英検準1級の合格を目指しているけれど、「英作文の添削をしてくれる人がいない」「スピーキング練習の相手が見つからない」と悩んでいませんか。そんな悩みを解決してくれるのが、ChatGPT(チャットGPT)です。生成AIを上手に活用すれば、時間や場所を選ばずに本格的な英検対策ができます。この記事では、教育ラボが英検準1級の対策にそのまま使えるプロンプト集を、ライティングからスピーキング、リーディングまで幅広くご紹介します。
ChatGPTは英検準1級対策に使えるのか
結論からいうと、ChatGPTは英検準1級の学習に非常に役立つツールです。ただし、何でもできるわけではないため、得意なことと苦手なことを把握した上で使うことが大切です。
英検準1級の試験構成をおさらい
まず、英検準1級がどのような試験かを確認しておきましょう。一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能で構成されており、筆記試験の制限時間は90分です。
2024年度のリニューアルにより、ライティングは従来の「意見論述」1題から、「意見論述」と「要約問題」の2題構成に変わりました。要約問題では60〜70語でパッセージをまとめる力が問われます。二次試験はスピーキングで、面接形式で行われます。面接ではナレーション・意見論述・Q&Aなどを通じて、英語で自分の考えを発信する力が評価されます。
ChatGPTが得意なこと・苦手なこと
ChatGPTが特に力を発揮するのは、英作文の添削・フィードバック・表現の提案です。人間のライターやネイティブスピーカーに近い精度で英文を評価し、より自然な表現への言い換えも提示してくれます。また、面接のロールプレイ相手としても活躍します。
一方で、ChatGPTが苦手なのはリスニングの練習です。現在のテキスト入力を中心とした使い方では、実際の音声に慣れる訓練にはなりません。また、採点基準が英検公式と完全に一致するわけではないため、ChatGPTの評価を絶対視せず、参考意見として活用するのが賢明です。
英作文(ライティング)対策プロンプト集
ライティングはChatGPTが最も得意とする分野です。自分で書いた英作文をすぐに添削してもらえるため、独学でも質の高いフィードバックを受けられます。
英作文を添削してもらうプロンプト
まずは、自分が書いた英作文をChatGPTに読んでもらい、フィードバックをもらうプロンプトです。
【プロンプト例①:意見論述の添削】
以下の英作文を英検準1級のライティング採点基準(内容・構成・語彙・文法)に沿って採点し、改善点を日本語で教えてください。また、より自然で高評価を狙える表現があれば、書き直した例文も示してください。
[ここに自分の英作文を貼り付ける]
【プロンプト例②:要約問題の添削】
以下の英文パッセージを60〜70語で要約した文章を書きました。英検準1級の採点基準を意識しながら、内容の正確さと英語表現の自然さの両面からフィードバックをください。
[パッセージと自分の要約文をここに貼り付ける]
毎回このプロンプトを使って練習すると、自分の弱点が明確になり、着実に力がつきます。
高得点につながる表現を学ぶプロンプト
英検準1級の意見論述では、語彙や表現の豊富さも評価されます。採点官に評価されやすいフレーズをChatGPTから引き出すには、次のようなプロンプトが有効です。
【プロンプト例:高評価フレーズの収集】
英検準1級の英作文で高評価を得やすい、「意見を述べる表現」「理由を述べる表現」「逆接・譲歩の表現」をそれぞれ5つずつ教えてください。使い方の例文も添えてください。
習得した表現は、ノートやメモアプリに記録し、実際の英作文練習で積極的に使うようにしましょう。繰り返し使うことで、自分のものとして定着していきます。
語彙・表現の言い換えを練習するプロンプト
英検準1級では同じ語彙・表現を繰り返し使うと評価が下がりやすいため、パラフレーズ(言い換え)のスキルが重要です。
【プロンプト例:言い換え練習】
以下の英文にある下線部の語句を、意味を変えずにより高度な英語表現に言い換えてください。言い換え後の文も示してください。
[ここに英文を貼り付ける]
このプロンプトは、自分が書いた英作文の表現レベルを底上げするときにも使えます。「important」を「crucial」「pivotal」に変えるといった地道な積み重ねが、高スコアへの近道です。
スピーキング(面接)対策プロンプト集
英検準1級の二次試験(スピーキング)は、面接官との対話形式で進みます。突発的な質問にも落ち着いて答える力が求められるため、ChatGPTを使った反復練習が非常に効果的です。
面接の流れをシミュレーションするプロンプト
本番に近い雰囲気で練習するには、ChatGPTに面接官役を担ってもらうプロンプトが便利です。
【プロンプト例:面接シミュレーション】
あなたは英検準1級の二次試験(面接)の面接官です。今から模擬試験を始めてください。まず4コマのイラストのナレーション問題として、状況を説明する問題を英語で出題してください。その後、意見を問う質問(No.3、No.4)を順番に英語でしてください。私が英語で答えます。終わったら、私の回答を採点基準に沿って日本語で評価してください。
実際の面接ではナレーション(約2分)の後に意見を問う質問が続きます。この流れを繰り返し練習することで、本番での緊張感を大幅に軽減できます。
意見を述べる練習をするプロンプト
二次試験で特に差がつくのが、自分の意見を論理的に英語で述べるQ&Aパートです。
【プロンプト例:意見論述の練習】
英検準1級の二次試験で出そうな社会問題に関するトピックを1つ英語で提示してください。賛成・反対どちらかの立場から、理由を2〜3つ挙げて60〜90語程度で意見を述べます。私の回答後、語彙・構成・流暢さの観点から日本語でフィードバックをしてください。
よく出るテーマとして「テクノロジー」「環境問題」「教育」「グローバル化」などが挙げられます。これらのジャンルを中心に、さまざまなトピックで練習を重ねましょう。
発音・流暢さをフィードバックしてもらうプロンプト
ChatGPTのテキストモードでは音声そのものを判定することはできませんが、自分の発話内容を文字起こしして貼り付けることで、表現の自然さや文法の正確さについてフィードバックを得ることができます。
【プロンプト例:発話内容の改善】
以下は私が英語で話した内容をそのまま文字にしたものです。英語として自然かどうか、不自然な表現や文法ミスがあれば指摘して、より自然な言い方に直してください。
[話した内容をここに入力する]
スマートフォンの音声入力機能を使って発話を記録し、それをChatGPTに貼り付ける方法がおすすめです。
リーディング・リスニング対策にも使える
ChatGPTは英作文や面接対策だけでなく、リーディングの語彙強化にも役立ちます。
長文読解の要約・解説を依頼するプロンプト
英検準1級のリーディングでは、難易度の高い長文問題が出題されます。過去問や模擬問題の長文を読んだ後、ChatGPTに内容を解説してもらうことで理解を深められます。
【プロンプト例:長文の解説】
以下の英文を読みましたが、内容が難しくて理解できない部分があります。段落ごとに日本語で内容を解説してください。また、文中で重要な語彙があれば意味と用法も教えてください。
[英文をここに貼り付ける]
長文読解は英検準1級の得点に直結します。わからない部分をそのままにせず、ChatGPTに質問する習慣をつけることで、読解力の底上げにつながります。
語彙力強化のプロンプト
英検準1級の単語は難易度が高く、語彙問題への対策は必須です。ChatGPTを使えば、覚えにくい単語の記憶定着を助ける練習ができます。
【プロンプト例:語彙クイズ】
英検準1級レベルの英単語を10個出題してください。それぞれについて、日本語の意味・英語の例文・覚え方のヒントをセットで教えてください。
【プロンプト例:文脈から意味を推測する練習】
英検準1級レベルの難しい単語を使った英文を5つ作ってください。単語の意味は教えずに出題し、文脈から意味を推測させる問題形式にしてください。
語彙は一度に大量に覚えようとするより、毎日少しずつ継続する方が定着しやすいです。ChatGPTを使った語彙クイズを日課にすると、無理なくボキャブラリーを増やせます。
ChatGPTを使う際の注意点
ChatGPTは非常に便利なツールですが、使い方を誤るといくつかの落とし穴にはまることがあります。
採点基準は公式とは異なる場合がある点に注意が必要です。ChatGPTは英検の公式採点者ではないため、実際のスコアとChatGPTの評価が一致しないこともあります。あくまでも練習ツールとして活用し、模擬試験や過去問の正式な採点と組み合わせて使うのが理想的です。
また、ChatGPTの回答が常に正確とは限らないという点も覚えておきましょう。英語表現については高い精度を持ちますが、まれに不自然な表現や誤情報が含まれることがあります。不安な点は別途調べる癖をつけると安心です。
さらに、ChatGPTはあくまでテキストベースのツールのため、実際の音声リスニング力は別途鍛える必要があります。公式の音声教材やポッドキャストなどを並行して活用しましょう。
学習をさらに加速させるコツ
ChatGPTを最大限に活かすためには、いくつかの工夫が有効です。
毎日のルーティンにChatGPTを組み込むことが第一歩です。「朝10分、語彙クイズ」「夜15分、英作文を1題書いて添削依頼」というように、習慣化することで着実に力がつきます。
次に、フィードバックをただ見るだけでなく、修正した英文を必ず書き直すことが大切です。指摘を受けて終わりにするのではなく、直した文を自分で書き直すことで、表現が自分のものになります。
また、ChatGPTでの練習で磨いた力は、定期的に過去問で実力確認することで客観的に測りましょう。英検公式サイトでは過去問が公開されています。本番と同じ環境で解くことで、時間配分や弱点を把握できます。
生成AIを活用した英検準1級対策は、今後ますます一般的になっていくでしょう。ChatGPTをパートナーとして上手に使いこなし、合格を目指してください。