英検準2級の一次試験で、多くの受験者が「どう書けばいいかわからない」と悩むのがライティング(英作文)です。語数も3級より増え、2024年度からは問題数も2問に増えたため、対策をしっかり立てておく必要があります。

この記事では、英検準2級ライティングの問題形式・配点・採点基準から、合格点を安定して取るためのテンプレート・使える表現・模範解答まで、ひとつの記事で丸ごと解説します。「とにかく書き方の型を身につけたい」「何から始めればいいかわからない」という方は、ぜひ最初から読んでみてください。

英検準2級のライティングとはどんな問題か

問題形式と出題傾向

英検準2級の英作文(ライティング)は、一次試験の筆記問題として出題されます。2024年度のリニューアルにともない、出題数が1題から2題に増え、現在は以下の2種類の問題が出題されます。

大問5:Eメール問題 外国人の知り合いから届いたEメールを読み、返信メールを英語で書く問題です。返信の中で、メール本文の下線部について「より理解を深めるための具体的な質問を2つ」書くことが求められます。語数の目安は40〜50語です。

大問6:意見論述問題 「〇〇についてあなたはどう思いますか?」という形式のQUESTIONに対して、自分の意見とその理由を2つ書く問題です。語数の目安は50〜60語です。トピックは日常生活に関連した身近な内容が多く、「学生は夏休みに学習計画を立てるべきか」「図書館は子ども向けのブックイベントをもっと開くべきか」といったテーマが出題されています。

どちらの問題も、毎回ほぼ同じ形式で出題されるため、解答の「型」を覚えておくことが最も効果的な対策です。

配点と採点基準

ライティングの配点は、英検準2級の合否に大きく影響します。

英検準2級では、リーディング・リスニング・ライティングの3技能にそれぞれCSEスコア600点が割り当てられています。ライティングの2問だけで600点のうち200点、すなわち技能全体の3分の1を占める計算です。

採点の観点と素点は次のとおりです。

意見論述問題(大問6):4観点×4点=16点満点

  • 内容:QUESTIONに対応した意見と理由が含まれているか
  • 構成:意見→理由→結論の流れが論理的かどうか
  • 語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか
  • 文法:文法的に正確な英文が書けているか

Eメール問題(大問5):3観点×4点=12点満点

  • 内容:課題で求められている内容が含まれているか
  • 語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか
  • 文法:文構造のバリエーションを正しく使えているか

注意が必要なのは、QUESTIONの答えになっていない場合はすべての観点で0点になる可能性があるという点です。内容がずれてしまうと、語彙や文法が正確でも得点が大きく下がります。まず「問いに正しく答える」ことを最優先にしましょう。

ライティング攻略のコツ

問われているのは「意見+理由2つ」の構成

意見論述問題で最も重要なのは、自分の立場を明確にして、理由を2つ述べることです。採点基準の「内容」では、意見と理由が揃っているかどうかが最初に評価されます。

「Yes / No どちらの立場を取るか」に迷ったときは、英語で理由を2つ思いつきやすいほうを選ぶのがコツです。本当に思っていることを正直に書く必要はなく、書きやすい立場を選んで問題ありません。

また、「友達ができる」「楽しい」といった理由だけでは説得力が不足しがちです。「なぜそう言えるのか」という具体的な説明や例を1〜2文添えると、採点基準の「内容」での評価が上がります。

字数・語数のルールを守る

意見論述問題の語数の目安は50〜60語、Eメール問題は40〜50語です。語数が大幅に不足すると減点対象になるため、必ず指定された語数の範囲内で書くよう意識しましょう。

一方で、語数を無理に増やそうとして関係のない内容を付け加えると「QUESTIONに答えていない」と判断されるリスクがあります。テンプレートの構成通りに書くことで、自然と適切な語数に収まるようになります。

また、英作文で0点になるパターンとして多いのが「問いに全く答えていない」「解答欄外に書いてしまった」というケースです。どんなに英文が正確でも採点対象にならないため、解答欄と指示文はよく確認してから書き始めましょう。

合格点がとれるテンプレート

基本の4段落構成(意見論述)

英検準2級の意見論述問題は、次の4段落構成が基本です。この型を覚えておけば、どんなトピックが出題されても応用できます。

第1文:意見の表明 まず、賛成か反対かを明確に述べます。

I think that ~. / I don’t think that ~.

第2〜3文:理由①+補足説明 1つ目の理由を述べ、具体例や説明を添えます。

First, ~. For example, ~.

第4〜5文:理由②+補足説明 2つ目の理由を述べ、同様に補足を加えます。

Second, ~. (Therefore / So, ~.)

第6文:結論 最初の意見を言い換えて締めます。

For these reasons, I think that ~.

この構成を守るだけで、採点基準の「構成」は安定して得点できます。

Eメール問題のテンプレート

Eメール問題は、次の流れで書くと自然な返信メールになります。

第1文:メールの内容への反応(感想)

That’s great! / I’m surprised that ~.

第2〜3文:下線部についての質問を2つ

I have two questions about ~. First, ~? Second, ~?

第4〜5文:相手からの質問への回答

About your question, I think ~. (Because ~.)

どちらのテンプレートも、まず「型」を暗記してから実際に書く練習を繰り返すことで、試験本番でもスムーズに書けるようになります。

使える表現・定型文一覧

英検準2級のライティングでよく使われる定型文をまとめました。これらの表現を覚えておくと、語彙・文法の採点でも安定して点数が取れます。

意見を述べる表現

表現意味・使い方
I think that ~.〜だと思います(賛成の場合)
I don’t think that ~.〜とは思いません(反対の場合)
In my opinion, ~.私の意見では〜
I agree that ~.〜に賛成します
I disagree with ~.〜には反対です

理由を述べる表現

表現意味・使い方
First, ~.まず(理由1つ目)
Second, ~.次に(理由2つ目)
For example, ~.例えば〜
Because ~.なぜなら〜
This means that ~.つまり〜
In addition, ~.さらに〜
Also, ~.また〜

結論をまとめる表現

表現意味・使い方
For these reasons, ~.これらの理由から〜
Therefore, ~.したがって〜
So, ~.だから〜
That is why ~.そういうわけで〜

ポイントは、これらの表現を「1つの答案に詰め込みすぎない」ことです。同じ接続表現を繰り返すのも採点上マイナスになるため、理由①と理由②で異なる表現を使うよう意識しましょう。

模範解答で流れをつかむ

実際にテンプレートを使った解答例を見てみましょう。

模範解答例①(意見論述)

QUESTION: Do you think it is good for students to make study plans for their summer vacations?

解答例(賛成の立場):

I think it is good for students to make study plans for their summer vacations. First, having a plan helps students use their time well. For example, they can avoid spending too much time on games or TV. Second, finishing planned tasks gives students a sense of achievement. For these reasons, I think study plans are helpful.

(語数:約55語)

解説:

  • 第1文で「賛成」の立場を明確にしています
  • 「First」「Second」で理由を2つ整理し、それぞれに具体例・補足を加えています
  • 最後に「For these reasons」で結論を締めています
  • 語数は50〜60語の範囲に収まっています

模範解答例②(Eメール問題)

提示されたEメール(抜粋): “I have started growing vegetables in my garden at home. Do you think more people will grow vegetables at home in the future?”

解答例:

That’s great! Growing your own vegetables sounds really fun. I have two questions. What kinds of vegetables are you growing? How long does it take for them to grow? About your question, I think more people will grow vegetables at home because it is healthy and enjoyable.

(語数:約47語)

解説:

  • 最初に相手のメールへの反応を示しています
  • 下線部(野菜を育てること)についての質問を2つ明記しています
  • 相手からの質問(”Do you think ~?”)に「About your question」で応答しています
  • 語数は40〜50語の範囲に収まっています

英語の対策を進める上で、書いた答案を専門家に添削してもらうことは大きな近道になります。英検に特化した個別指導では、解答の何が不足しているかをピンポイントで把握することができ、短期間で弱点を改善することができます。

よくある失点パターンと対策

語数不足・オーバー

英検準2級ライティングでよくある失点の一つが語数不足です。意見論述で50語を大きく下回ると、「内容が薄い」「説明が不足している」と判断されて得点が下がります。

一方で、語数を増やそうとして本題に関係のない話を書いてしまうと「QUESTIONに対応していない」と判断されるリスクがあります。テンプレートの各段落に必ず2文以上入れる意識で書くと、自然に語数が確保できます。

また、解答欄の外に書いた内容は採点されないため、解答欄の広さを確認してから書き始めることも大切です。

採点基準を意識した書き方

採点基準の4観点(意見論述)を意識して書くと、得点が安定します。

「内容」で気をつけること: 理由は「友達ができる」「楽しい」だけで終わらせず、「なぜ友達ができるのか」という説明や具体例を1文添えると評価が上がります。自分の体験談だけに偏りすぎず、一般的に共感されやすい理由を選ぶのもポイントです。

「構成」で気をつけること: First / Second / For these reasons という接続表現を正しく使い、意見→理由→結論の流れを崩さないことが大切です。矛盾した内容を書いてしまうと減点対象になります。

「語彙」で気をつけること: 難しい単語を使う必要はありません。簡単でも正確に使える表現を選ぶことが重要です。スペルミスは語彙の評価に直接影響するため、自信のない単語は別の表現に言い換えましょう。

「文法」で気をつけること: 完璧な文法は求められていませんが、文として意味が通じないほどのミスは避けましょう。So much fun. や Because it is fun. のような不完全な文(フラグメント)は減点対象になります。

本番前の練習法

英検準2級のライティングで安定した得点を取るには、「型を覚える→実際に書く→フィードバックをもらう」というサイクルを繰り返すことが最も効果的です。

過去問を活用する

英検協会の公式サイトや市販の過去問集には、準2級のライティング問題が収録されています。2024年度のリニューアル後の形式に対応した問題集を選ぶようにしましょう。意見論述・Eメール問題それぞれを、時間を計りながら書く練習を重ねることが重要です。

時間配分を意識する

筆記試験の試験時間は75分です。ライティングの2問には合わせて約25分を目安に取り組みましょう。残り時間を焦って使ってしまうと、問いに正面から答えられなくなる可能性があります。

書いた答案を添削してもらう

ライティングはリーディングやリスニングと異なり、自己採点が難しい技能です。書いた答案が4観点のどこで得点できていて、どこが不足しているかを正確に把握するには、英語の専門家によるフィードバックが欠かせません。学校や塾の先生に見てもらうほか、完全マンツーマンのオンライン指導で英検の各級に対応した個別添削を受けるという選択肢も、特に忙しい中学生・高校生には取り入れやすい方法です。

まずはこの記事で紹介したテンプレートと使える表現を覚え、過去問で実際に書いてみるところから始めてみてください。型が身につけば、英検準2級のライティングは十分に得点源にできる技能です。

よくあるご質問

Q. 2024年度のリニューアルによって英検準2級のライティングは何が変わりましたか?

A. 出題数が1題から2題に増えました。具体的には、外国人の知り合いからのメールに返信する「Eメール問題」と、与えられたトピックに対して自分の意見を述べる「意見論述問題」の2種類が出題されます。

Q. ライティングの配点は合否にどの程度影響しますか?

A. ライティングは技能全体の3分の1を占めており、CSEスコアで600点が割り当てられています。2問だけで全体の3分の1のウェイトがあるため、合否に大きく影響する重要なパートです。

Q. ライティングで0点になってしまうのはどのような場合ですか?

A. 問い(QUESTION)に正しく答えていない場合、語彙や文法が正確でもすべての観点で0点になる可能性があります。また、解答欄の外に書いた内容も採点対象になりません。

Q. 自分の考えが思いつかない場合、どうすればいいですか?

A. 意見論述問題では、自分の本心を正直に書く必要はありません。理由を2つ英語で書きやすい方の立場(賛成か反対か)を選ぶのが合格点を取るためのコツです。

Q. 合格点を取るための基本的な構成(型)を教えてください。

A. 意見論述問題では「意見の表明」「理由1と補足」「理由2と補足」「結論」の4段落構成が基本です。Eメール問題では「メールへの反応」「具体的な2つの質問」「相手への質問への回答」という流れで書くことが推奨されています。

Q. 語数はどのくらいを目安に書くべきですか?

A. Eメール問題は40〜50語、意見論述問題は50〜60語が目安です。語数が大幅に不足すると減点対象になるため、テンプレートを活用して適切な分量を確保しましょう。

Q. 試験本番ではライティングに何分くらい時間を割くべきですか?

A. 筆記試験の時間は合計75分ですが、ライティングの2題に合わせて約25分を目安に取り組むのが理想的です。