和光国際高校を志望校に考え始めると、まず気になるのが偏差値と合格ラインではないでしょうか。2026年4月には和光高校との統合もあり、今の入試がどうなっているのか迷う人も多いと思います。この記事では、偏差値の目安、令和9年度入試の配点、内申点の考え方、倍率、進学実績を、県と学校の公表資料をもとに整理します。
和光国際高校の偏差値は60前後が目安
和光国際高校の偏差値は、おおむね60前後と考えておくとよいでしょう。ただし、高校の偏差値には学校や県が出す公式の数値がありません。模試会社や高校情報サイトが、受験者の成績などをもとに推定した目安です。
たとえば高校情報サイト「みんなの高校情報」では、普通科・外国語科(現在の国際科)ともに偏差値61と掲載されています(2026年9月時点)。サイトや模試によって数ポイントの差が出るのは珍しくありません。一つの数字だけで判断せず、幅を持って見ることが大切です。
偏差値60前後の高校がどのくらいのレベルなのかは、偏差値60の高校のレベルと必要な勉強時間で詳しく紹介しています。
北辰テストの偏差値で確かめる
埼玉県の公立高校を目指すなら、北辰テストの偏差値で志望校との距離を測るのが一般的です。県内の中学生が多く受ける模試なので、学校ごとの合格の目安と比べやすいのが特徴です。塾の模試とは受験者の層が違うため、同じ60でも意味が少し変わる点に注意しましょう。仕組みや数値の読み方は、北辰テストの偏差値の仕組みと高校別の目安を参考にしてください。
20年前・30年前の偏差値とは比べにくい
昔の偏差値と今の偏差値は、そのままでは比べられません。模試を受ける人の層も、入試の仕組みも当時とは違うためです。和光国際高校自体も、2026年に和光高校と統合し、専門学科が外国語科から国際科に変わりました。保護者の方が受験した頃のイメージではなく、今年の模試の数値で判断するのが安全です。
合格ラインは入試の配点から考える
和光国際高校の合格点や合格ラインは、公式には公表されていません。その代わり、埼玉県教育委員会が学校ごとの「選抜・評価方法」を公表しています。これを見ると、何がどのくらいの重みで合否に使われるのかが分かります。
令和9年度入試(2027年4月入学)の配点は、次のとおりです。
- 普通科の第1次選抜(定員の60%)は、学力検査500点、調査書300点、面接30点の合計830点です。
- 普通科の第2次選抜(残りの40%)は、学力検査500点、調査書200点、面接30点の合計730点です。
- 国際科の第1次選抜(定員の80%)は、学力検査600点、調査書360点、面接30点の合計990点です。
- 国際科の第2次選抜(残りの20%)は、学力検査600点、調査書240点、面接30点の合計870点です。
いずれも、県が公表している和光国際高校の令和9年度選抜・評価方法(PDF)にもとづく数字です。
数学と英語は学校選択問題
和光国際高校では、数学と英語で学校選択問題が使われます。学校選択問題は、通常の問題より応用力や思考力を問う問いが多いのが特徴です。教科書レベルの基礎を固めたうえで、過去の学校選択問題に早めに取り組んでおくと安心です。
国際科は英語が200点満点
国際科では、学力検査の英語が200点満点で計算されます。ほかの4教科は100点ずつなので、英語の重みは普通科の2倍です。英語が得意な人には有利に働く一方、英語が苦手だと他教科で挽回するのは簡単ではありません。なお、普通科と国際科はお互いを第2志望にできるので、出願前に仕組みを確認しておきましょう。
令和9年度入試から集団面接が加わる
令和8年度入試の選抜基準では、和光国際高校は面接を行っていませんでした。令和9年度入試では、選抜・評価方法に集団面接(30点)が入っています。配点は大きくありませんが、志望理由や高校で挑戦したいことを自分の言葉で話せるよう準備しておきましょう。
学校が示している求める生徒像は、「高い志をもち、失敗を恐れず何事にも挑戦しようとする生徒」です。面接の準備では、この言葉と自分の経験を結びつけて考えると話しやすくなります。
内申点は中3の成績がもっとも重い
和光国際高校の調査書(内申点)で特に重く見られるのは、中学3年生の成績です。調査書の学年の比率は、1年:2年:3年=1:1:3と定められています。つまり、3年生の成績は1・2年生の3倍の重みで計算されます。
1・2年生の成績に不安がある人も、3年生の定期テストや提出物で十分に巻き返せます。反対に、3年生で成績を落とすと影響が大きい点には気をつけてください。
内申点の合格ラインは公表されていない
内申点の合格ラインも、公式には公表されていません。北辰テストの資料や塾の進路相談では、内申と偏差値を組み合わせた目安が示されることが多いので、それを参考にするのが現実的です。
第1次選抜では調査書の配点が大きく、第2次選抜では学力検査の比重が高くなります。内申に自信がない場合も、当日の得点で取り返す余地はあります。ただ、学力検査500点に対して調査書も最大300点あるため、どちらか一方だけに頼る作戦はおすすめできません。
内申点が実際にどう計算されるのかは、内申点の出し方と計算方法で解説しています。
倍率は1.1〜1.5倍ほどで推移
和光国際高校の倍率は、ここ3年はおおむね1.1〜1.5倍の間で推移しています。受検者数を入学許可予定者数で割った、学力検査の受検倍率は次のとおりです。
| 入試年度 | 普通科 | 外国語科・国際科 |
|---|---|---|
| 令和6年度 | 1.46倍 | 1.47倍 |
| 令和7年度 | 1.19倍 | 1.23倍 |
| 令和8年度 | 1.29倍 | 1.08倍 |
出典は県教育委員会の資料です。令和7年度まで専門学科は外国語科で、令和8年度から国際科として募集されています。令和7年度にいったん下がったあと、令和8年度は普通科の倍率が上がりました。
倍率は年によって上下するので、1年分の数字だけで受かりやすい年かどうかを判断するのは危険です。私立高校との併願を考えている場合は、単願と併願の違いと併願優遇の仕組みもあわせて確認しておきましょう。
進学実績は4年制大学への進学が約86%
2025年度の卒業生309名のうち、267名が4年制大学に進学しています。割合にすると約86%で、そのうち19名が国公立大学です。ほかに短期大学が4名、専門学校が3名、海外進学が3名という内訳が、学校の和光国際高校の進路実績ページで公表されています。
早慶上理とGMARCHの合格者数
同じ年度の合格者数は、早稲田・慶應・上智・東京理科の4大学で19名(うち現役18名)でした。学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政の6大学は165名(うち現役163名)です。
これらは既卒生を含む延べ人数なので、1人が複数の大学に合格すれば、その分だけ重ねて数えられています。各大学の位置づけを知りたい人は、GMARCHの偏差値と序列も参考にしてください。
入学後の過ごし方で進路は変わる
合格実績は学年全体の数字です。入学した人全員が同じ大学を目指せるわけではなく、高校での勉強の続け方によって選べる進路は大きく変わります。合格をゴールにせず、入学後も定期テストや模試にこつこつ取り組むことが、希望の進路への近道です。
2026年の和光高校との統合で変わったこと
和光国際高校は、2026年4月に和光高校と統合し、新しい和光国際高校として開校しました。学校の沿革には、令和8年4月1日に両校を統合し、県立和光国際高等学校を開設したと記されています。
昭和62年に開校した国際高校
学校の紹介によると、旧和光国際高校は昭和62年(1987年)に、公立高校で全国初の国際高校として開校しました。スクールモットーは「Read, See & Think.(読んで、見て、そして考えよ)」です。統合後の新校の教育理念にも、「グローバル社会で活躍できる個性豊かな人間を育成する」という言葉が入っています。
学科・制服・校舎の変化
統合にともなう主な変化は、次のとおりです。
- 専門学科は外国語科から国際科に変わり、募集は普通科240名、国際科80名です。
- 制服は新しくなり、旧和光国際高校より落ち着いた紺色が基調です。
- 校舎は和光国際高校のものを使い、順次改修が進められています。
- 令和8年度の新入生から、新しいカリキュラムが始まっています。
詳しい内容は、学校公式サイトの新校「和光国際高校」の紹介ページで確認できます。
和光高校がなくなったというのは本当?
和光高校は、令和7年度入試から生徒を募集していません。統合によって和光高校と和光国際高校は一つの学校になり、校名と校地は和光国際高校のものが引き継がれました。統合後の入試はまだ令和8年度の1回だけです。偏差値や難易度がどう変わるかは、今後の模試データを見ながら判断する必要があります。
学校説明会で確かめたいこと
学校説明会は予約制で、10月3日と11月21日にも開催が予定されています(2026年9月時点・学校公式サイトより)。2027年1月30日には個別相談会もあります。新しいカリキュラムや国際科の授業、部活動の様子は、説明会で直接確かめるのが確実です。
まとめ
- 偏差値は60前後が目安ですが、公式の数値ではないため北辰テストなど複数の模試で確かめましょう。
- 令和9年度入試では集団面接が加わり、国際科は英語が200点満点で計算されます。
- 調査書は、3年生の成績が1・2年生の3倍の重みで計算されます。
- 2025年度の卒業生は約86%が4年制大学に進学しています。
入試の配点や倍率は年度ごとに変わります。出願前には、県と学校の最新の発表を必ず確認してください。