「Oxford Reading Clubのレベルはどう決まっているの?」「子どもにはどのレベルから読ませればいい?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
先に結論をお伝えします。Oxford Reading Club(以下ORC)には全体共通のレベルはなく、シリーズごとにステージやレベルが分かれています。多くのシリーズにはCEFR(国際的な英語力の基準)の目安が付いています。迷ったときは、ウェブ版の「レベルチェックテスト」で始めるシリーズを決めるのが近道です。
この記事では、ORCのレベルの仕組み、英検・CEFRとの関係、レベルチェックテストの使い方、大人や中高生の選び方まで順番に説明します。
Oxford Reading Club(ORC)とは
ORCは、オックスフォード大学出版局のレベル別リーダーをデジタルで読めるサービスです。
公式サイトでは「13シリーズ・1,000冊以上」と案内されています。フォニックスの入門書から、古典文学をやさしく書き直した本まで収録されています。本文の音声を聞きながら読めるほか、辞書・単語帳・録音などの機能もあります。
もともとは教育機関向けのサービスでしたが、2022年3月に個人向けプランが始まりました。パソコンのブラウザのほか、iOS・Android用のアプリでも利用できます。アプリに本をダウンロードしておけば、インターネットにつながっていなくても読めます。
料金や申し込み方法を詳しく知りたい方は、Oxford Reading Club(ORC)の料金・無料体験・使い方もあわせてご覧ください。
ORCのレベルはシリーズごとに分かれている
ORCのレベルは、シリーズごとの段階で表されます。
たとえばOxford Reading Treeは「ステージ」、BookwormsやDominoesは「スターター」「レベル1」のように段階が分かれています。ライブラリでは、CEFRレベル・テーマ・シリーズで本を絞り込むこともできます。
公式サイトに表示されている主なシリーズのCEFRの範囲と対象は、次のとおりです(2026年9月確認)。
| シリーズ | CEFR | 主な対象 |
|---|---|---|
| Oxford Reading Tree | 表示なし | 幼児・小学生 |
| Oxford Phonics World Readers | A1〜A2 | 幼児 |
| Dolphin Readers | Pre-A1〜A2 | 幼児・小学生 |
| Classic Tales | A1〜B1 | 幼児・小学生 |
| Oxford Read and Discover | A1〜B1+ | 幼児・小学生 |
| Dominoes | A1〜B1 | 中高生・大人 |
| Bookworms | A1〜C1 | 中高生・大人 |
ORC公式サイトの表示をもとに作成。収録シリーズや冊数は変わることがあります。
このほかにも、Oxford Read and Imagine、Let’s Go Readers、Happy Readersなど子ども向けのシリーズがあります。
Oxford Reading Tree(ORT)のステージ
ORCで特に人気なのが、Oxford Reading Tree(ORT)です。公式サイトでは「イギリスの約80%以上の小学校で採用されている国語の教科書」と紹介されています。ORCには約300冊が収録されています。
ORTはステージ1から始まり、ステージが上がるほど文章が長く、語彙も増えていきます。大まかな流れは次のとおりです。
- ステージ1:文字のない絵本や、短い単語だけの本から始まります。
- ステージ1+:短い文がくり返し出てくる本で、文を読むことに慣れます。
- ステージ2〜3:1ページの文が少しずつ増え、身近な出来事のお話が中心です。
- 中盤以降:魔法の鍵で冒険に出る「マジックキー」のお話が始まり、物語が長くなります。
ORTは同じ家族やキャラクターが登場し、前に出てきた単語が何度も使われます。そのため、話の流れを追いながら少しずつ語彙を増やせるのが特徴です。
ORT以外の主なシリーズ
ORT以外のシリーズは、年齢や興味に合わせて選べます。
- Oxford Phonics World Readers:フォニックスを学びながら、読むことに少しずつ慣れるためのシリーズです。
- Dolphin Readers:フィクションとノンフィクションの両方で、幅広いテーマを扱う子ども向けのシリーズです。
- Classic Tales:昔から親しまれてきたおとぎ話を、やさしい英語とイラストでまとめています。
- Oxford Read and Discover:英語を通して理科や社会などの内容も学べるノンフィクションです。
- Dominoes:イラスト付きの物語に、ドラマ仕立ての音声が付いています。
- Bookworms:古典から現代作品、ノンフィクションまで、入門から上級まで幅広くそろっています。
英検・CEFRとの対応の目安
英検との対応は、各シリーズのCEFRを手がかりにすると考えやすくなります。
英検協会は、各級の合格者のCEFRの目安を示しています。これとORCのCEFR表示を組み合わせると、次のように整理できます。
| CEFR | 英検の目安 | ORCの例 |
|---|---|---|
| Pre-A1 | 5級・4級の学習段階 | Dolphin Readersの入門 |
| A1 | 3級 | Classic Tales、Bookwormsの入門 |
| A2 | 準2級・準2級プラス | Dominoes、Bookworms |
| B1 | 2級 | Dominoes、Bookworms |
| B2〜C1 | 準1級・1級 | Bookwormsの上級 |
英検とCEFRの対応は協会が示す合格者の目安です。
なお、英検5級・4級は成績表にCEFRが表示されない級です。この段階の子どもは、Pre-A1〜A1の本から試すと無理がありません。
ORTのステージと英検の関係
ORTのステージと英検の級には、公式の対応表はありません。
ORCの公式サイトでも、ORTにはCEFRが表示されていません。インターネット上で見かける「ステージ〇は英検〇級」という表は、あくまで個人やサービスによる推定です。
ORTはイギリスの子どもが読み方を学ぶための教材なので、英検の単語帳にない日常表現も多く出てきます。英検の級で決めるより、実際に読んでみてスラスラ読めるステージを選ぶほうが確実です。
CEFRの見方をもう少し知りたい方は、英検の成績表に出るCEFR判定の意味も参考になります。
多読は語彙と読むスピードの土台づくりに役立ちますが、英検には級ごとの形式や時間配分があります。多読と並行して、英検に特化したマンツーマンのオンライン指導で級ごとの対策を進めるのもひとつの方法です。
自分に合うレベルの見つけ方
最初のシリーズ選びには、レベルチェックテストが便利です。
レベルチェックテストの受け方
ORCには、レベルチェックテストとして使える約10分のアクティビティがあります。終わると、読み始めるのに合ったシリーズが表示されます。
- ブラウザでウェブ版にログインし、ライブラリ画面の「レベルチェックテスト」を開きます。
- テストの前に、自分に当てはまるオプションを選びます。
- すべての質問に答えると、おすすめのシリーズが表示されます。
注意したいのは、レベルチェックテストはウェブ版でしか受けられない点です。アプリ版では利用できないため、最初はパソコンで受けるとスムーズです。
結果はあくまで目安です。お子さんが興味を持てるテーマやシリーズがあれば、そちらから読み始めてもかまいません。
読書年齢チャートとリーディングチャート
公式の「読書年齢チャート」では、シリーズの各レベルに学習者の推奨年齢とCEFRの目安が示されています。どのシリーズが合うか迷ったときの参考になります。
ただし、このチャートは世界各地の平均的な英語学習環境をもとにした目安と注記されています。年齢どおりに進める必要はありません。
サイト上部の「リーディングチャート」からは、本を読み進める順番の目安を確認できます。次に何を読むか迷ったときに便利です。
わからない単語は辞書機能で確認
読んでいる途中で知らない単語が出てきても、辞書機能ですぐ意味を確認できます。
辞書には、Oxford Essential Dictionaryなど3種類のオックスフォードの学習辞典が使われています。覚えにくい単語は単語帳に登録して、あとで見直せます。
ただし多読では、わからない語を毎回調べるより、話の流れで意味を推測しながら読み進めるのが基本です。辞書は、気になった語や何度も出てくる語に絞って使うとよいでしょう。
大人や中高生はどのレベルから始める?
ORCは子ども向けのイメージが強いものの、大人や中高生向けのシリーズもあります。
中心になるのは、中高生・大人向けのDominoesとBookwormsです。Bookwormsは入門のスターターからCEFR C1の上級まであり、英検でいえば3級から1級に当たる範囲をカバーしています。
英語から離れていた大人は、DominoesやBookwormsの入門レベルから始めるのがおすすめです。簡単すぎると感じたら、1段階ずつ上げていけば十分です。
中高生の場合は、英検の目標級より1〜2段階やさしいCEFRの本から始めると、辞書に頼らずに読み進めやすくなります。
レベルを上げていくための読み方のコツ
レベルを上げる近道は、やさしい本をたくさん読むことです。
5ステップリーディングを活用する
初級レベルの本には、5つの段階で1冊を読み込む「5ステップリーディング」が用意されています。
- Warm Up:単語の音を聞いて絵を選び、楽しく予習します。
- Listen Up:本文を隠し、イラストを見ながら音声を聞きます。
- Read:本文を読みます。音声の速度調整や録音、辞書も使えます。
- Speak Up:お手本の音声を聞いてから、同じ文を読んで録音します。
- Wrap Up:まとめのクイズで内容を復習します。
すべての機能を使いたい場合は、パソコンかタブレットでの利用が案内されています。スマートフォンでは使える機能が限られることがあります。
短い時間でも毎日読む
多読は、まとまった時間より続けることが大切だとされています。1日5分でもかまいません。
アプリに本をダウンロードしておけば、移動中や寝る前のすき間時間にも読めます。
つまずいたらレベルを下げる
読んでいて止まる場面が多いときは、ためらわずにレベルを下げましょう。「少し簡単かな」と感じる本を大量に読むほうが、読むスピードと語彙が身につきやすいとされています。
ORCの料金と無料体験
ORCは、会員登録すると80冊を14日間無料で試せます。
無料体験のあいだに、レベルチェックテストを受けてみるのがおすすめです。お子さんがどのシリーズを楽しめるかも確認できます。
個人プランの料金は、2022年3月の提供開始時の発表で1か月990円、6か月5,720円、12か月11,000円(いずれも税込)でした。価格は変わることがあるため、購入前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
ほかの多読サービスと比べて選びたい場合は、ラズキッズとORCの比較や、英語多読アプリのおすすめも参考にしてください。
レベル別の本をさらに多く読みたい場合は、ラズキッズの強化版「ラズプラス(Raz-Plus)」も選択肢です。個人で契約すると高額になりがちですが、Jumpstart Englishのラズプラス共同利用(年間3,300円)を使えば費用を抑えられます。申込日から1年間使え、自動更新です。キャンセル・返金はできないため、内容を確認してから申し込みましょう。
まとめ
Oxford Reading Clubのレベルは、シリーズごとのステージやレベルで分かれています。多くのシリーズにはCEFRの目安があり、英検の級と照らし合わせて選べます。
一方、人気のORTには英検やCEFRとの公式な対応はありません。ステージは、実際に読めるかどうかで選ぶのが確実です。
始めるときは、ウェブ版のレベルチェックテストでシリーズを決め、少し簡単な本から読み進めましょう。まずは14日間の無料体験で、お子さんに合うかを確かめてみてください。
多読で英語に慣れてきたら、英検の合格に向けた対策も並行して進めたいところです。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールです。完全マンツーマンで、英検の全級に対応しています。
よくあるご質問
-
Oxford Reading Club(ORC)とはどのようなサービスですか?
オックスフォード大学出版局が提供する、1,000冊以上の電子書籍が読み放題になるオンライン英語多読サービスです。幼児から大人まで幅広いレベルに対応しており、スマートフォンやタブレット、パソコンで利用可能です。
-
利用料金や無料体験について教えてください。
料金プランは1か月990円、6か月5,720円、12か月11,000円(すべて税込)の3種類があります。登録後には80冊を14日間試せる無料体験プランも用意されています。
-
レベル選びに自信がないのですが、どうすればよいですか?
PC版で受講できるレベルチェックテストや、全1,001冊を難易度順に並べたリーディングチャートを活用することで、自分に合った本を見つけることができます。多読の鉄則として、簡単すぎると感じるレベルから始めるのがおすすめです。
-
英検何級くらいのレベルまで対応していますか?
中心的なシリーズであるORT(Oxford Reading Tree)は英検5級から準2級・2級相当まで対応しています。また、Oxford Bookworms Libraryなどのシリーズを含めると、英検1級相当(CEFR C1)までの幅広い難易度をカバーしています。
-
大人や中高生でも使えますか?
はい、十分に使えます。中高生に人気のDominoesシリーズや、古典文学やミステリーなどの本格的な作品が揃うOxford Bookworms Libraryなど、大人の学習者が楽しめるシリーズも豊富に収録されています。
-
わからない単語があった場合、辞書を引く必要がありますか?
ORCには辞書機能が内蔵されているため、わからない単語をタップするだけでその場で意味を確認できます。調べた単語を単語帳に保存して復習に役立てることも可能です。
-
多読の効果を高める学習方法はありますか?
毎日5分でも読む習慣をつけることに加え、ORCの5ステップ機能を活用するのが効果的です。語彙の予習から始まり、音声での理解、音読、仕上げのクイズまで取り組むことで、英語の4技能を総合的に鍛えられます。
