英検準1級は、大学中級程度の英語力を測る試験です。2級から問題の量も難しさも大きく変わるため、対策を始める前に試験内容を正確につかんでおくことが大切です。
結論から言うと、準1級の一次試験は筆記90分(リーディング31問・ライティング2題)とリスニング約30分(29問)で、二次試験は約8分の個人面接です。この記事では、2026年度第1回時点の形式をもとに、大問ごとの問題構成と出題形式、合格基準、時間配分の考え方をまとめました。
英検準1級の試験内容の全体像
英検準1級は、一次試験と二次試験の2段階で行われます。一次試験でリーディング・ライティング・リスニングの3技能を測り、合格した人だけが二次試験(スピーキング)に進みます。
| 試験 | 技能 | 時間 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 一次試験(筆記) | リーディング・ライティング | 90分 | リーディング31問+ライティング2題 |
| 一次試験(リスニング) | リスニング | 約30分 | 29問 |
| 二次試験(面接) | スピーキング | 約8分 | ナレーション+質問4問 |
一次試験は筆記の直後にリスニングが続くため、合わせて2時間ほどの長丁場です。最後まで集中力を保てるよう、本番と同じ時間で過去問を解く練習をしておきましょう。
なお、コンピューターで受ける英検S-CBTでも準1級を受験できます。S-CBTでは4技能を1日で受け、所要時間の目安は135分です。ライティングは、申込時に筆記型かタイピング型を選べます。
一次試験の問題構成:大問ごとの形式と問題数
一次試験の筆記は大問1〜5で構成されます。大問1〜3がリーディング、大問4が要約、大問5が英作文(意見論述)です。
| 技能 | 大問・パート | 形式 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 大問1 | 短文の語句空所補充 | 18問 |
| リーディング | 大問2 | 長文の語句空所補充 | 6問 |
| リーディング | 大問3 | 長文の内容一致選択 | 7問 |
| ライティング | 大問4 | 英文要約(60〜70語) | 1題 |
| ライティング | 大問5 | 英作文・意見論述(120〜150語が目安) | 1題 |
| リスニング | 第1部 | 会話の内容一致選択 | 12問 |
| リスニング | 第2部 | 文の内容一致選択 | 12問 |
| リスニング | 第3部 | Real-Life形式の内容一致選択 | 5問 |
この形式は、2024年度のリニューアル後のものです。リニューアルでリーディングは41問から31問に減り、ライティングに要約が加わって2題になりました。古い問題集では形式が違うことがあるので、教材を選ぶときは発行年度を確認しましょう。
リーディングの出題形式と特徴
リーディングは全31問で、語彙力を問う大問1と、長文の読解力を問う大問2・3に分かれます。すべて4つの選択肢から答えを選ぶ形式です。
大問1:短文の語句空所補充(18問)
短い英文や会話の空所に、文脈に合う単語や句動詞を選ぶ問題です。リーディングの半分以上を占めるため、語彙力が得点に直結しやすい大問といえます。
知っているかどうかで解けるかが決まる問題が多いので、準1級向けの単語帳を1冊決めて繰り返すのが基本の対策です。
大問2・3:長文の空所補充と内容一致選択(13問)
大問2は、長文の空所に入る語句を選ぶ問題で、話の流れや接続表現を読み取る力が問われます。大問3は、長文の内容に合う選択肢を選ぶ問題です。
題材は、科学や社会、歴史などを扱う説明文が中心です。設問の答えの根拠はたいてい本文の特定の段落にあるため、段落ごとの要点をつかみながら読むと解きやすくなります。長文の解き方は英検準1級リーディング対策で詳しく解説しています。
ライティングの出題形式:要約と意見論述
ライティングは、英文要約と英作文(意見論述)の2題です。問題数は少ないものの、CSEスコアではライティングにもリーディング・リスニングと同じ750点が割り当てられています。
大問4:英文要約(60〜70語)
英文を読み、その内容を60〜70語の英語で要約する問題です。2024年度に新しく加わった形式で、2025年度からは語数が「目安」ではなく指定の範囲として示されています。
要約では自分の意見は入れず、本文の要点を自分の言葉で言い換えてまとめます。問題冊子には、要約になっていない解答は0点になることがあると書かれています。書き方のコツは英検準1級 要約問題の解き方をご覧ください。
大問5:英作文・意見論述(120〜150語)
与えられたTOPICについて、自分の意見と理由を英語で書く問題です。示されたPOINTSのうち2つを使い、序論・本論・結論の形でまとめます。語数の目安は120〜150語です。
英作文は「内容・構成・語彙・文法」の4つの観点で採点されます。TOPICの問いに答えていない場合や、関係のない内容を書いた場合は、すべての観点で0点になることがあります。
書く力は、自分だけでは弱点に気づきにくい分野です。自分の答案を客観的に見直したい方は、英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けながら練習するのもひとつの方法です。
リスニングの出題形式:3つのパートと放送回数
リスニングは約30分で29問です。放送はすべて1回だけなので、聞き逃したところを取り返すことはできません。
- 第1部(12問):2人の会話を聞き、内容に合う答えを選ぶ
- 第2部(12問):説明文を聞き、内容についての質問に答える
- 第3部(5問):Real-Life形式。状況と質問を読んでから音声を聞く
第3部のReal-Life形式では、アナウンスなど実生活の場面を想定した音声が流れます。問題冊子に書かれた状況と質問を先に読み、何を聞き取るべきかを決めてから聞くのがコツです。
パートごとの解き方や練習法は、英検準1級リスニング対策にまとめています。
二次試験(面接)の内容
二次試験は、面接委員1人との約8分の個人面接です。4コマのイラストを使ったナレーションが準1級の大きな特徴です。
- 自由会話:入室後の簡単なやりとり
- ナレーション:4コマのイラストを見て1分考え、2分で話の流れを説明する
- No.1:イラストに関連する質問
- No.2・No.3:カードのトピックに関連する質問
- No.4:社会性のある話題についての質問
評価されるのは、ナレーションや応答の内容、発音、語彙、文法、情報量などです。積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度も評価の対象になります。面接の詳しい流れは英検準1級 二次試験の流れと対策をご覧ください。
合格基準スコアと一次試験の時間配分
英検の合否は、正答数ではなく「英検CSEスコア」で判定されます。CSEスコアとは、技能ごとの力を共通の尺度で表した点数です。
CSEスコアの合格基準
準1級は各技能の満点が750点です。一次試験は3技能の合計2250点満点のうち1792点、二次試験は750点満点のうち512点が合格基準スコアで、回によって変わりません。
スコアは統計的な方法(IRT)で回ごとに算出されるため、正答数から自分でスコアを計算することはできません。協会が示している目安は、2016年度第1回で各技能の正答率が7割程度の受験者の多くが合格した、というデータです。
筆記90分の時間配分の考え方
筆記の90分で、リーディング31問とライティング2題をすべて解く必要があります。ライティングは1題でもスコアへの影響が大きいため、書く時間を先に確保しておくのが基本です。
大問1は知識で解く問題が多いので、迷っても長く考えすぎないようにしましょう。そのぶんの時間を長文とライティングに回すのが一般的な考え方です。
大問ごとの目安時間や解く順番は、英検準1級の試験時間と時間配分で詳しく紹介しています。
まとめ
英検準1級の一次試験は、筆記90分(リーディング31問・要約・意見論述)とリスニング約30分(29問)で構成されています。二次試験は、4コマのナレーションを含む約8分の個人面接です。
合格基準は一次1792点・二次512点のCSEスコアで固定されています。試験の形式は変わることがあるため、最新情報は英検公式サイトで確認してください。
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