間を区切ると、長時間だらだら続けるより取りかかりやすくなります。

短期間で覚えるには?読み返すより思い出す練習を

1週間で効率よく覚えるには、教科書を読み返すより、問題を解いたり答えを隠して言ったりして思い出す練習が役に立ちます。

アメリカの心理学者ダンロスキーらは、2013年に学習法の研究をまとめたレビューを発表しました。掲載誌はPsychological Science in the Public Interestで、10種類の学習法が比較されています。そのなかで有用性が高いと評価されたのは、自分でテストをする練習テストと、日を空けて学び直す分散学習の2つでした。一方で、読み返しや蛍光ペンでの線引きは有用性が低いと評価されています。

1日で詰め込まず、日を空けてもう一度解く

同じ内容を1日に何度も繰り返すより、翌日や数日後にもう一度解き直すほうが記憶に残りやすいとされています。1週間しかない場合でも、1〜2日目に解いた問題を4〜5日目にもう一度解けば、日を空けた復習になります。復習の間隔の取り方は、復習のタイミングとやり方で詳しく紹介しています。

間違えた問題には理由を一言書いておく

丸つけをしたら、間違えた問題の横に「計算ミス」「用語を覚えていない」「解き方が分からない」などと理由を書いておきます。理由が分かると、次に何をすればよいかがはっきりします。見直しの時間が限られる前日には、この印と理由が役に立ちます。

テスト前日と当日はどう過ごす?

前日と当日は、新しいことを詰め込むより、これまで解いた問題の見直しと睡眠を優先しましょう。

前日は見直しに絞り、睡眠時間を削らない

前日は、翌日の教科について印をつけた問題と暗記の最終確認に使います。夜遅くまで勉強時間を増やしたくなりますが、眠気が残ったまま本番を迎えると、試験中に集中しにくくなります。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保するよう示されています。同じガイドでは、睡眠には学習した内容を定着させる役割があることにも触れています。睡眠時間の考え方は、受験生の睡眠時間の目安も参考にしてください。

当日の朝は朝ごはんと軽い確認だけ

当日の朝は、いつもどおりの時間に起きて朝ごはんを食べましょう。先ほどの睡眠ガイドでも、朝食をしっかりとることが勧められています。家を出るまでや休み時間は、英単語や用語など短い時間で見直せるものを確認する程度で十分です。

テスト中に分からない問題が出たら飛ばす

分からない問題に時間をかけすぎると、解けるはずの問題に手が回らなくなります。いったん飛ばして印をつけ、最後に戻ってくるようにしましょう。解答欄のずれや名前の書き忘れがないかも、終了前に確認します。

まとめ

定期テスト1週間前からでも、やることを絞れば点数を伸ばすことはできます。

  • 最初に教科ごとの目標点を決め、範囲と教材を並べて確認する。
  • 失点が大きそうな教科と、暗記で点になる範囲を優先する。
  • 読み返しより、問題を解いて思い出す練習と日を空けた解き直しをする。
  • 前日は見直しに絞り、睡眠時間を削らない。

今回うまくいった所と足りなかった所をメモしておくと、次のテストは2週間前から余裕を持って始められます。