英検2級の単語帳選びで迷ったら、英検対策に集中したい人は英検専用の単語帳、大学受験も控えている人は受験用の単語帳を選ぶのが基本です。どちらの場合も、1冊を決めて繰り返すことが語彙力アップの近道です。
この記事では、パス単・キクタン・文単・ターゲット・シス単・速読英単語など、英検2級対策に使われる主な単語帳を比較します。書名・版・収録語数は、出版社のサイトや国立国会図書館の書誌情報で確認した2026年9月時点の情報です。
英検2級の単語帳を選ぶ前に知っておきたいこと
単語帳を選ぶ前に、英検2級で語彙がどう問われるのかを確認しておきましょう。自分のレベルと目的を整理すると、合う1冊が見つけやすくなります。
英検2級で語彙が問われる場面
一次試験のリーディングでは、最初の大問で短文の語句空所補充が17問出題されます。空所に入る単語や熟語を4つの選択肢から選ぶ形式です。2024年度のリニューアルで20問から17問に減りましたが、語彙力が得点に直結する点は変わりません。
長文読解・リスニング・ライティングでも、語彙が足りないと内容をつかめなかったり、言いたいことを表現できなかったりします。単語の意味だけでなく、よく一緒に使われる語の組み合わせ(コロケーション)まで覚えておくと安心です。
必要な語彙数の考え方
英検協会は、2級に必要な語彙数を公表していません。参考までに、この記事で紹介する英検専用の単語帳は、1冊あたり約1,100〜1,800語(熟語などを含む)を収録しています。まずは1冊を完璧にすることを目標にしましょう。
自分のレベルと目的を整理する
単語帳は、次のどれに当てはまるかで選ぶと失敗しにくくなります。
- 準2級レベルで、2級の語彙を基礎から固めたい
- 準2級に合格していて、効率よく2級合格ラインを目指したい
- 大学受験と並行して、英検2級も対策したい
- 余裕を持って合格し、準1級まで見据えたい
英検2級向けの主な単語帳の比較一覧
先に主な単語帳の特徴を一覧で比較します。英検専用か大学受験用かで、収録語の選び方が異なります。
| 書名(出版社) | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| でる順パス単 英検2級(旺文社) | 英検専用 | 過去問の分析による「でる順」。単語1,300・熟語400・会話表現100 |
| キクタン英検2級(アルク) | 英検専用 | 音楽に合わせて聞いて覚える。見出し語1,120 |
| 文で覚える単熟語 英検2級(旺文社) | 英検専用 | 2級レベルの長文の中で単熟語を覚える |
| ランク順 英検2級英単語1750(Gakken) | 英検専用 | 単語に加えて熟語・会話表現も収録 |
| 英単語ターゲット1400・1900(旺文社) | 大学受験用 | 入試の「でる順」。1400は共通テスト〜中堅私大レベル |
| システム英単語(駿台文庫) | 大学受験用 | 短いフレーズで単語の使い方ごと覚える |
| 速読英単語(Z会) | 大学受験用 | 長文を読みながら単語を覚える |
英検対策に集中できる英検専用の単語帳
英検2級の合格を最優先にするなら、英検の出題に合わせて作られた単語帳が効率的です。
でる順パス単 英検2級(旺文社)
英検単語帳の定番です。出版社によると、過去5年分の過去問を分析し、よく出る語から順に掲載しています。単語1,300語・熟語400語・会話表現100語に加え、英作文で使える表現も載っています。
2026年7月に新装5訂版が出ましたが、2021年の5訂版とはカバーが違うだけで内容は同じです。音声は無料ダウンロードとアプリ「英語の友」で聞けます。初めて2級を受ける人や、試験に出る語に絞って覚えたい人に向いています。
キクタン英検2級(アルク)
アルクの「キクタン」は、チャンツと呼ばれる軽快な音楽に合わせて「英語→日本語→英語」の順に聞いて覚える単語帳です。旺文社ではなくアルクの本なので、探すときは注意しましょう。
2026年1月に新装版が出ており、見出し語は1,120語です。1日16語ずつ進める構成で、出版社によると1日分は2〜7分で学習できます。耳から覚えたい人や、通学時間を使いたい人に合っています。
文で覚える単熟語 英検2級(旺文社)
通称「文単」と呼ばれる単語帳で、2022年7月に4訂版が出ています。英検2級レベルの長文を読みながら、文脈の中で単熟語を覚える構成です。環境・科学などのテーマごとに確認テストも付いています。
長文読解の練習を兼ねたい人に向いています。一方、単語を一覧で素早く確認するには不向きなため、パス単などと組み合わせて使うのもよい方法です。
ランク順 英検2級英単語1750(Gakken)
Gakkenの英検向け単語帳で、単語に加えて熟語・会話表現も収録しています。2023年8月に新装版が出ています。書名のとおり、ランク付けされた順に覚えていく構成です。パス単以外の英検専用単語帳を探している人の選択肢になります。
大学受験と両立できる単語帳
高校生で大学受験も控えている人は、受験用の単語帳で英検2級の語彙もカバーする方法があります。ただし英検の熟語や会話表現は手薄になりやすいため、過去問で補いましょう。
英単語ターゲット1400・1900・1200(旺文社)
大学入試の単語帳として定番のシリーズです。レベルの違いは次のとおりです。
- ターゲット1400(5訂版):共通テストから中堅私大レベル。巻末に「英検2級によく出る単語140」を収録
- ターゲット1900(6訂版):共通テストから国公立2次・難関私大レベル。巻末に「英検準1級によく出る単語200」を収録
- ターゲット1200(改訂版):高校必修レベル。中学の復習から始めたい人向け
英検2級が目標なら、まずターゲット1400が扱いやすいでしょう。難関大学を目指す人や準1級まで考えている人は、ターゲット1900を選ぶ方法もあります。1900を使う場合は、基本単語が並ぶPart 1から優先して覚えると効率的です。
システム英単語(駿台文庫)
通称「シス単」は、「ミニマルフレーズ」と呼ばれる短いフレーズで単語を覚える大学受験用の単語帳です。単語の意味と使い方を同時に覚えられるため、長文読解やライティングに生かしやすいのが特徴です。
英検の熟語や会話表現は多くないため、英検対策ではパス単の熟語編などで補うとよいでしょう。
ユメタン(アルク)
木村達哉さんによる大学受験向けの単語帳シリーズで、2024年10月に新装版が出ています。レベル別に複数の巻があるため、今の実力と志望校に合わせて選びましょう。英検専用ではないので、2級対策に使う場合は過去問で出題語を確認しながら進めるのがおすすめです。
長文の中で単語・熟語を覚える単語帳
単語だけを並べて覚えるのが苦手な人は、長文を読みながら覚えるタイプが合うかもしれません。
速読英単語 必修編・入門編(Z会)
Z会の「速読英単語」は、長文を読みながら単語を覚える大学受験用の単語帳です。必修編は2025年3月に改訂第8版が出ています。入門編は必修編の前段階にあたる基礎向けの1冊です。
語彙力と読解のスピードを同時に鍛えたい人に向いています。英検2級の長文対策については、英検2級のリーディング対策でも詳しく解説しています。
速読英熟語(Z会)
熟語や構文を、長文の中で覚えるZ会の単語帳です。2024年3月に改訂版が出ており、大学入試に必要な英熟語・構文1080を収録しています。英検2級でも熟語の知識は問われるため、単語帳と並行して使う補助教材として役立ちます。
単語帳だけで伸び悩む場合は、覚え方や学習計画を見直すことも大切です。自分に合う方法がわからないときは、英検に特化したマンツーマン指導で相談してみるのも一つの方法です。
鉄壁は英検2級対策に向いている?
『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』は、語源などを使って語彙を深く学べる単語帳です。ただし東大受験を想定した本なので、英検2級の対策だけに使うには難しい語も多く含まれています。
2級の合格を最優先にするなら、パス単やターゲット1400など、レベルに合った単語帳のほうが効率的です。難関大学や英検準1級を目指す人は、2級に合格してから鉄壁に進む順番がおすすめです。
レベル・目的別の単語帳の選び方
万人に合う1冊はないため、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。
基礎から固めたい人
準2級レベルから2級を目指す人には、パス単かキクタンがおすすめです。英検に出る語に絞って学べるため、遠回りせずに語彙を増やせます。中学・高校初級の単語に不安がある人は、ターゲット1200などで基礎を復習してから進みましょう。
効率よく合格ラインを目指す人
準2級に合格している人は、パス単を軸にするのが最も効率的です。高校生で大学受験も考えているなら、ターゲット1400を選ぶ方法もあります。文脈の中で覚えたい人は、文単や速読英単語を組み合わせるとよいでしょう。
余裕を持って合格したい人
高得点を狙う人や準1級まで見据えている人は、ターゲット1900やシス単が選択肢になります。2級より上のレベルの語も含まれるため、長期的な英語力の強化にもつながります。ほかの教材も含めて比べたい人は、英検2級のおすすめ参考書・問題集も参考にしてください。
単語帳の効果を高める使い方
単語帳は、選ぶこと以上に使い方が大切です。次の3つを意識しましょう。
1冊を繰り返し回す
新しい単語帳に手を出す前に、手元の1冊を何周も繰り返しましょう。1周目は全体をざっと確認し、2周目以降は覚えられなかった単語に絞って復習します。単語・熟語の覚え方は、英検2級の単語・熟語・文法の覚え方でも紹介しています。
音声を使って耳からも覚える
今回紹介した単語帳の多くは、音声をダウンロードやアプリで聞けます。目で見るだけでなく、音声を聞いて声に出すと、リスニングでも聞き取れる単語が増えていきます。
例文やフレーズとセットで覚える
単語を単体で覚えるより、例文やフレーズの中で覚えるほうが、試験で意味を思い出しやすくなります。ライティングや面接で使える表現も一緒に身につきます。試験までの期間に合わせた計画は、英検2級の勉強期間と最短合格プランを参考にしてください。
Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールです。英検全級の対策を、完全マンツーマン・完全オンラインで行っています。単語学習を含めた勉強の進め方に迷ったときは、選択肢の一つとして検討してみてください。
