英検準2級 eメール問題(ライティングの大問5)は、テンプレートを覚えれば安定して得点しやすい問題です。出題の形がほぼ決まっていて、書くべき要素も毎回同じだからです。

この記事では、問題の形式と採点基準、解く手順、そのまま使えるテンプレート、下線部への質問の作り方を解説します。例題と練習問題の模範解答、よくある失点パターンもまとめました。形式は2026年度第1回時点のものです。

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英検準2級 eメール問題とは

eメール問題は、外国人の知り合い(Alex)から届いたメールに英語で返信する問題です。2024年度第1回のリニューアルで加わり、一次試験の大問5として出題されます。英検の公式表記は「Eメール」です。

問題の形式

項目内容
出題位置一次試験・筆記の大問5(大問6は意見論述の英作文)
やること①Alexのメールにある質問に、自分の考えを答える。
やること②メール中の下線部について、その特徴を問う具体的な質問を2つする。
語数の目安40〜50語
解答欄あいさつと結びは印刷済み。本文だけを書く。

解答欄の外に書いた内容は採点されません。また、メールの内容に対応していない解答は0点になることがあります。

採点の3つの観点

採点は「内容」「語彙」「文法」の3観点で、各0〜4点、合計12点満点です。それぞれ次の点が見られます。

  • 内容:課題で求められている内容が含まれているか。Alexの質問への答えと、下線部についての質問2つがそろっていることが前提です。
  • 語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか。つづり、文頭の大文字、複数形の語尾など基本的な表記も大切です。
  • 文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか。動詞の形を主語や時制に合わせ、カンマやピリオドも正しく打ちます。

ライティング全体での位置づけ

準2級の一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングの3技能に英検CSEスコアが各600点ずつ配分されています。英検CSEスコアとは、技能ごとの成績を共通の尺度で表した英検の公式スコアです。

ライティングはeメールと意見論述の2題だけで、一次試験の満点1800点のうち600点を占めます。1題の出来がスコアに大きく響くため、対策する価値の高い問題です。配点の仕組みは英検準2級の合格点・スコア・配点の解説で詳しく紹介しています。

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eメール問題の解き方3ステップ

解き方は「読む→組み立てる→見直す」の3ステップです。書き始める前に、答える質問と下線部をはっきりさせることが大切です。

ステップ1:Alexの質問と下線部を確認する

まず、メール全体を読み、Alexの質問(Do you think ~? など)に印をつけます。これに答えないと、内容の観点で大きく失点します。

次に、下線部が何を指しているかを確認します。メールにすでに書かれていることは質問しないのがポイントです。たとえば「毎日水やりをしている」と書かれているのに、水やりの頻度を聞くのは避けましょう。

ステップ2:返信の順番を決める

返信は次の3つのパートで組み立てると、40〜50語に収めやすくなります。

  1. メールへのひとこと:相手の話題に反応する1文。
  2. 下線部についての質問2つ:具体的に聞く疑問文を2文。
  3. Alexの質問への答え:自分の考えと理由を1〜2文。

2と3の順番は入れ替えてもかまいません。大切なのは、3つの要素がすべて入っていることです。

ステップ3:語数と表記を見直す

書き終えたら、語数が40〜50語に近いかを数えます。多すぎる場合は、ひとことの文や理由の文を短くしましょう。つづりや疑問文の語順、文末の「?」も確認します。

時間配分の目安

準2級の筆記試験(リーディングとライティング)は80分です。ライティング2題には合わせて25分前後を残し、eメールは10分前後で書き終えるのが一つの目安です。

時間内に書くには、毎回ゼロから考えず、次に紹介するテンプレートに当てはめるのが効率的です。

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そのまま使えるeメール問題のテンプレート

eメール問題は構成が決まっているため、テンプレートを覚えておくと本番で迷いません。

解答欄に印刷されている部分

解答欄には、最初から次のあいさつと結びが印刷されています。自分で書く必要はありません。

  • 書き出し:Hi, Alex! Thank you for your e-mail.
  • 結び:Best wishes,

あいさつを書き直すと、時間と解答欄の広さを無駄にしてしまいます。いきなり本文から書き始めましょう。

本文のテンプレート

パートテンプレート
ひとことIt’s great that you ~. / That sounds fun.
質問の前置き(任意)I have two questions about ~.
質問1What kind of ~? / How often ~?
質問2Also, how long ~? / Where ~?
Alexの質問への答えAbout your question, I think ~.
理由This is because ~. / They can ~.

場面別の定型表現

ひとことの文は、相手の話題に合わせて選びます。

  • That sounds fun. / That sounds wonderful.(楽しそうですね/すてきですね)。
  • It’s great that you ~.(〜するなんてすばらしいですね)。
  • I’m glad to hear that.(それを聞いてうれしいです)。

Alexの質問に答えるときは、次の形が使いやすいでしょう。

  • About your question, I think ~.(ご質問についてですが、〜だと思います)。
  • As for your question, I don’t think ~.(ご質問については、〜だとは思いません)。

ほかの決まり文句は英検準2級ライティングで使える決まり文句まとめで紹介しています。

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下線部への質問2つの作り方

eメール問題でいちばんつまずきやすいのが、下線部への質問2つです。次の3つを意識すると作りやすくなります。

5W1Hから質問を考える

質問に困ったら、5W1H(いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように)を順に当てはめてみましょう。

疑問詞質問の例
When(いつ)When will it start?
Where(どこで)Where did you buy it?
Who(だれと)Who will you go with?
What(何を)What kind of food do they sell?
How(どのように・頻度)How often does it run?

メールに書かれていないことを聞く

下線部について、メール本文にまだ書かれていない情報を聞きます。種類・大きさ・頻度・場所・値段などは、多くの話題で使える切り口です。

また、下線部と関係のない質問や、メール全体の感想を聞くだけの質問は避けましょう。「下線部の特徴を聞いているか」を書いたあとに確認します。

シンプルな疑問文で書く

複雑な文を使う必要はありません。中学で習う基本の疑問文を、語順や三単現のsのミスなく書くことが大切です。自信のない単語は、知っている単語に言い換えましょう。

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例題と模範解答

ここからは、実際の形式に合わせた3つの例題で書き方を確認します。いずれも練習用の問題です。まずは自分で書いてから、解答例と比べてみてください。

例題1:家で野菜を育てる

Alexからのメール(下線部:growing vegetables)

Hi! I started growing vegetables in my garden at home. I wanted to grow apples, but my mom said our garden is too small for an apple tree. She suggested growing vegetables instead. I will give you some of my vegetables when they’re ready to eat. Growing vegetables is fun, but it’s hard work. I have to give them water every day. Do you think more people will grow vegetables at home in the future? Your friend, Alex

解答例

It’s great that you’re growing vegetables in your garden. What kinds of vegetables are you growing? How long does it take for them to grow? About your question, I think more people will grow vegetables at home. They can enjoy fresh and healthy food easily.

  • 第1文で、下線部の話題(野菜づくり)にひとこと反応しています。
  • 第2・3文で、下線部について「種類」と「育つまでの期間」を質問しています。
  • メールに「毎日水をやる」とあるため、水やりの頻度は質問していません。
  • 最後に About your question で答え、理由を添えています。語数は45語です。

例題2:高齢者向けの無料バス

Alexからのメール(下線部:a free bus service for elderly people)

Hi! Guess what? I moved to a new city last month. The city is big and has many shopping malls and train stations. While I was walking around, I noticed something interesting. There was a free bus service for elderly people. Do you think more cities will provide such a bus service in the future? Your friend, Alex

解答例

That sounds like a nice service. I have two questions about the bus. How often does it run? Also, can elderly people use it to go to hospitals? As for your question, I think so. Many elderly people do not drive, so a free bus will help them.

下線部のバスについて「運行の頻度」と「病院へ行くのにも使えるか」を質問しています。そのうえで、Alexの質問に理由つきで答えています。語数は48語です。

例題3:週末のボランティア活動

Alexからのメール(下線部:a volunteer activity)

Hi! This Saturday, I am going to join a volunteer activity in my town. My friend told me about it at school. I think it will be a great experience for me. By the way, my teacher says that many students are too busy to do volunteer work. Do you think more young people will do volunteer work in the future? Your friend, Alex

解答例

That sounds wonderful. What exactly are you going to do at the activity? Also, how long will it take? As for your question, I think more young people will do volunteer work. They can learn many things and make new friends through it.

下線部の活動について「何をするのか」「どのくらい時間がかかるのか」を聞いています。Alexの質問には、若い人がボランティアをする利点を理由にして答えています。語数は43語です。

自分の答案が3つの観点でどう評価されるかは、なかなか自分では判断できません。英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けると、どこで点を落としているかがはっきりします。

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よくある失点パターンと対策

失点の多くは、指示の読み落としと小さなミスです。本番前に次のパターンを確認しておきましょう。

  • Alexの質問に答え忘れる:内容の観点で大きく失点します。質問に印をつけてから書き始めます。
  • 下線部と関係のない質問をする:質問2つが下線部の特徴を聞いているかを確認します。
  • メールに書いてあることを質問する:本文を読めていないと判断されるおそれがあります。
  • 語数が目安から大きく外れる:書いたあとに語数を数え、長すぎる文は短くします。
  • あいさつや名前を書いてしまう:あいさつと結びは印刷済みなので、本文だけを書きます。
  • 疑問文の語順やつづりのミス:Does he ~? の形や三単現のsを見直します。
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eメール問題の効果的な練習方法

練習は「テンプレートを覚える」と「時間を計って書く」の両方を組み合わせると効果的です。

  1. この記事のテンプレートを、見なくても書けるまで覚える。
  2. 例題のメールを読み、質問と下線部に印をつけて構成メモを作る。
  3. 10分前後の時間を計って、実際に40〜50語で書く。
  4. 書いた答案を先生などに見てもらい、観点ごとのミスを直す。

本番に近い問題で練習するなら、英検公式サイトで公開されている過去問が役立ちます。入手方法は英検準2級の過去問・練習問題まとめを参考にしてください。練習問題をさらに解きたい方は、英検準2級ライティングの練習問題と文法まとめも使えます。

意見論述の英作文もあわせて対策したい方は、英検準2級ライティング対策のまとめも読んでみてください。

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まとめ:3つの要素をそろえて書く

英検準2級のeメール問題は、次の3点を押さえれば安定して得点しやすくなります。

  1. Alexの質問に、自分の考えと理由で答える。
  2. 下線部の特徴について、具体的な質問を2つする。
  3. テンプレートを使い、40〜50語をシンプルな英語で書く。

あとは例題や過去問で、実際に書く練習を重ねることが大切です。級に合わせた添削を受けたい方は、完全マンツーマン・完全オンラインの英検対策も検討してみてください。小学生から高校生まで、英検全級に対応しています。

よくあるご質問

  • 英検準2級のeメール問題とはどのような形式ですか?

    2024年度から導入された新形式の問題で、外国人の知り合いから届いたカジュアルなeメールに対して、英語で返信を書く形式です。一次試験の「大問5」として出題されます。

  • 解答する際の語数の目安を教えてください。

    解答の語数は40語から50語が目安です。解答欄の外に書いた内容は採点されないため、枠内に収める必要があります。

  • eメール問題の返信にはどのような内容を含める必要がありますか?

    相手からの質問(Do you think~?など)への回答と、問題文の下線部について理解を深めるための具体的な質問2つの両方を含める必要があります。

  • 理想的な時間配分はどのくらいですか?

    ライティング2問全体で15分から20分程度が目安です。そのうちeメール問題には7分から8分を割り当て、残りの時間を意見論述問題に使うのが効率的です。

  • 採点基準はどのようになっていますか?

    「内容」「語彙」「文法」の3つの項目で採点されます。各項目4点満点の合計12点満点で、目標は合計8点以上を目指すことです。

  • 返信の最後に自分の名前を書く必要はありますか?

    名前を書く必要はありません。解答欄の末尾には「Best wishes,」がすでに印刷されており、問題文でも名前は書かないよう明記されています。

  • 下線部についての質問を作る際に注意することはありますか?

    eメール本文にすでに答えが書かれている内容を質問してはいけません。相手のメッセージを読み飛ばさず、未知の情報について聞くオープンな質問(HowやWhatなど)を2つ作ることがポイントです。

  • どのような場合に0点になる可能性がありますか?

    解答が相手のeメールの内容に対応していないと判断された場合、0点になることがあります。指示された課題をすべて満たしているか必ず確認してください。