「英検準1級は何回目で受かるのだろう」「一発合格は現実的なのか」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、英検協会は受験回数別の合格データを公表していません。そのため「平均何回目で合格する」という公式の答えはありません。1回目で合格する人もいれば、3回以上かけて合格する人もいます。

差を生むのは回数そのものではなく、不合格の原因を分析して次の対策に生かせるかどうかです。この記事では、合格率や合格基準の正しい読み方、複数回受験になりやすい理由、再挑戦で合格するための戦略を順に解説します。

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英検準1級は何回目で合格できるのか

何回目で合格できるかは、受験する時点の英語力と準備の仕方で大きく変わります。公式の統計がないため、「何回で受かるのが普通」という基準はないと考えてください。

合格率は現在公表されていない

英検協会は現在、級別の合格率を公表していません。協会の「受験の状況」ページに載っているのは志願者数だけです。

インターネット上では「準1級の合格率は約15%」という数字がよく見られます。これは過去(2015年度とされる)の公表値をもとにした参考値で、今の合格率ではありません。

ただ、準1級が2級よりはっきり難しい級であることは確かです。一度で受からなくても珍しいことではない、と受け止めておくと気持ちが楽になります。合格率の見方は英検準1級の合格率と一次・二次別の難易度でも解説しています。

回数より大切なのは不合格の分析

同じ弱点を残したまま受け直しても、結果は変わりにくいものです。反対に、成績表から弱い技能を見つけて手を打てば、2回目や3回目で合格する可能性は十分にあります。

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合格基準スコアと1年に受験できる回数

準1級の合否はCSEスコアで判定され、一次試験は1792点、二次試験は512点が合格基準です。CSEスコアとは、英検の成績を技能ごとに共通の尺度で表した点数のことです。

項目内容(2026年度)
一次試験の合格基準1792点(満点2250点、リーディング・ライティング・リスニングの合計)
二次試験の合格基準512点(満点750点、スピーキング)
一次試験の構成筆記90分(リーディング31問・ライティング2題)、リスニング約30分(29問)
二次試験の構成約8分の個人面接(4コマのイラストのナレーションと質問4問)
合格者のCEFRB2(目安)

合格基準スコアは固定で、回によって変わりません。ただしスコアは回ごとに統計的な方法で算出されるため、正答数から自分で点数を出すことはできません。

協会は目安として、2016年度第1回の一次試験では「1級・準1級は各技能の正答率7割程度の受験者の多くが合格した」と説明しています。過去の一例なので、「7割取れば必ず合格」とは考えないでください。

従来型とS-CBTで受験機会を増やせる

紙で受ける従来型の英検は年3回実施されます。これに加えて、コンピューターで受ける英検S-CBTでも準1級を受験できます。

S-CBTは同じ検定回の中で同じ級を最大3回まで受けられ、従来型との併願もできます。ただし準1級のS-CBTは実施日が限られるため、早めに日程を確認しましょう。

2026年度第3回の従来型は、個人申込が10月30日から12月14日まで、一次試験(本会場)が2027年1月24日です。2026年度の準1級の検定料は、本会場が10,400円、S-CBTが10,500円です。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。

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1回目で合格する人に共通する準備

一発合格する人の多くは、受験前に2級レベルの英語力が固まっていて、4技能すべてを準1級の形式で練習しています。特別な才能よりも、準備の厚さが結果を分けていると言えます。

2級レベルの基礎が固まっている

準1級の語彙や長文は、2級の基礎の上に積み上がるものです。2級に合格している、または2級の過去問で安定して点が取れる状態から始めると、準1級の対策に集中できます。

海外生活や留学の経験がある人、英語ディベートに取り組んできた人も一発合格しやすいとされています。英語で意見を組み立てた経験が、ライティングや面接に生きるためです。

対策期間に余裕がある

必要な期間は人によって大きく違いますが、2級合格レベルから半年〜1年ほどかけて準備する人が多いとされています。語彙を覚える時間と、過去問で形式に慣れる時間の両方を確保することが大切です。

学習量だけでなく、技能のバランスも重要です。どれか1つの技能が極端に弱いと、一次試験の合計スコアが伸びにくくなります。

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複数回受験になりやすい3つの理由

何度か受けて合格する人がつまずくポイントは、主に語彙、ライティング、二次試験の3つです。自分がどこで止まっているかを確かめてみましょう。

語彙の壁

準1級で多くの人が苦労するのが語彙です。リーディング31問のうち18問が短文の語句空所補充で、2級よりかなり難しい単語が並びます。

単語帳を一通り読んだだけでは、選択肢の意味を正確に判断できません。語彙が定着しないまま受験を重ねていることが、複数回受験の大きな原因になりがちです。

ライティング2題の負担

2024年度からライティングは2題になりました。60〜70語で英文を要約する問題と、120〜150語が目安の意見論述です。

意見論述では、提示されたPOINTSから2つを使い、序論・本論・結論の形で書くことが求められます。型を覚えるだけでは得点が伸びにくく、理由の具体性や論理のつながりも評価されます。

要約問題では、文章の要点を自分の言葉で言い換えてまとめる力が問われます。書き方の手順は英検準1級 要約問題の解き方を参考にしてください。

二次試験の準備不足

一次試験の合否がわかってから二次試験までは、2〜3週間ほどしかありません。一次に集中しすぎて、面接の練習が間に合わないケースがよく見られます。

準1級の面接では、4コマのイラストを見て2分間のナレーションをし、その後4つの質問に答えます。社会的な話題について意見と理由を英語で述べるため、練習なしで高得点を取るのは難しいでしょう。

自分の弱点を一人で見つけにくい場合は、英検に特化したマンツーマン指導でライティングの添削や面接練習を受けるのも一つの方法です。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象に英検全級の対策を完全オンラインで行っています。

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不合格だったときの分析と立て直し方

不合格だったときは、まず成績表で技能別のCSEスコアを確認し、どこで点を落としたかを把握しましょう。やみくもに勉強量を増やすより、原因に合った対策を選ぶほうが合格への近道です。

一次試験で落ちた場合

成績表には、リーディング・リスニング・ライティングのスコアが別々に示されます。合格に届かなかった原因になった技能から、優先して対策しましょう。

全体的にスコアが低い場合は、語彙力の不足が原因であることが多いです。リーディングやリスニングは、時間配分や解き方の問題で失点していることもあります。過去問を本番と同じ時間で解いて確かめてください。

ライティングのスコアが低い場合は、先生や添削サービスに見てもらうと、自分では気づきにくい弱点がわかります。

二次試験で落ちた場合

一次試験に合格して二次試験で不合格(または欠席)になった場合は、一次試験免除制度を利用できます。次回以降の申込で一次免除を申請すると、二次試験から受けられる制度です。

従来型で取得した一次免除は、翌年度の同じ回まで使えます。たとえば2026年度第2回で取得した場合は、2027年度第2回まで有効です。検定料は通常と同じ金額です。

S-CBTでの使い方も含めた詳しい仕組みは、英検準1級の一次試験免除制度・S-CBTの仕組みで解説しています。

面接で落ちる原因としては、意見を述べるための語彙が足りない、沈黙が長く続く、ナレーションの流れが不自然といった点が挙げられます。毎日少しでも声に出して話し、本番に近い形で練習を重ねることが効果的です。

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再受験で合格するための学習戦略

再挑戦では、前回の弱点を中心に学習計画を組み直すことが大切です。ここでは技能ごとに、取り組みやすい方法を紹介します。

語彙は反復で定着させる

語彙対策には、旺文社の「でる順パス単 英検準1級」のような準1級向けの単語帳が広く使われています。1冊に決めて、何周もくり返すことが基本です。

覚えた単語も、時間がたつと忘れてしまいます。間隔をあけて復習し、忘れた単語に印をつけて重点的に見直しましょう。例文と一緒に覚えると、長文を読むときにも役立ちます。

リーディングとリスニングは過去問で形式に慣れる

リーディングは、過去問をくり返し解くことが効果的です。問題の構成は毎回ほぼ同じなので、大問ごとの解く順番と時間配分を決めておくと本番で安定します。

日ごろから英語のニュース記事を読む習慣をつけると、社会問題や科学技術などを扱う長文にも慣れていきます。

リスニングは、スクリプトを見ながら音声に重ねて読むシャドーイングが効果的とされています。問題を解くだけでなく、音と意味を同時に処理する練習を加えましょう。

ライティングは型と中身の両方を準備する

意見論述は、序論で意見を示し、本論で2つの理由を述べ、結論で意見をまとめる型を身につけることが第一歩です。そのうえで、理由を支える具体例を加えると説得力が増します。

環境・テクノロジー・教育・医療などのよく出るテーマについて、日本語でもよいので自分の意見と理由を整理しておきましょう。本番で手が止まりにくくなります。

面接練習は一次対策と並行して始める

一次試験の合否がわかってから二次対策を始めると、準備期間が足りなくなりがちです。一次の勉強と並行して、週に数回でも話す練習を入れておきましょう。

4コマのナレーションは、問題集のイラストを使って2分間で話し切る練習をくり返します。質問への応答では、「I think ~. This is because ~.」のように意見と理由をセットで述べる習慣をつけてください。

不合格の原因ごとの対策をさらに詳しく知りたい方は、英検準1級に落ちた人のためのリベンジ戦略も参考にしてください。

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準1級に合格したあとに広がる選択肢

準1級の合格は、大学入試や将来の進路で役立ちます。合格後の使い道を知っておくと、再挑戦のモチベーションにもつながります。

大学入試での活用

大学によっては、英検のスコアを出願資格にしたり、共通テストの英語の得点に換算したりする制度があります。準1級レベルのスコアで、英語を満点や高い得点として扱う大学もあります。

ただし、制度の内容や必要なスコアは大学・学部・年度ごとに異なります。必ず志望校の最新の募集要項で確認してください。全体像は英検準1級が使える大学一覧で整理しています。

就職や1級への挑戦

準1級の合格はCEFRのB2に相当する目安とされ、英語を使う仕事への応募や自己PRで英語力を示す材料になります。

さらに上を目指すなら英検1級があります。1級は語彙も長文もさらに難しくなりますが、準1級で身につけた力がそのまま土台になります。

何回目の受験であっても、合格までに身につけた力は無駄になりません。一人での対策に限界を感じたら、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishを頼るのも一つの選択肢です。完全マンツーマンの指導で、弱点に合わせた対策を進められます。