応募しても不採用が続いたり、高校生OKの求人がなかなか見つからなかったりすると、自信をなくしてしまいますよね。高校生がバイトに受からないのは、能力の問題ではなく、働ける時間や年齢による制限、応募先の選び方が合っていないことがよくあります。この記事では、採用されにくい理由と求人の探し方、履歴書や面接の準備、働く前に知っておきたいルールを順に整理します。
高校生がバイトに受からないのはなぜ?
原因は「高校生だから」だけではありません。お店が求める働き方と、高校生が働ける条件がかみ合っていないことが大きな理由です。
募集している時間帯に働けない
飲食店やコンビニは、夕方から夜や土日に人手を必要とすることが多いです。
18歳未満は法律で22時以降に働けないため、閉店作業まで任せたいお店では採用が見送られることがあります。平日は放課後の数時間だけ、テスト前は休みたいという条件も、シフトを組む側から見ると調整が必要です。条件そのものが悪いわけではないので、自分が働ける時間帯に人を探しているお店を選ぶことが近道です。
年齢の確認や保護者の同意に手間がかかる
18歳未満を雇うお店は、年齢を証明する書類を職場に備え付けることが労働基準法で義務づけられています。
書類は住民票記載事項証明書などで代用でき、あわせて保護者の同意書を求めるお店もあります。こうした手続きに慣れていない職場や、すぐに長い時間働ける人を探している職場では、大学生やフリーターが優先されることもあります。
応募の仕方や面接の準備が足りない
名乗らずに応募の電話をする、面接に遅れるといった点は、印象を下げやすいポイントです。
志望動機が「家から近いから」だけで終わってしまうのも、もったいない答え方です。高校生に社会人経験がないことは採用側も分かっているので、完璧さよりも、あいさつや受け答えの丁寧さが見られています。ここは準備で変えられる部分なので、後の章で具体的に説明します。
高校生が応募できない求人に応募している
接待を伴う飲食店や警備員などは、法律で18歳未満が働けないと定められています。
深夜の勤務が前提の求人や、「18歳以上」「高校生不可」と書かれた求人も、高校生は対象外です。応募前に年齢の条件を確認するだけで、避けられる不採用を減らせます。
高校生OKのバイトが見つからないときの探し方は?
求人サイトの絞り込み機能を使い、高校生の応募を受け付けている求人から探すのが確実です。それでも見つからないときは、探す範囲や応募の進め方を少し変えてみましょう。
「高校生歓迎」「高校生可」で絞り込む
多くの求人サイトには、「高校生歓迎」などの条件で絞り込む機能があります。
高校生歓迎の求人でよく見かけるのは、コンビニ、スーパーの品出しやレジ、ファストフード、ファミレス、飲食店のキッチン補助などです。ただし、募集の多さは地域や時期によって変わります。自宅の近くで見つからなければ、通学で使う駅の周辺まで範囲を広げてみましょう。
「高校生歓迎」と書いていない求人に応募してもいい?
「高校生不可」や「18歳以上」と書かれていなければ、応募できる可能性はあります。記載がはっきりしないときは、応募の前に電話で「高校生でも応募できますか」と確認すると確実です。断られても、それはお店側の条件によるものなので、気にしすぎる必要はありません。
応募は1件ずつではなく並行して進める
1件ずつ結果を待っていると、時間ばかりかかってしまいます。
2〜3件に並行して応募し、採用が決まったら、ほかの応募先には早めに辞退の連絡を入れましょう。夏休みや冬休みの前には、その期間だけ働く短期の募集が出ることもあります。短期で経験を積んでおくと、次の応募で話せることが増えます。
採用されやすくなる応募と履歴書の書き方
ポイントは、連絡の丁寧さと、働ける時間をはっきり伝えることです。応募の段階で好印象を持ってもらえると、面接も進めやすくなります。
応募の電話は要点を短く
電話ではまず名前を名乗り、「求人を見てご連絡しました」と用件を伝えます。
飲食店にかけるなら、昼や夜の混み合う時間帯は避けるのがマナーです。面接の日時が決まったら、メモを取って最後に復唱しておくと聞き間違いを防げます。
履歴書は働ける時間と志望動機を具体的に
採用担当者がまず確認するのは、いつ、どれくらい働けるかです。
「平日は17時から21時、土曜は終日可能」のように、曜日と時間を具体的に書きましょう。志望動機は、その職場を選んだ理由と、働いて身につけたいことをつなげると伝わりやすくなります。
たとえば「よく利用するお店で、スタッフの丁寧な接客に憧れた」のように、自分の経験から書くのがおすすめです。字は読みやすく丁寧に書き、間違えたら修正液を使わずに書き直します。
面接で見られるポイントと準備
高校生の面接では、経験よりも、決まった日にきちんと来てくれそうかが見られやすいです。答える内容を事前に準備しておけば、緊張していても落ち着いて話せます。
身だしなみと当日の動き
服装は、学校の制服か清潔感のある私服にします。
お店から服装の指定があれば、それに従いましょう。髪型や爪を整え、約束の5分前には着くようにします。遅れそうなときは、分かった時点ですぐに電話で連絡してください。
よく聞かれる質問と答え方
アルバイトの面接で聞かれることは、ある程度決まっています。次の表を参考に、声に出して答える練習をしておきましょう。
| 質問 | 答え方のポイント |
|---|---|
| 志望動機を教えてください。 | 選んだ理由と、やってみたいことを1〜2文で伝えます。 |
| 週に何日、何時まで働けますか? | 曜日と時間を具体的に答えます。 |
| テスト期間や部活はどうしますか? | 休みたい期間と、その分入れる日をセットで伝えます。 |
| アルバイトの経験はありますか? | 無くても正直に答え、学校で続けていることを添えます。 |
| 何か質問はありますか? | 仕事内容や研修について1つ聞くと、前向きな印象になります。 |
シフトの希望は正直に、代わりの案も添える
テスト前に休みたいことを隠して採用されても、あとで困るのは自分です。
「テスト前の1週間は休みたいですが、長期休みは多めに入れます」のように、できることも一緒に伝えると印象が変わります。無理な約束をするより、続けられる条件を正直に話すほうが、採用後のトラブルも防げます。
働く前に確認したい法律と学校のルール
高校生のアルバイトには、大人とは違うルールがあります。知らずに働くとお店にも自分にも迷惑がかかるので、応募前に確認しておきましょう。
18歳未満は22時以降の勤務と残業ができない
労働基準法第61条により、18歳未満の人は原則として22時から翌朝5時まで働けません。
1日8時間・週40時間を超える残業や、休日出勤も原則として認められていません。高校3年生で18歳になれば、法律上の深夜勤務の制限はなくなります。ただし、校則で夜の勤務を禁止している学校もあるので、自分の学校のルールを確認してください。
アルバイトの基本的なルールは、厚生労働省のアルバイトをする前に知っておきたいポイントにまとめられています。条文そのものはe-Govに掲載されている労働基準法で確認できます。
保護者の同意と学校への届け出
18歳未満の人が働く契約を結ぶには、保護者の同意が必要です。
一方で、保護者が本人の代わりに契約を結ぶことは労働基準法で禁止されていて、契約するのはあくまで本人です。学校によっては、アルバイトを禁止していたり、許可制や届出制にしていたりします。無断で働くと指導の対象になることもあるので、生徒手帳や担任の先生に確認してから応募しましょう。
労働条件は書面で受け取る
高校生のアルバイトにも労働基準法は適用されます。
お店は、時給や勤務時間などの労働条件を書面で示すことになっています。時給は、都道府県ごとに決められた最低賃金を下回ってはいけません。話が違うと感じたときは、全国の労働局や労働基準監督署にある総合労働相談コーナーに無料で相談できます。まずは保護者や学校の先生に話すところから始めても大丈夫です。
勉強と両立してバイトを続けるためのコツ
採用されたあとに長く続けるには、最初から無理のない働き方を決めておくことが大切です。
テスト期間や受験期のシフトは早めに相談する
定期テストの日程が分かったら、できるだけ早く店長に伝えましょう。
シフトを減らす期間の勉強の進め方は、テスト週間の勉強スケジュールの立て方が参考になります。大学受験を考えている人は、いつまで働くかも早めに決めておくと安心です。受験勉強を始める時期の目安は、高2から受験勉強を始めても間に合うかを解説した記事で紹介しています。
バイトが続かないと感じたら見直したいこと
授業中に眠くなる、成績が下がってきたといった変化は、働き方を見直すサインです。
まずは週の勤務日数や終わる時間を減らせないか、店長に相談してみましょう。眠気が続いているなら、勉強中に眠くなる原因と眠気対策もあわせて確認してください。赤点が心配になってきたときは、高校の赤点の基準と取ったときの対処法を読んで、優先順位を決め直すのがおすすめです。
職場の人間関係がつらい、聞いていた条件と違うといった場合は、辞めることも選択肢の一つです。期間の定めのない契約なら、民法上は退職を申し出てから2週間で辞められます。シフトに穴をあけないよう、決めたら早めに伝えるのがマナーです。
まとめ
高校生がバイトに受からないときは、自分を責める前に、応募先と準備を見直してみましょう。
- 18歳未満が働けない時間帯や仕事を避け、高校生可の求人に並行して応募する。
- 履歴書と面接では、働ける曜日と時間を具体的に伝える。
- テスト期間の希望は正直に伝え、代わりに入れる日も添える。
- 保護者の同意と学校のルールを確認してから働き始める。
不採用はお店の事情やタイミングによることも多いものです。一度で落ち込まず、次の応募に生かしていきましょう。