英検準1級や高い英検CSEスコアを持っていると、中堅私立大学の一般選抜でも有利になることがあります。代表的な優遇は「英語のみなし満点」「英語試験の免除」「英語の得点換算」「出願資格」の4つです。

この記事では、南山大学・名城大学・成蹊大学・東京理科大学・日本大学・専修大学・明治大学国際日本学部を取り上げます。各大学が公開している2027年度(明治大学は2026年度)の入試情報をもとに、英検の使い方を整理しました。

入試制度は毎年のように変わります。出願前には、必ず志望校の最新の募集要項(入学試験要項)で確認してください。

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英検準1級が大学入試で有利になる仕組み

多くの大学が基準にしているのは、準1級に合格したかどうかよりも「英検CSEスコアが何点か」です。まずは優遇の種類と、スコアの見方を押さえておきましょう。

優遇は主に4種類

  • みなし満点:基準スコアがあれば、英語(外国語)の得点を満点として扱う。
  • 英語試験の免除:当日の英語の試験を受けなくてよい。
  • 得点換算:スコアに応じて英語の得点を決める。当日の英語と比べて高いほうを使う大学もある。
  • 出願資格:基準スコアがないと、その方式に出願できない。

「級」より「CSEスコア」が基準になることが多い

英検CSEスコアは、英検の成績を技能ごとに数値で表したものです。準1級の合格基準スコアは一次試験が1792点、二次試験が512点です。両方に合格した人の4技能の合計は、2304点以上になります。

大学の基準は「4技能の合計が2300以上」のようにCSEスコアで示されることが多く、級の合否を問わない大学もあります。反対に、準1級に合格していても、技能別の基準を1つでも下回ると対象外になる場合があります。

また、英検(従来型)で4技能のスコアがそろうのは、二次試験まで受けた場合です。一次試験だけのスコア(3技能)は使えない大学もあります。英検S-CBTなら、1日で4技能すべてを受けられます。スコアの仕組みは英検準1級の合格点とCSEスコアの関係で詳しく解説しています。

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南山大学・名城大学はCSE2300以上で英語が満点扱い

愛知県の南山大学と名城大学は、2027年度入試で英検の総合2300以上を基準にしています。準1級の合格者なら合計スコアは届いているため、条件を満たしやすい大学です。

南山大学

南山大学は、2027年度から一般選抜を新しい制度で実施します。英語資格・検定試験のスコアを使えるのは、全学統一入試(個別学力試験型・共通テスト併用型)と共通テスト利用入試です。

基準を満たすと、個別試験の「外国語」または共通テストの「外国語」の得点が満点になります。いわゆる「みなし満点」の方式です。

英検の基準は、総合スコア2300以上かつ各技能460以上です。1回の受験で両方を満たす必要があり、受験した級は2級以上(合否は問わない)とされています。

対象は2025年1月以降に受けた試験で、英検(従来型)は二次試験が2025年1月以降のものです。英検S-CBTも同じ基準で使えます。

準1級に合格していても、どれか1つの技能が460点未満なら対象外です。成績表で技能別のスコアも確認しておきましょう。

名城大学

名城大学では、2027年度のA方式・F方式・K方式で英語外部試験のスコアを利用できます。対象は法学部・外国語学部・人間学部・都市情報学部・農学部・薬学部です。英検の基準は総合2300以上で、英検S-CBTも対象です。

法・人間・都市情報・農・薬学部では、基準を満たすと外国語が満点に換算され、「外国語」の試験が免除されます。外国語学部は満点換算ではなく、外国語の得点に30点が加算されます(加算後は満点が上限)。

使えるのは2024年4月以降に取得したスコアです。学部によって扱いが違うため、入試ガイドや入学試験要項で志望学部の欄を確認しましょう。

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成蹊大学・東京理科大学での英語資格の使い方

東京の成蹊大学と東京理科大学も、一般選抜で英語資格・検定試験を利用しています。ただし、成蹊大学は「得点換算」、東京理科大学は「出願資格」と、使い方は大きく異なります。

成蹊大学(E方式)

成蹊大学の2教科型全学部統一入試(E方式)では、全学部で英語外部検定試験のスコアを利用できます。スコアを大学の表で得点に換算し、大学独自の英語の得点と比べて高いほうを合否判定に使います。

英検は、級の合否ではなくCSEスコアで判断されます。英検(従来型)の一次試験だけのスコア(3技能)は提出できません。有効なのは2025年1月以降に受けた試験です。

なお、成蹊大学は2026年4月に国際共創学部を開設しました。換算表の数値は、大学の入試サイトや入学試験要項で確認してください。

東京理科大学(A方式・2教科+英語資格検定)

東京理科大学の2027年度一般選抜には、「A方式(2教科+英語資格検定)」があります。英語資格・検定試験のスコアを出願資格とし、合否は大学入学共通テスト2教科の得点で判定する方式です。対象は昼間学部です。

大学は「スコアに応じた加点は行わない」と明記しています。スコアが高いほど有利になるのではなく、基準を満たせば出願できるという仕組みです。

古い記事や参考書で紹介されている「グローバル方式」は、2027年度の一般選抜の一覧には載っていません。基準スコアは最新の入学試験要項で確認しましょう。

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日東駒専(日本大学・専修大学)での英検の使い方

ここでは日東駒専のうち、日本大学と専修大学を取り上げます。どちらも一般選抜で英語外部試験のスコアを利用でき、日本大学は英検CSEスコアを英語の得点に換算します。

日本大学

日本大学の2027年度一般選抜では、3つの方式で英語資格・検定試験のスコアを利用できます。A個別方式(一部の学部)、2027年度に新しく導入されるAN共通日程方式、N全学統一方式です。

英検CSEスコアの区分は「2304以上」「2142以上」「1980以上」の3段階です。換算点は方式や学部で異なり、たとえばN全学統一方式では90点・80点・70点に換算すると案内されています。

2304は準1級、1980は2級の合格者が4技能の合計で必ず届く値です。当日の英語の試験との関係は、方式ごとに募集要項で確認してください。

専修大学

専修大学も、2027年度の一般選抜で「英語外部試験利用」の制度を案内しています。一般選抜は前期入学試験や全国入学試験など複数の方式に分かれています。

どの方式で、どのように英検を使えるかは入学試験要項で確認してください。英検2級から使える制度も含めた中堅私大の情報は、英検2級で優遇される日東駒専・成成明学ほか中堅関東私大まとめも参考になります。

どの大学でも、求められるのは4技能をバランスよく伸ばしたスコアです。弱い技能を客観的に把握したい場合は、英検に特化したマンツーマン指導で対策を進めるのも一つの方法です。

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明治大学国際日本学部の英語4技能試験活用方式

明治大学国際日本学部の学部別入学試験には、「英語4技能試験活用方式」があります。英語4技能資格・検定試験のスコアを出願資格とし、当日は英語の試験を受けずに国語などで判定される方式です。

基準を満たす英語資格がないと、この方式には出願できません。英語が得意な受験生にとっては、英語にかける時間を他の科目に回せる方式といえます。

2027年度入試では、TOEFL iBTのスコア表示の変更に合わせた見直しが案内されています。英検の基準(級やCSEスコア)は、最新の一般選抜要項で必ず確認してください。

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大学別の優遇内容を比較

7大学の英検の使い方を表にまとめました。同じ「英検利用」でも、満点扱い・換算・出願資格と中身はさまざまです。

大学対象の方式英検の使い方英検の基準
南山大学全学統一入試・共通テスト利用入試外国語をみなし満点総合2300以上かつ各技能460以上
名城大学A・F・K方式(6学部)満点換算+外国語の試験免除(外国語学部は30点加算)総合2300以上
成蹊大学E方式(全学部)得点換算し、独自の英語と高いほうを採用CSEスコアで換算(要項で確認)
東京理科大学A方式(2教科+英語資格検定)出願資格(加点なし)要項で確認
日本大学A個別・AN共通日程・N全学統一得点換算2304/2142/1980以上の3区分
専修大学一般選抜(英語外部試験利用)要項で確認要項で確認
明治大学国際日本学部学部別・英語4技能試験活用方式出願資格(英語の試験なし)要項で確認

※2026年9月時点で各大学の公式サイトに掲載されている2027年度の情報をもとにした概要です。明治大学は2026年度一般選抜要項を参照しています。

準1級に合格していれば、南山大学・名城大学の総合2300と、日本大学の最上位区分2304は満たしています。英語を満点扱いにできれば、残りの科目に勉強時間を回せます。

理系で英語の試験を避けたい人には、東京理科大学のA方式(2教科+英語資格検定)も選択肢になります。国公立大学や上位私立大学も含めた全体像は、英検準1級が使える大学一覧で確認できます。

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出願前に募集要項で確認したい4つのポイント

英検を入試に使う条件は大学ごとに細かく違います。出願前に、次の4点を募集要項で確認しておくと安心です。

  • 有効期限:「2025年1月以降の受験」など、使えるスコアの時期。
  • スコアの条件:4技能の合計だけか、技能別の基準もあるか。一次試験だけのスコアを認めるか。
  • 提出方法と締切:どの書類を、いつまでに提出するか。出願締切までに結果が出るか。
  • 当日の英語との関係:試験が免除になるのか、受験したうえで高いほうを使うのか。

特に注意したいのが、出願の直前に受ける回です。2026年度第3回は一次試験が2027年1月24日で、二次試験の合否がわかるのは3月です。一般選抜の出願には間に合わないことが多いため、第2回までにスコアをそろえておくと安全です。

英検S-CBTは原則として毎週土日に実施され、同じ検定回に同じ級を3回まで受けられます。ただし準1級は実施日が限られ、結果が出るのは試験の約4〜5週間後です。仕組みは英検準1級の一次試験免除制度とS-CBTの解説で詳しく紹介しています。

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英検準1級・高いCSEスコアを取るための準備

大学入試に使うなら、高校2年生のうちに準1級の合格か、志望校の基準スコアの取得を目指すのが理想です。高校3年生になると受験勉強と重なり、英検に使える時間が限られるためです。

挑戦する時期の目安

高2の第2回・第3回で挑戦しておけば、うまくいかなくても高3の第1回(一次試験は5月末〜6月初め)や第2回で再挑戦できます。英検S-CBTを組み合わせれば、受験の機会をさらに増やせます。

学年ごとの取得状況や目安は、高校生で英検準1級|高1・高2・高3別の取得目安にまとめています。

スコアを伸ばす勉強のポイント

準1級のCSEスコアは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングがそれぞれ750点満点です。ライティングは要約と意見論述の2題だけで、リーディング31問と同じ満点になります。

そのため、ライティング1題の出来がスコアに大きく響きます。型を身につけたうえで、添削を受けながら書く練習を重ねるのが効果的とされています。

単語は準1級向けの単語帳を1冊決めて繰り返します。長文は、社会・科学・環境など幅広い話題に慣れておきましょう。リスニングは毎日英語を聞く習慣をつけ、二次試験は4コマのイラストの説明と、意見を述べる練習を重ねます。

志望校の基準から逆算して計画を立てたい場合は、英検専門のJumpstart Englishに相談してみるのもよいでしょう。完全マンツーマン・完全オンラインで英検全級に対応し、小学生から高校生までが対象です。

入試制度は毎年変わります。この記事は2026年9月時点の公開情報をもとにしています。出願前には各大学の最新の募集要項を、英検の日程や検定料は英検公式サイトを必ず確認してください。