「2級までは何とかなったのに、準1級はリスニングで点が伸びない」と悩む人は少なくありません。準1級のリスニングは、1冊の教材だけで仕上げるより、目的ごとに教材を使い分けるほうが効率的です。

この記事では、定番のリスニング問題集、旺文社の過去問集、英検公式サイトの過去問、もりてつ先生などのYouTubeを比べます。それぞれの特徴と、組み合わせ方の例を紹介します。

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結論:目的別に「問題集・過去問・動画」を組み合わせる

英検準1級のリスニング教材は、役割で選ぶと迷いません。演習量は問題集、本番の感覚は過去問、解き方のヒントや英語に触れる量は動画で補うのが基本の形です。

教材主な役割向いている人
最短合格!英検準1級リスニング問題完全制覇[新装版]パターン別の演習量を確保するリスニングだけを集中して鍛えたい人
旺文社『英検準1級 過去6回全問題集』本番と同じ問題で仕上げる形式に慣れ、時間の感覚をつかみたい人
英検公式サイトの過去問最新3回分を無料で解くまず実力を確かめたい人
YouTube(Morite2 English Channelなど)解き方のヒントと英語を聞く量独学で勉強の進め方を知りたい人
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英検準1級リスニングの形式と難しさ

準1級のリスニングは約30分・29問で、放送はすべて1回だけです。聞き逃した部分を2回目で確かめることはできません。

パート内容問題数
Part 1会話の内容一致選択12問
Part 2説明文などのパッセージの内容一致選択12問
Part 3Real-Life形式(アナウンスなど)の内容一致選択5問

話題は社会生活のほか、科学・医療・テクノロジー・ビジネス・政治など幅広い分野から出ます。2級より英文が長く、内容も専門的になるため、前後の文脈で推測するだけでは解きにくくなります。

リスニングの英検CSEスコアは750点満点で、リーディング・ライティングと同じ重みです。リスニングが苦手なままでは一次試験の合格は難しくなります。

なお、2024年度のリニューアルで変わったのはリーディングとライティング(要約の追加)で、リスニングの形式は変わっていません。そのため、リニューアル前の過去問や問題集もリスニングの練習には使えます。パート別の攻略法は英検準1級リスニング対策の記事で詳しく解説しています。

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『最短合格!英検準1級リスニング問題完全制覇』の特徴

ジャパンタイムズ出版の『最短合格!英検準1級リスニング問題完全制覇[新装版]』は、リスニングだけを扱う問題集です。演習量の多さが一番の特徴です。

内容と構成

出版社の紹介によると、過去5年分のデータを分析し、出題傾向をもとに160問のオリジナル問題を作成しています。苦手を克服するための基礎固めのページもあります。

テーマ・パターン別の練習問題を解いたあと、2セット分の模試で仕上げる構成です。出版社は、大学入試のリスニング対策にも使えると紹介しています。

新装版と旧版の違い

新装版(2025年4月発行)は、2019年9月に出たCD-ROM付きの旧版を新しくしたものです。出版社は「本文の内容や音声に変更はありません」と説明しています。

変わったのは音声の受け取り方で、新装版はMP3のダウンロードと音声アプリに対応しています。内容は同じなので、旧版を持っている人は買い直す必要はありません。

向いている人

  • 語彙やリーディングは別の教材で対策していて、リスニングだけを集中して鍛えたい人
  • 過去問だけでは練習量が足りないと感じている人
  • リスニングに苦手意識があり、基礎から段階的に取り組みたい人
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旺文社の過去問集と英検公式サイトの過去問

本番の感覚をつかむには、実際に出題された過去問が一番です。有料の過去問集と、公式サイトの無料の過去問を上手に使い分けましょう。

旺文社『2026年度版 英検準1級 過去6回全問題集』

2026年2月発売の2026年度版には、2023年度第3回〜2025年度第2回の6回分が入っています。そのうち5回分がリニューアル後の試験です。

6回分すべてのリスニングと面接の音声は、旺文社のアプリ「英語の友」やダウンロードで聞けます。別冊に解答・解説があり、面接の問題カードも付いています。

本番と同じ問題で練習できるのが最大の強みです。一方で、過去問は回数が限られるため、演習量を増やしたいときは問題集と組み合わせるとよいでしょう。過去問集の使い方は英検準1級 過去6回全問題集のレビューでも紹介しています。

英検公式サイトの無料の過去問

英検協会の公式サイトでは、準1級の過去1年(3回分)の過去問が公開されています。問題冊子とリスニング原稿、解答はPDFで、リスニング音源もPart別に聞けます。

2026年9月時点では、2025年度第2回・第3回と2026年度第1回が掲載されています。最初に1回分を解いて今の実力を確かめてから、教材を選ぶのもおすすめです。入手方法は英検準1級の過去問の入手方法にまとめています。

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もりてつ先生などYouTubeの活用法

YouTubeは無料で使える便利な補助教材ですが、チャンネルによって内容の質はさまざまです。目的をはっきりさせて使いましょう。

もりてつ先生(Morite2 English Channel)

「もりてつ」こと森田鉄也さんは、予備校講師として英語を教えながらYouTubeでも活動しています。チャンネル「Morite2 English Channel」では、英検をはじめとする英語試験の対策動画を公開しています。

準1級については、勉強法や時間配分、リスニングPart 2の対策などを扱った動画があります。動画は見るだけで終わらせず、自分で問題を解いてから解説を確認すると、学んだ解き方が身につきやすくなります。

英語を聞く量を増やす動画の使い方

英語字幕や原稿(トランスクリプト)を確認できるTEDなどの講演動画は、社会・科学系の話題に触れるのに役立ちます。

ポイントは、聞き流しではなく原稿を使って丁寧に聞き直すことです。まず通しで聞き、聞き取れなかった所を原稿で確認し、最後に音声を追いかけて声に出すシャドーイングをします。

過去問の音声は、公式サイトや過去問集に付いている正規の音声を使いましょう。準1級向けのYouTubeチャンネルは英検準1級対策におすすめのYouTubeチャンネルまとめでも紹介しています。

YouTubeだけで合格できるか

YouTubeだけで準1級のリスニングを仕上げるのは難しいと考えましょう。動画は考え方を学んだり英語を聞く量を増やしたりするのには向いていますが、問題を解いて答え合わせをする練習が足りなくなるためです。

過去問と問題集で演習を重ね、間違えた問題はスクリプトで確認してシャドーイングまで行うのが効果的です。YouTubeは、その学習を支える補助として使いましょう。

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レベル別の教材の組み合わせ方

今のリスニング力によって、中心にする教材を変えると効率よく伸ばせます。

リスニングに強い苦手意識がある人

まずは『最短合格!』の基礎固めのページとパターン別の練習問題から始めましょう。並行してYouTubeで英語を聞く時間を増やすと、耳が英語の速さに慣れていきます。

ある程度聞き取れる人

旺文社の過去問集や公式サイトの過去問を中心に、本番形式の演習を重ねましょう。選択肢は問題冊子に印刷されているので、放送が始まる前に目を通す「先読み」を習慣にしておくと、聞くポイントを絞りやすくなります。

仕上げの段階の人

過去問で間違えやすいパートを見つけ、『最短合格!』でそのパートだけを解き直します。解き方に迷う問題は、動画で考え方を確認しましょう。

自分の弱点がどこにあるのか分からないときは、第三者に見てもらうのも一つの方法です。英検に特化したマンツーマン指導なら、技能ごとの課題に合わせて教材の使い方を相談できます。

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3か月で取り組む学習スケジュールの例

試験まで3か月ある場合の一例です。自分のレベルや使える時間に合わせて調整してください。

時期主な教材やること
1か月目『最短合格!』パターン別の問題を毎日少しずつ解き、スクリプトで確認する
2か月目過去問集・公式サイトの過去問本番形式で解き、YouTubeで解き方のヒントを補う
3か月目過去問・『最短合格!』の模試弱いパートを重点的に解き直し、模試で総仕上げをする

大切なのは、短い時間でも毎日英語を聞くことです。リスニング約30分の集中力を保つ練習として、過去問は通しで解く日も作りましょう。一次試験全体の時間の使い方は英検準1級の試験時間と時間配分が参考になります。

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まとめ:教材は役割で選んで組み合わせる

英検準1級のリスニング対策では、教材ごとの役割を理解して組み合わせることが近道です。

  • 演習量を確保するなら『最短合格!英検準1級リスニング問題完全制覇[新装版]』
  • 本番形式で仕上げるなら旺文社の過去問集と公式サイトの過去問
  • 解き方のヒントを得るならもりてつ先生などのYouTube
  • 英語を聞く量を増やすなら、原稿付きの講演動画での精聴とシャドーイング

今の実力と目標とのギャップを把握し、必要な教材から取り組んでください。独学で伸び悩んだときは、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishで、完全マンツーマンの対策を受けるのも選択肢の一つです。

試験日程や形式の最新情報は英検公式サイトでご確認ください。