英検準1級の語彙対策では、単語だけでなく句動詞・英熟語・副詞も欠かせません。句動詞は大問1で直接問われ、つなぎの副詞は長文の空所補充で、英熟語は長文や英作文で役立ちます。
この記事では、英検準1級で押さえたい句動詞・副詞・英熟語の重要表現をリストで紹介します。あわせて、効率的な覚え方や学習スケジュール、教材の選び方も解説します。
英検準1級で句動詞・英熟語・副詞が問われる場面
結論からいうと、句動詞は大問1の後半で直接出題され、副詞や英熟語は長文読解と英作文の得点を左右します。まずは3つの違いと、試験での出方を確認しましょう。
句動詞・英熟語・副詞の違い
- 句動詞:動詞に前置詞や副詞が組み合わさり、新しい意味になる表現です。例は come up with(〜を思いつく)です。
- 英熟語:前置詞句などの決まった言い回しです。例は in terms of(〜の観点から)です。
- 副詞:動詞や文全体を修飾する語です。準1級では presumably(おそらく)のような語が出てきます。
試験での出題のされ方(2026年度)
リーディングは3つの大問、計31問で構成されています。大問1が短文の語句空所補充(18問)、大問2が長文の語句空所補充(6問)、大問3が長文の内容一致選択(7問)です。
2026年度第1回の問題では、大問1の18問のうち(15)〜(18)の4問が、句動詞の選択肢から選ぶ問題でした。選択肢には go under、add up、slip away、eat up などが並んでいます。
同じ回の大問2には、文脈に合うつなぎの語を選ぶ問題もありました。選択肢は Consequently、Specifically、Nonetheless、Otherwise の4つです。副詞の意味を正確に知っていることが、長文の得点にも直結します。
なお、2024年度のリニューアルで大問1は25問から18問に減りました。問題数の内訳は回によって変わる可能性があるため、最新の過去問で確認しましょう。大問1の解き方は英検準1級の空所補充問題の攻略ガイドで詳しく解説しています。
英検準1級の重要句動詞リスト
句動詞は、come、take、put などの基本動詞を軸にまとめると覚えやすくなります。ここでは長文や英作文でもよく使う表現を、動詞ごとに紹介します。
come / go / take を使った句動詞
- come up with:〜を思いつく、考え出す。
- come across:〜に偶然出会う。come across as の形で「〜という印象を与える」。
- come down to:結局〜に行き着く。
- go through:〜を経験する、〜を詳しく調べる。
- go over:〜を見直す、確認する。
- go under:(会社などが)倒産する。
- take on:〜を引き受ける、(様相を)帯びる。
- take over:〜を引き継ぐ、乗っ取る。
give / put / turn を使った句動詞
- give in:屈服する、折れる。
- give rise to:〜を引き起こす。
- put off:〜を延期する。
- put forward:(案など)を提案する。
- turn down:〜を断る。
- turn out:〜だとわかる、結果的に〜になる。
give rise to と put forward は、英作文でも使いやすい表現です。「新たな問題を引き起こす」「解決策を提案する」といった文脈で使ってみましょう。
bring / carry / look などを使った句動詞
- bring about:〜をもたらす、引き起こす。
- bring up:〜を育てる、(話題)を持ち出す。
- carry out:〜を実行する。
- carry on:〜を続ける。
- look into:〜を調査する。
- look up to:〜を尊敬する。
- add up:(話などの)つじつまが合う。
- slip away:こっそり抜け出す。
- eat up:(時間やお金など)を大量に使う。
bring about や carry out は、社会・環境・テクノロジーを扱う長文でよく見かける表現です。意味を知っているだけでなく、文の中で使える状態まで練習しておきましょう。
英検準1級の重要副詞リスト
準1級では、論理の流れを示す副詞や、程度を表す副詞が重要です。単語だけでなく、どんな文脈で使われるかをセットで覚えましょう。
文と文をつなぐ副詞・文修飾の副詞
- consequently:その結果。例:Consequently, the project was delayed.(その結果、計画は遅れた。)
- nonetheless:それにもかかわらず。例:Nonetheless, the team achieved its goal.(それでもチームは目標を達成した。)
- specifically:具体的には。例:Specifically, the study focused on teenagers.(具体的には、その研究は10代に注目した。)
- otherwise:さもなければ。例:Leave now; otherwise, you will miss the train.(今出ないと電車に乗り遅れる。)
- presumably:おそらく。例:Presumably, the policy will be revised.(おそらく方針は見直されるだろう。)
- supposedly:伝えられるところでは。例:She is supposedly the best candidate.(彼女が最有力候補だといわれている。)
こうした副詞は、文章の論理展開をつかむ手がかりになります。大問2の空所補充では、前後の文が「結果」「対比」「具体例」のどれでつながるかを見きわめることが大切です。
程度を表す副詞
- considerably:かなり。例:The cost has increased considerably.(費用はかなり増えた。)
- substantially:大幅に。例:The plan was substantially revised.(計画は大幅に修正された。)
- extensively:広範囲にわたって。例:The topic has been studied extensively.(その話題は幅広く研究されてきた。)
- noticeably:目立って。例:Prices have risen noticeably.(物価が目立って上がった。)
- barely:かろうじて、ほとんど〜ない。例:She barely passed the exam.(彼女はかろうじて試験に受かった。)
barely は「かろうじて〜する」と「ほとんど〜ない」の両方の意味で使われ、否定に近いニュアンスを持つ点に注意が必要です。
句動詞や副詞は、覚えたつもりでも本番で意味が浮かばないことがよくあります。独学で伸び悩んだときは、英検に特化したマンツーマン指導で語彙の使い方まで確認してもらうのも一つの方法です。
長文・英作文で役立つ英熟語リスト
前置詞を含む英熟語は、大問1で直接問われることは少ないものの、長文読解や英作文でよく使われます。前置詞ごとにまとめて覚えましょう。
in / on / at を使った英熟語
- in terms of:〜の観点から、〜に関して。
- in light of:〜を踏まえて。
- in the wake of:〜の後で、〜を受けて。
- on behalf of:〜を代表して。
- on the verge of:今にも〜しそうで。
- at the expense of:〜を犠牲にして。
- at the mercy of:〜のなすがままで。
at the mercy of は「相手の情け次第で、自分ではどうにもできない」というイメージの表現です。at the mercy of the market(市場の動きに左右されて)のように使います。
by / for / with を使った英熟語
- by means of:〜を用いて、〜によって。
- by virtue of:〜のおかげで、〜によって。
- for the sake of:〜のために。
- for the time being:当面の間。
- with regard to:〜に関して。
- with a view to:〜する目的で(後ろは動名詞)。
英作文では、in terms of や with regard to を使うと論点をはっきり示せます。意見論述で使える表現は英検準1級ライティングのテンプレートとフレーズ集も参考にしてください。
句動詞・英熟語・副詞の効果的な覚え方
丸暗記だけでは、本番で使える知識になりにくいものです。文脈で覚える、イメージで整理する、自分で使う、の3つを組み合わせるのが効果的とされています。
例文とセットで覚える
句動詞や熟語は、個々の単語の意味を足しても意味がわからないことが多い表現です。たとえば give in は「与える+中に」ではなく「屈服する」という意味になります。
そのため、ひとまとまりの意味として、例文と一緒に覚えるのが近道です。過去問の長文で出会った表現に印をつけ、あとで見直す習慣も記憶の定着に役立ちます。
前置詞・副詞のイメージで整理する
句動詞は、前置詞や副詞のコアイメージから意味を推測できることがあります。たとえば into には「中へ入っていく」イメージがあり、look into は「中をのぞく」から「調査する」という意味になります。
同じように、out には「外へ出る・最後まで」、up には「上へ・完全に」のイメージがあります。carry out(最後までやり遂げる=実行する)や eat up(すっかり食べ尽くす)のように関連づけると覚えやすくなります。
英作文と音読でアウトプットする
覚えた表現は、自分で使ってみると定着しやすくなります。bring about を使って1文作る、in terms of を使って意見を述べるなど、英作文の練習に取り入れましょう。
例文の音読も効果的です。声に出して繰り返すと、リスニングで聞いたときにも意味がすぐ浮かぶようになります。単語全体の覚え方は英検準1級の単語対策で詳しく解説しています。
試験3か月前からの学習スケジュール例
句動詞・熟語・副詞は、計画的に繰り返すことで身につきます。試験の3か月前から始める場合の目安は次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1か月目(インプット) | 単語帳の熟語編などで、1日20〜30表現を目安に覚える |
| 2か月目(定着) | 過去問の長文で覚えた表現を探し、知らなかった表現を復習ノートにまとめる |
| 3か月目(アウトプット) | 英作文で積極的に使い、直前は過去問の大問1をくり返し解く |
1日の量は目安なので、自分のペースに合わせて調整してください。大切なのは、前日の範囲を復習してから新しい範囲に進むことです。
句動詞・熟語対策におすすめの教材
教材は、英検準1級向けの単語帳を1冊決め、過去問で実際の出方を確認するのが基本です。
- 『英検準1級 でる順パス単 6訂版』(旺文社、2026年7月):単語1,600語と熟語300語を収録しています。分野別表現編とライティング・スピーキング表現編も付いています。
- 『英熟語ターゲット1000 5訂版』(旺文社、2021年7月):大学入試の出る順で1000熟語を収録した熟語帳です。受験勉強と並行して熟語を固めたい人に向いています。
- 『英検準1級 過去6回全問題集』(旺文社):年度版で毎年刊行されている過去問集です。大問1の句動詞問題を何回分も解けます。
英検の公式サイトでも、直近の過去問が無料で公開されています。入手方法は英検準1級の過去問の入手方法にまとめています。
まとめ|句動詞は「意味のかたまり」で覚えよう
英検準1級では、句動詞が大問1で直接問われ、副詞や英熟語は長文読解と英作文を支えます。例文とセットで覚え、イメージで整理し、自分で使うことで得点につながる語彙になります。
語彙は一人で覚えるほど、使い方のあいまいさが残りがちです。Jumpstart Englishは、完全マンツーマン・完全オンラインで英検全級に対応しています。小学生から高校生まで、一人ひとりに合わせて英検準1級の対策を進められます。
