英検2級の一次試験は、筆記(リーディングとライティング)が85分、リスニングが約25分です。筆記の85分は、ライティング2題に35分、リーディングに45分、見直しに5分を目安に配分すると、最後まで解き切りやすくなります。
この記事では、英検2級の時間配分の目安を大問ごとに示したうえで、解く順番の選び方と、時間を節約するコツを解説します。
英検2級の試験時間と問題構成
時間配分を考える前に、一次試験の構成を確認しておきましょう。2024年度のリニューアルで、リーディングが38問から31問に減り、ライティングは1題から2題に増えました。
| 大問 | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| 大問1 | 短文の語句空所補充です。 | 17問 |
| 大問2 | 長文の語句空所補充で、A・Bの2つの文章が出ます。 | 6問 |
| 大問3 | 長文の内容一致選択で、AはEメール、Bは説明文です。 | 8問 |
| 大問4 | 英文要約で、45〜55語で要約します。 | 1題 |
| 大問5 | 英作文(意見論述)で、語数の目安は80〜100語です。 | 1題 |
| リスニング | 第1部が会話、第2部が文の内容を問う問題で、放送は1回です。 | 30問 |
英検2級 一次試験の構成(2026年度第1回の問題冊子で確認)
筆記85分とリスニング約25分を合わせると、一次試験はおよそ110分です。リスニングは筆記のあとに続けて行われるため、集中力を最後まで保つ工夫も必要です。
英検S-CBTでも、リーディングとライティングは合わせて85分、リスニングは約25分で、時間配分の考え方は同じです。
英検2級の時間配分の目安(筆記85分)
筆記85分の配分は、次の表が目安です。どの大問にどれだけ使えるかを決めておくと、試験中に残り時間を判断しやすくなります。
| パート | 目安時間 | ペースの目安 |
|---|---|---|
| 大問1(17問) | 9分 | 1問30秒ほどです。 |
| 大問2(6問) | 12分 | 1つの文章に6分ほどです。 |
| 大問3(8問) | 24分 | Eメールに9分、説明文に15分ほどです。 |
| 大問4(要約) | 15分 | メモと下書きに5分、清書に10分ほどです。 |
| 大問5(意見論述) | 20分 | 構成メモに3〜5分かけます。 |
| 見直し | 5分 | マークのずれや語数を確認します。 |
筆記85分の時間配分(目安)
大問1は9分で進める
大問1は、知っている単語なら数秒で答えられる問題です。1問30秒を目安に進め、迷った問題は消去法で選んで先に進みましょう。
考え込んでも正解できる保証はありません。印をつけておき、時間が余ったら戻るほうが全体の得点を守れます。
大問2・大問3は合わせて36分
長文の2つの大問には、合わせて36分ほどを使います。大問2は文章の流れをつかんでから空所の前後を確認し、大問3は設問を先に読んでから本文を読むと効率的です。
長文の読み方は、英検2級のリーディング対策で詳しく解説しています。
ライティング2題には35分を確保する
英検CSEスコアでは、リーディング・リスニング・ライティングの満点はどれも650点です。つまり、ライティング2題の満点は、リーディング31問の満点と同じです。
要約になっていない答えや、TOPICに合っていない答えは0点になることがあります。書きかけで終わらないよう、35分は必ず確保しましょう。
解く順番は「大問1から」か「ライティングから」
解く順番に決まりはありません。大きく分けると、大問1から順に解く方法と、ライティングから先に解く方法の2通りがあります。
大問1から順に解く場合
問題冊子の順番どおりに進めるので、迷わず解き始められるのが利点です。一方で、長文に時間をかけすぎると、ライティングの時間が足りなくなるおそれがあります。
この順番で解くなら、「大問3が終わった時点で残り40分」のように、区切りの時刻を決めておくと安心です。
ライティングから解く場合
最初にライティング2題を書くと、時間切れで書けないという事態を防げます。リーディングは選ぶ問題なので、残り時間が少なくても何らかの答えは出せます。
ただし、ライティングに時間をかけすぎると、今度は長文を読む時間が足りなくなります。35分たったら書き終える、というルールを決めておきましょう。
経過時間のチェックポイント(例)
どちらの順番でも、経過時間ごとの区切りを決めておくと、ペースの乱れにすぐ気づけます。上の時間配分をもとにした例は次のとおりです。
| 経過時間 | 大問1から解く場合 | ライティングから解く場合 |
|---|---|---|
| 0〜9分 | 大問1を解きます。 | 要約を書きます(15分まで)。 |
| 9〜21分 | 大問2を解きます。 | 15分から意見論述を書きます(35分まで)。 |
| 21〜45分 | 大問3を解きます。 | 35分から大問1、44分から大問2を解きます。 |
| 45〜80分 | 要約(60分まで)と意見論述を書きます。 | 56分から大問3を解きます。 |
| 80〜85分 | 見直しをします。 | 見直しをします。 |
筆記85分のチェックポイントの例
自分に合う順番の決め方
過去問を使い、両方の順番で時間を計って解いてみるのがおすすめです。時間内に解き終えて、得点が安定したほうを本番の順番にしましょう。
時間配分は一人で身につけるのが難しい部分でもあります。英検に特化したマンツーマン指導で、自分に合うペースを一緒に確認するのも一つの方法です。
大問別に時間を節約するコツ
時間配分を守るには、それぞれの大問で時間を使いすぎない工夫が必要です。
大問1:語彙を増やして解くスピードを上げる
大問1のスピードは、語彙力でほぼ決まります。日頃から単語帳で2級レベルの単語と熟語を覚えておくと、大問1の時間を短くでき、そのぶん長文とライティングに回せます。
大問2・3:段落ごとの要点をつかむ
長文は、一語一句を訳しながら読む必要はありません。各段落の最初の文などから要点をつかみ、設問に関係する部分を丁寧に読みましょう。
大問3のEメールは、誰が誰に何のために書いたメールかを先に確認すると、内容をつかみやすくなります。
ライティング:書く前に1〜2分でメモを作る
いきなり書き始めるより、1〜2分で構成のメモを作ったほうが、途中で手が止まりにくくなります。要約は段落ごとの要点を、意見論述は意見と理由2つを先に書き出しましょう。
要約の書き方は英検2級の要約問題の書き方で、意見論述の書き方は英検2級ライティング完全ガイドで紹介しています。
リスニング(約25分)の時間の使い方
リスニングは放送に合わせて進むため、時間配分を自分で決めることはできません。そのかわり、放送前の準備で差がつきます。
- 筆記の時間が少し余ったら、リスニングの選択肢に目を通しておきます。
- 放送は1回だけなので、聞き取れなかった問題に気を取られず、次の問題に切り替えます。
- 答えを選んだら、次の問題の選択肢に目を移しておきます。
リスニングの詳しい対策は、英検2級のリスニング対策を参考にしてください。
本番で時間切れを防ぐためのポイント
時間配分は、本番で初めて試しても身につきません。練習の段階から、本番と同じ条件で解いておくことが大切です。
- 過去問は、筆記85分を時計で計って通しで解く。
- 解く順番と、大問ごとの区切りの時刻を事前に決めておく。
- マークは大問ごとにこまめに塗り、最後にまとめて塗らない。
- ライティングは、解答用紙に書く時間まで含めて練習する。
時間が足りなくなったときの対処
残り時間が少なくなったら、空欄を残さないことを優先します。マークする問題は、わからなくても必ずどれかを選んで塗りましょう。
ライティングが書き終わっていない場合は、完璧な文でなくてもかまいません。要約なら文章全体の要点を、意見論述なら意見と理由をそろえて、最後まで書き切ることを目指します。
合格基準スコアの考え方
合格に必要な点数も確認しておきましょう。2級の一次試験は、英検CSEスコアで1950点満点中1520点が合格基準スコアです。
英検協会によると、2016年度第1回の一次試験では、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格していました。ただし、スコアは回ごとに算出されるため、正答数から合否を計算することはできません。
合格点の仕組みは、英検2級の合格点と配点で詳しく解説しています。
2026年度第2回の一次試験(本会場)は10月4日(日)で、2級は午後の時間帯に行われます。最新の日程は英検公式サイトでご確認ください。
時間配分と解く順番が決まれば、本番でも落ち着いて実力を出せます。本番形式の練習を重ねたい方は、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishの活用も検討してみてください。
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