英検2級の対策に、YouTubeは補助教材として十分に使えます。文法の考え方の解説、リスニングの耳慣らし、二次試験の流れの確認、勉強のモチベーション維持などに役立ちます。
一方で、単語の暗記やライティングの添削、面接で実際に話す練習は、動画を見るだけでは身につきにくい分野です。この記事では、もりてつ(森田鉄也さん)や関正生さんなど講師のチャンネルと、勉強法を発信するチャンネルを目的別に紹介します。あわせて、問題集や公式教材との組み合わせ方もまとめます。
英検2級の対策にYouTubeはどこまで使える?
結論として、YouTubeは「メイン教材の理解を助ける道具」として使うのが効果的です。過去問や問題集を軸にして、わからない部分を動画で補う形が向いています。
YouTubeが向いていること
- 参考書を読んでも理解しにくい文法や構文を、講師の説明で理解し直す
- 通学中などのすきま時間に、英語の音声を聞いて耳を慣らす
- 二次試験(面接)の入室から退室までの流れを、映像でイメージする
- 勉強法や学習計画の立て方を知り、やる気を保つ
YouTubeだけでは足りないこと
2級の語彙問題に対応するには、単語帳やアプリでくり返し覚える作業が別に必要です。ライティングは自分の答案を見てもらわないと弱点がわかりにくく、面接も声に出さなければ上達しにくい分野です。
動画はインプット、問題演習と添削はアウトプットと役割を分けて考えると、見るだけで終わる時間を減らせます。
動画を選ぶ前に確認したい英検2級の試験形式
どの動画が役立つかは、伸ばしたい技能によって変わります。まずは2026年度第1回時点の試験形式を確認しておきましょう。
| 技能 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| リーディング | 筆記85分(ライティングと合計) | 31問(短文の語句空所補充17、長文の語句空所補充6、長文の内容一致選択8) |
| ライティング | 筆記85分(リーディングと合計) | 2題(英文要約45〜55語、意見論述は語数の目安80〜100語) |
| リスニング | 約25分 | 30問(会話15、文15)、放送は1回 |
| スピーキング(二次) | 約7分 | 60語程度のパッセージの黙読・音読、No.1〜No.4の質問 |
ライティングは2題だけですが、英検CSEスコアではリーディング・リスニングと同じ650点満点です。一次試験は3技能の合計1950点満点のうち、1520点が合格基準スコアになっています。
注意したいのは、2024年度のリニューアルより前の動画です。2級の要約問題は2024年度に加わったため、古い動画には要約の解説がありません。投稿日を確認し、今の形式に合った動画を選びましょう。形式の全体像は英検2級の試験概要と問題構成で詳しく解説しています。
予備校講師のチャンネルで文法と読解の土台を作る
文法や読解の基礎を固めたい人には、受験指導の経験が長い予備校講師のチャンネルが向いています。体系的な説明が多く、参考書の内容を別の角度から理解し直せます。
もりてつ(森田鉄也)さんの「Morite2 English Channel」
「もりてつ」の愛称で知られる森田鉄也さんは、武田塾英語課課長の英語講師です。TOEIC L&Rで満点を何度も取得しているほか、英検1級も持っています。
メインチャンネルの「Morite2 English Channel」では、英語の勉強法や入試問題の解説など、幅広い動画を公開しています。チャンネル内で「英検」と検索し、今の自分に必要な回を選んで見るのが効率的です。別に「もりてつさんチャンネル」というチャンネルもあります。
関正生さんの授業で英文法の「なぜ」を理解する
関正生さんは、スタディサプリで英語講師を務めている予備校講師です。TOEIC L&Rで満点を取得しており、大学受験や資格試験向けの参考書も数多く執筆しています。
YouTubeでは「英語のカクシン」などのチャンネルで発信しています。文法を丸暗記ではなく理屈から理解したい人には、関さんの説明が合う場合が多いでしょう。スタディサプリの講座は有料なので、内容や料金は公式サイトで確認してください。
勉強法の発信者から学習計画のヒントを得る
英語そのものの解説ではなく、勉強の進め方や続け方を知りたい人には、勉強法を発信しているチャンネルが参考になります。独学で計画を立てるのが苦手な人に特に向いています。
みおりんさんの「みおりんカフェ」
みおりんさんは、東京大学法学部を卒業し、勉強法やノート術を発信している人です。YouTubeチャンネル「みおりんカフェ」では、楽しく勉強する方法や、効果的なノートの取り方を紹介しています。
英検に特化したチャンネルではありません。そのため、試験日から逆算したスケジュールの立て方や、毎日の勉強を続ける工夫を学ぶ目的で見るのがおすすめです。
挑戦記録や学習記録の動画は息抜きに
YouTubeには、英検に挑戦する様子を記録した企画動画や、日々の勉強を公開する学習記録の動画もあります。ほかの人の挑戦を見ることで、やる気が戻ることもあるでしょう。
ただし、こうした動画は2級の解き方を学ぶ教材ではありません。見る時間を決めておき、息抜きや気分転換として楽しむ程度にとどめるのがよいでしょう。
ライティングと面接は公式情報と実践練習で固める
ライティングと面接は、動画で型を知ったあとに、自分で書く・話す練習を重ねることが欠かせません。まずは公式の情報で形式を正しく確認しましょう。
英検公式の情報で形式を確認する
英検協会は公式のYouTubeチャンネルを持っています。2024年度のリニューアルについては、安河内哲也さんによる解説動画も公開されています。また、英検公式サイトの2級のページでは、入室から退室までの流れをアニメーションで説明する「バーチャル二次試験」を見られます。
個人が投稿した解答例の動画を見る前に、公式の情報で形式を確認しておくと安心です。
ライティングは書いて見てもらう
要約と意見論述は、動画で構成の型を学んだら、実際に書いて誰かに見てもらうのが近道です。要約では指定された45〜55語の範囲で書く必要があり、要約になっていない答案は0点になることもあります。
書き方の型や使える表現は、英検2級ライティングのテンプレートと採点基準でまとめています。
面接は声に出して練習する
面接では、パッセージの音読と4つの質問への受け答えが求められます。動画で流れをつかんだら、毎日少しずつ声に出して答える練習をしましょう。答え方の型は英検2級の面接で使える表現とフレーズが参考になります。
ネイティブキャンプのように、英検向けの教材を用意しているオンライン英会話もあります。料金やレッスン内容は変わることがあるため、利用前に各サービスの公式サイトで確認してください。
ライティングの添削や面接の練習を一人で続けるのが難しい場合は、英検に特化したマンツーマン指導を取り入れるのも一つの方法です。自分の答案や受け答えに直接アドバイスをもらえるため、弱点を早く見つけられます。
XやnoteのSNS情報を使うときの注意点
Xやnoteには、英検2級の合格体験記や勉強スケジュールが多く投稿されています。同じ時期に受ける人の投稿を見ると、独学でもひとりで頑張っている感覚が薄れるでしょう。
ただし、SNSの情報は個人の経験にもとづくもので、試験の形式や料金が古いまま残っていることもあります。たとえば検定料は2026年度に全級で100円値下げされ、2級の本会場は9,000円です。
日程・検定料・試験形式のように変わる情報は、必ず英検公式サイトで最新の内容を確認してください。体験談は「勉強の進め方の参考」として読むのが安全です。
弱点に合わせた動画と教材の組み合わせ方
動画を選ぶときは、今どこでつまずいているかを先に決めることが大切です。弱点ごとの組み合わせ方の例をまとめました。
| 弱点 | 役立つ動画 | 一緒に使う教材 |
|---|---|---|
| 文法・読解 | 予備校講師の文法・読解の解説 | 文法問題集、過去問のリーディング |
| 単語 | 単語の覚え方を紹介する動画 | 2級向けの単語帳・単語アプリ |
| リスニング | 英語学習者向けの音声・動画 | 過去問の音声、スクリプト |
| ライティング | 要約・意見論述の型の解説 | 自分で書いた答案と添削 |
| 面接 | 公式のバーチャル二次試験 | 声に出す練習、模擬面接 |
| 勉強の続け方 | 勉強法・ノート術の発信 | 自分で作る学習スケジュール |
リスニングは放送が1回だけなので、動画で耳を慣らしたうえで、過去問の音声で本番の形式に慣れておきましょう。パート別の練習法は英検2級のリスニング対策で紹介しています。
動画を「見るだけ」で終わらせないコツ
- 見る前に「この動画で何を解決したいか」を1つ決める
- 知らない単語や表現が出たら一時停止して、ノートやアプリに記録する
- 解説を聞いたら、同じタイプの問題を問題集で1問以上解く
- 1日に見る本数と時間の上限を決めておく
まとめ:YouTubeは目的を決めて使い分けよう
英検2級の対策では、YouTubeを弱点の補強に使い、過去問や問題集を学習の中心に置くのが基本です。文法や読解は予備校講師のチャンネル、学習計画は勉強法の発信、面接の流れは英検公式の情報、と目的に合わせて選びましょう。
動画の投稿日を確認し、要約問題を含む今の形式に合っているかを見極めることも大切です。日程や検定料などの最新情報は、英検公式サイトで確認してください。
独学で伸び悩んだときは、完全マンツーマン・完全オンラインのJumpstart Englishで相談するのも一つの方法です。英検全級に対応しており、小学生から高校生までの英検対策をサポートしています。
