「中学に入ってから成績が下がってきた」「塾に通わせるか、家庭教師にするか決められない」と迷っている保護者の方は多いと思います。高校受験が近づくほど、どちらを選ぶかで費用も勉強の進め方も変わります。
結論からいうと、中学生の家庭教師は「つまずきの原因が個別の説明で解けるか」と「通塾が現実的か」で必要かどうかを判断できます。料金の目安は1時間あたり2,000〜6,000円ほどで、講師のタイプで大きく変わります。
この記事では、塾との違い、中学生の家庭教師の料金相場、学年別の使い方、契約で失敗しないための確認点を順に整理します。
中学生に家庭教師は必要?判断の基準は2つ
家庭教師が役立つのは、1対1で説明し直せば解決するつまずきがあり、塾に通うのが難しい中学生です。反対に、勉強のやり方は分かっていて演習量や競争の刺激が足りないなら、塾のほうが合うことが多いでしょう。
実際に家庭教師を使っている家庭は多くありません。文部科学省の令和5年度子供の学習費調査では、公立中学生の72.7%が「通信教育・家庭教師費」0円でした。一方、学習塾費が0円だった家庭は34.0%です。
つまり中学生の多くは塾を選んでおり、家庭教師は「塾では合わない事情がある家庭」の選択肢と考えると分かりやすくなります。次のどれかに当てはまるなら、家庭教師を検討する価値があります。
- 小学校や中1の内容でつまずいていて、集団授業の進度についていけない。
- 質問するのが苦手で、塾でも分からないまま帰ってきてしまう。
- 部活や習い事で、決まった時間に塾へ通うのが難しい。
- 塾には通っているが、宿題や復習が追いつかず成績に結びつかない。
家庭教師にも向き不向きがあります。先に弱点を知っておきたい方は、家庭教師のデメリットと「やめとけ」と言われる理由もあわせて確認してください。
家庭教師・個別指導塾・集団塾・オンラインの違い
4つの形の大きな違いは、先生1人が見る生徒の数と、勉強する場所です。費用は集団塾がもっとも抑えやすく、1対1の家庭教師が高くなりやすい傾向があります。
| 形 | 指導の形 | 月額の目安(中学生) | 向いている中学生 |
|---|---|---|---|
| 家庭教師(対面) | 自宅で1対1 | 約3万円 | つまずきが大きい子、質問が苦手な子、通塾が難しい子です。 |
| 個別指導塾 | 教室で1対1〜1対3 | 約2万円 | 教室の環境で個別に見てほしい子です。 |
| 集団塾 | 教室で1対多数 | 1万〜1.5万円(週1) | 基礎はあり、仲間と競うと頑張れる子です。 |
| オンライン家庭教師 | 画面越しに1対1 | 対面より安い傾向 | 近くに合う先生がいない子、移動時間を減らしたい子です。 |
月額は塾比較サイト「塾選」が示す目安(2026年9月時点)です。回数や科目数、地域で変わるため、あくまで比較の参考にしてください。
家庭教師が向いている中学生
家庭教師の強みは、その子の理解に合わせて戻ったり進んだりできることです。学校の教科書や塾のテキストをそのまま使えるので、「今つまずいている問題」から始められます。
移動時間がかからないのも中学生には大きな利点です。部活で帰りが遅い日でも、夕食後の時間に授業を入れやすくなります。
塾が向いている中学生
集団塾は、周りと競い合うことで勉強量が増えるタイプの子に向いています。地域の高校入試の情報や模試がそろっている点も強みです。
個別指導塾は、家では集中できないが1対1に近い指導を受けたい子に合います。形式ごとの違いは高校受験の塾選びのポイントでも詳しく比べています。
中学生の家庭教師の料金相場
中学生の家庭教師は、学生講師なら1時間2,000〜4,000円ほど、プロ講師なら4,000〜6,000円以上が目安です。受験学年や難関校対策では、ここからさらに上がります。
この幅は、家庭教師会社のコラムや比較サイトの調査を教育ラボで整理したものです。たとえば学研の家庭教師のコラムでは、中学生は1時間2,500〜5,000円としています。公的な統計に時間単価のデータはないため、情報源によって1,000〜2,000円ほどの差があります。
月謝は「単価×時間×回数」で考える
ここでは週1回(月4回)で受ける場合を例にします。時間単価ごとに指導料を計算すると、次のようになります。
| 1時間の単価 | 60分×月4回 | 90分×月4回 | 120分×月4回 | 単価の水準 |
|---|---|---|---|---|
| 2,500円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 | 学生講師で安めの設定です。 |
| 3,500円 | 14,000円 | 21,000円 | 28,000円 | 学生講師の平均に近い水準です。 |
| 5,000円 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | プロ講師や受験対策の水準です。 |
英語と数学の2教科を見てもらうなら、90分以上にしておくと時間に余裕が出ます。中3で回数を週2回に増やすと、月謝はそのまま2倍になる点も覚えておきましょう。
入会金・管理費・交通費も合わせて比べる
家庭教師会社では、指導料のほかに入会金や毎月の管理費がかかることがあります。同じ学研のコラムでは、入会金1.5万〜3万円、管理費は月3,000〜10,000円を目安としています。
訪問型では、講師の交通費が別にかかる場合もあります。時間単価が安く見えても、総額では逆転することがあります。全学年の相場や費用の内訳は、家庭教師の料金相場の解説にまとめています。
文部科学省の調査で見る実際の支出
文部科学省の調査(2026年1月の訂正版)では、公立中学生の「通信教育・家庭教師費」は年平均21,248円でした。支出0円の家庭も含めた平均なので、実際に払った家庭の負担はもっと大きくなります。
年に1円以上支出した家庭だけで見ると、平均は約7万8千円です。この費目には通信教育も含まれており、家庭教師だけの金額ではない点に注意してください。
塾の費用も含めた受験期全体の出費は、高校受験にかかる費用で詳しく整理しています。
学年別の使い方|中1・中2・中3
中学生の家庭教師は、学年ごとに目的を絞ると効果と費用のバランスが取りやすくなります。中1と中2は定期テストと内申点、中3は内申点と入試の両立が中心です。
中1は勉強のやり方を身につける時期
中1は、定期テストの範囲の広さや提出物の多さに戸惑いやすい学年です。家庭教師には、テスト前の計画の立て方やワークの進め方から見てもらうと、自分で勉強できる土台ができます。
英語と数学は積み上げの教科なので、つまずきを早めに解消しておくことが大切です。週1回・60分など、負担の小さい形から始める方法もあります。
中2は苦手が固まる前に手を打つ
中2は部活の中心学年になり、勉強時間が減りやすい時期です。数学の関数や英語の文法など、ここで生まれた苦手は中3の入試対策にそのまま響きます。
都道府県によっては、中1や中2の成績も内申点に含まれます。お住まいの地域の教育委員会が出す入試の実施要項で、どの学年の成績が使われるかを確かめておきましょう。
中3は内申点と高校受験を両立させる
中3は、定期テストで内申点を守りながら、入試の実力も伸ばす必要があります。家庭教師なら、テスト前は学校の範囲、それ以外は入試の過去問と、時期によって中身を切り替えられます。
集団塾と組み合わせ、塾の宿題や分からなかった問題を家庭教師に見てもらう使い方もあります。高校受験で家庭教師を頼むなら、志望校の入試傾向を知っている講師かどうかも確認しましょう。
失敗しない家庭教師の選び方
家庭教師選びでは、講師の学歴より先に「教材」「講師交代」「契約と解約」の3点を確かめることが大切です。契約の条件は、あとからトラブルになりやすい部分だからです。
高額な教材の販売がないか
東京都消費生活総合センターは2026年5月、指導料の安さを入り口に高額な教材を契約させる例に注意を呼びかけました。紹介された事例では、指導料が1回2,000円だった一方で、中学3年間・3教科分の教材が約40万円でした。
体験授業のあとにその場で契約せず、教材費を含めた総額を書面で確認しましょう。手持ちの教科書や塾のテキストで指導してくれる会社なら、教材費の心配は小さくなります。
体験授業の担当者と講師交代のルール
家庭教師の成果は、講師との相性に大きく左右されます。体験授業を担当するのが実際の講師か、会社のスタッフかは会社によって違うため、事前に聞いておきましょう。
あわせて、講師が合わないときに無料で交代できるか、交代までどのくらいかかるかも確認します。合わない講師のまま続けることが、費用のむだにつながりやすいからです。
月謝制か、クーリング・オフと中途解約の条件
支払いが月謝制か、一括前払いやローンかは必ず確認します。家庭教師の契約は、期間が2か月を超え、金額が5万円を超えると特定商取引法の対象になります。
対象の契約なら、書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができます。8日を過ぎても中途解約はでき、事業者が請求できる額には上限があります。
指導開始前の解約なら上限は2万円です。開始後は、受けた授業の料金に加えて、5万円か1か月分の授業料のうち低い額が上限です。詳しくは消費者庁の特定継続的役務提供の解説で確認できます。
選択肢の一つとして家庭教師のサクシード
ここまでの基準に当てはまる会社の一つが、家庭教師のサクシードです。東証グロース市場に上場する株式会社サクシードが運営し、訪問型とオンラインの両方で中学生に対応しています。
- 料金は中学生が1時間4,070円〜、高校受験対策が4,620円〜(税込)です。
- 高額な教材のセット販売は行っていないと、公式サイトに明記されています。
- 講師が合わないときは、無料で何度でも交代できます。
- 支払いは月謝制で、ローンやチケット制、一括前払いはありません。
- 申し込み日を含めて8日以内なら、無条件で解約できます。
料金は2026年9月時点で公式サイトの料金ページに掲載されている下限額で、今後変わる可能性があります。公式の下限額で試算すると、中学生が90分×月4回で24,420円〜です。
ただし、これは指導料のみの試算です。入会金や月会費、訪問型の交通費は公式サイトで金額が公開されていないため、見積もりの際に確認してください。
注意点もあります。訪問型の無料体験授業は、スタッフが家庭を訪ねて行うカウンセリング型です。担当講師との相性は、初回の指導で確かめる流れになります。
今の成績で月にいくらかかるかを知りたい場合は、家庭教師のサクシード公式サイトの無料体験・見積もりで学年と希望の回数を伝えて確かめるのが確実です。
中学生向けコースの中身や学年別の料金は、サクシードの中学生コースの解説で紹介しています。良い口コミと気になる口コミの傾向は、家庭教師のサクシードの評判・口コミにまとめました。
まとめ
- 中学生に家庭教師が合うのは、1対1で解けるつまずきがあり、通塾が難しい場合です。
- 料金の目安は、学生講師で1時間2,000〜4,000円、プロで4,000〜6,000円以上です。
- 月謝は「単価×時間×回数」に、入会金・管理費・交通費を足した総額で比べます。
- 中1・中2は定期テストと内申点、中3は内申点と入試対策の両立が中心になります。
- 契約前に、教材販売の有無、講師交代の条件、解約のルールを書面で確認しましょう。
内申点の対象になる学年は地域によって違うため、方針は早めに決めておくと安心です。候補を比べるときは、家庭教師のサクシードの無料体験も含め、複数の会社で同じ条件の見積もりを取ってみてください。