文理の『わからないをわかるにかえる』英検シリーズで、準1級版を探している方も多いと思います。結論から言うと、文理の公式サイトで確認できる英検シリーズは5級〜2級で、準1級版は見当たりません(2026年9月時点)。
この記事は以前、準1級版があるものとして評判や使い方を紹介していました。出版社の情報で確認できなかったため、内容を改めています。ここでは、シリーズのラインナップと、準1級の基礎固めに使える教材の選び方、2級から準1級へ進む学習ステップを解説します。
『わからないをわかるにかえる』英検シリーズに準1級はある?
文理の公式ポータルサイトに掲載されている英検シリーズは、次の3種類です。いずれも対象は5級・4級・3級・準2級・2級で、準1級の記載はありません。
- 『わからないをわかるにかえる英検問題集』。
- 『わからないをわかるにかえる英検過去問題集』。
- 『わからないをわかるにかえる英検単語帳』。
書籍のラインナップは改訂や新刊で変わることがあります。購入前には、出版社のサイトや書店で最新の情報を確認してください。似た名前の本もあるため、出版社名と対象の級をよく見て選ぶことが大切です。
2級版をどう使うか
準1級を目指す人でも、2級の内容に不安が残るなら、このシリーズの2級版で基礎を見直す意味はあります。準1級は2級の知識を土台にしているからです。
英検協会の目安では、2級は「高校卒業程度」、準1級は「大学中級程度」とされています。この差は大きく、2級の文法や語彙があいまいなまま準1級の問題集に進むと、解説を読んでも理解しにくくなります。
一方で、すでに2級に余裕をもって合格している人は、2級の教材に時間をかけすぎる必要はありません。準1級向けの教材に早めに移りましょう。2級の参考書を探す場合は、英検2級のおすすめ参考書・問題集も参考になります。
2級の復習で見直したいポイント
2級の復習では、次の3点を中心に見直すと準1級の学習につながりやすくなります。
- 文法:関係詞・仮定法・分詞構文など、長文を正確に読むための文法。
- 語彙:2級レベルの単語を、見てすぐに意味が言える状態にする。
- 要約の型:2級でも2024年度から英文要約が出題されている。45〜55語で要点をまとめる練習は、準1級の要約(60〜70語)の土台になる。
英検準1級で求められる力と2級との違い
教材を選ぶ前に、準1級の試験形式を押さえておきましょう。2026年度第1回時点の形式を、2級と比べると次のとおりです。
| 項目 | 2級 | 準1級 |
|---|---|---|
| 筆記の時間 | 85分。 | 90分。 |
| リーディング | 31問。 | 31問。 |
| ライティング | 要約45〜55語。意見論述は80〜100語が目安。 | 要約60〜70語。意見論述は120〜150語が目安。 |
| リスニング | 約25分・30問。 | 約30分・29問。 |
| 二次試験(面接) | 約7分。 | 約8分。4コマイラストのナレーションあり。 |
問題数は似ていても、準1級は単語のレベルが上がり、長文も社会・科学・環境などの専門的な話題が増えます。ライティングは書く量が増え、二次試験では4コマのイラストを見て2分間話すナレーションが加わります。
そのため、準1級の基礎固めでは「単語」「長文」「ライティング」の3つを中心に教材を選ぶのが効率的です。
準1級の基礎固めに使える教材の選び方
「基礎から丁寧に学べる準1級の本」を探しているなら、目的別に教材をそろえるのがおすすめです。1冊ですべてを済ませようとせず、役割を分けて使いましょう。
試験の全体像をつかむ総合対策本
最初の1冊には、全技能の出題形式と解き方をまとめた総合対策本が向いています。たとえば旺文社の『英検準1級 総合対策教本』は、準1級の各パートを1冊で確認できるタイプの教材です。使い方は英検準1級 総合対策教本の使い方で紹介しています。
語彙力を伸ばす単語帳
準1級では単語力が得点を大きく左右します。旺文社の『でる順パス単』や『文で覚える単熟語』など、準1級向けの単語帳を1冊決めてくり返しましょう。選び方は英検準1級の単語帳ランキングで比較しています。
本番形式に慣れる過去問
英検公式サイトでは、準1級の一次試験の問題冊子・リスニング音声・スクリプト・解答を直近3回分まで公開しています。もっと多くの回を解きたい場合は、市販の過去問題集も使えます。入手方法は英検準1級の過去問の入手方法をご覧ください。
二次試験の準備は公式サイトから
準1級の二次試験は約8分で、自由会話のあと、4コマのイラストを見て1分間考え、2分間でナレーションをします。その後、No.1〜No.4の質問に答えます。
英検公式サイトの準1級のページには、入室から退室までの流れをアニメーションで説明する「バーチャル二次試験」や、二次試験のサンプル問題があります。一次試験の勉強と並行して、早めに形式を見ておくと安心です。
ライティングは、自分で書いた答案を見てもらうことで伸びやすい分野です。独学で進めにくいと感じたら、英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けるのも一つの方法です。
2級から準1級へ進む学習ステップ
基礎を固めながら準1級の合格を目指すなら、次の順番で進めると無理がありません。
- ステップ1:2級の文法・語彙に不安があれば、2級の教材で見直す。
- ステップ2:総合対策本で、準1級の各パートの形式と解き方を知る。
- ステップ3:準1級の単語帳を毎日進め、音声も使って覚える。
- ステップ4:過去問を時間を計って解き、筆記90分の時間配分を身につける。
- ステップ5:要約と意見論述を書いて添削を受け、二次試験の練習も始める。
ステップ2までは解説をじっくり読むインプット中心、ステップ3以降は問題を解いて間違いを見直すアウトプット中心に切り替えます。全体の進め方は英検準1級おすすめ参考書ランキングでも紹介しています。
平日の学習時間の使い方の例
毎日まとまった時間を取れない場合は、分野ごとに短い時間を割り振ると続けやすくなります。以下は一例です。
- 単語(15〜20分):単語帳を進め、前日の分を音声で復習する。
- 長文・過去問(30分):1日1題を目安に解き、知らなかった表現を書き出す。
- リスニング(すきま時間):通学中などに過去問や単語帳の音声を聞く。
- ライティング(週2〜3回):要約か意見論述を1題書き、見直す。
参考書選びで失敗しないための注意点
準1級の参考書を選ぶときは、今の試験形式に対応しているかを必ず確認しましょう。英検の1〜3級は2024年度第1回から形式が変わっています。
準1級では、リーディングが41問から31問に減り、ライティングに英文要約が加わって2題になりました。二次試験でも、No.4の質問の前に話題を導入する文が加わっています。古い版の本では要約問題の対策ができないため、発行年や「新形式対応」の表示を確認してください。
過去問題集は年度版になっていることが多く、版によって収録されている回が違います。準1級は2024年度に形式が変わったため、収録されている回が新しい形式かどうかも確かめましょう。
また、口コミだけで選ばず、書店や出版社のサイトで中身を確かめることも大切です。解説の詳しさや音声の聞き方は本によって違うため、自分が続けやすいものを選びましょう。
教材選びや学習計画に迷ったら、英検専門のJumpstart Englishに相談するのもよいでしょう。完全マンツーマン・完全オンラインで英検全級に対応しており、対象は小学生から高校生です。試験の日程や検定料は英検公式サイトで最新情報を確認してください。
