V模擬(Vもぎ)とは?種類・難易度・W模擬との違いと勉強法

V模擬(Vもぎ)とは?種類・難易度・W模擬との違いと勉強法

都立高校や千葉県の公立高校を目指す中3生なら、塾や学校で「V模擬(Vもぎ)」の名前を聞くことが多いはずです。「どの種類を受ければいいの?」「W模擬とは何が違うの?」と迷う人もいるでしょう。この記事では、V模擬の種類と受験料、難易度の目安、W模擬の現状、受ける時期と復習のしかたを、公式情報をもとにまとめます。

V模擬(Vもぎ)とはどんな模試?

V模擬は、株式会社進学研究会が主催する、中学3年生向けの高校入試の模擬テストです。正式な表記は「Vもぎ」で、中1・中2は受験できません。

会場・受験者数・判定の内容

試験は大学や高校、専門学校などの会場で行われ、本番と同じように知らない受験生に囲まれて受けます。公式サイトによると、参加者は年間のべ38万人以上で、2学期には毎月3〜4万人が受験しています。

成績表では、教科ごとの得点や偏差値に加えて、志望校への合格の可能性が判定されます。都立Vもぎなら都立3校と私立・国立2校まで判定を受けられます。

4種類のVもぎと受験料

Vもぎには、志望校のタイプに合わせて次の4種類があります(2026年9月時点・公式サイトより。料金は変わる場合があります)。

種類実施時期受験料特徴
都立Vもぎ6月〜翌年1月4,900円8月からは本番形式の「都立そっくりもぎ」になります。
都立自校作成対策もぎ10月〜翌年1月(4回)5,700円独自問題の都立校向けで、記述の多い問題です。
県立Vもぎ6月〜翌年1月4,900円千葉県の公立高校向けで、8月からは「県立そっくりもぎ」です。
私立Vもぎ9月〜12月(4回)4,900円私立・国立高校向けで、やや難度の高い問題です。

都立自校作成対策もぎは、日比谷・西・国立など、学校独自の問題で入試を行う都立高校を志望する人向けです。対象校の一覧は進学研究会の「Vもぎってなに?」のページで確認できます。

V模擬とW模擬の違いは?

いちばん大きな違いは、実施している会社です。Vもぎは進学研究会、Wもぎ(W模擬)は別の会社が運営してきた模試で、現在は実施状況にも大きな差があります。

運営会社と対象地域の違い

Vもぎは、東京都と千葉県の公立高校、そして首都圏の私立・国立高校を志望する中3生が対象です。一方のWもぎは、「新教育Wもぎ」の名前で東京都を中心に実施されてきました。以前は、都立向けの会場模試としてVもぎと並んでよく知られていました。

Wもぎの現状(2026年9月時点)

Wもぎは2024年度に会場模試の休止が発表され、その後も休止と再開をめぐる案内が続きました。2026年3月ごろには、2026年度は実施しないという通知が届いたと、複数の塾が発信しています。

ただし、この記事では運営会社の最新の公式告知までは確認できていません。Wもぎを受けるつもりだった人は、通っている塾や運営会社の案内で、実施の有無を必ず確かめてください。

これから模試を選ぶときの考え方

大切なのは、志望校のタイプに合った種類を選び、同じ種類を続けて受けることです。種類が変わると問題の難しさも受験者の層も変わるため、偏差値の上がり下がりを比べにくくなります。

なお、埼玉県の公立高校を目指す場合は、県内で広く受けられている別の模試があります。仕組みは北辰テストの偏差値と高校別の目安で紹介しています。大阪や兵庫で受けるなら、五ツ木模試の日程と偏差値の見方が参考になります。

V模擬は難しい?種類ごとの難易度と偏差値の見方

都立Vもぎと県立Vもぎは、それぞれの公立入試の出題形式に合わせた問題です。私立Vもぎと自校作成対策もぎは、公式サイトでも難度が高めの試験と説明されています。

都立Vもぎ・県立Vもぎの難しさ

6月から9月までは、教科ごとに出題範囲が決められています。10月からはそれまでの範囲をまとめた総合問題になり、月が進むにつれて範囲も広がっていきます。

中1・中2の内容の復習問題も出るため、苦手な単元が残っていると点が伸びにくいのが特徴です。月ごとの範囲は、Vもぎ公式サイトの「出題範囲」のページで事前に確認しておきましょう。

私立Vもぎ・自校作成対策もぎの難しさ

私立Vもぎは、最新の私立入試の傾向をふまえた、やや難度の高い問題です。英語にリスニングはなく、志望校は私立・国立から6校まで判定されます。

都立と私立を併願する人は、秋に私立Vもぎも組み合わせると、私立の問題に慣れる機会になります。併願の仕組みがまだあいまいな場合は、単願と併願の違いと併願優遇の仕組みも確認しておくと安心です。

自校作成対策もぎは、自由英作文や、数学の途中式を書かせる問題など記述が中心です。都立の共通問題とは形式が違うため、自校作成校を目指す人は、実施される10月から1月のうちに受けておくと本番の感覚をつかみやすくなります。

偏差値と合格判定の読み方

模試の偏差値は、同じ回を受けた人の中での位置を表す数字です。学校の実力テストとは受ける集団が違うため、同じ実力でも数字が変わります。偏差値そのものの意味は偏差値50はどのくらいのレベルかで詳しく説明しています。

また、Vもぎでは試験当日に、通知表の評定(内申)を志望校カードに書き込みます。合格判定は、当日の得点とこの内申をもとに出されます。内申の計算方法は内申点の出し方と高校受験への影響で確認できます。

1回の判定で一喜一憂せず、同じ種類の模試で偏差値と判定がどう動いたかを見ていくことが大切です。

V模擬はいつから何回受ける?申込と当日の流れ

受け始める時期に決まりはなく、6月の回から受けられます。本番形式に慣れるなら、そっくりもぎが始まる8月以降と、総合問題になる10月以降の回が特に役立ちます。

申込は早めに、回数券も検討する

申込期間は回ごとに1〜2週間ほどと短く、うっかり締め切りを過ぎてしまうことがあります。個人で申し込むには公式サイトでの会員登録(無料)が必要で、塾に通っている人は塾経由の申込になる場合もあります。

3回以上まとめて申し込める「Vもぎ回数券」を使うと、1回あたり4,500円になります。ただし、自校作成対策もぎや追加申込には使えません。締め切り後の追加申込は、残席のある会場に限り手数料600円を加えた5,500円です。

当日の持ち物と、欠席したとき

  • 受験票はマイページから印刷して持っていきます。
  • HB以上の鉛筆かシャープペンシルと、消しゴムを用意します。
  • 8月以降のそっくりもぎでは、定規とコンパスも必要です。
  • 携帯電話は時計として使えないので、腕時計を持っていきます。
  • 自分の内申と志望校を、受験票に書いておきます。

受験料は理由を問わず返金されません。当日やむを得ず欠席した場合は連絡不要で、後日、問題一式が自宅に届きます。受けられなかった回も、家で時間を計って解いておくと無駄になりません。

V模擬の過去問と、点数を伸ばす復習法

Vもぎは、受けた後の復習で力が伸びる模試です。過去問集で形式に慣れ、受けた回の成績表で弱点を見つけて直す流れをつくりましょう。

Vもぎ過去問集の内容と買い方

過去問集は「都立版」と「千葉県立版」があり、教科ごとに1冊920円、5教科そろえると4,600円です(送料別、2026年9月時点)。1冊には9月から1月までの5回分が入っていて、解答解説や正答率、偏差値換算表、合格のめやす表も付いています。

私立Vもぎと自校作成対策もぎの過去問集は販売されていません。購入方法はVもぎ過去問集の公式ページで案内されており、塾に通っている人は塾の先生に申し込みます。

受けた後の復習の手順

個人で申し込んだ場合、成績はマイページのWeb成績で確認でき、PDFでも保存できます。期間限定で、得点を変えて志望校判定をやり直せる「再判定モード」も使えます。

  • 間違えた問題に×、正解したけれど自信がなかった問題に△を付けます。
  • 解説を読んだあと、教科書や参考書で同じ単元の基本を確認します。
  • 問題集で似た問題を解き、数日後に×と△の問題をもう一度解き直します。

解き直した問題をノートにまとめておくと、次の模試や入試の直前に見返せます。まとめ方は過去問ノートの作り方と解き直しのコツが参考になります。

教科別に押さえたいポイント

国語は、漢字で確実に点を取ることが第一歩です。令和8年度の都立共通問題では、漢字の読み5問と書き5問が各2点で、合わせて20点でした。

数学は、計算や基本の小問で失点しないことが土台です。令和8年度の都立共通問題では、大問2で文字式を使って説明する問題が出ました。途中の式を書く練習もしておきましょう。

英語は、都立・県立のVもぎにリスニングがあり、ほかは対話文や長文の読解が中心です。単語と文法を固めたうえで、長めの英文を時間内に読む練習を続けることが大切です。

理科と社会は、月ごとに出題範囲が広がっていきます。次の回の範囲を確認し、学校で習ったばかりの単元から優先して復習しましょう。実際の入試問題と正答表は、東京都教育委員会の学力検査問題のページで公開されています。

まとめ

  • V模擬(Vもぎ)は進学研究会が主催する中3向けの会場模試で、都立・自校作成・県立・私立の4種類があります。
  • Wもぎは休止と再開が続いてきたため、受ける前に最新の実施状況を必ず確認しましょう。
  • 志望校に合った種類を続けて受け、偏差値と判定の変化を追うことが大切です。
  • 点数を伸ばす鍵は、×と△の問題を解き直す復習にあります。

模試の結果は、今の実力と課題を知るための材料です。数字に振り回されず、次の1か月の勉強に生かしていきましょう。