大学受験用に使っている「英単語ターゲット1900」を、英検準1級の対策にも使えないかと考える人は多いでしょう。旺文社の商品ページでも、対応する英検の級として2級と準1級が挙げられています。
結論から言うと、ターゲット1900は準1級の語彙の土台にはなりますが、1冊だけでは足りません。準1級で問われる難しい語は、準1級専用の単語帳で補うのが現実的です。
この記事では、ターゲット1900の収録内容と準1級との関係を整理します。そのうえで、「単熟語EX」と組み合わせる進め方とスケジュールの目安を紹介します。
結論:ターゲット1900は「土台」、準1級専用の単語帳で上積みする
ターゲット1900は、共通テストから難関大の二次試験までを想定した大学受験用の単語帳です。準1級で必要な語彙のうち、基礎から中級の部分を固めるのに向いています。
一方で、準1級の筆記大問1(短文の語句空所補充、18問)では、大学受験の範囲を超える語が多く出題されるとされています。この部分は、準1級向けに作られた単語帳で補う必要があります。
| 項目 | 英単語ターゲット1900(6訂版) | 英検準1級単熟語EX(第2版) |
|---|---|---|
| 出版社 | 旺文社 | ジャパンタイムズ出版 |
| 刊行 | 2020年1月 | 2023年4月 |
| 主な対象 | 大学入試(共通テスト〜難関大) | 英検準1級 |
| 収録 | 見出し語1,900語+準1級によく出る単語200+TEAPによく出る単語140 | 単語・熟語・テクニカルタームの約2,400語句 |
| 役割 | 語彙の土台づくり | 準1級レベルへの上積み |
ターゲット1900(6訂版)の収録内容と準1級との関係
2026年9月時点で旺文社から出ている最新版は、2020年1月に刊行された6訂版です。まずは、何がどれだけ収録されているかを確認しておきましょう。
収録語数と構成
本編の1,900語は、難しさによって次の3つのパートに分かれています。
- Part 1 常に試験に出る基本単語:800語
- Part 2 常に試験に出る重要単語:700語
- Part 3 ここで差がつく難単語:400語
この1,900語に加えて、「英検準1級によく出る単語200」と「TEAPによく出る単語140」も収録されています。合計すると2,240語です。
見出し語・意味・例文の音声は、無料でダウンロードできます。無料の公式アプリ「ターゲットの友」も用意されているので、スキマ時間の復習にも使いやすい単語帳です。
準1級で求められる語彙との差
英検準1級の合格に必要な語彙数は、公式には示されていません。一般的な目安として7,500〜9,000語程度と言われることが多く、大学受験用の単語帳1冊だけでは届かない量です。
ただし、巻末の「英検準1級によく出る単語200」は準1級を意識した内容です。本編と合わせて仕上げておくと、準1級の単語帳に進んだときに知っている語が増え、負担を減らせます。
「ターゲット1900 ex」とは?単熟語EXとの違い
「ターゲット1900 ex」という名前の単語帳は、旺文社のターゲットシリーズにはありません(2026年9月時点)。この記事では、準1級向けの単語帳「単熟語EX」とターゲット1900を組み合わせる方法として解説します。
英検準1級単熟語EX(第2版)の特徴
正式な書名は「出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX 第2版」で、ジャパンタイムズ出版から2023年4月に刊行されました。
15年分の過去問(約27万語)を分析し、準1級に必要な約2,400語句を「出る順」に収録しています。構成は単語・熟語・テクニカルタームの3部で、筆記大問1の難しい選択肢を優先して並べている点が特徴です。
語源の情報や、類義語・反意語・派生語も載っています。全見出し語句と例文の音声が付いており、ダウンロードや音声アプリで聞けます。
レベル感や具体的な使い方は、英検準1級 単熟語EXの使い方を解説した記事で詳しくまとめています。
ターゲット1900とEXは補い合う関係
EXは準1級専用のため、ターゲット1900よりも全体的に難しい語が中心です。ターゲット1900で基礎を固めてからEXに進むと、無理なくレベルを上げられます。
2冊は競合するものではなく、役割の違う単語帳です。ターゲット1900で大学受験レベルの語彙を固め、その上にEXで準1級の頻出語を積み上げるイメージで使いましょう。
ターゲット1900と単熟語EXを併用する進め方
2冊を使う場合は、ターゲット1900を先に仕上げてからEXに移るのが基本です。次の3つのステップで進めましょう。
ステップ1:ターゲット1900を一通り仕上げる
単語帳学習の基本は、1冊を仕上げてから次に進むことです。途中でEXに移ると基礎語彙に抜けが残り、長文やライティングでも苦労しやすくなります。
まずはPart 1とPart 2の1,500語を優先し、そのあとPart 3と「英検準1級によく出る単語200」に進みます。覚えた語と覚えていない語に印を付けて分けておくと、復習の効率が上がります。
ステップ2:EXで準1級の頻出語を上積みする
ターゲット1900の大半を覚えたと感じたら、EXに進む目安です。過去問の大問1を解いてみて、知らない語が多く残るようなら、EXに切り替えるタイミングと考えてよいでしょう。
EXは約2,400語句とボリュームがあるため、一度に全部を覚えようとしないことが大切です。出る順に並んでいるので、前半の語から繰り返し覚えていきましょう。
ステップ3:過去問で定着を確認する
単語帳で覚えた語が本番で使えるかどうかは、過去問で確かめます。大問1で間違えた語は、単語帳の該当ページに印を付けて重点的に復習しましょう。
過去問をどこで手に入れるかは、英検準1級の過去問の入手方法で紹介しています。
2026年度第3回に向けたスケジュールの目安
2026年度第3回の一次試験(本会場)は、2027年1月24日です。9月下旬に始めると約4か月あるため、次のような配分が一つの目安になります。
- 1か月目〜2か月目の前半:ターゲット1900(Part 1〜3と準1級200語)
- 2か月目の後半〜3か月目:単熟語EXの前半を中心に
- 4か月目:過去問演習と、間違えた語の総復習
第3回の個人申込は、2026年10月30日から12月14日までです(コンビニ払いなどは12月11日まで)。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
単語は自分で進められても、覚えた語を長文やライティングで使いこなすには練習が必要です。英検に特化したマンツーマン指導で、単語学習の進み具合に合わせて演習を組み立てるのも一つの方法です。
単語帳だけでは補いにくい語彙の身につけ方
単語帳を2冊仕上げても、準1級では環境・医療・テクノロジーなど、社会的な話題の語彙が多く出てきます。こうした語は、英文を読む中で補うのが効果的です。
英語のニュースサイトや英字新聞の記事を、週に1〜2本読む習慣をつけてみましょう。単語帳に載っていない語も、文脈と一緒に覚えられます。
過去問や記事で出会った知らない語は、ノートやアプリにまとめておきます。自分専用の単語帳を作っておくと、試験直前の見直しに役立ちます。
目的別:ターゲット1900から始めるか、準1級専用から始めるか
ターゲット1900を使うかどうかは、大学受験と英検のどちらを優先するかで決めるのがおすすめです。
大学受験と英検準1級を両立したい人
大学受験の勉強をしている高校生は、ターゲット1900を軸にするのが効率的です。入試対策と英検の基礎固めを1冊で進められるためです。準1級の試験が近づいたら、EXなどで上積みしましょう。
英検準1級の合格を最優先したい人
大学受験の予定がない人や、すでに大学受験レベルの語彙がある人は、最初から準1級専用の単語帳を使うほうが近道です。候補には、単熟語EXのほか、旺文社の「でる順パス単」もあります。
準1級の単語帳を比べたい人は、英検準1級の単語帳ランキングも参考にしてください。パス単を含む旺文社の教材は、旺文社の英検準1級シリーズの選び方で紹介しています。
どのルートでも大切なのは、選んだ単語帳を最後まで仕上げることです。何冊も並行して手を広げるより、1冊ずつ確実に覚えるほうが結果につながりやすいとされています。
まとめ:ターゲット1900を仕上げてからEXで準1級レベルへ
ターゲット1900は、英検準1級の語彙の土台づくりに役立つ単語帳です。ただし大学受験向けの内容が中心のため、準1級の語彙問題に対応するには、準1級専用の単語帳での上積みが必要です。
- ターゲット1900(6訂版)は、本編1,900語と「英検準1級によく出る単語200」まで仕上げる
- 次に単熟語EX(第2版)で、準1級の頻出語を出る順に覚える
- 過去問の大問1で定着を確認し、知らない語を重点的に復習する
語彙力は準1級合格の土台ですが、ライティングや面接では覚えた語を使いこなす力も求められます。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールです。完全マンツーマン・完全オンラインで英検全級に対応しています。語彙からアウトプットまで仕上げたい人は、英検に特化したマンツーマン指導も検討してみてください。
