英検準1級の勉強を始めたとき、「まずYouTubeで無料の動画を探してみよう」と思う方は多いのではないでしょうか。単語が覚えられない、リスニングが聞き取れない、面接の練習相手がいない……そんな悩みを抱えながらも、できるだけ費用を抑えて合格を目指したい気持ちは自然なことです。
教育ラボでは、英検準1級に向けてYouTubeを使いこなす方法を、単語・リスニング・面接の分野ごとに整理しました。NHKの無料コンテンツの活用法や、1日の学習スケジュール例まで、実践的な情報をまとめてお届けします。
YouTubeで英検準1級対策はできる?
YouTubeで英検準1級の対策をすることは、十分に可能です。ただし、どのような点でメリットがあり、どこに限界があるのかを理解したうえで活用することが大切です。
YouTubeを活用するメリット
YouTubeを使った学習の最大のメリットは、完全無料でいつでも学べる点です。通勤・通学のスキマ時間に動画を視聴したり、苦手な箇所を何度でも繰り返し再生したりと、自分のペースで柔軟に学習を進められます。また、英検専門のチャンネルから英語ネイティブが制作したコンテンツまで、目的に合わせて多様な動画を選べるのも強みです。
YouTubeだけでは難しい部分
一方で、YouTubeだけでは補いきれない部分もあります。英検準1級の語彙問題は、出題される単語の難易度が高く、単純に動画を見ているだけでは定着しにくい面があります。また、ライティングの添削やスピーキングの実践的な練習は、動画学習だけでは限界があります。YouTubeは公式教材や問題集と組み合わせて使うのが、合格への最短ルートです。
単語対策におすすめのYouTubeチャンネル
英検準1級の語彙問題は、一次試験の得点を左右する重要なセクションです。YouTubeを活用することで、耳からも語彙を定着させることができます。
チャンネル紹介と活用ポイント
さむらい英語塾は、英検5級から準1級まで各級のパート別対策動画を公開している専門チャンネルです。語彙をはじめ、ライティング予想問題やスコア分析など、試験に特化したコンテンツが充実しているため、英検対策の最初の一歩として活用しやすいでしょう。
BBC Learning Englishは、世界情勢や環境問題など準1級の長文テーマに直結するトピックを、短めの動画でコンスタントに発信しているチャンネルです。英検準1級 単語の文脈的な定着に役立つほか、語彙の使われ方を「生きた英語」として確認できる点が魅力です。動画の長さが5〜10分程度のものが多く、スキマ時間での視聴に向いています。
YouTubeで単語を学ぶ際は、動画を見るだけで終わらせず、出てきた単語をノートやアプリで別途管理する習慣をつけることが大切です。動画での意味確認→アプリやフラッシュカードで反復練習、という流れで定着率を高めましょう。
リスニング対策におすすめのYouTubeチャンネル
英検準1級のリスニングは、会話文・説明文・インタビューなど多彩な形式で出題されます。日常的に英語の音声に耳を慣らしておくことが、本番での聴き取り精度を高める鍵です。
効果的なリスニング動画の使い方
リスニング対策として特に効果的なのが、シャドーイングとディクテーションの組み合わせです。シャドーイングとは、流れてくる英語音声のすぐ後を追いかけるように声に出す練習法で、英語のリズムと発音を体に染み込ませることができます。ディクテーションは英語音声を聞きながら書き起こす訓練で、細かい発音の聞き分け力が鍛えられます。
YouTubeでリスニング練習を行う場合は、字幕機能を段階的に活用するのがおすすめです。最初は字幕なしで聞き、聴き取れなかった部分を字幕で確認し、最後にもう一度字幕なしで聞き直すという3ステップの練習が効果的です。
英語学習系YouTubeチャンネルとして高い支持を得ているAtsueigoは、英検1級・TOEIC満点を取得した日本人学習者の視点から、実践的な英語学習法を発信しています。準1級レベルの学習者にも参考になるコンテンツが豊富です。また、Kurzgesagt(クルツゲザークト)はドイツのアニメーションスタジオが制作する英語動画で、科学・環境・社会問題をテーマにした内容が、英検準1級のリスニング・リーディングで扱われるテーマと重なりやすく、背景知識の習得にも役立ちます。
二次試験(面接)対策におすすめのYouTubeチャンネル
一次試験を突破した後に待ち受けるのが、二次試験のスピーキングです。英検準1級の面接は、写真描写・質問への応答・意見表明などが求められます。
面接動画の活用法と注意点
YouTubeで「英検準1級 面接」と検索すると、実際の面接シミュレーション動画や解答例を紹介した動画が多数見つかります。さむらい英語塾などの英検専門チャンネルでは、準1級の二次試験形式に沿った対策動画を公開しており、面接の流れ・答え方のコツ・頻出トピックを効率よく把握できます。
ただし、注意点が一つあります。YouTubeの動画で流れや知識は学べますが、実際に声を出して練習する機会は自分で作る必要があります。動画を見ながら答えを一緒に声に出す練習や、鏡の前でスピーキングの練習を行うなど、インプットで終わらせない工夫が重要です。直前期には、オンライン英会話を活用してネイティブや日本人講師に実際にフィードバックをもらうことも検討すると良いでしょう。
NHKの無料コンテンツを英検準1級に活かす方法
YouTubeと並んで、英検準1級対策に効果的な無料リソースがNHKの各種コンテンツです。テレビ・ラジオ・Webと複数のプラットフォームで展開されており、幅広い活用方法があります。
NHKラジオ英会話との組み合わせ方
NHKラジオ英語講座の中でも、英検準1級レベル(CEFRのB2〜C1)に対応するのが「実践ビジネス英語」系の番組です。英検準1級合格以上・TOEIC800点以上を目安とした難易度で、ビジネス英語から時事英語まで幅広い語彙・表現を学べます。2025年度からは2か月ごとにテーマが変わる構成になっており、飽きずに継続しやすい設計です。
NHKラジオ英語講座はNHKのサイトやアプリ「NHKラジオ」で放送後しばらく聞き直すことができます。英検準1級 NHKラジオを活用する場合のポイントは、テキストと音声を組み合わせて使うことです。音声だけを聞き流すより、テキストで内容を確認しながらシャドーイングに取り組む方が、リスニング力と語彙力の両方を効率よく鍛えられます。
また、NHK Worldの英語ニュースや教育系コンテンツもYouTubeで視聴できるものがあり、英検準1級の長文や面接で出題されやすい社会・環境・文化テーマの背景知識を深めるのに役立ちます。
YouTubeを使った英検準1級の学習スケジュール例
YouTubeを効果的に活用するためには、視聴を「ただ見る時間」で終わらせないスケジュール設計が重要です。ここでは、1日の学習ルーティンと試験直前期の動画活用法をご紹介します。
1日の勉強ルーティン
通勤・通学中(15〜20分): BBC Learning EnglishやNHKラジオ音声などで耳を英語モードに切り替えます。字幕なしでリスニングに集中するのが理想です。
帰宅後(30〜45分): 英検専門チャンネルの動画で、その日の学習テーマ(語彙・文法・スピーキングなど)を確認します。動画の内容に出てきた単語や表現は必ずノートやアプリに記録し、翌日以降の復習につなげましょう。
就寝前(10〜15分): 当日覚えた単語の最終確認や、シャドーイング練習を短時間行います。就寝直前の記憶定着効果を利用し、新しい語彙を長期記憶に移行させるイメージで取り組むと効果的です。
試験直前期の動画活用法
試験の2〜3週間前は、新しいチャンネルや動画を開拓するよりも、これまで学習に使ってきた動画の復習と弱点補強に集中することが大切です。
直前期に特に役立つのが、英検準1級の過去問解説動画です。正解率が低かった問題タイプに絞って解説動画を視聴し、解き方の戦略を確認しましょう。また、面接対策については動画で頻出トピックを改めて確認し、実際に声に出して答える練習を毎日行うことをおすすめします。YouTubeは補助ツールとして活用しつつ、公式問題集での演習も並行して進めることで、本番に向けた総仕上げができます。