英検準1級の受験を考えている方の多くが気になるのが、実際にどれくらいの人が合格しているのかという点です。特に二次試験の面接に進んだあと、どのくらいの確率で最終合格にたどり着けるのかは、学習計画を立てるうえでも重要な情報になります。この記事では、英検準1級の一次試験・二次試験それぞれの合格率と、その裏付けとなるCSEスコアの仕組みについて、過去のデータをもとに整理して解説します。

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英検準1級とはどんな資格か

英検準1級は、実用英語技能検定の中でも1級に次ぐ上位級にあたり、大学中級程度の英語力が求められる試験です。日常会話だけでなく、政治や経済、環境問題といった社会性の高いテーマについて、複雑な文章や会話の内容を理解し、自分の意見を根拠とともに伝える力が試されます。必要とされる語彙数は7,500語から9,000語程度とされ、英検2級までとは一段階レベルが上がる試験だといえます。

英検準1級は一次試験と二次試験の二段階に分かれており、一次試験でリーディング・リスニング・ライティングの3技能が、二次試験ではスピーキング(面接)が評価されます。一次試験に合格した人だけが二次試験に進むことができる仕組みです。

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英検準1級の合格基準とCSEスコアの仕組み

英検の合否は、素点(単純な正答数)ではなく「英検CSEスコア」という統計的な指標をもとに判定されます。CSEスコアは技能ごとに満点や難易度の偏りを調整して算出されるため、回によって同じ正答数でもスコアが変わることがあります。

一次試験の合格基準

一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能で構成され、各技能750点、合計2250点満点です。合格基準スコアは3技能合計で1792点とされており、得点率にするとおよそ80%に相当します。技能ごとの正答率でいえば、おおよそ7割前後を各技能で確保することが合格の目安になるといわれています。

二次試験の合格基準

二次試験は面接形式のスピーキングテストで、750点満点中512点が合格基準スコアです。得点率ではおよそ68%にあたり、一次試験と比べるとやや低めの基準に設定されています。評価対象は、4コマイラストのナレーション、質疑応答の受け答え、そして積極的にコミュニケーションを取ろうとする態度の3つです。

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英検準1級の合格率のデータ

ここからは、実際に公表されている合格率のデータを見ていきます。なお、日本英語検定協会は2016年度以降、級ごとの合格率を継続的には公表していません。そのため、以下で紹介する数値は主に2015〜2016年度に協会が公表したデータや、それ以降の受験者データをもとにした目安として捉えてください。

一次試験の合格率

協会が公表していた過去のデータによると、高校生を対象にした一次試験の合格率は2015年度第1回で15.0%、2016年度第1回で18.0%でした。これは英検2級の一次合格率(同時期でおよそ27〜34%程度)と比べると大きく低く、準1級が2級より難易度の高い試験であることを裏付けています。現在でも試験の構成や評価基準に大きな変更はないとされるため、一次試験の合格率はおおむね15%前後が目安になると考えられています。

二次試験の合格率

一方で、二次試験の合格率は一次試験に比べてかなり高くなります。同じく協会が公表していた過去データでは、高校生の二次試験合格率は2015年度第1回で89.1%、2016年度第1回で89.8%と、いずれも9割近い水準でした。二次試験の合格率は80%台後半から90%程度が目安とされることが多く、一次試験を突破した受験者であれば、しっかり対策をすれば十分に合格が狙える試験だといえます。

ただし、これはあくまで公式発表があった時期のデータであり、その後は英語学習メディアなどで紹介される「約80%前後」という目安の数値が広く参照されています。実際の面接合格率は、その回の受験者層やスコアの調整によって変動する可能性がある点には注意しておきましょう。

最終合格率

一次試験と二次試験を掛け合わせた最終的な合格率は、単純計算では15%×90%でおよそ13〜14%程度になります。つまり、英検準1級に最終合格できるのは、受験者全体のおよそ7〜8人に1人という計算です。この数字からも、英検準1級が決して簡単な試験ではないことがわかります。

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英検準1級の合格率が低い理由

一次試験の合格率が低い最大の理由は、求められる語彙力と読解力の水準にあります。英検2級までの4,000〜5,000語程度から、準1級では7,500〜9,000語程度まで必要語彙数が一気に増加します。また、長文読解のテーマも社会性の高い抽象的な内容が増え、限られた試験時間の中で正確に内容を把握する力が求められます。ライティングについても、意見論述問題で自分の考えを論理的に展開する力が必要とされ、単純な暗記だけでは対応しにくい構成になっています。

一方で二次試験の合格率が高い背景には、一次試験を突破した時点で受験者の英語力がすでに一定水準に達していることがあります。加えて、準1級を受験する層はもともと英語学習への意欲が高く、スピーキング対策にも一定の時間を割いている人が多い傾向があります。そのため、一次試験ほどの厳しい振るい落としにはならず、面接での受け答えや態度をきちんと準備できていれば、合格ラインに届きやすいと考えられています。

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英検準1級と英検2級の難易度の違い

英検2級が高校卒業程度のレベルとされるのに対し、英検準1級は大学中級程度とされ、レベルの差は決して小さくありません。必要語彙数の差だけでなく、出題される話題の抽象度や、ライティングで求められる論理構成の複雑さも大きく異なります。一次試験の合格率で比較しても、2級が約25〜34%程度であるのに対し準1級は15%前後にとどまることから、準1級は2級よりも一段階明確にハードルが上がる試験だと理解しておくとよいでしょう。

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英検準1級の合格率を高めるための対策

一次試験対策

一次試験の得点源となるのは語彙問題です。特にリーディングの大問1は出題数が多く、語彙力がそのままスコアに直結します。単語帳を使った学習と並行して、長文読解に日頃から慣れておくことも欠かせません。ライティングについては、意見論述の型を身につけ、提示されたポイントを使いながら導入・本文・結論の流れを意識して書く練習を積み重ねることが有効です。リスニングでは、聞いた英語を日本語に訳さずそのまま理解する感覚を養うために、シャドーイングなどの練習方法を取り入れるとよいでしょう。

二次試験対策

二次試験では、4コマイラストのナレーションが配点の大きな割合を占めるため、まずはこの形式に慣れることが重要です。5W1Hを意識しながら、イラストの展開を簡潔に説明する練習を繰り返しましょう。また、質疑応答では社会性の高いテーマについて自分の意見を述べる場面が多いため、普段からニュースや時事問題に触れ、自分なりの考えをまとめる習慣をつけておくと本番でも対応しやすくなります。完璧な英語である必要はなく、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢も評価対象になっている点を意識して練習に取り組むとよいでしょう。

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まとめ

英検準1級は、一次試験の合格率がおよそ15%前後と低い一方、二次試験は80%台後半から90%程度とかなり高い水準にあることが、過去の公式データからうかがえます。最終的な合格率は7〜8人に1人程度と決して高くはありませんが、一次試験さえ突破できれば二次試験は十分に合格が狙える試験だといえます。語彙力とライティングの論理構成を重点的に鍛えつつ、面接では自分の意見を伝える練習を積み重ねることが、合格への近道になるでしょう。