英検準1級の一次試験は、筆記(リーディング・ライティング)が90分、リスニングが約30分です。二次試験の面接は約8分で行われます。
筆記では31問の選択問題に加えて、要約と意見論述の2題を書きます。時間配分を決めずに解き始めると、最後のライティングが書き終わらないまま終了、ということになりがちです。
この記事では、2026年度の試験形式をもとに、大問ごとの時間配分の目安、解く順番、リスニングと面接の進め方を順に整理します。
英検準1級の試験時間は筆記90分・リスニング約30分・面接約8分
英検準1級の試験時間は、一次試験が筆記90分とリスニング約30分、二次試験が約8分の面接です。一次試験では、筆記が終わるとそのままリスニングが始まります。
| 試験 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 一次試験・筆記 | リーディング31問+ライティング2題(要約・意見論述) | 90分 |
| 一次試験・リスニング | 29問(第1部〜第3部) | 約30分 |
| 二次試験・面接 | 自由会話・ナレーション・質疑応答 | 約8分 |
各大問の形式をくわしく知りたい方は、英検準1級の試験内容と一次試験の問題構成もあわせてご覧ください。
本会場での一次試験の時間割
英検準1級には準会場がなく、本会場だけで実施されます。2025年度以降の時間割では、準1級の一次試験は午前に行われます。
| 項目 | 時刻 |
|---|---|
| 入場開始 | 8:40 |
| 着席 | 9:20 |
| 試験開始 | 10:00 |
| 終了(目安) | 12:05 |
2026年度からは、1級〜3級の受験者は試験当日に顔写真付き身分証明書の原本を提示する必要があります。受験票と一緒に忘れずに持っていきましょう。時間割や持ち物の最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
筆記90分の時間配分の目安(大問別)
筆記90分は、リーディング約45分、ライティング約40分、見直し約5分に分けるとバランスが取りやすくなります。下の表は、当校が目安として提案する配分の一例です。
| 大問 | 形式 | 問題数 | 目安時間 |
|---|---|---|---|
| 大問1 | 短文の語句空所補充 | 18問 | 10分 |
| 大問2 | 長文の語句空所補充 | 6問 | 12分 |
| 大問3 | 長文の内容一致選択 | 7問 | 22分 |
| 大問4 | 英文要約 | 1題 | 15分 |
| 大問5 | 英作文(意見論述) | 1題 | 25分 |
| — | 見直し・マークの確認 | — | 6分 |
得意・不得意によって最適な配分は変わります。まずはこの目安で過去問を解き、どこで時間が足りなくなるかを確認してから調整してください。
大問1(短文の語句空所補充)は10分
大問1は、短い文の空所に入る語句を選ぶ18問です。1問あたり30秒ほどのペースで進めます。
語彙問題は、知っていればすぐ解け、知らなければ考えても答えが出にくい問題です。迷ったら消去法で1つ選び、印をつけて次へ進みましょう。見直しの時間が残ったら、印をつけた問題に戻ります。
大問2(長文の語句空所補充)は12分
大問2は、長文の空所に入る語句を選ぶ6問です。空所の前後だけを見て選ぶと、つなぎの言葉を取り違えやすくなります。
段落の最初の文で話題をつかみ、However や As a result などのつなぎの語句に注目しましょう。話の流れ(逆接・因果・具体例)がわかると、選択肢を絞りやすくなります。
大問3(長文の内容一致選択)は22分
大問3は、長文を読んで内容に関する質問に答える7問です。リーディングの中で最も時間がかかるので、20分以上を確保しておくと安心です。
本文を読む前に設問文にさっと目を通しておくと、探す情報がはっきりします。設問はおおむね本文の流れに沿って並んでいるため、1段落読むごとに該当する設問を解くと効率的です。長文の読み方は英検準1級リーディング対策の記事でくわしく解説しています。
ライティング(要約・意見論述)の時間配分
ライティングは2題合わせて約40分を確保しましょう。ライティングの満点はCSEスコアで750点です。リーディング31問の満点も750点なので、1題あたりの重みがとても大きいパートといえます。
英文要約(60〜70語)は15分
大問4の要約は、与えられた英文を60〜70語でまとめる問題です。2025年度からは、要約の語数は「目安」ではなく指定の範囲として示されています。
- 本文を読み、段落ごとの要点に下線を引く(約5分)
- 要点を自分の言葉に言い換えてメモする(約3分)
- 60〜70語で書き、語数を数える(約7分)
本文の表現をそのまま写すのではなく、具体例を一般的な言葉にまとめるのがコツです。書き方の手順は英検準1級の要約問題の解き方で紹介しています。
意見論述(120〜150語)は25分
大問5の意見論述では、TOPICについて、POINTSから2つを使って自分の意見を書きます。序論・本論・結論の構成で、語数の目安は120〜150語です。
- 立場を決め、使うPOINTSと理由をメモする(約4分)
- 序論・本論・結論の順に書く(約18分)
- 文法・スペル・語数を見直す(約3分)
問題冊子には、要約になっていない解答やTOPICに対応していない解答は0点になることがある、と書かれています。時間が足りなくても、問われたことに答える文だけは必ず書き切りましょう。
解く順番と見直し時間の決め方
解く順番に決まった正解はありません。大切なのは、ライティングを確実に書き終えられる順番を選ぶことです。
ライティングから解く方法
試験開始直後の集中力が高いうちにライティングを書く方法です。1題あたりの配点が大きいパートを先に仕上げられるので、書き残しを防げます。
ただし、リーディングに使える時間が後から見えにくくなります。「10時40分までにライティングを終える」のように、終わる時刻を先に決めておきましょう。
リーディングから解く方法
大問1から順に解き、問題に慣れてからライティングに入る方法です。語彙問題で調子をつかみたい人に向いています。
この順番では、長文に時間を取られるのが一番の失敗パターンです。「10時45分になったら長文の途中でもライティングに移る」と決めておくと、書く時間を守れます。
見直しの時間を5分ほど残す
筆記は85分程度で解き終える計画を立て、残りの時間を見直しにあてるのがおすすめです。確認したいのは次の点です。
- マークシートの番号がずれていないか
- 要約が60〜70語の範囲に収まっているか
- 三単現の s、時制、冠詞などの基本的なミスがないか
- 印をつけて保留にした問題が残っていないか
時間配分は、自分では気づきにくい弱点で崩れることがよくあります。特にライティングは自己採点が難しいパートです。英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けながら、時間内に書き切る練習を重ねるのも一つの方法です。
リスニング約30分の進め方と先読み
リスニングは放送に合わせて進むため、自分で時間を配分することはできません。そのぶん、選択肢の「先読み」で準備の時間を作ることが大切です。
| パート | 形式 | 問題数 |
|---|---|---|
| 第1部 | 会話の内容一致選択 | 12問 |
| 第2部 | 文(パッセージ)の内容一致選択 | 12問 |
| 第3部 | Real-Life形式の内容一致選択 | 5問 |
放送はすべて1回だけです。聞き逃した問題にこだわると次の問題も落としやすいので、迷ったら1つ選んで気持ちを切り替えましょう。
先読みの時間を作るコツ
各部の始めには英語の指示文(Directions)が流れます。この間に、最初の数問の選択肢に目を通しておきましょう。筆記が早く終わった場合に、リスニングの選択肢を見ておく方法もよく紹介されています。
第3部のReal-Life形式では、放送の前に状況(Situation)と質問(Question)を読む時間が10秒あります。この10秒で「誰が・何をしたいのか」をつかむと、聞くべき情報が絞れます。パート別の対策は英検準1級リスニング対策をご覧ください。
二次試験(面接)約8分の流れと時間の使い方
準1級の面接は約8分で、面接委員は1人です。パッセージの音読はありません。自由会話のあと、4コマのイラストを説明するナレーションと、4つの質問に答えます。
| 順番 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 1 | 入室・自由会話(簡単な日常会話) | 短時間 |
| 2 | 問題カードのイラストを見て考える | 1分 |
| 3 | 4コマのイラストのナレーション | 2分 |
| 4 | No.1〜No.4の質問に答える | 残りの時間 |
No.1はイラストに関する質問、No.2とNo.3はカードのトピックに関する質問、No.4は社会性のある話題についての質問です。
考える時間1分とナレーション2分の使い方
考える時間の1分では、各コマで「誰が・何をしているか」を決めておきます。細かい描写より、話の流れがつながることを優先しましょう。
ナレーションの2分は、1コマあたり30秒前後が目安です。1コマ目に時間をかけすぎると、最後のコマまで話し切れません。練習ではタイマーを使い、2分で4コマを話し終える感覚をつかんでおきましょう。
質疑応答は結論から短く答える
No.1〜No.4では、長く話しすぎるとテンポが崩れます。最初に自分の意見を一言で述べ、理由や具体例を1〜2文添える形を練習しておくと安定します。面接全体の流れは英検準1級 二次試験の流れと対策で確認できます。
英検S-CBTで受ける場合の試験時間
英検S-CBTは、コンピューターで受ける英検です。準1級の場合、1日で4技能すべてを受け、所要時間の目安は約135分です。
| 順番 | 技能 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | スピーキング | 15分 |
| 2 | リスニング | 30分 |
| 3・4 | リーディング・ライティング | 90分 |
従来型とは順番が違い、スピーキングとリスニングが先に来ます。リーディングとライティングの時間は従来型と同じ90分なので、筆記の時間配分はそのまま使えます。
ライティングは、申込時に筆記型とタイピング型から選びます。タイピング型を選ぶ場合は、キーボードで要約と意見論述を打つのにかかる時間を事前に測っておきましょう。準1級のS-CBTは実施日が限られているため、日程は早めに確認してください。
まとめ:時間を計って過去問を解き、自分の配分を決めよう
英検準1級は、筆記90分、リスニング約30分、面接約8分という限られた時間で実力を出す試験です。筆記では「リーディング約45分、ライティング約40分、見直し約5分」を基本に、自分に合う配分へ調整していきましょう。
- 本番と同じ90分で過去問を1回分解く
- 大問ごとにかかった時間を記録する
- 時間が足りなかった大問の配分を見直し、次の回で試す
この流れを2〜3回くり返すと、本番で使える自分なりの時間配分が固まってきます。一人で練習を続けるのが難しい場合は、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishで相談してみてください。完全マンツーマンで、小学生から高校生まで英検全級の対策に対応しています。
