大阪や兵庫で高校受験をする中3生なら、塾や学校で「五ツ木(いつき)」という言葉を聞いたことがあるはずです。ただ、何回受ければいいのかは、あまり説明されません。この記事では、日程と受験料、当日の流れ、偏差値の読み方をまとめます。根拠は主催者と大阪府の公式情報です。
五ツ木模試とは?関西で受けられている高校入試の会場模試
五ツ木模試は、五ツ木書房が主催する中学3年生向けの模擬テストです。公式サイトでは関西最大規模の公開会場模試と紹介されています。5教科を各100点満点で解きます。
「公開会場模試」とは、自分の学校ではない会場に集まって受ける模試のことです。会場は大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の高校などに設けられます。知らない受験生に囲まれて解く経験を、入試の前に何度かできるのが会場模試の価値です。
中1・中2向けや中学受験向けのテストもある
五ツ木書房は、中3向けの五ツ木模試のほかにもテストを実施しています。名前が似ているので、申し込むときは対象学年を確かめてください。
- 五ツ木の学力テスト会は、中1・中2向けです。
- 五ツ木・京都模擬テスト会は、京都府の中3向けです。
- 五ツ木・駸々堂模試は、小5・小6の中学受験向けです。
2026年度の日程は?全8回の実施日と申込期間
2026年度の五ツ木模試は、5月から翌年1月まで全8回です。第7回は特別回、第8回は直前回と位置づけられています。
| 回 | 実施日 | 申込受付期間 | 成績配信予定日 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 5月17日(日) | 5月1日〜5月12日 | 5月26日 |
| 第2回 | 6月14日(日) | 6月1日〜6月9日 | 6月23日 |
| 第3回 | 7月12日(日) | 6月29日〜7月7日 | 7月22日 |
| 第4回 | 9月13日(日) | 8月31日〜9月8日 | 9月29日 |
| 第5回 | 10月11日(日) | 9月28日〜10月6日 | 10月22日 |
| 第6回 | 11月8日(日) | 10月26日〜11月3日 | 11月20日 |
| 第7回(特別回) | 12月13日(日) | 11月30日〜12月8日 | 12月22日 |
| 第8回(直前回) | 1月24日(日) | 1月11日〜1月19日 | 2月2日 |
気をつけたいのは、申込期間の短さです。どの回も2週間ほどしかありません。受けると決めた回は、カレンダーに締切を書き込んでおきましょう。日程は年間実施日程で確認できます。
成績が届くのは、受けてから2週間ほど後です。この間隔も、受ける回を決めるときの材料になります。
受験料はいくら?申込の締切と会場
受験料は1回4,950円(税込)です。申込期間を過ぎてからの期日後申込は、5,900円(税込)になります。金額は2026年9月時点の公式サイトの記載で、変わる場合があります。
締切の感覚をつかむために、第5回を例に見てみます。個人での申込は9月28日から10月6日の23時59分まででした。期日後申込は10月7日の0時から10月9日の午前11時59分まで受け付けられます。
1回あたり約950円の差です。回数を重ねるほど効いてくるので、締切前の申込を習慣にしたいところです。詳細は次回ご案内に載っています。塾に通っている人は、塾経由での申込になることもあります。
模試代も含めて、受験料や入学金が1年でいくらになるかを知りたい場合は、高校受験の費用の内訳にまとめています。
当日の時間割と出題範囲
午前に実施される会場では、8時20分に集合し、12時40分にすべての教科が終わります。時間割は次のとおりです。
- 国語は8:30〜9:10の40分です。
- 数学は9:20〜10:10の50分です。
- 英語は10:20〜11:00の40分です。
- 理科は11:10〜11:50の40分です。
- 社会は12:00〜12:40の40分です。
回や会場によっては、午後に実施されることもあります。その場合は13時35分に国語が始まり、17時45分に社会が終わります。どちらになるかは受験票で確認してください。
出題範囲は年度ごとに公開されていますが、五ツ木書房はこれをあくまで予定表と説明しています。学校の進度調査によって変わることがあります。回ごとの案内に載る「今回の出題内容」でも確かめてください。
範囲が決まっている回は、対策が立てやすい回でもあります。習ったばかりの単元から優先して復習すると、点につながりやすくなります。
五ツ木模試の偏差値と判定はどう読む?
模試の偏差値は、同じ回を受けた人の中での自分の位置を表す数字です。学校のテストで出る偏差値とは、比べている集団そのものが違います。
学校のテストの偏差値とは別の数字
五ツ木模試を受けるのは、高校受験に向けて準備を進めている中3生です。学校で受ける実力テストよりも、この集団のほうが平均点は高くなりやすくなります。
そのため、同じ実力でも五ツ木の偏差値のほうが低く出ることは珍しくありません。数字が下がったと落ち込む前に、どのテストの偏差値なのかを確かめてください。意味そのものは偏差値50のレベルで説明しています。
1回の判定ではなく、変化を見る
判定がよくない回もあります。それは今の位置を知らせる材料であって、結論ではありません。大事なのは、同じ模試を続けて受け、偏差値と判定がどちらに動いているかを見ることです。
1回ごとに一喜一憂していると、本当に必要な復習に手がつかなくなります。判定の記号より、どの教科でどれだけ落としたかを見るほうが、次の1か月の役に立ちます。
大阪府の公立入試から逆算して、どの回を受けるか
志望校が固まってくる秋以降の回は、本番のつもりで受ける価値があります。入試までの日程から逆算すると、その理由がはっきりします。
大阪府の令和9年度(2027年春)の一般入学者選抜は、出願が3月3日から5日です。学力検査は3月10日(水)、合格発表は3月18日(木)と公表されています。つまり、志望校を決めきる期限は2月末です。
11月の第6回、12月の第7回、1月の第8回は、その決断のための材料になります。特に直前回は、出願先を最終的に確かめる場として使えます。
学力検査にはA・B・C問題がある
大阪府の公立高校入試では、国語・数学・英語の学力検査問題にA問題・B問題・C問題の3種類があります。どれを使うかは高校ごとに決まっていて、理科と社会は全校共通の問題です。
志望校がどのタイプを採用しているかで、必要な対策は変わります。C問題を使う高校を目指すなら、模試の点数だけでなく、記述や長文に向き合う時間も必要になります。最新の内容は大阪府の公式ページで確かめてください。
志望校を絞りきれないときは、高校選びのポイントも参考になります。
受けたあとの復習が、次の偏差値をつくる
模試を受けた時点では、まだ実力は変わっていません。変わるのは復習をしたあとです。手順はむずかしくありません。
- 間違えた問題に×、正解したけれど自信がなかった問題に△を付けます。
- 解説を読んだら、教科書に戻って同じ単元の基本を確認します。
- 数日おいてから、×と△の問題だけをもう一度解きます。
成績が届くのは2週間ほど後です。それを待たずに、当日か翌日のうちに自分の解答を見直しておきましょう。記憶が新しいうちのほうが、なぜ間違えたのかを思い出せます。
残し方は解き直しノートの作り方にまとめています。次の回の前に見返せる形にしておくと、同じ失点を防げます。
ほかの地域の模試とは数字を比べない
関東にも、同じ役割の模試があります。東京と千葉のV模擬(Vもぎ)、埼玉の北辰テストがそれにあたります。仕組みは似ていますが、受験者の層も判定の対象校も地域ごとに違います。
引っ越しなどで地域が変わったときは、前の模試の偏差値をそのまま持ち込まないでください。新しい地域で1回受け直したほうが、正しい位置がわかります。
まとめ
- 五ツ木模試は五ツ木書房が主催する中3向けの公開会場模試で、2026年度は全8回です。
- 受験料は1回4,950円、期日後申込は5,900円です(2026年9月時点・税込)。
- 申込期間は2週間ほどしかないため、締切をカレンダーに書いておきましょう。
- 偏差値は同じ回を受けた人の中での位置を表すので、1回の判定ではなく変化を見ます。
- 大阪府の入試は学力検査が3月10日。秋以降の回は志望校を決める材料になります。
模試は、合否を言い当てるためのものではありません。今の自分の位置と課題を知り、残りの時間の使い方を決めるための材料です。結果が届いたら、まず×と△の問題から手をつけていきましょう。