「英検準1級を持っていれば、早慶の英語にも通用するのだろうか」と気になっている受験生や保護者の方は多いと思います。結論から言うと、英検準1級は早慶入試に必要な英語力の土台にはなりますが、同じレベルとは言い切れません。測っている力や出題形式が違うためです。

一方で、早稲田大学と慶應義塾大学には、英検のスコアを使える入試方式があります。この記事では、両者の違い、2027年度入試で英検を使える主な方式、取得時期の目安、対策を両立する勉強の進め方を順に解説します。

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英検準1級は早慶レベル?結論は「土台にはなるが同じではない」

英検準1級に合格できる英語力は、早慶の英語で戦うための土台になります。ただし、準1級に合格したからといって、早慶の英語で必ず高得点が取れるわけではありません。まずは両者の特徴を確認しましょう。

英検準1級のレベル

英検協会は、準1級の目安を「大学中級程度」としています。合格者の英語力は、国際的な語学力の指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)でB2相当が目安です。

合否はCSEスコア(英検の級をまたいで使える共通の尺度)で判定されます。合格基準スコアは、一次試験が1792点、二次試験が512点です。技能ごとの満点はどれも750点で、リーディング・リスニング・ライティングは同じ重みで評価されます。

必要な語彙は7,500〜9,000語程度とよく言われますが、これは一般的な目安で、協会が示した数字ではありません。なお、協会は現在、級別の合格率を公表していません。レベルの全体像は英検準1級のレベル・難易度の解説も参考にしてください。

早慶の英語入試で問われる力

早稲田大学の英語は、学部ごとに出題形式が大きく違います。長文読解を中心に、語彙・文法、英文和訳、英作文など幅広い形式が出題されます。

慶應義塾大学の英語も長文読解が中心で、抽象度の高い文章を論理的に読み取る力が求められます。たとえば文学部の英語の独自試験では、英語辞書を2冊まで使えると入学試験要項に書かれています。単語を知っているかどうかより、文章を深く理解して表現する力が重視されていることがうかがえます。

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英検準1級と早慶英語の違いを比較

大きな違いは、英検が4技能をバランスよく測るのに対し、早慶の一般選抜は読解と記述の比重が大きいことです。主な違いを表にまとめます。

項目英検準1級早慶の一般選抜(英語)
測る技能読む・聞く・書く・話すの4技能読む・書くが中心(学部による)
主な出題語彙問題、長文読解、要約、意見論述、リスニング、面接学部ごとに独自。長文読解が中心で、和訳や英作文なども出題
評価の方法CSEスコア(合格基準スコアは固定)大学・学部ごとの配点と合否判定

このため、英検準1級を持っていても早慶の英語で苦戦する受験生もいれば、英検は受けていなくても早慶の英語が得意な受験生もいます。

英検準1級は「早慶に受かる証明」ではなく、「英語の基礎体力が一定の水準に達した目安」と考えるのが現実的です。そのうえで、志望学部の過去問に合わせた対策を上乗せしていく必要があります。

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早稲田で英検を使える主な入試方式(2027年度)

早稲田大学では、学部によって英検のスコアを「出願の条件」にしたり、「加点」に使ったりしています。ここでは、各学部が公表している2027年度入試の情報をもとに、代表的な2つを紹介します。

文化構想学部・文学部「英語4技能テスト利用方式」

この方式では、出願時に英語4技能テストのスコアを提出します。基準を満たした人を、国語と地歴の2教科の合計点で判定する仕組みです。英語の試験は受けません。

2027年度入試での英検の基準は、CSEスコアの総点2200以上、かつ4技能それぞれ500以上です。受験した級や合否は問われず、従来型・英検S-CBT・英検S-Interviewのどれでも利用できます。

準1級の合格者であれば、総点の基準は超えている計算です。ただし技能ごとの条件もあるため、成績表で4技能それぞれのスコアを確認しておきましょう。有効なのは「出願開始年月日より2年間遡った月の翌月初日以降」に受験した結果です。

国際教養学部の一般選抜は「加点」

国際教養学部の一般選抜では、英語4技能テストのスコアを提出すると、20点満点で加点されます。2027年度入試の基準では、英検は1級合格で20点、準1級合格で14点、2級合格で7点です。

早稲田のほかの学部にも、英語4技能テストのスコアを使う方式があります。ただし、使い方や基準は学部ごとに違います。2027年度の入学試験要項は2026年11月上旬に公開予定とされているため、早稲田大学の入試情報ページで必ず確認してください。

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慶應で英検を使える入試方式

慶應義塾大学では、文学部の一般選抜で、英語の試験の代わりに英検のスコアを使えます。ただし求められるスコアは高めです。

文学部の「英語外部試験利用」はCSE2500以上

文学部の一般選抜(2027年度)では、外国語を4つから1つ選びます。「英語独自試験」「英語外部試験利用」「ドイツ語」「フランス語」の4つです。英語外部試験利用の条件は、英検CSE総合スコア2500以上です。受験した級や合否は問われません。

提出したスコアは「外国語」の得点に換算されます。換算の方法は公表されていません。2500点は準1級の合格基準(一次と二次の合計2304点)より約200点高く、準1級に合格しただけでは届かないこともあります。

有効な受験期間も決まっています。2026年度入試では、2024年1月1日から2025年12月31日までに受験したスコアが対象でした。2027年度の条件は、慶應義塾大学の一般選抜のページで最新の要項を確認してください。

学部ごとの扱いは慶應義塾大学で英検準1級は使えるかをまとめた記事で詳しく紹介しています。

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早慶志望者が英検準1級を取るメリット

英検準1級を取る最大のメリットは、入試の選択肢が広がることです。そのほかにも、勉強面でのメリットがあります。

  • 出願できる方式が増える:早慶の一部の方式に加え、英語の外部検定を出願条件や得点換算に使う大学は少なくありません。
  • 英語の勉強に軸ができる:語彙・読解・リスニング・ライティングを計画的に鍛えるきっかけになります。
  • 入試本番の力にもつながる:準1級レベルの語彙力と長文を読む力は、早慶の英語でもそのまま役立ちます。
  • 他の科目に時間を回せる:英語の試験がない方式を使えば、国語や地歴の対策に集中できます。

早慶以外の大学での使い道は、英検準1級が使える大学一覧にまとめています。併願先を考えるときの参考にしてください。

ただし、準1級はライティングや面接まで含めた4技能の試験です。学校の授業だけでは対策しにくい部分もあるため、英検に特化したマンツーマン指導で弱い技能を集中的に鍛えるのも一つの方法です。

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取得時期の目安とスコアの有効期間

入試で使うなら、高校3年生の秋までに必要なスコアを取っておくと安心です。大学ごとに、有効な受験期間や提出の締め切りが決まっているためです。

たとえば慶應の文学部は、2026年度入試では出願の前年12月31日までの受験分が対象でした。この場合、高校3年生の1月に行われる第3回は間に合いません。

2026年度の英検(従来型)の一次試験は、第1回が5月31日、第2回が10月4日、第3回が2027年1月24日です。英検S-CBTなら、同じ検定回の中で同じ級を最大3回まで受けられます。スコアを取り直したいときに便利です。

目安としては、高校2年生のうちに準1級に挑戦し、高校3年生の春から夏の回で基準スコアを確実にしておく流れが無理のない計画です。学年ごとの目安は高校生で英検準1級を目指す人向けの記事も参考にしてください。日程は変わることがあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。

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英検準1級と早慶対策を両立する勉強法

両立のコツは、共通して伸ばせる語彙と読解を軸にし、英検だけの形式対策は時期を決めて集中して行うことです。

語彙と長文読解を共通の軸にする

高度な語彙力と長文を読む力は、英検準1級と早慶のどちらにも欠かせません。準1級向けの単語帳で語彙を固めながら、大学入試の長文問題集や早慶の過去問で読解の練習を積むのが効率的です。

英検の長文は、社会・環境・科学技術など幅広いテーマを扱います。早慶の入試でもよく出るテーマなので、背景知識を広げる練習にもなります。

ライティングは要約と意見論述の両方を練習する

英検準1級の一次試験には、60〜70語で書く要約と、120〜150語が目安の意見論述の2題があります。文章の要点をつかむ力と、理由を立てて書く力は、早慶の英作文や記述問題でも役立ちます。要約の書き方は英検準1級の要約問題の解き方で解説しています。

リスニングと面接は時期を決めて集中する

英検準1級にはリスニングと面接があります。入試の英語ではこれらの比重が小さいことが多いため、時間のかけ方にメリハリをつけましょう。たとえば面接の練習は、一次試験に合格してから集中して行う方法があります。

二次試験に落ちても、翌年度の同じ回までは一次試験が免除され、二次試験から受け直せます。この一次試験免除の制度も上手に使いましょう。

学年ごとに優先順位を決める

高校2年生までは準1級の取得を優先し、語彙・文法・読解の基礎を固めます。合格したら、高校3年生からは志望学部の過去問演習に比重を移すのが自然な流れです。同時に進める場合は、共通する語彙と読解を中心に据え、英検だけの形式対策は最小限にとどめると効率的です。

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まとめ:英検準1級は早慶受験の強い味方

英検準1級と早慶の英語は、測る力も出題形式も違うため「同じレベル」とは言えません。それでも準1級で身につく語彙力と読解力は、早慶の英語の土台になります。

入試制度の面でも、英検のスコアを使える方式があります。早稲田の文化構想学部・文学部の英語4技能テスト利用方式、国際教養学部の加点、慶應文学部の英語外部試験利用などです。基準や有効期間は毎年見直されることがあるため、出願前に必ず最新の募集要項を確認してください。

高校2年生のうちに準1級を目指し、高校3年生で過去問演習に集中するのが無理のない流れです。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生までを対象に、英検全級に対応した完全マンツーマンのオンライン指導を行っています。準1級のライティングや面接対策を一人で進めるのが難しいと感じたら、選択肢の一つとして検討してみてください。