中高一貫校生におすすめの塾ランキング9選|失敗しない選び方と比較

「中高一貫校に入ったものの、授業の速さについていけているか心配」「高校受験がないのに、塾は必要なのだろうか」。中高一貫校に通うお子さんの塾選びで、こうした悩みを抱える保護者の方は少なくありません。

結論から言うと、中高一貫生の塾は目的で選ぶのが失敗しないコツです。

「学校の成績を立て直したいのか」「大学受験に向けて先取りしたいのか」で、合う塾のタイプは大きく変わります。

中高一貫校は学校ごとに教材や進度が違うため、公立中学生向けの塾がそのまま合うとは限りません。

この記事では、中高一貫生に塾が必要とされる理由と選び方を整理したうえで、中高一貫生向けのコースや対応がある塾をランキング形式で紹介します。

各塾の情報は、2026年10月時点で各塾の公式サイトに掲載されている内容をもとにしています。

中高一貫生に塾が必要とされる理由

中高一貫校には高校受験がありません。それでも塾を検討する家庭が多いのは、中高一貫校ならではの事情があるからです。

授業の進度が速く、学校独自の教材を使う

中高一貫校の多くは、6年間を見通したカリキュラムで授業を進めます。

たとえば東海中学校・高等学校の教育内容のページでは、主に中学2年生で中学の学習課程を終え、中学3年生から高校の内容に入ると説明しています。

英語の「NEW TREASURE」や数学の「体系数学」のように、文部科学省の検定を受けていない教材を使う学校も少なくありません。

一度つまずくと、市販の中学生向け問題集では範囲や順番が合わず、自力で取り戻しにくいのが難しいところです。

高校受験がない分、中だるみしやすい

高校受験という区切りがないため、中2〜高1ごろに勉強へのモチベーションが下がる「中だるみ」が起きやすいといわれます。

この時期に定期テストの点数が下がり始めると、校内で下位に沈んだまま抜け出せなくなることがあります。

内部進学や推薦では学校の成績がそのまま響く

大学附属の中高一貫校では、系列大学への内部進学に定期テストの成績や学内の試験が使われるのが一般的です。

進学校でも、指定校推薦や学校推薦型選抜を考えるなら、高校の評定平均が大切になります。

学校の成績を安定させること自体が、進路の選択肢を守ることにつながるのが中高一貫生の特徴です。

大学受験の準備を早くから始められる

高校受験がない分、中学生のうちから大学受験を見据えた勉強に時間を使えるのは中高一貫生の大きな利点です。

東大や医学部などの難関大を目指す場合は、学校の授業に加えて、塾で先取りや演習量を確保する家庭もあります。

実際にどれくらいの家庭が塾代を払っている?

文部科学省の令和5年度子供の学習費調査(2026年1月の訂正版)によると、私立中学生で学習塾費を支出した家庭は51.2%でした。

私立中学生の学習塾費の年間平均は168,058円で、塾代を支出した家庭に限ると平均は約32.8万円です。

この数字は私立中学校全体のもので、中高一貫校だけの集計ではありません。それでも、私立中学生の約半数が何らかの形で塾を利用していることが分かります。

そもそも塾に通うべきか迷っている場合は、中高一貫生は塾に行くべきかを判断する記事で詳しく解説しています。

中高一貫生の塾選びで確認したい5つのポイント

中高一貫生の塾選びでは、公立中学生向けの塾選びとは違う点がいくつかあります。入塾前に、次の5つを確認しておきましょう。

目的は「学校の補習」か「大学受験」か

最初に決めたいのは、塾に何を求めるかです。目的によって、合う塾のタイプがはっきり分かれます。

  • 定期テストの点数を上げたい、内部進学の基準を満たしたい:学校の教材に合わせられる個別指導が合いやすい。
  • 難関大に向けて先取りしたい:中高一貫生向けの大学受験コースがある集団塾や予備校が候補になる。
  • 部活と両立しながら自分のペースで進めたい:映像授業や、時間を選べる個別指導が向いている。

学校の教材と定期テストに対応できるか

中高一貫校の定期テストは、学校の教科書や問題集、配布プリントから出題されることがほとんどです。

そのため、学校の教材を持ち込んで指導してもらえるかは、成績アップを目的にするなら最も大切な確認点です。

体験授業や面談のときに、使っている教材名とテスト範囲を伝え、具体的にどう対策するかを聞いてみましょう。

個別指導か集団授業か

個別指導は、学校ごとに違う進度や教材に合わせやすいのが強みです。苦手な単元まで戻って教わることもできます。

集団授業は、同じ目標を持つ仲間と競い合えるのが魅力です。一方で、授業の進度は塾のカリキュラムに沿うため、学校の補習には向きません。

個別指導の仕組みや集団塾との違いは、個別塾とは?集団塾や家庭教師との違いでまとめています。

塾の外での勉強時間まで確保できるか

塾に週1回通っても、家でまったく勉強しなければ、成績はなかなか上がりません。

宿題で家庭学習を管理する塾もあれば、塾の中で演習まで終わらせる塾もあります。お子さんが家で勉強できるタイプかどうかで選び方が変わります。

学校や家から通いやすいか

中高一貫校は自宅から離れた学校に通う生徒も多く、通塾の時間が負担になりがちです。

学校の最寄り駅や乗り換え駅の近くにある塾を選ぶと、部活のあとでも通いやすくなります。

中高一貫生におすすめの塾ランキング9選

ここからは、中高一貫生向けのコースや対応を公式サイトで明示している塾を紹介します。

順位は、編集部が次の4つの観点で比べてつけたものです。

  1. 中高一貫生向けのコースや対応を公式に明示しているか。
  2. 学校の教材や定期テスト、内部進学に対応できるか。
  3. 大学受験への準備につなげられるか。
  4. 教室数やエリアなど、通いやすさはどうか。

学校の成績対策を重視する家庭の目線でつけた順位のため、東大などの最難関を目指す場合は、下位の塾が合うこともあります。目的に合わせて読み比べてください。

順位塾名指導形式中高一貫生向けの主な対応向いている目的
1位中高一貫校専門 個別指導塾WAYS個別指導(1回120分)中高一貫校専門。学校の教材で定期テスト・内部進学を対策成績アップ・内部進学
2位東京個別指導学院個別指導(1対1・1対2)中高一貫校生の定期テスト・補習に対応定期テスト・苦手克服
3位個別教室のトライ個別指導(完全1対1)中高一貫校サポートコース苦手克服・先取り
4位早稲田アカデミー個別進学館個別指導中高一貫校生専用のコース定期テスト・内部進学
5位東進中学NET映像授業+担任指導中高一貫校講座(英語・数学)先取り・大学受験準備
6位河合塾対面の集団授業中学グリーンコース 中高一貫(速習)、MEPLO難関大に向けた先取り
7位駿台中学部対面の集団授業中高一貫生向けの大学受験コース難関大に向けた先取り
8位鉄緑会対面の集団授業中高一貫校生対象の東大受験指導東大・医学部
9位SEG対面の集団授業中1から6年間一貫の数学・英語難関大の数学・英語

1位 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS

中高一貫校専門 個別指導塾WAYS(ウェイズ)は、その名のとおり中高一貫校に通う生徒を専門に指導する個別指導塾です。中1から高3までが対象で、私立だけでなく公立や国立の中高一貫校にも対応しています。

最大の特徴は、1回120分という長い指導時間です。冒頭の確認テスト、演習、解き直しまでを塾の中で終わらせる仕組みで、通常の指導では宿題を出していません。

  • 学校の教科書や問題集、プリントを使って定期テスト対策ができる。
  • プログレス21やニュートレジャー、体系数学、4STEPなど、中高一貫校でよく使われる教材に対応している。
  • 学校ごとに重要な教材を決め、授業の進度に対して7割程度のペースで追いつけているかを管理している。
  • 内部進学の基準に合わせた対策や、英検®の対策も受けられる。

教室は東京17、神奈川9、埼玉3、千葉2のほか、大阪・京都・兵庫・愛知・奈良にもあり、合計38教室です(2026年10月時点)。公式サイトでは対面での指導を重視しており、オンライン指導のコースは案内されていません。

入塾金は税込22,000円です。月謝は学年によって異なり、公式サイトでは金額を公開していません。教材費や年会費などの追加費用はかからないと案内されています。

公式サイトによると、これまでに450校以上の中高一貫校の生徒、のべ18,500人以上を指導しています(2026年9月時点)。

「家では勉強しない」「中だるみで成績が下がってきた」というお子さんにとって、塾の中で勉強時間そのものを確保できる点は大きな魅力です。

無料の学習相談(40分)と体験指導(90分)があるので、まずはWAYSの公式サイトから予約して、学校の教材での指導を体験してみるとよいでしょう。

WAYSの無料学習相談・体験指導を見る

特徴や料金、向いている子をさらに詳しく知りたい方は、中高一貫校専門 個別指導塾WAYSの紹介記事をご覧ください。

2位 東京個別指導学院

東京個別指導学院は、ベネッセグループの個別指導塾です。先生1人に生徒1人、または生徒2人の形式を選べます。

公式サイトには中高一貫校生の定期テスト・補習のページがあり、学校別の対策と内部進学のサポートを打ち出しています。

プログレスやトレジャー、体系数学など、私立校で使われる教材にも対応していると案内されています。

定期テスト前には、受講していない教科も受けられる無料のテスト対策補講があります(形式は通常授業と異なり、回数に制限があります)。

入会金と年会費はかかりません。教室は270教室以上で、東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・福岡にあります。関西では関西個別指導学院の名前で展開しています。

料金や評判は、東京個別指導学院の料金と東京個別指導学院の評判・口コミで詳しく紹介しています。

3位 個別教室のトライ

個別教室のトライは、トライグループが運営する完全1対1の個別指導塾です。

「中高一貫校サポートコース」があり、NEW TREASUREやPROGRESS、体系数学、4STEPなどの教材に対応していると案内されています。

学校の進度に合わせたカリキュラムのほか、大学受験に向けた先取りのカリキュラムも組めます。高校生向けには内部進学対策のコースもあります。

入会金は税込11,000円で、月謝は授業の時間数や回数、講師のランクによって決まります。教材費は追加でかからないとされています。

全国に教室があり、自宅で受けたい場合はオンラインの個別指導も別に用意されています。

4位 早稲田アカデミー個別進学館

早稲田アカデミー個別進学館には、中高一貫校生専用のコースがあります。各学校の定期テストや内部進学テストに対応していると案内されています。

英語ではProgressやNew Treasure、数学では体系数学などの教科書に対応し、普段受けていない教科をテスト前だけ受講することもできます。

教室は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城にあり、対面とオンラインを切り替えて受講できます。

入塾金は通常22,000円で、時期によっては免除のキャンペーンもあります。月謝は通塾回数や学年に応じた見積もりです。

詳しくは早稲田アカデミー個別進学館の評判と料金の解説をご覧ください。

5位 東進中学NET

東進中学NETは、東進ハイスクールを運営するナガセの中学生向けコースです。中高一貫校生を対象にした「中高一貫校講座」があります。

講座は英語と数学で、映像授業で学んだあと、確認テストで定着を確かめる仕組みです。担任による学習指導や、チームミーティングもあります。

公式サイトでは、中学課程を2年で修了し、中学卒業時点で数学ⅠAまで修得することを目指すコースを紹介しています。

中高一貫校専用の校舎もあり、中高一貫校の中3生には東進ハイスクールや東進衛星予備校が案内されています。料金は公式サイトでは公開されていません。

6位 河合塾(中学グリーンコース 中高一貫・MEPLO)

河合塾には、関東の中高一貫校に通う中学生を対象にした「中学グリーンコース 中高一貫(速習)コース」があります。

中学の範囲を中2までに学び、中3から高校の範囲を先取りするコースで、英語と数学の講座があります。受講には認定(受講資格)が必要です。

中1と中2の講座は麹町校のみで、中3になると新宿や池袋、吉祥寺、横浜などでも受講できます。

また「MEPLO」は、中高一貫校に通う中学生と高校生のための東大現役進学塾です。プロ講師による少人数の対面授業で、池袋・本郷・表参道・横浜に教室があります。

7位 駿台中学部(大学受験コース)

駿台中学部には、難関大学の現役合格を目指す中高一貫生のための「大学受験コース」があります。

中1では英語・数学・国語の授業のほか、中3終了時までに数学Ⅱ・Bまで進む「アカデミック数学」もあります(お茶の水・横浜・津田沼で開講)。

1クラスは20名前後で、毎週土曜日に行われる無料の学力診断テストの成績でコースが決まります。

都内ではお茶の水・池袋・渋谷・豊洲・自由が丘・吉祥寺・大泉学園で、大学受験コースの時間割が公開されています。

8位 鉄緑会

鉄緑会は、中高6年一貫校の生徒を対象にした東京大学受験指導専門塾です。

原則として東大進学者の多い学校の生徒を指定校生として受け入れており、塾内でも学力別にクラスを分けています。

2025年度の新中1向け入会案内では、中1の4月に入会する場合に限り、指定校の合格者は選抜試験が免除されるとしています。指定校以外の生徒は選抜試験を受けて入会します。

授業は対面の集団授業で、1回3時間が原則です。本部校舎は東京・代々木にあります。料金は公式サイトでは公開されていません。

東大や医学部を目指して、高いレベルの仲間と競い合いたい生徒に向いています。

9位 SEG

SEG(科学的教育グループ)は、中1から高3を対象にした大学受験専門の塾で、東京・西新宿に校舎があります。

数学と英語、高校理科の授業があり、6年間一貫のカリキュラムで進めるため、高校受験向けの指導は行っていません。

通常授業の多くは、入会時にクラス分けを兼ねた入会試験を受けて受講します(1科目1,000円)。季節講習は試験なしで受講できます。

入会金は25,000円です。数学や英語を深く学びたい中高一貫生に選ばれています。

学年別に見る中高一貫生の塾の使い方

中高一貫生の塾の使い方は、学年によって変わります。お子さんの今の学年に近いところから確認してください。

学年学校で起きやすいこと塾に求めたい役割
中1〜中2授業の進度が上がり、英語・数学で差がつき始める学習習慣づくりと、定期テストの点数の安定
中3〜高1高校範囲に入り、中だるみが起きやすい苦手単元の立て直しと、評定の確保
高2〜高3内部進学の判定や大学受験が近づく内部進学の対策、または志望校に合わせた受験対策

どの学年でも、定期テストで平均点を下回る状態が続いたら、早めに対策を始めるサインです。

塾を始める時期の考え方は、中高一貫生の塾はいつからかを解説した記事で詳しく紹介しています。

英語と数学のつまずきが気になる場合は、中高一貫校の英語・数学の対策も参考にしてください。

体験授業や面談で確認したいこと

ランキングの順位よりも大切なのは、お子さんに合うかどうかです。多くの塾には無料の体験授業や学習相談があるので、入塾前に次の点を確かめましょう。

  • 学校名と使っている教材を伝えたとき、具体的な対策方法を説明してもらえるか。
  • 次の定期テストまでの計画を、日付を入れて示してもらえるか。
  • 授業のない日の勉強をどう管理するのか(宿題、自習室、学習管理など)。
  • 講師を変えたいときや、回数を増やしたいときにどうすればよいか。
  • 入塾金や月謝、講習費、教材費を合わせた年間の総額はいくらか。

体験のあとは、お子さん本人が「ここなら続けられそう」と感じたかどうかを必ず聞いてみてください。

東京で通える塾を探している場合は、東京の私立中高一貫生が通う塾の紹介記事も参考になります。

まとめ:中高一貫生の塾は目的と学校への対応力で選ぶ

中高一貫生の塾選びのポイントをまとめます。

  • 中高一貫校は進度が速く独自の教材を使うため、学校への対応力が塾選びの決め手になる。
  • 学校の成績や内部進学が目的なら、学校の教材に合わせられる個別指導が合いやすい。
  • 難関大に向けた先取りが目的なら、中高一貫生向けの大学受験コースがある塾が候補になる。
  • 家で勉強できない子は、塾の中で勉強時間を確保できるかを確認する。
  • 順位よりも、体験授業でお子さんが続けられそうかを重視する。

中高一貫校の6年間は、使い方しだいで大学受験に向けた大きな強みになります。まずは気になる塾の無料体験や学習相談で、お子さんに合う塾を見つけてください。