英検2級の参考書は種類が多く、どれを選べばよいか迷う人も多いでしょう。結論から言うと、単語帳1冊・過去問題集1冊・自分の弱点に合う対策本1冊の組み合わせが基本です。
この記事では、2026年9月時点で手に入る英検2級の参考書・問題集を、単語帳・過去問・総合対策・短期集中・技能別に分けて紹介します。書名・版・発売時期は出版社のサイトや国立国会図書館の書誌情報で確認しています。
英検2級の参考書を選ぶ前に確認したいこと
参考書選びで最も大切なのは、2024年度のリニューアル後の形式に対応した版を選ぶことです。まずは今の試験の形を確認しておきましょう。
2026年度の英検2級の試験形式
| 試験 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 一次・リーディング | 31問(短文の語句空所補充17問、長文の語句空所補充6問、長文の内容一致選択8問) | ライティングと合わせて85分 |
| 一次・ライティング | 2題(英文要約:45〜55語、意見論述:語数の目安80〜100語) | 同上 |
| 一次・リスニング | 30問(会話15問、文15問) | 約25分 |
| 二次・面接 | 音読と4つの質問(No.1〜No.4) | 約7分 |
2024年度第1回から、2級のリーディングは38問から31問に減り、ライティングに英文要約が加わって2題になりました。さらに2025年度からは、要約の語数が「目安」ではなく指定の範囲として示されています。
リニューアル前の版に注意する
2023年度以前に出た本の多くは、要約問題が入っていない旧形式です。旺文社の問題集などは、書名に「6訂版」「7訂版」のような版の表示があります。購入前に版と発売年を必ず確認しましょう。
目的に合わせて4つのタイプから選ぶ
英検2級の参考書は、大きく次の4タイプに分けられます。
- 単語帳:合格の土台になる語彙を増やす
- 過去問・予想問題:本番の形式と時間配分に慣れる
- 総合対策本:試験全体を1冊でひと通り学ぶ
- 技能別の対策本:ライティングや面接など、弱点を集中して鍛える
基礎に不安がある人は総合対策本から、ある程度力がある人は単語帳と過去問から始めるのがおすすめです。
英検2級のおすすめ単語帳
単語力は、長文・リスニング・ライティングすべての土台です。まず1冊を決めて、繰り返し使いましょう。
英検2級 でる順パス単 新装5訂版(旺文社)
英検の単語帳で定番といえるのが、旺文社の「でる順パス単」です。出版社によると、過去5年分の過去問を分析し、よく出る語から順に掲載しています。単語1,300語・熟語400語に加えて、会話表現や英作文で使える表現も収録されています。
2026年7月に出た新装5訂版は、2021年の5訂版のカバーを変えたもので、内容は同じです。すでに5訂版を持っている人は買い直す必要はありません。音声は無料ダウンロードと旺文社のアプリ「英語の友」で聞けます。
合格できる単熟語 英検2級(アスク)
単語を単体で覚えるのが苦手な人には、アスクの『合格できる単熟語 英検2級』も選択肢です。書名のとおり「例文でまるごと覚える」「28日完成」がコンセプトの単語帳で、2023年5月に第2版が出ています。
例文ごと覚えると、ライティングや面接で使える表現も一緒に身につきやすくなります。単語帳の選び方は、英検2級の単語帳を比較した記事でも詳しく紹介しています。
英検2級のおすすめ過去問・予想問題
ある程度単語と文法を学んだら、過去問や予想問題で実戦形式に慣れていきます。本番と同じ時間で解くことが大切です。
2026年度版 英検2級 過去6回全問題集(旺文社)
過去問題集の定番です。2026年度版(2026年2月発売)には、2023年度第3回から2025年度第2回までの6回分が収録されています。そのうち5回分は2024年度のリニューアル後の試験です。
面接の問題カードや解説も載っているので、二次試験の対策にも使えます。音声は「英語の友」やダウンロードで聞けて、自動採点アプリ「学びの友」にも対応しています。なお、2026年度版にCDは付いていません。
直近3回分の過去問は、英検の公式サイトでも無料で公開されています。入手方法は英検2級の過去問の入手方法でまとめています。
7日間完成 英検2級 予想問題ドリル 6訂版(旺文社)
試験までの時間が短い人向けの予想問題集です。2024年4月に出た6訂版は新形式に対応しており、英文要約の問題が4回分入っています。Day1〜Day7の7日間で、筆記・リスニング・面接をひと通り練習できる構成です。
5訂版はリニューアル前の形式なので、これから買うなら6訂版を選びましょう。
英検2級 頻出度別問題集(高橋書店)
旺文社以外の問題集も試したい人には、高橋書店の『英検2級 頻出度別問題集』があります。出題頻度をもとに問題を並べた問題集で、2025年9月に音声DL版が出ています。サブの問題集として使うと、出題パターンの幅を広げられます。
英検2級のおすすめ総合対策本・入門書
初めて2級を受ける人や、何から始めればよいかわからない人は、試験全体をカバーする本から始めると安心です。
英検2級 総合対策教本 3訂版(旺文社)
受験の申し込みから二次試験まで、2級合格に必要な内容を1冊にまとめた総合対策書です。2025年7月に出た3訂版は、2024年度からの新試験に対応しています。文法・筆記・ライティング・リスニング・面接を章ごとに学べて、巻末には模擬試験も付いています。
DAILY3週間 英検2級 集中ゼミ 7訂版(旺文社)
1日30分×3週間で、一次試験の突破を目指す問題集です。2024年7月に出た7訂版は新形式に対応しており、英文要約の解説とオリジナル問題を収録しています。1日の学習範囲が決まっているので、計画を立てやすいのが特徴です。面接の練習問題も1セット入っています。
英検2級をひとつひとつわかりやすく。(Gakken)
英語に苦手意識がある人の入門書として知られるシリーズです。2024年9月に改訂版が出ています。問題形式ごとに基礎から確認したい人が、過去問に入る前の1冊目として使いやすい本です。
わからないをわかるにかえる 英検2級(文理)
オールカラーの紙面で、基礎から学べる入門書のシリーズです。ただし2級は2022年の刊行で、2024年度のリニューアル前の本です。使う場合は、要約問題などの新形式を別の教材で補いましょう。
短期間で仕上げたい人向けの対策本
試験まで時間が少ない人は、決められた日数で一巡できる本を選ぶと計画を立てやすくなります。
1カ月で攻略! 英検2級(アルク)
2025年7月に出た対策本で、著者は森田鉄也さん・岡﨑修平さん・斉藤健一さんです。出版社の紹介によると、試験を知るための動画、一次・二次試験の対策、一次試験の模試(別冊)と二次試験の模試が収録されています。問題の解き方の「型」を、出題形式ごとに練習する構成です。
英検2級 8日間で一気に合格!(明日香出版社)
8日間で一巡することを想定した総合問題集です。2024年4月に新しい版が出ています。購入するときは、新形式に対応した版かどうかを出版社の案内で確認してください。
7日でできる! 英検2級 必勝トレーニング(高橋書店)
安河内哲也さんによる短期対策本で、2025年9月に出ています。短期集中型の本は問題数が限られることが多いため、過去問と組み合わせて使うと効果的です。
1冊に絞っても、本の使い方や復習のしかたで伸び方は大きく変わります。教材選びや学習計画に迷うときは、英検に特化したマンツーマン指導で弱点に合う進め方を相談するのも一つの方法です。
技能別に弱点を補うおすすめ対策本
全体の学習が進んだら、苦手な技能に合わせて専門の対策本を足すと効率よく得点を伸ばせます。
ライティング(要約・意見論述)
旺文社の『英検分野別ターゲット 英検2級ライティング問題 改訂版』(2025年7月)は、英文要約と英作文の両方に対応しています。練習問題と2回分の模擬テストで練習でき、採点の観点に沿った見直し方も学べます。
ジャパンタイムズ出版の『英検2級 最短合格! 要約&英作文完全制覇』(2025年9月)も、要約と意見論述をまとめて対策できる本です。要約の手順は英検2級の要約問題の書き方でも解説しています。
リーディング・リスニング
ジャパンタイムズ出版の『最短合格! 英検2級 リーディング&リスニング問題完全制覇』は、長文とリスニングの解き方をまとめた本です。ただし2020年の刊行なので、問題数などはリニューアル前の形式です。
長文を読む量を増やしたい人は、旺文社の『関正生のThe Rules英語長文問題集』のような大学入試向けの長文問題集を使う方法もあります。レベル別に4冊あるので、今の実力に合うものを選びましょう。
二次試験(面接)
面接対策の定番は、旺文社の『10日でできる! 英検2級 二次試験・面接 完全予想問題 新装改訂版』(2026年5月)です。10回分の予想問題と、フルカラーの問題カードが付いています。面接の流れを動画で確認でき、音声も「英語の友」で聞けます。
なお、新装改訂版は2021年の改訂版からDVDとCDを除き、カバーを変えたもので、内容は同じです。
参考書を買う前に確認したいポイント
同じ書名でも版によって内容が違うため、買う前に次の点を確認しましょう。
- 版と発売年:2024年度のリニューアル後に出た版か、書名や奥付で確認する
- 音声の聞き方:CDが付かず、アプリやダウンロードで聞く本が増えている
- 中古本の状態:書き込みの有無や、特典のシリアルコードが使用済みでないか確認する
フリマアプリなどで旧版を安く買うと、新形式の対策に別の教材が必要になり、かえって高くつくこともあります。価格や最新の内容は、各出版社の公式サイトで確認してください。
参考書の効果を高める使い方
参考書は、選んだ後の使い方で効果が大きく変わります。冊数を増やすより、決めた教材を繰り返すことを意識しましょう。
単語帳と過去問を並行して進める
単語帳だけを続けていると、飽きてやる気が下がりやすくなります。早めに過去問も解き始め、出てきた単語を単語帳で確認すると、文脈と一緒に覚えられます。
教材を絞って3周する
試験まで1ヶ月ほどなら、総合対策本か予想問題集を1冊決めて、過去問と組み合わせるのが現実的です。新しい本に次々と手を出すより、同じ教材を3周して間違えた問題をなくすほうが力はつきやすいでしょう。期間別の進め方は、英検2級の勉強期間と最短合格プランで紹介しています。
音声アプリでスキマ時間を使う
最近の英検対策書は、アプリやダウンロードで音声を聞けるものがほとんどです。旺文社の本なら「英語の友」でまとめて管理できるので、通学中にリスニングや単語の確認ができます。
参考書だけでは、自分の答案や面接の受け答えを客観的にチェックするのは難しいものです。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールです。英検全級の対策を、完全マンツーマン・完全オンラインで行っています。独学に不安があるときは、参考書と組み合わせる方法として検討してみてください。
