「家だとスマホやベッドが気になって集中できない」「近くに勉強できる場所はないかな」と探している人は多いと思います。近くで勉強できる場所は、無料の公共施設、有料の自習スペース、カフェなどのお店の3つに分けると選びやすくなります。この記事では、中高生が使いやすい10か所の特徴と、使う前に確かめたいルール、自分に合う場所の選び方をまとめました。
近くで勉強できる場所は?まず3つのタイプから考える
結論から言うと、お金をかけずに静かに勉強したいなら、図書館や公民館などの公共施設が第一候補です。長時間しっかり集中したい日は有料の自習室、短い時間の気分転換にはカフェなど、目的で使い分けるのがおすすめです。
| タイプ | 主な場所 | 費用 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 公共施設 | 図書館、公民館、学校の図書室、大学図書館 | 無料が中心 | 静かな場所で長く勉強したい日。 |
| 有料スペース | 塾の自習室、有料自習室、コワーキングスペース | 月謝や利用料 | 試験前など、席を確保して集中したい日。 |
| お店 | カフェ、ファミレス、ファストフード、フードコート | 飲食代 | 気分転換や、短時間の復習。 |
どのタイプにも「勉強してよいか」「何時間いてよいか」のルールがあり、その中身は施設や店舗ごとに違います。次の章から、場所ごとの特徴と注意点を順に見ていきましょう。
無料で使える近くの勉強場所
費用をかけずに勉強するなら、公共施設と学校が候補になります。ただし、公共施設は勉強のためだけに作られた場所ではないため、利用のルールを先に確認しておくことが大切です。
図書館は「自習してよいか」を先に確認する
図書館は静かで、無料で使える勉強場所の代表です。わからないことをその場で本を使って調べられるのも、ほかの場所にはない良さです。
注意したいのは、閲覧席での自習を断っている図書館があることです。たとえば東京都立図書館の利用案内Q&Aでは、「資料を持ち込んでの、席のみの利用はご遠慮ください」と案内しています。一方で、市区町村の図書館の中には、学生向けの学習室や自習席を別に設けているところもあります。出かける前に、図書館のサイトで自習や学習室の扱いを確認しておきましょう。
飲み物の持ち込み、開館時間、休館日のルールも館ごとに違います。せっかく行ったのに休館日だった、ということがないよう、あわせて確認しておくと安心です。
公民館・市民センターの学習室
公民館や市民センター、コミュニティセンターの中には、学習スペースや自習室を設けている施設があります。図書館ほど知られていないため、比較的空いていることもあります。
利用できる時間や対象年齢、予約が必要かどうかは自治体によって違います。住んでいる市区町村のサイトで「学習室」「自習スペース」と検索するか、施設に電話で問い合わせてみましょう。
学校の図書室や空き教室
いちばん身近なのは、通っている学校です。放課後や長期休みに、図書室や空き教室を自習用に開放している学校もあります。先生にすぐ質問できるうえ、通学のついでに寄れるので移動の時間もかかりません。
使えるかどうかや使える時間は学校ごとに違います。担任の先生や図書室の先生に、一度聞いてみましょう。
大学図書館(学外の人が使える場合)
大学の図書館の中には、学外の人の利用を条件つきで認めているところがあります。席が多く、落ち着いて勉強しやすい環境です。
ただし、利用できる年齢や必要な手続きは大学ごとに違い、中高生は利用できない場合もあります。大学のサイトで「学外者の利用」や「一般利用」のページを確認してから訪れましょう。
お金を払ってでも集中したいときの勉強場所
試験前など、席を確実に確保して長時間集中したいときは、有料の場所も選択肢になります。費用がかかる分、勉強のための設備が整っているのが強みです。仕切られた席で長くいたい場合は、ネットカフェ・漫画喫茶で勉強できるかの解説も参考になります。ただし中高生は、年齢によって使える時間帯が決まっています。
塾・予備校の自習室
塾や予備校に通っているなら、まずは自習室を使いましょう。在籍している生徒なら、授業のない日にも自習室を使える塾があり、わからないところを講師に質問できる場合もあります。
塾に通っていなくても、自習室だけを使える塾や、少ない受講で自習室を利用する方法があります。条件や費用は、自習室だけ使える塾の利用条件と料金で詳しく紹介しています。
有料自習室
有料自習室は、勉強や読書のために作られたスペースです。仕切りのあるブース席や、会話を控えるルールを設けている施設が多く、静かな環境で勉強できます。
料金は、時間ごとの料金や月額制など施設によって仕組みが違い、地域によっても差があります。利用できる年齢や、未成年の場合に保護者の同意が必要かどうかも施設ごとに違うため、申し込む前に公式サイトで確認しましょう。
コワーキングスペース
コワーキングスペースは、仕事をする人向けの共用の作業場所です。Wi-Fiや電源、机といすが整っていて、1日だけ使えるプランを用意している施設もあります。
ただし、会話や打ち合わせができるエリアを設けている施設もあり、静かさはまちまちです。もともと社会人向けの施設なので、中高生が利用できるかを利用規約で確かめ、家の人と相談してから使いましょう。
カフェ・ファミレス・フードコートで勉強するときの注意点
お店は本来、食事や休憩をする場所です。勉強に使うなら、混んでいる時間を避けて長居をしないことが、最低限のマナーです。
カフェ
カフェは、ほどよいざわめきの中で気分を変えて勉強したいときに向いています。飲み物代はかかりますが、家とは違う雰囲気の中で、短時間の復習や暗記をするのにちょうどよい場所です。
勉強をしてよいか、何時間までいてよいかは、チェーンや店舗によって考え方が違います。Wi-Fiや電源の有無も店舗ごとに差があります。店ごとの事情は、スタバで勉強するときの時間の目安とマナーや、コメダ珈琲の長居のルールとWi-Fi・コンセント事情にまとめています。
店内に「混雑時は勉強をご遠慮ください」といった掲示があれば、必ず従いましょう。
ファミレス・ファストフード
ファミレスやファストフード店は、席数が多く、遅い時間まで開いている店舗もあるのが利点です。一方で、話し声や店内の音楽が大きいこともあり、深く集中したい勉強には向かない場合があります。
お昼や夕食の時間帯は混み合うため、勉強に使うのは空いている時間だけにしましょう。長くいるときは追加で注文する、混んできたら席を空けるなど、お店への気づかいを忘れないことが大切です。
ショッピングモールのフードコート
フードコートは席が多く、買い物のついでに立ち寄りやすい場所です。ただし、あくまで食事をするための席なので、混雑する時間の勉強は避けましょう。
施設によっては、勉強や長時間の席の利用を控えるよう掲示していることがあります。家族連れが多く、にぎやかになりやすい点も覚えておきましょう。
自分に合う勉強場所の選び方
勉強場所は「どこが一番良いか」ではなく、「その日の勉強に合っているか」で選ぶのがコツです。
静かな場所と少し音がある場所、どちらが合う?
無音のほうが集中できる人もいれば、少しざわざわしているほうが手が進む人もいます。
音と頭の働きの関係では、Mehtaらの研究(2012年、学術誌Journal of Consumer Research)がよく知られています。この研究では、70デシベルの中くらいの雑音の中のほうが、50デシベルの静かな環境よりも創造的な課題の成績が良くなりました。一方、85デシベルの大きな雑音では成績が下がっています。
ただし、この研究で調べたのはアイデアを出すような課題で、暗記や計算問題への効果を示したものではありません。自分に合う音の環境は、図書館とカフェで同じ勉強をしてみて比べるのが確実です。音楽を流しながら勉強したい人は、集中しやすいBGMのジャンルと選び方も参考にしてください。
勉強の中身で場所を使い分ける
問題集や過去問を時間を計って解くような勉強は、図書館の学習室や自習室が向いています。英単語の見直しやノートの整理など軽めの勉強なら、カフェでも進めやすいでしょう。動画の授業やオンライン教材を使う日は、Wi-Fiと電源が使える場所を選ぶと安心です。
通いやすさと帰る時間も大切
どんなに良い場所でも、遠くて行くのが面倒だと続きません。家から歩きや自転車で行ける範囲に候補を2〜3か所持っておくと、混んでいた日も別の場所に移れます。
中高生が外で勉強するときは、行き先と帰る時間を家の人に伝えておきましょう。保護者の方は、遅い時間まで開いている場所を使うときの帰宅時間や、有料の場所の費用について、お子さんと事前に話し合っておくと安心です。
家と外の場所を組み合わせる
毎日外に出るのは、時間もお金もかかります。平日は家で宿題や復習をして、休日や試験前だけ図書館や自習室に行くなど、組み合わせると続けやすくなります。家で集中しにくい原因と環境の整え方は、家で勉強できない原因と今日からできる対処法で紹介しています。
外に出られない日は、オンラインでつながってほかの人と一緒に勉強する方法もあります。家にいながら人の目を感じたい人は、オンライン自習室の仕組みと使い方も参考にしてください。
近くの勉強場所の探し方
地図アプリで「図書館」「自習室」「学習室」と検索すると、近くの施設をまとめて探せます。自治体のサイトでは、公民館などにある学習スペースの情報が見つかることもあります。学校や塾の友だち、先生に、よく使っている場所を聞いてみるのもよい方法です。
まとめ
近くで勉強できる場所を選ぶときのポイントを振り返ります。
- 無料で静かに勉強したいなら、図書館や公民館、学校の図書室から探す。
- 図書館などの公共施設は、持ち込みの自習を認めているかを先に確認する。
- 試験前に長時間集中したい日は、塾の自習室や有料自習室を使う。
- カフェやフードコートは短時間の気分転換に使い、混雑時は長居しない。
まずは地図アプリで近くの候補を調べ、実際にいくつか試してみてください。自分に合う場所が見つかると、勉強を始めるまでの気持ちの切り替えがぐっと楽になります。