「うちの子は英語が得意だけど、中学生のうちに英検準1級を受けさせても大丈夫だろうか」「中2や中3で準1級に合格するなんて、実際にあるのだろうか」。お子さんの英語力が周りより高いと感じるほど、こうした疑問が浮かぶのではないでしょうか。
英検準1級は大学中級レベルとされる難関級で、高校生でも合格率が20%に届かないことが多い試験です。それだけに、中学生 英検準1級という組み合わせを聞くと「本当に可能なのか」と半信半疑になる方も多いはずです。この記事では、中学生 英検準1級 取得率の実情や、中2 英検準1級・中3 英検準1級それぞれの挑戦のしやすさ、そして合格を目指すための具体的な勉強法まで、順を追って解説していきます。
中学生で英語検定準1級に挑戦する人が増えている理由
かつて英検準1級は、高校生や大学生、社会人が受験する級というイメージが強いものでした。しかし近年は、英語教育の早期化やインターナショナルスクール出身者の増加、家庭でのオンライン英会話の普及などを背景に、中学生 英検準1級という挑戦自体が珍しいものではなくなってきています。
特に、帰国子女や英語を使う環境で育った生徒、英検を小学生のうちから段階的に取得してきた生徒の中には、中学2年生や中学3年生の時点ですでに英検2級を取得し、その先のステップとして準1級に挑戦するケースが見られます。もちろん、こうした生徒は中学生全体から見ればごく一部です。しかし「中学生だから準1級は無理」と一律に考える必要はなく、着実な積み上げがあれば十分に射程に入ってくる級だといえます。
中学生(中2・中3)の英検準1級取得率はどのくらい?
このセクションでは、公表されているデータをもとに、中学生 英検準1級 取得率のおおまかな水準を確認していきます。
全体の合格率と中学生特有の事情
英検準1級の一次試験の合格率は、公式には2016年度以降くわしく公表されていませんが、それ以前のデータや各種スクールの分析によると、おおむね15〜20%程度で推移していると見られています。これは英検2級の合格率(約25%前後)と比べても一段高いハードルであることを示しています。
さらに、この合格率はあくまで「準1級を受験した人」の中での割合であり、そもそも中学生で準1級を受験する生徒自体が非常に少数です。高校生でも準1級受験者は2級受験者の1割にも満たないというデータがあることを踏まえると、中学生の受験者数・合格者数はさらに限られてきます。したがって「中学生 英検準1級 取得率」を語る際は、全体の中でのごく一部の挑戦であるという前提を押さえておくことが大切です。
中2・中3でのチャレンジに違いはある?
中2 英検準1級と中3 英検準1級を比べると、学習の積み上げ期間や語彙力の差から、一般的には中3の方が合格の可能性は高くなる傾向があります。中学2年生の段階で準1級レベルの語彙(大学レベルの抽象度の高い単語)やライティング力を身につけるのは、よほど英語学習の蓄積がある生徒でない限り簡単ではありません。
一方で、中3になると高校受験も控えているため、英語だけに学習時間を割きにくくなるという事情もあります。中2のうちに基礎を固め、中3で仕上げに入るという2年がかりのスケジュールを組むことで、無理なく合格ラインに近づけている家庭も少なくありません。焦って一発合格を狙うより、段階的に級を上げていくほうが結果的に近道になるケースが多いといえるでしょう。
中学生が英検準1級に合格するために必要な英語力
英検準1級は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能すべてでバランスの取れた英語力が求められます。単語のレベルも大学中級程度とされ、ニュースや社会問題を扱う長文が多く出題される点が特徴です。
中学生がこのレベルに到達するには、中学校の授業だけでは語彙・文法・読解のいずれも不足しがちです。目安として、英検2級を取得済みの状態から準1級合格までにはおよそ300時間程度の学習が必要ともいわれています。中学生の場合はこれに加えて、まだ触れたことのない社会的なテーマの背景知識や、抽象的な内容を英語で理解する読解力を並行して育てていく必要があります。
中学生から英検準1級を目指すための勉強法
ここからは、実際に中学生が英検準1級合格を目指す際に押さえておきたい、技能別の勉強法を紹介します。
リーディング・リスニング対策
準1級のリーディングでは、環境問題や科学技術、国際情勢といった大人向けの話題が中心となります。中学生にとっては単語だけでなく、そもそも話題自体になじみが薄いことが壁になりやすいポイントです。まずは準1級レベルの単語帳を1冊決めて繰り返し覚えること、そして日本語のニュース記事などで背景知識を補いながら英文に慣れていくことが効果的です。
リスニングについても同様に、ナチュラルスピードの音声に日常的に触れる時間を確保することが欠かせません。中学生のうちは学校の授業だけでは触れる英語の量が絶対的に不足しがちなので、毎日短時間でも英語を聞く習慣を作ることが合格への近道になります。
ライティング対策
準1級のライティングは、社会的なテーマについて自分の意見を英語で論理的に述べる形式です。中学生にとっては「英作文が書けるかどうか」以前に、「そのテーマについて日本語でも意見を持てるか」がまず問われます。日頃からニュースに関心を持ち、賛成・反対それぞれの理由を考える練習をしておくと、英語で書く際の土台になります。
型を身につけるという意味では、賛成・反対の立場を決めて理由を2つ挙げるという基本の構成を繰り返し練習することが有効です。添削を受けられる環境があれば、独学で気づきにくい表現の誤りやロジックの飛躍を修正でき、上達のスピードが上がります。
二次試験(面接)対策
英検準1級の二次試験(面接)は、一次試験に比べて合格率が高い傾向にあります。とはいえ、社会的な話題について面接官と英語でやり取りする形式のため、中学生にとっては場慣れが必要な部分です。模擬面接を繰り返し行い、想定される質問への受け答えのパターンをいくつか用意しておくと、本番での緊張を和らげやすくなります。
中学生のうちに英検準1級を取得するメリットと注意点
中学生のうちに英検準1級を取得できれば、高校入試だけでなく、その先の大学入試においても優遇制度を利用できる可能性が広がります。また、早い段階で難関級に触れておくことで、高校での英語学習にも余裕を持って取り組めるという利点もあります。
一方で、注意しておきたい点もあります。準1級は決して簡単な級ではないため、無理に背伸びをして受験を繰り返すと、不合格が続くことで英語そのものへの苦手意識につながってしまうおそれがあります。中2 英検準1級・中3 英検準1級のどちらを目指す場合でも、今の実力を客観的に把握したうえで、無理のない受験計画を立てることが何よりも大切です。焦らず段階を踏みながら、お子さんのペースに合った形で準1級合格を目指していきましょう。
