ITTO個別指導学院の事件とは?報道内容と通塾前に確認したいこと

ITTO個別指導学院の事件とは?報道内容と通塾前に確認したいこと

「ITTO個別指導学院 事件」という言葉を見かけて、子どもを通わせても大丈夫か不安になっている保護者の方もいるのではないでしょうか。この記事では、大手報道機関が報じた2件の事件と運営本部の対応を、報道と公式発表をもとに時系列で整理します。あわせて、口コミの傾向と、見学や契約の前に確認しておきたい点も紹介します。

ITTO個別指導学院で報道された事件は?

大手報道機関の報道で確認できたITTO個別指導学院の事件は、2018年の暴行容疑と2023年の講師逮捕の2件です。どちらも特定の教室で起きた事案で、運営本部は2023年の事件について謝罪し、再発防止策を公表しました。

時期出来事
2018年3月名古屋市名東区の教室の講師が、生徒をいすに縛り付けたとして暴行容疑で書類送検された。
2023年7月東京都足立区の加盟校の講師が、児童福祉法違反の疑いで逮捕された。
2023年7〜8月運営本部が謝罪文を出し、再発防止策「ITTOセーフティ7」を公表した。

2018年、名古屋市の教室で何があった?

1件目は、名古屋市名東区の教室で起きた事件です。朝日新聞デジタルの記事(2018年3月8日)によると、愛知県警は同年3月7日、40代の男性講師を暴行容疑で書類送検しました。

講師は2017年10月下旬から11月上旬ごろ、授業中の教室で中学1年の男子生徒(当時12歳)をいすにひもで縛り付けるなどした疑いが持たれました。生徒にけがはなく、周りには他の生徒もいたと報じられています。講師は「落ち着かないので縛りつけた」と容疑を認めていたとされます。

発覚のきっかけは、2018年1月に生徒の母親が警察署へ相談したことでした。なお、書類送検は警察が捜査結果を検察に送る手続きで、有罪が決まったことを意味するものではありません。

2023年、東京都内の加盟校で何があった?

2件目は、東京都足立区にある加盟校の講師による事件です。産経ニュースの記事(2023年7月26日)によると、警視庁葛飾署は講師の男(当時37歳)を児童福祉法違反(淫行させる行為)の疑いで逮捕しました。

容疑は、教え子の高校3年の女子生徒(17歳)に対し、授業後の教室でわいせつな行為をしたというものです。講師は「講師の立場を利用した」と容疑を認めていると報じられました。女子生徒の帰りが遅いことを心配した両親が事情を聞き、警察に相談して発覚したとされています。

運営本部の発表によると、この教室は本部の直営校ではなく、別の会社が経営するフランチャイズ加盟校でした。その後の裁判の結果までは確認できていないため、この記事では逮捕時点で報じられた内容に限って記載しています。

※朝日新聞と産経新聞の元の記事は現在公開が終了しているため、ウェブアーカイブの保存版にリンクしています。

事件のあと、運営本部はどう対応した?

運営本部は2023年の事件を受けて7月26日に謝罪文を出し、8月1日に再発防止策「ITTOセーフティ7」を公表しました。

報道当日に出された謝罪文

当時の運営本部である自分未来ホールディングスは、報道と同じ2023年7月26日付で文書を出しました。文書では、事件がフランチャイズ加盟校で起きたと説明したうえで、被害を受けた生徒と家族に謝罪しています。

あわせて、捜査に最大限協力すること、加盟校には調査結果を踏まえて厳正な処分を行うことを示しました。チェーン本部として指導に不十分な点があったことを反省する、とも述べています。

再発防止策「ITTOセーフティ7」の内容

8月1日には、「ITTOセーフティ7」の策定を知らせる文書が出されました。従来の「安全対策ガイドライン」に加えて取り組む対策で、項目は次の7つです。

  • 防犯カメラを増設し、映像をモニタリングする。
  • コンプライアンス研修を含む講師研修の仕組みを整える。
  • 採用時に使う「リスクチェッカー」を導入する。
  • 保護者専用の相談窓口(ホットライン)を開く。
  • 塾生専用の相談窓口(ホットライン)を開く。
  • 教室長の退室時間を管理する。
  • 保護者向けアンケートの実施を強化する。

これらが各教室でいまどのように運用されているかは、教室によって異なる可能性があります。気になる点は、見学のときに教室長へ直接確認するのが確実です。

今のITTO個別指導学院はどんな塾?

ITTO個別指導学院は現在も全国で運営されている個別指導塾で、公式サイトでは校舎数を1,228校と案内しています(2026年9月時点)。運営会社は名古屋市に本社を置く株式会社ITTOで、NOVAホールディングスのグループに属しています。

同じブランドでも、本部が運営する直営校と、別の会社が経営する加盟校があります。公式サイトで確認できる主な仕組みは次のとおりです。

項目内容
授業形式講師1人に生徒3人の「スタンダードプラン」(小・中学生)と、1対1〜1対3から選べる「フリープラン」(小・中・高校生)がある。
授業時間50分・80分・100分から選ぶ。
通塾回数週1回・1教科から受講できる。
入塾テストなし。
自習室塾生は無料で使える(休校日を除く)。
授業料地域によって異なり、公式サイトで地域を選ぶと確認できる。
その他の費用授業料のほかに入会金・年会費・教材費がかかる。
無料体験小・中学生は希望の1教科を50分マンツーマンで受けられる。

フリープランでは、別料金で担当講師を指名することもできます。個別指導塾の仕組みそのものについては、個別塾の特徴と料金、選び方をまとめた記事で詳しく解説しています。

口コミ・評判にはどんな傾向がある?

口コミサイトの声を見ると、講師の親身さや通いやすさを評価する声が多い一方、講師や教室による差を指摘する声もあります。

良い評価として多い声

よく見られるのは、講師が丁寧で質問しやすいという声です。授業のない日も自習室で勉強できる点や、料金が周りの個別指導塾と同じくらいか安めだと感じる声もあります。

気になる点として挙がる声

一方で、教科や講師によって教え方の質に差があったという声があります。塾長や担当講師が替わったことを挙げる声や、料金を高いと感じる声も見られます。

口コミは個人の感想で、教室も時期もばらばらです。良い声と気になる声の両方を、傾向をつかむ材料として見るのがよいでしょう。料金の相場を知りたい場合は、個別指導と集団塾の料金相場を学年別に比べた記事も参考になります。

なぜ教室によって評判が分かれるのか?

評判が分かれやすいのは、1,200校を超える規模で、教室ごとに運営する会社や講師が違うためです。同じブランドでも、教室長の方針や講師の顔ぶれによって、教室の雰囲気や指導の質は変わります。

公式サイトでは、塾講師をアルバイト・パートとしても募集しています。どんな講師が担当するのか、研修はどう行われているのかは、入塾前に教室で聞いておきたい点です。

ネットの評判が良いか悪いかだけで決めるのではなく、実際に通う予定の教室を自分の目で確かめることが何より大切です。

通塾前に確認したいことは?

不安がある場合は、見学と体験授業で教室の様子を確かめ、契約前に費用と解約のルールを確認しておきましょう。

見学・体験授業で見ておきたい点

  • 授業中や休み時間に、生徒が落ち着いて過ごしているか。
  • 講師の説明が分かりやすく、質問に丁寧に答えてくれるか。
  • 教室長が保護者の質問に具体的に答えてくれるか。
  • 教室内の見通しがよく、大人の目が届きやすいつくりか。

塾選び全般のチェックポイントは、中学生の塾の選び方を8つのポイントで整理した記事も参考にしてください。

安全面で聞いておきたいこと

  • 防犯カメラがどこにあり、映像を誰が確認しているか。
  • 授業後に生徒と講師が二人きりにならない工夫があるか。
  • 困ったときに教室を通さず本部へ相談できる窓口があるか。

株式会社ITTOの会社概要ページには、お客様相談室(0120-86-4770、平日10時〜17時)が案内されています。お子さんの様子がいつもと違うと感じたら一人で抱え込まず、教室長や本部の窓口に相談してください。身の安全に関わる場合は、ためらわず警察にも相談しましょう。

契約前に確認したいお金と解約のルール

授業料のほかに入会金・年会費・教材費がかかるため、年間の総額を見積もってもらうと安心です。季節講習やテスト対策が別料金になるかも、あわせて確認しておきましょう。

学習塾の契約は、期間が2か月を超え、総額が5万円を超える場合、特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたります。消費者庁の特定商取引法ガイドによると、この場合は契約書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができます。

その後も中途解約はでき、塾が請求できる額には上限があります。授業開始前なら1万1,000円までです。開始後は、受けた授業の料金に加えて、2万円か1か月分の授業料のいずれか低い額までと定められています。

実際にやめることになったときの伝え方は、塾を辞める理由の伝え方と例文を紹介した記事でまとめています。

まとめ

  • 大手報道機関の報道で確認できた事件は、2018年の暴行容疑(書類送検)と2023年の講師逮捕の2件。
  • 2023年の事件は加盟校で起き、運営本部は謝罪と再発防止策「ITTOセーフティ7」を公表した。
  • 評判は教室や講師によって分かれるため、通う予定の教室を見学と体験で確かめることが大切。

事件の報道だけで決めつけず、安全面の取り組みと教室の様子を確かめたうえで、お子さんに合うかどうかを判断しましょう。