群馬県の中学生が高校入試の目安にする模試が、群馬県統一テストです。公式サイトでは「GSC統一テスト」とも書かれています。ところがこの群馬県統一テストには、他県の模試にあるものがひとつありません。試験会場です。公式の案内には「弊社では会場のご用意はありません」とはっきり書かれています。
この記事では、2026年度の日程と受験料、そして会場のない模試をどう受けるのかを、公式サイトの記載だけをもとに整理します。受験料については、公式サイトの中で3つの金額が書かれているという注意点もあわせてお伝えします。
群馬県統一テストとは?主催と対象の学年は?
制作しているのは株式会社GSCです。前橋市朝倉町に本社があり、会社概要では旧社名を「群馬進学センター」としています。設立は平成5年(1993年)1月です。
事業内容の欄には「GSC統一テストの制作・販売」と書かれています。つまりこのテストは、受験を申し込むというより、問題そのものを買う形で受けるものです。紹介ページには「群馬県高校入試に対する唯一の統一テスト」という表現もあります。
対象は中学1年生から中学3年生までです。個人向けの注文ページで、3年生・2年生・1年生の3つから学年を選びます。規模については会社概要に記載があります。
- 群馬県内の受験者数は1学期が8千人から1万人です。
- 2学期は1万1千人から1万2千人になるとされています。
- 県内の学習塾は約600塾あり、そこと公開会場で発行してきたと書かれています。
学期によって受験者数の幅を公表している模試は多くありません。2学期のほうが受験者が増えるため、志望校の判定を見るなら秋以降の回のほうが母集団は大きくなります。
群馬県統一テストに試験会場はある?
ありません。個人のお客様向けの利用ガイドに、「弊社では会場のご用意はありません」と明記されています。自宅以外で受けたい場合は、近くの塾に問い合わせるよう案内されています。
日程のページにも紹介ページにも、会場という語は出てきません。申し込みの入口も「上記のリンク先からテストを購入できます」という表現で、個人と塾の2つのボタンに分かれています。
つまり受け方は2つだけです。自宅で個人として受けるか、通っている塾で受けるかのどちらかになります。会場に出向いて大人数の中で受ける経験は、この模試では積めません。
会場がない模試は群馬県だけではありません。隣県ではない地域にも同じ形があります。たとえば静岡新標準模試のしくみや愛知全県模試の受け方も、公開会場を持たず自宅か塾で受ける形です。一方で隣の埼玉県の北辰テストの偏差値の見方は会場で受ける模試で、県によってしくみが大きく違います。千葉県の総進Sもぎの会場と受験日の選び方は、同じ回の中に受験日が複数あり、会場を自分で選んで予約する形です。同じ北関東でも、茨城統一テストの会場もぎと受験料は、日曜の午前に会場で受ける形と自宅受験の両方が用意されています。
2026年度の群馬県統一テストの日程はいつ?
中学3年生は全9回です。公式の日程ページは回を「3年1号」のように号数で書いています。
中3は全9回で、すべて日曜日
- 1号は5月10日で、1年の総合問題です。
- 2号は6月7日で、2年の総合問題です。
- 3号は7月5日で、1年と2年の総合問題です。
- 4号は8月16日で、ここから既習領域の出題になります。
- 5号は9月13日です。
- 6号は10月11日です。
- 7号は11月8日です。
- 8号は12月6日です。
- 9号は2027年1月17日で、入試予想問題です。
この9日付はすべて日曜日です。実施日が毎回日曜に置かれているため、部活の大会と重なりやすい時期は早めに予定を確認しておくと安心です。試験時間は中3が各教科50分です。日程ページには、令和6年度から中3向けの試験が50分になったと書かれています。
中1・中2は年3回で、中3と同じ日
中1と中2はそれぞれ年3回です。実施日は8月16日、2027年1月17日、2027年3月21日の3日で、学年が違っても同じ日です。
この3日はいずれも中3の実施日と重なっています。試験時間は中1と中2が各教科45分で、中3より5分短くなります。出題範囲は学期ごとの既習領域で、中1の1号だけは小学校の内容も含まれます。
群馬県統一テストの受験料はいくら?
ここは注意が必要です。公式サイトの中に、3つの違う金額が書かれています。どのページを見たかで答えが変わってしまいます。
- 個人向けの注文ページには「受験料 1部 5,500円(税込)」とあります。
- 日程のページには「受験料(消費税込)1回3,200円」とあります。
- 紹介ページのリンクには「受験料税込2,800円」とあります。
個人として自宅で受けるなら、根拠として一番確かなのは個人向けの注文ページの金額です。ただし公式がこの3つの違いを説明していません。塾経由と個人で金額が違う可能性はありますが、サイト上に書かれていないため断定はできません。申し込む前に電話で確認しておくのが確実です。
支払いは群馬銀行への振込
個人の申し込みは振込です。振込先は群馬銀行前橋東支店の普通口座で、名義は株式会社GSCです。
注文ページには「振込手数料はお客様負担でお願い致します」と書かれています。受験料のほかに振込手数料がかかる前提で用意しておきましょう。入金時は、受験者本人か申込時の保護者の名前が分かるようにする案内もあります。なお教師用データの再発行には別途500円がかかると日程ページに書かれています。模試の費用そのものについては、高校受験にかかる費用の全体像もあわせて見ておくと予算が立てやすくなります。
個人で申し込むときの流れはどうなる?
流れは6段階です。利用ガイドに手順が書かれています。
- 注文ページのフォームから申し込みます。
- 指定の口座に受験料を振り込みます。
- 入金が確認されると、実施日の直前にテスト一式が自宅に届きます。
- 要項にしたがって自宅で5教科を解きます。
- 答案用紙5教科分と受験登録票の6枚を返送用封筒で送ります。
- 採点後に成績表が自宅に届きます。
問題が届く時期は注文ページに書かれています。「問題の到着は実施日の1〜2日前を予定しております」という記載です。先に問題を受け取って予習しておく、ということはできない作りになっています。
入力する項目は、生徒氏名、保護者氏名、性別、電話番号、メールアドレス、郵便番号、住所です。きょうだいなど2人以上をまとめて注文する場合は、備考欄に他の受験者の名前と性別と受験する回を書くよう案内されています。
実施日を過ぎた回でも受けられる
これは他県の模試にはあまりない点です。利用ガイドには、実施日にテストができない場合は実施日以降の都合のよい日に実施できると書かれています。
実際に、個人向けの注文ページで選べる受験回にもそれが表れています。2026年10月12日に確認した時点で選べたのは、中3が3年5号から3年9号までの5つでした。5号の実施日は9月13日で、すでに過ぎています。過ぎた回が選択肢に残っているということです。
ただし1号から4号は選択肢にありません。どこまで遡れるかは公式に書かれていないため、受けたい回が選べるかは注文ページで確かめてください。体調を崩して予定の日に解けなかったときに、そのまま無駄にならない作りではあります。
答案用紙と成績表はどう返ってくる?
答案用紙は返ってきません。紹介ページに「試験時に記入した各教科の答案用紙は返却しません」と明記されています。
そのかわり、生徒用の帳票として個人成績表と答案シートが用意されています。答案シートがあるので、どの問題でどう間違えたかは成績表側で振り返れる形です。返ってきた成績表をどう使うかは、内申点の出し方と計算方法とあわせて見ると、入試全体の中での位置が分かりやすくなります。
成績表が届く時期も利用ガイドに書かれています。「答案用紙等が弊社に到着した翌週には成績表の発送を予定しております」という記載で、休日などで遅れる場合もあるとされています。答案を送るのが遅れればそのぶん成績表も遅くなります。
なお答案の返送期限は、注文ページにも利用ガイドにも書かれていませんでした。帳票の仕様は変更される場合があるという注記もあります。
群馬県の高校入試の日程はどこで確認する?
模試の日程と入試の日程は別です。入試の日程は群馬県教育委員会の実施要項で確認します。
群馬県教育委員会のサイトには令和9年度群馬県公立高等学校入学者選抜実施要項のページがあります。更新日は2026年8月3日です。ただしこのページの本文に学力検査日や合格発表日は書かれていません。要項はPDFで公開されており、日程はその中にあります。
学習塾のサイトやまとめ記事にも日程を載せたものがありますが、年度を取り違えていることがあります。志望校の出願期間のように一度しかない日付は、県教育委員会のPDFを原本として確かめるのが安全です。
模試そのものの日程と受験料はGSC統一テスト実施日程のページに、申し込みの入口はご注文・お申し込みのページにあります。金額やしくみは変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで最新の記載を確認してください。