模試の成績表に「偏差値45」と書かれていて、どのくらいの位置なのか気になっていませんか。偏差値45は平均の50より少し下で、受験者全体の上位約69%にあたります。
この記事では、偏差値45が何点くらいなのか、行ける高校の探し方、偏差値50に上げるための勉強の進め方を順に説明します。
偏差値45はどのくらい?上位約69%で平均より少し下
偏差値45は、平均である偏差値50より5低い位置です。点数の分布が一般的な山の形であれば、上から数えて約69%、下から数えて約31%の位置にあたります。
偏差値の計算式と「50が平均」の意味
偏差値は、同じテストを受けた人の中で自分がどのあたりにいるかを表す数字です。計算式は「(自分の点数-平均点)÷標準偏差×10+50」です。
標準偏差は、点数が平均からどれくらい散らばっているかを示す値です。平均点ちょうどなら偏差値50、平均より標準偏差の半分だけ低ければ偏差値45になります。
点数だけでは、テストが難しかったのか、自分の力が足りなかったのかが分かりません。偏差値を使うと、平均点が違うテストどうしでも、集団の中での位置を同じ物差しで比べられます。
偏差値45は100人中何番目?
100人が同じテストを受けた場合、偏差値45は上から数えて69番目前後です。自分より下に約31人、上に約68人いるイメージです。
ただし、これは点数の分布が左右対称の山の形(正規分布)に近い場合の目安です。受験者が少ないテストや、点数が極端に偏ったテストでは、実際の順位とずれることがあります。
偏差値45は「頭が悪い」という意味?
偏差値45を見て落ち込む人もいますが、心配しすぎる必要はありません。偏差値45から55の間には、受験者のおよそ38%が入ります。偏差値45は、多くの人が集まる平均付近のゾーンの端にいる状態です。
また、偏差値はその模試を受けた集団の中での位置を示すだけで、能力そのものを決める数字ではありません。基礎の抜けを埋めれば動かしやすい位置なので、今の結果は「どこから手をつけるか」を決める材料として使いましょう。
偏差値44・46や40・50と比べるとどのくらい?
偏差値45の近くでは、偏差値が1違うと100人中の順位がおよそ3〜4人分変わります。ほかの偏差値との違いは次のとおりです。
| 偏差値 | 上位からの割合 | 100人中の順位 |
|---|---|---|
| 40 | 約84% | 84番目前後。 |
| 44 | 約73% | 73番目前後。 |
| 45 | 約69% | 69番目前後。 |
| 46 | 約66% | 66番目前後。 |
| 50 | 50% | 50番目前後。 |
| 55 | 約31% | 31番目前後。 |
| 60 | 約16% | 16番目前後。 |
偏差値44や46は、45とほとんど差がありません。模試1回ごとの1〜2ポイントの上下は、問題との相性や当日の調子でも動くことがある範囲です。偏差値46の見方は、偏差値46がどのくらいのレベルかを解説した記事でも紹介しています。
偏差値45と50の差は100人中およそ19人分
偏差値45から50までは、上位約69%から50%への移動です。100人中で言えば、およそ19人を追い抜く計算になります。
一方で、偏差値40と45の差は100人中およそ15人分です。平均に近いほど人が多く集まっているので、同じ5ポイントでも追い抜く人数が多くなります。
平均ちょうどの位置については偏差値50がどのくらいかをまとめた記事で説明しています。ひとつ下の目安は、偏差値40の位置と行ける高校を解説した記事が参考になります。
大学受験の偏差値45は高校受験の45と同じ?
同じ「45」でも、高校受験と大学受験では意味が同じではありません。偏差値は、その模試を受けた集団の中での位置を示す数字だからです。
高校受験の模試は、高校進学を目指す中学生が幅広く受けます。大学受験の模試を受けるのは、大学進学を考えている高校生です。受ける層が違うため、2つの偏差値をそのまま換算することはできません。
大学の難易度表も、どの模試の数字かを確かめてから読みましょう。たとえば河合塾のKei-Netの入試難易予想ランキング表は、全統模試の偏差値を使っています。ボーダー偏差値は、合格可能性が50%になる学力の目安です。
この表では、偏差値が45.0〜47.4のように2.5刻みの帯で示されています。ほかの会社の難易度表とは基準が違うので、比べるときは同じ会社の数字どうしで見ましょう。
偏差値45は何点?5教科の点数の目安
偏差値45の点数は、「平均点-標準偏差×0.5」で求められます。平均点と点数の散らばりによって変わるので、「偏差値45なら何点」と一つに決めることはできません。
100点満点のテストなら何点?
平均点が60点、標準偏差が15点のテストを例にします。偏差値45は、60点から標準偏差の半分(7.5点)を引いた点数なので、52〜53点くらいです。
同じ52点でも、平均点が70点のテストなら偏差値45を下回ります。反対に、平均点が45点の難しいテストなら偏差値50を超えます。
5教科500点満点なら何点?
5教科の合計点でも、考え方は同じです。平均点を250点として、標準偏差ごとに偏差値45の点数を計算すると次のようになります。
| 標準偏差 | 偏差値45の点数 | 偏差値50との差 |
|---|---|---|
| 50点 | 225点 | 25点。 |
| 70点 | 215点 | 35点。 |
| 90点 | 205点 | 45点。 |
この例では、偏差値45は200点台前半になります。ただし、実際の平均点や標準偏差は模試ごとに違うため、表はあくまで計算の例として見てください。
表の右の列からは、偏差値50までの距離も分かります。標準偏差が70点なら差は35点で、1教科あたり7点ほど上乗せすれば届く計算です。
自分の模試の成績表で確かめる
いちばん確実なのは、受けた模試の成績表を見ることです。成績表には、教科ごとの平均点と自分の偏差値が載っていることがほとんどです。
平均点と自分の点数の差を教科ごとに見ると、どの教科が偏差値を下げているかが分かります。その教科が、次に優先して勉強する教科の候補になります。
偏差値45で行ける高校はどう探す?
偏差値45前後の高校は、公立・私立ともに多くの地域にあります。探すときは同じ模試の数字で比べ、内申点や学校の中身もあわせて確かめましょう。
高校の偏差値は模試や地域によって違う
高校の偏差値は、模試会社や情報サイトがそれぞれの基準で出している目安です。受験者の層が違うため、同じ高校でも模試によって数字が変わります。
自分の偏差値と志望校の偏差値は、同じ模試のものどうしで比べるのが基本です。地域ごとに受ける模試が違うことも多いので、都道府県をまたいで数字だけを比べるのも避けたほうが無難です。
公立高校は内申点も見られる?
公立高校の入試では、多くの場合、当日の学力検査の点数と調査書の点数(内申点)を合わせて合否が決まります。両者の比重は、都道府県や学校によって違います。
たとえば東京都教育委員会は、令和9年度の都立高校入学者選抜の実施要綱を2026年9月に公表しています。受験する地域の実施要綱や各校の募集要項で、配点を確かめておきましょう。
模試の偏差値が45に届いていても、内申点が足りなければ当日の点数で補う必要があります。反対に、内申点に余裕があれば当日の負担は軽くなります。通知表と偏差値の関係は、通知表オール3の偏差値の目安を解説した記事も参考にしてください。
偏差値以外に確かめたいこと
偏差値が同じくらいでも、学校の中身はさまざまです。次の点は、学校のホームページや学校説明会で確認できます。
- 卒業後の進路。大学・短大・専門学校・就職の割合や、指定校推薦の有無を見ます。
- 学科とコース。普通科のほかに専門学科や総合学科があり、学べる内容が違います。
- 通学時間。3年間、毎日無理なく通えるかを考えます。
- 校則や学校の雰囲気。部活動や行事の様子は、説明会や文化祭でも確かめられます。
- 私立高校の入試の仕組み。併願の条件や学費も早めに確認しておきます。
高校の偏差値は、あくまで入学時点の目安です。入学後の過ごし方しだいで進路の選択肢は広がるので、数字だけで決めず、3年間通い続けられる学校かどうかを大切にしてください。
偏差値45から50に上げるには?勉強の進め方
偏差値50を目指すなら、難しい応用問題より、基本問題の取りこぼしを減らすことが近道です。平均付近には人が多く集まっているので、基本問題を確実に取れるだけでも順位は大きく動きます。
模試の解き直しで「取れたはずの問題」を探す
まずは直近の模試を解き直しましょう。成績表に問題ごとの正答率が載っていれば、正答率が高いのに落とした問題から優先して復習します。
多くの人が解けている問題を落としているなら、基礎に抜けがあるサインです。こうした問題を確実に取れるようにすることが、偏差値50へのいちばんの近道になります。
教科書レベルの問題集を1冊仕上げる
次に、教科書レベルの問題集を1冊決めて、全問を解けるまで繰り返します。何冊にも手を広げるより、1冊を仕上げたほうが自分の抜けに気づきやすくなります。
間違えた問題には印をつけ、翌日と1週間後にもう一度解きましょう。時間をおいて解き直すと、本当に身についたかどうかを確かめられます。
3か月ごとに目標を決めて毎日続ける
偏差値は周りとの比較で決まります。周りも勉強している受験期には、すぐには上がりにくいものです。「3か月後の模試で47、その次に50」のように、段階的な目標を立てると続けやすくなります。
勉強時間は長さより、毎日続けることを優先しましょう。1日30分でも同じ時間帯に机に向かう習慣ができると、学習量が安定します。勉強法の全体像は、偏差値を上げる方法と期間の目安をまとめた記事で紹介しています。
わからないところは、学校や塾の先生に早めに質問しましょう。1人で悩む時間を減らすことも、勉強の効率を上げる工夫の一つです。
まとめ
- 偏差値45は平均より5低く、上位約69%、100人中69番目前後の位置です。
- 何点になるかは「平均点-標準偏差×0.5」で決まり、模試の成績表で確かめるのが確実です。
- 高校は同じ模試の偏差値で比べ、内申点や進路、通学のしやすさもあわせて選びましょう。
- 50を目指すなら、正答率の高い問題の取りこぼしを減らすことから始めましょう。
偏差値45は、基礎を固めれば十分に動かせる位置です。今の結果を、次の勉強の計画に生かしていきましょう。