英検準2級の「Eメール問題」完全攻略!書き方のコツとオリジナル練習問題
この記事の目次
2024年度の試験リニューアルにより、英検準2級のライティングテストに新しい形式である「Eメール問題」が追加されました。これまでの「意見論述問題」に加えて、実用的なコミュニケーション能力が問われるようになっています。
「いきなり新形式になって不安…」
「2つ質問を作るってどういうこと?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、プロの視点から英検準2級のEメール返信問題に特化した書き方のコツと攻略法を徹底解説します。記事の後半には実際の過去問の傾向に合わせた練習問題と解答例も用意していますので、ぜひ最後まで読んで本番に備えましょう!
Eメール問題の特徴と採点基準を知ろう
まずは敵を知ることから始めましょう。Eメール問題では、友人などから送られてきた短いEメールを読み、それに対する「返信メール」を英語で作成します。
【Eメール問題の主な条件】
- 語数の目安: 40〜50語程度
- 必須条件: 相手のEメールの内容(特に指定された部分)について、2つの質問を含めること
採点の3つの観点と配点
Eメール問題は、以下の3つの観点から採点されます。それぞれの観点に0~4点が配点されており、合計12点満点です。各技能バランスよく得点して合格するには、8点以上を目標とするとよいでしょう。
- 内容:問題文の指示に不足なく答えられているか、受け取ったEメールに対する返信として適切な内容かが問われます。最も重要なのは、「下線部について2つの質問をする」という与えられたタスクをきちんとこなすことです。また、提示されたEメールの中にあなたへの質問が含まれている場合は、それにしっかり返事しないと適切な返信にはなりません。関係がまったくない内容を書くと、たとえ英語としては正しい文章でも0点になることがあるため注意しましょう。
- 語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているかが問われます。英検3級レベルの単語ばかり使用するのは好ましくありません。また、正確なスペルで書く、語と語の間には適切なスペースを空ける、文頭や固有名詞の最初の文字を大文字にする、複数形の語尾を正しく変化させるなど、基本的な表記ルールを守ることも大事です。
- 文法:文構造のバリエーションや、それらを正しく使えているかが問われます。文法的に正しい文が書けているか、特に動詞は主語や時制に対応した形にするよう気をつけましょう。意味の区切りにはカンマ、文末にはピリオドを打つなど、英文の基本的なルールを守ることも忘れないようにしてください。
絶対知っておくべき!解答用紙のフォーマットと「型」
ライティングを短時間で正確に書き上げるコツは、自分なりの「型」を持っておくことですが、英検準2級のEメール問題では解答用紙のフォーマットに大きな罠(注意点)があります。
⚠️ 宛名・挨拶・結びは「印字済み」!
実際の解答用紙(解答欄)は、以下のような形になっています。
Hi, Alex!
Thank you for your e-mail.
(※ここにあなたの解答を書き込みます)
Best wishes,
つまり、Hi, [名前]! や Thank you for your e-mail.、そして結びの Best wishes, はすでに印刷されているため、自分で書く必要はありません。
これらを書かずに、いきなり本文から書き始めるのが正解です。間違えて書いてしまうと語数を無駄に消費してしまいます。
返信本文の「型(3ステップ)」
印字されている部分を飛ばし、解答欄に書き込むべき構成は以下の3ステップです。
- 相手の近況への反応(ワンクッション):いきなり自分の話や質問に入るのではなく、まずは相手のメールに対する感想を1文添えます。
That sounds fun!(楽しそうですね!)That's great news!(それは素晴らしい知らせですね!)
- 相手からの質問への返答:相手のメール文末に
Do you think...?やWhat are you going to do...?といった質問があれば、必ずそれに答えます。(※これが「内容」点の重要な評価基準になります) - 下線部についての2つの質問:問題の指示に従い、下線部に関する具体的な質問を2つ書きます。「質問があります」と前置きすると文字数を稼げて自然な流れになります。
I have two questions about [下線部のトピック].
攻略の鍵!「2つの質問」の作り方のコツ
Eメール問題で最もつまずきやすいのが、「2つの質問」の作成です。
コツ①:5W1Hをフル活用する
質問作りに困ったら、5W1H(When, Where, Who, What, Why, How)を思い出しましょう。
- When(いつ):
When will it start?(いつ始まりますか?) - Where(どこで):
Where are you going to go?(どこに行く予定ですか?) - Who(誰と):
Who will you go with?(誰と行くのですか?) - What(何を):
What kind of food did you eat?(どんな種類の食べ物を食べましたか?) - How(どうやって・頻度):
How often does it run?(それはどのくらいの頻度で運行していますか?)
コツ②:文法ミスを防ぐため、シンプルな疑問文にする
複雑な文構造を使う必要はありません。中学生レベルの基本的な疑問文を、文法ミス(三単現のs、時制の不一致など)なく確実に書くことが、減点を防ぐ最大のポイントです。
実践編:練習問題と解答例
実際の試験フォーマットを想定した練習問題に挑戦してみましょう。挨拶は省略し、本文だけで40〜50語を目指します。
【練習問題 1】新しい市のバスサービス(過去問改変)
【状況】
外国人の友人である Alex からEメールを受け取りました。返信のEメールを英語で書いてください。
【指示】
- AlexのEメールの下線部について、具体的な質問を2つしなさい。
- 解答は40〜50語を目安にしてください。
AlexからのEメール
Hi!
Guess what! I moved to a city last month. The city is huge and has many shopping malls and train stations. Most of the buildings are new, and it seems that many families with children live there. While I was walking around, I noticed something interesting. There was a free bus service for elderly people. Do you think more cities will provide such a bus service in the future?
Your friend,
Alex
【解答例 1】
Yes, I think so. Many elderly people do not drive, so they need a free bus service to go shopping. I have two questions about the bus service in your city. How often does it run? Also, what color is the bus?
(43 words)
【解説】
最新の出題傾向に合わせた問題です。まずはAlexからの質問「将来、このようなバスを提供する市は増えると思うか?」に対して Yes, I think so. と理由付きで答えています。その後、下線部の「無料バスサービス」について、「どのくらいの頻度で運行しているのか(How often)」「何色なのか(What color)」の2つを質問しています。
【練習問題 2】週末のボランティア活動について
【状況】
外国人の友人である Emma からEメールを受け取りました。
【指示】
- EmmaのEメールの下線部について、具体的な質問を2つしなさい。
- 解答は40〜50語を目安にしてください。
EmmaからのEメール
Hi,
I hope you are doing well.
I am going to join a volunteer activity this Saturday. I think it will be a great experience for me.
What are you going to do this weekend?
Emma
【解答例 2】
That sounds wonderful! I have two questions about the volunteer activity. What exactly are you going to do there? And what time will the activity finish? I am going to stay home and study this weekend because I have a test.
(41 words)
【解説】
挨拶文が印字されている前提なので、いきなり That sounds wonderful! というワンクッションからスタートしています。下線部に対し「そこで何をするのか」「何時に終わるのか」を尋ね、最後にEmmaからの質問「今週末は何をするの?」に答えて語数を調整しています。
【練習問題 3】旅行の計画について
【状況】
外国人の友人である Mike からEメールを受け取りました。
【指示】
- MikeのEメールの下線部について、具体的な質問を2つしなさい。
- 解答は40〜50語を目安にしてください。
MikeからのEメール
Hi,
Summer vacation is coming soon!
My family is planning to take a trip to Hokkaido next month. I am really looking forward to it. Have you ever been to Hokkaido?
Mike
【解答例 3】
A trip to Hokkaido sounds very exciting! I have two questions for you. How many days will you stay there? Also, what do you want to eat in Hokkaido? Yes, I have been there once with my family. Have a nice trip!
(42 words)
【解説】
こちらも挨拶を省き、すぐにトピックへの反応を示しています。下線部に対して「何日間滞在するのか」「何を食べたいか」を質問し、最後にMikeからの「北海道に行ったことがあるか?」という質問に “Yes” と答えて締めくくっています。
まとめ:解答欄のワナに気をつけよう!
英検準2級のEメール問題は、「相手への質問(2つ)」と「相手からの質問への回答」がカギを握ります。本番では以下の点に特に注意しましょう。
Hi, ~やThank you for your e-mail.は書かない!(解答用紙に印字されています)- 解答欄は、相手のメールへの一言反応(That sounds fun. など)から書き始める。
- 相手からの質問があれば、忘れずに答える。
- ミスなく確実に書ける、シンプルな疑問文を2つ作る。
- 自分自身の書いた語数が指定(40〜50語)に収まるように調整する。
今回紹介した練習問題と解答例を参考に、解答欄に印字されている部分を意識しながら、実際に手を動かして書く練習を繰り返してみてください。合格に向けて頑張りましょう!
よくあるご質問
Q. 英検準2級のライティングに新しく追加された「Eメール問題」とはどのようなものですか?
A. 2024年度の試験リニューアルにより導入された形式で、友人などから送られてきたEメールを読み、40語から50語程度の返信メールを作成する問題です。従来の意見論述問題に加え、実用的なコミュニケーション能力が問われます。
Q. Eメール問題の回答にはどのような条件がありますか?
A. 主な条件は2つあります。1つ目は語数の目安が40語から50語程度であること、2つ目は相手のEメールの下線部について具体的な質問を2つ含めることです。
Q. 解答用紙のフォーマットで注意すべき点はどこですか?
A. 「Hi, 名前!」「Thank you for your e-mail.」「Best wishes,」といった宛名、挨拶、結びの言葉はすでに解答欄に印字されています。これらを自分で書くと語数を無駄に消費してしまうため、本文から書き始める必要があります。
Q. 採点の基準と目標とすべき点数は?
A. 「内容」「語彙」「文法」の3つの観点で採点され、各4点ずつの合計12点満点です。合格のためには、各観点でバランスよく得点し、8点以上を目指すのが目安とされています。
Q. 返信文を構成する際の「型」を教えてください。
A. 「相手の近況への反応(ワンクッション)」、「相手からの質問への返答」、「下線部についての2つの質問」という3ステップで構成すると、短時間で正確に書き上げることができます。
Q. 「2つの質問」をうまく作るコツはありますか?
A. 5W1H(いつ、どこで、誰と、何を、なぜ、どのように)を意識して質問を考えるとスムーズです。文法ミスを防ぐために、中学生レベルのシンプルな疑問文で確実に書くことが減点を防ぐポイントです。