「Oxford Reading Clubのレベルってどうなってるの?」「うちの子に合ったレベルから始めるにはどうすればいい?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

Oxford Reading Club(以下ORC)は、オックスフォード大学出版局が提供するオンライン英語多読サービスです。1,000冊以上の電子書籍が読み放題で、幼児から大人まで幅広いレベルに対応しています。ただ、シリーズの種類が多く、レベルの構成が少しわかりにくいと感じる方もいるかもしれません。

この記事では、ORCのレベル体系をわかりやすく整理し、英検やCEFRとの対応、自分に合ったレベルの見つけ方まで丁寧にご説明します。

Oxford Reading Clubとは

Oxford Reading Club(ORC)は、オックスフォード大学出版局が出版するレベル別リーダー教材をデジタルで楽しめるサービスです。14シリーズ・1,000冊以上の電子書籍を、月額990円(税込)で読み放題で利用できます。

以前は教育機関を通じてのみ利用できるサービスでしたが、現在は公式サイトから個人でも簡単に申し込みができるようになっています。料金プランは1か月(990円)、6か月(5,720円)、12か月(11,000円)の3種類が用意されており、追加のオプション料金やアプリ内課金はありません。また、登録後には80冊を14日間無料で体験できる無料体験プランもあります。

スマートフォン・タブレット・パソコンのどのデバイスからでも利用でき、専用アプリをダウンロードすることで外出先でも読書を楽しめます。

ORCのレベル体系を理解しよう

ORCには複数のシリーズが収録されており、シリーズごとにレベルの表記方法が異なります。大きく分けると「ステージ(Stage)」で表記するシリーズと、「CEFR(国際的な英語能力基準)」で表記するシリーズの2種類があります。

全1,001冊を難易度順に並べた「リーディングチャート」が用意されており、自分のレベルに合った本を順番に読み進めるためのロードマップとして活用できます。

ORT(Oxford Reading Tree)のレベル

ORCの中でもっとも人気の高いシリーズが「Oxford Reading Tree(ORT)」です。イギリスの約80%以上の小学校で国語の教科書として採用されており、日本でもおうち英語の定番教材として知られています。

ORTのレベルはステージ1から9までの全10段階(ステージ1とステージ1+を合わせると10段階)に分かれています。ステージが上がるにつれて英語の難易度が少しずつ上がっていく仕組みで、ステージ1は文字のない絵と音声のみから始まり、ステージ9では長い文章と複雑なストーリーを読めるようになります。

各ステージの大まかな目安は以下のとおりです。

  • ステージ1:絵・音声のみ。文字なし。英語の音に慣れるためのスタートレベル
  • ステージ1+:基本的な単語と短い文が登場。フォニックスの入口
  • ステージ2:1ページあたりの文章量が増え、本格的な文章が登場
  • ステージ3:文法や語彙が少しずつ増加。反復表現が多く、語彙の定着に効果的
  • ステージ4〜5:身近な出来事のお話から、マジックキーを使った冒険物語へと展開
  • ステージ6〜7:文章量・語彙ともに増加し、読解力を本格的に鍛えるレベル
  • ステージ8〜9:英検準2級〜2級相当。より高度な表現・文法が登場

ORTは同じキャラクターが登場し、前のステージで学んだ単語が繰り返し使われる構成になっているため、自然な形で語彙を定着させながらレベルアップしていけるのが大きな特徴です。

ORT以外のシリーズとレベル

ORCにはORT以外にも、年齢やレベルに合わせた多彩なシリーズが揃っています。ここでは特に利用者の多いシリーズをご紹介します。

幼児〜小学生向け

  • Oxford Phonics World Readers(CEFR:A1〜A2):フォニックスを学びながら少しずつ読むことに慣れるためのシリーズ。
  • Classic Tales(CEFR:A1〜B1):「シンデレラ」や「人魚姫」などおなじみのおとぎ話を、やさしい英語と美しいイラストで楽しめるシリーズ。
  • Dolphin Readers(CEFR:PreA1〜A2):文法・日常・社会・自然科学の4テーマに分かれたストーリーが揃うシリーズ。
  • Oxford Read and Discover(CEFR:A1〜B1):地球や宇宙、食べ物など幅広いテーマを扱うノンフィクションシリーズ。理科・社会の知識も英語で学べます。

中高生・大人向け

  • Dominoes(CEFR:A1〜B1):フルカラーで漫画のようなイラストが豊富な本格フィクションシリーズ。中高生に人気。
  • Oxford Bookworms Library(CEFR:A1〜C1):現代フィクションから古典文学、ミステリー、ノンフィクションまで揃う高品質なリーダーシリーズ。シャーロックホームズや赤毛のアンなど読み応えのある作品が多く、中高生から大人まで幅広く楽しめます。

英検・CEFRとの対応

英検各級に対応するレベルの目安

ORCのレベルと英検・CEFRの対応関係を理解しておくと、目標に合ったシリーズを選びやすくなります。

ORTシリーズを英検の目安で整理すると、おおよそ次のようになります。

  • ステージ1〜3:英検5級相当
  • ステージ4〜5:英検4級相当
  • ステージ6〜7:英検3級相当
  • ステージ8〜9:英検準2級〜2級相当

ORT以外のシリーズについては、Oxford Bookworms LibraryがCEFR A1からC1まで幅広くカバーしており、英検3級〜英検1級相当のレベルに対応しています。

CEFRと英検の大まかな対応関係は以下のとおりです(文部科学省の参照表に基づく)。

  • CEFR A1:英検3級〜準2級
  • CEFR A2:英検準2級〜2級
  • CEFR B1:英検2級〜準1級
  • CEFR B2:英検準1級
  • CEFR C1:英検1級

英検の各級の対策を意識しながら多読をしたい場合、自分が目標とする級の1〜2段階下のレベルからスタートするのが効果的です。英語を「読む」習慣をつけることが、リーディング力やリスニング力の底上げにつながります。

英検対策に取り組みたい場合は、多読で英語への親しみを育てながら、マンツーマンで級ごとの指導を受けられるオンラインスクールを組み合わせることで、より効率的に合格を目指すことができます。

自分に合ったレベルの選び方

ORCを始める際に多くの方が悩むのが「どのレベル・どのシリーズから始めればいいのか」という点です。ORCにはそれをサポートする便利な機能が2つ用意されています。

レベルチェックテストの使い方

ORCに登録後、最初にレベルチェックテストを受けることができます。まず子どもの年齢(3歳以下または3歳以上)を選び、問題に答えていくと、おすすめのシリーズを提示してくれます。

レベルチェックテストはPC版のみで表示されるため、最初はパソコンから利用するとスムーズです。テスト結果はあくまでも参考で、結果に関わらず自分の興味や目的に合ったシリーズから読み始めても問題ありません。

「読めない単語が出てきたらどうしよう」と不安に思う方もいるかもしれませんが、ORCにはOxford Essential Dictionaryをベースにした辞書機能が内蔵されており、読んでいる最中にわからない単語をその場でタップして意味を確認できます。また、調べた単語を単語帳に保存して復習する機能も充実しています。多読の基本は「わからなくても飛ばして読み進める」ことですが、気になった単語はすぐ確認できる環境が整っているため、安心して読み進められます。

リーディングチャートの活用

ORCには全1,001冊を難易度順に並べた「リーディングチャート」があります。このチャートを使うと、次に読むべきレベルの本が一目でわかるため、段階的にレベルアップしていくためのロードマップとして非常に便利です。

特にシリーズにこだわりがない場合は、リーディングチャートの順番に沿って読み進めていくのがおすすめです。一方で「ORTを読破したい」「ノンフィクション系が好き」など特定のシリーズや好みがある場合は、そのシリーズを集中して読み進めていく方法も取れます。

**「簡単すぎるかも」と感じるレベルから始めることが多読の鉄則です。**難しい本を無理して読むより、スラスラ読める本をたくさん読むことで、自然に語彙と読解力が身についていきます。

大人でも使える? ORCのレベルと活用法

「ORCは子ども向けのサービスでは?」と思っている大人の方もいるかもしれませんが、ORCは大人の英語多読にも十分対応できるサービスです。

幼児向けのシリーズから始まるORTは確かに子ども向けのコンテンツが中心ですが、ORCには中高生から一般向けのシリーズも充実しています。特にOxford Bookworms LibraryはCEFR C1(英検1級相当)まで対応しており、シャーロックホームズのミステリー小説や「赤毛のアン」「クリスマスキャロル」といった古典名作も収録されています。

英語力の目標がある大人の方は、CEFR A1〜A2レベルのシリーズ(Classic TalesやDominoesのレベル1〜2あたり)からスタートし、自分のペースで少しずつ難易度を上げていくのが効果的です。

また、英語力を上げたい中高生にとっても、ORCは優れた自主学習ツールです。Bookwormsシリーズはストーリーが面白く、英語学習の義務感なく読み進められるため、読書習慣のない生徒でも続けやすいという声が多く聞かれます。

多読でORCを活用するポイント

ORCを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。

① 毎日5分でも読む習慣をつける

多読の効果を実感するには継続が一番大切です。1冊読み終えることにこだわらず、まずは「毎日5分読む」という習慣づけから始めましょう。ORCにはアプリがあり、スマートフォンやタブレットからいつでも読めるため、通学中や就寝前のすき間時間にも気軽に取り組めます。

② 5ステップ機能を活用して総合的に学ぶ

ORCには一冊の本を多角的に読み進める5ステップ機能が用意されています。「Warm Up(語彙の予習)」→「Listen Up(音声だけで内容を理解)」→「Read(本文を読む)」→「Speak Up(音読・録音)」→「Wrap Up(まとめクイズ)」の順で取り組むことで、リーディング力だけでなくリスニング・スピーキング・語彙力を総合的に鍛えることができます。

③ 難しければすぐにレベルを下げる

読んでいて詰まる場面が多いと感じたら、ためらわずにレベルを下げましょう。英語多読の原則は「自分が快適に読めるレベルの本をたくさん読む」ことです。難しい本を頑張って読むより、スムーズに読めるレベルの本を大量にこなす方が英語力の向上につながります。

④ 無料体験でまず試してみる

ORCは14日間の無料体験期間中に80冊の電子書籍を読むことができます。料金を支払う前に実際の使い勝手やレベル感を確認できるため、始める前にまず無料体験を活用してみることをおすすめします。

英検対策と多読を並行して進めたいお子さんや保護者の方には、多読で英語の「読む力」を地道に伸ばしながら、英検の各級に特化した個別指導を組み合わせる学習スタイルが合格への近道になることもあります。

まとめ

Oxford Reading Clubは、幼児から大人まで幅広いレベルに対応した1,000冊以上の英語多読サービスです。中心となるORT(Oxford Reading Tree)はステージ1〜9の10段階に分かれており、英検5級〜2級相当をカバーしています。さらにOxford Bookworms LibraryなどはCEFR A1〜C1に対応しており、大人の英語学習にも十分活用できます。

自分に合ったレベルを見つけるためにはレベルチェックテストを活用し、リーディングチャートを使って段階的に読み進めていきましょう。月額990円で始められ、14日間の無料体験もあるので、まずは気軽に試してみてください。

よくあるご質問

Q. Oxford Reading Club(ORC)とはどのようなサービスですか?

A. オックスフォード大学出版局が提供する、1,000冊以上の電子書籍が読み放題になるオンライン英語多読サービスです。幼児から大人まで幅広いレベルに対応しており、スマートフォンやタブレット、パソコンで利用可能です。

Q. 利用料金や無料体験について教えてください。

A. 料金プランは1か月990円、6か月5,720円、12か月11,000円(すべて税込)の3種類があります。登録後には80冊を14日間試せる無料体験プランも用意されています。

Q. レベル選びに自信がないのですが、どうすればよいですか?

A. PC版で受講できるレベルチェックテストや、全1,001冊を難易度順に並べたリーディングチャートを活用することで、自分に合った本を見つけることができます。多読の鉄則として、簡単すぎると感じるレベルから始めるのがおすすめです。

Q. 英検何級くらいのレベルまで対応していますか?

A. 中心的なシリーズであるORT(Oxford Reading Tree)は英検5級から準2級・2級相当まで対応しています。また、Oxford Bookworms Libraryなどのシリーズを含めると、英検1級相当(CEFR C1)までの幅広い難易度をカバーしています。

Q. 大人や中高生でも使えますか?

A. はい、十分に使えます。中高生に人気のDominoesシリーズや、古典文学やミステリーなどの本格的な作品が揃うOxford Bookworms Libraryなど、大人の学習者が楽しめるシリーズも豊富に収録されています。

Q. わからない単語があった場合、辞書を引く必要がありますか?

A. ORCには辞書機能が内蔵されているため、わからない単語をタップするだけでその場で意味を確認できます。調べた単語を単語帳に保存して復習に役立てることも可能です。

Q. 多読の効果を高める学習方法はありますか?

A. 毎日5分でも読む習慣をつけることに加え、ORCの5ステップ機能を活用するのが効果的です。語彙の予習から始まり、音声での理解、音読、仕上げのクイズまで取り組むことで、英語の4技能を総合的に鍛えられます。