日東駒専は普通にむずい?難化の理由と2027年度入試の偏差値・合格戦略

日東駒専は普通にむずい?難化の理由と2027年度入試の偏差値・合格戦略

「日東駒専は普通にむずい」という声をSNSや先輩から聞いて、不安になっていませんか。結論からいうと、日東駒専の一般選抜は、基礎があいまいなまま受かるほど易しくはありません。この記事では、難化したと言われる理由を公的なデータで確かめ、河合塾の2027年度入試のボーダー偏差値と、合格までの勉強の進め方を整理します。

日東駒専は普通にむずい?結論は「一般選抜は簡単ではない」

一般選抜で受けるなら、日東駒専は「普通にむずい」と考えておくのが安全です。河合塾の2027年度入試用のボーダー偏差値では、日東駒専の学科の約7割が47.5〜52.5に集まっています。

入試の結果を見ても、楽な試験とは言えません。日本私立学校振興・共済事業団(私学事業団)の調査では、入学定員3,000人以上の大規模な私立大学の2026年度の合格率は27.56%でした。延べ人数で見ると、受験者の7割以上が不合格になっている計算です。

一方で、偏差値50前後は一部のトップ層しか届かない水準ではありません。基礎を順番に固めていけば、十分に手の届く目標です。

日東駒専はどの大学のこと?

日東駒専は、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4校の頭文字をとった呼び方です。いずれも東京都内に本部を置く私立の総合大学で、受験の世界ではひとつの大学群として扱われます。

日本大学は16学部をもつ大規模校で、福島の工学部や静岡の国際関係学部のように東京以外のキャンパスもあります。東洋大学は文系から理系、情報系まで学部が幅広く、駒澤大学と専修大学は文系の学部が中心です。

早慶上智やGMARCHなど、ほかの大学群との位置関係は大学のレベル一覧と学歴序列の解説で全体像をつかめます。

日東駒専が難化したと言われる理由は?

難化の背景には、合格者数の絞り込み、志願者の集中、一般選抜の枠の縮小という3つの変化があります。どれも受験生の感覚だけでなく、公的な数字に表れています。

定員の管理が厳しくなり、合格者が絞られた

私立大学は、定員を大きく超えて学生を入学させると、国の私立大学等経常費補助金が交付されなくなります。私学事業団の補助金の取扱要領を見ると、この基準は段階的に厳しくなってきました。

収容定員8,000人以上の大学の場合、2015年度は入学定員の1.20倍以上で不交付でした。これが2018年度には1.10倍以上へと引き下げられています。

定員を超えにくくなった大学は、合格者を多めに出しにくくなります。私立大学全体の合格率は、2015年度の36.76%から2019年度には29.45%まで下がりました。

2023年度からは、入学定員ではなく、全学年の定員(収容定員)に対する在籍者数で判断する方式に変わりました。大規模大学の基準はその後も引き下げられ、2025年度の取扱要領では1.10倍です。

大規模な私立大学に志願者が集まっている

私学事業団の「令和8(2026)年度 私立大学・短期大学等入学志願動向」は、大学の規模ごとに入試の数字をまとめています。日東駒専には入学定員の多い大規模校が含まれ、毎年多くの受験生が出願します。

入学定員3,000人以上の26校では、2026年度の志願倍率が13.52倍、合格率が27.56%でした。前年度は志願倍率12.50倍、合格率31.09%だったので、1年で合格しにくくなっています。

私立大学全体でも、2026年度は志願者数が前年度より9.1%増え、合格者数は2.4%減りました。受ける人が増えて合格者が減った年だったといえます。

推薦・総合型での入学者が半数を超えた

同じ調査では、2026年度の私立大学入学者のうち、学校推薦型選抜や総合型選抜などによる入学者が53.35%を占めました。一般選抜などそれ以外の方法で入学した人は、半分に届いていません。

入学者の多くが年内に決まると、そのぶん一般選抜で合格できる人数には限りが出ます。東洋大学のように「基礎学力テスト型入試」を設け、一般選抜以外でも学力試験で選ぶ大学もあります。

MARCH志望の受験生が併願で受ける

日東駒専は、MARCHを第一志望にする受験生の併願先になりやすいと言われます。後で紹介するように、東洋大学の一部の学科はボーダー偏差値がMARCHの下限と重なっています。

合格者の中に上位層が一定数いるため、日東駒専を第一志望にする人は実力以上に手ごわく感じやすくなります。MARCH各大学の難易度はGMARCHの偏差値と序列をまとめた記事で確認できます。

日東駒専の偏差値は?2027年度入試のボーダー

河合塾の2027年度入試用「学部学科ランク」では、日東駒専の多くの学科が47.5〜52.5に入っています。ボーダー偏差値は、合格の可能性が50%になる模試の偏差値の目安です。

大学ボーダー偏差値目立つ学科
日本大学35.0〜65.0医が65.0、獣医が60.0、生産工学部は35.0〜45.0。
東洋大学45.0〜55.0文(哲・史)、国際(グローバル・イノベーション)、経営(マーケティング)が55.0。
駒澤大学40.0〜52.5文学部の国文・日本史学・心理などが52.5、仏教が40.0。
専修大学42.5〜52.5異文化コミュニケーションと心理(人間科学)が52.5。

数値は河合塾Kei-Netの入試難易予想ランキング表(2026年9月時点)をもとに、第二部や夜間の課程を除いてまとめました。ボーダーは模試の結果で更新されるので、出願前に最新の値を確認してください。

日本大学の生産工学部のように、同じ大学の中でも学部によって10以上の開きがあります。「日東駒専なら偏差値いくつ」とひとまとめにせず、志望学科ごとに確かめることが大切です。

偏差値50前後は受験生の中でどのくらい?

偏差値50は、その模試を受けた人のちょうど平均です。得点が正規分布に近いと考えると、偏差値52.5は上位約40%、55.0は上位約31%にあたります。

大学受験の模試を受けるのは、主に大学進学を考えている高校生です。文部科学省の令和7年度学校基本調査では、大学(学部)進学率は58.6%でした。

つまり日東駒専には、大学を目指す人の中で平均かやや上の力が求められます。今の偏差値から少しずつ上げる手順は偏差値を上げる方法と期間の目安にまとめています。

MARCH・大東亜帝国との差は?

同じランク表で比べると、MARCHは55.0〜62.5の学科がほとんどです。中心になる帯で比べると、日東駒専より7.5〜10ほど高い位置にあります。

大東亜帝国(大東文化・東海・亜細亜・帝京・国士舘)は、医学部などを除くと約9割の学科が35.0〜45.0です。日東駒専は、MARCHと大東亜帝国のちょうど間にある大学群といえます。

日東駒専の合格に必要な勉強時間は?

必要な勉強時間は、今の偏差値と志望学科のボーダーとの差で決まります。「何時間やれば必ず受かる」という決まった数字はないので、まずは差を測ることから始めましょう。

たとえば模試の偏差値が45で、志望学科のボーダーが50.0なら、差は5です。どの科目で何点足りないのかまで分けて考えると、やるべき勉強がはっきりします。

高1・高2から始める場合

高1・高2のうちは、英語を軸に、学校の授業に合わせて主要科目の基礎を固めるのが中心です。平日1〜2時間でも毎日続けておくと、高3で過去問に使える時間が増えます。

高2の途中から受験を意識し始めた人は、高2から受験勉強を始めるタイミングと進め方も参考にしてください。

高3から始める場合

高3から本格的に始めるなら、夏休みの終わりまでを基礎の完成、秋以降を過去問と弱点の補強にあてるのが基本の流れです。部活を引退したあとは、休日にまとまった時間をとれるかどうかが大きな差になります。

英単語や文法、古文単語のような暗記は、短い時間でも毎日続けるほど定着します。まとまった時間は、長文読解や数学の演習にあてると効率よく進みます。

日東駒専に合格するための受験戦略は?

合格への近道は、基礎で取りこぼさないことと、受験の機会を増やす方式選びです。ここでは4つのポイントに分けて整理します。

基礎問題で落とさない力をつける

日東駒専の入試は、標準的な問題を確実に解けるかどうかで差がつきやすいと言われます。難問対策より先に、教科書レベルの知識と、見直しで防げるミスを減らす練習を優先しましょう。

基礎固めの順番や教材の選び方は、受験勉強の基礎固めの方法と時期で詳しく紹介しています。

入試方式と日程を組み合わせる

東洋大学の2027年度一般選抜には、大学入学共通テスト利用入試・一般入試・多面的評価入試があります。ほかの3校も複数の方式や日程を用意しているので、最新の入学試験要項で科目と配点を確かめましょう。

同じ大学・学部を複数の方式で受けると、合格のチャンスが増えます。得意科目を生かせる方式を選ぶのも有効です。

学校推薦型選抜や総合型選抜も考えるなら、高1からの評定平均が大切になります。定期テストの対策も、受験準備の一部と考えておきましょう。

過去問は志望学部・日程ごとに解く

同じ大学でも、学部や日程によって問題の形式や時間配分が違うことがあります。秋以降は、実際に受ける日程の過去問を時間を計って解き、見直しまでをセットにしましょう。

併願校は3つの難易度に分けて組む

併願校は、挑戦校・実力相応校・押さえ校の3段階で組むのが基本です。模試の偏差値がボーダーに届いていない学科だけで固めると、全滅のリスクが高まります。

日東駒専が実力相応校なら、押さえ校には大東亜帝国などボーダー40前後の大学を入れておくと安心です。MARCH志望で日東駒専を併願する人も、油断せずに過去問で形式に慣れておきましょう。

まとめ

  • 日東駒専の一般選抜は、ボーダー偏差値47.5〜52.5の学科が多く、基礎が固まっていないと合格は難しい。
  • 難化の背景には、定員管理の厳格化、大規模私大への志願者の集中、推薦・総合型の入学者の増加がある。
  • 勉強時間は「今の偏差値とボーダーの差」で考え、基礎の完成から過去問演習へと計画的に進める。

数字で見ると厳しく感じるかもしれませんが、やるべきことははっきりしています。まずは今の成績と志望学科のボーダーの差を確かめるところから始めてみてください。