鹿児島県の中学生が高校受験の目安にしているのが鹿児島県統一模試です。鹿児島県教育振興会が実施していて、公式サイトは「県内最大規模の模擬試験で、毎年延べ4万2千人以上が受験しています」と書いています。
ただ、鹿児島県統一模試は原則として塾で受けるかたちの模試です。塾に通っていない場合はどうすればいいのか、受験料はいくらなのかが分かりにくくなっています。
この記事では、鹿児島県統一模試の2026年度の日程と受験料、塾に通っていない人の受け方を公式サイトの記載だけで整理します。あわせて会場が定員で埋まることがあるという見落としやすい点も取り上げます。
鹿児島県統一模試とは?主催と規模
鹿児島県統一模試は、株式会社鹿児島県教育振興会が実施する鹿児島県の公開模試です。公立高校入試の形式に沿って問題が編集されていて、志望校の合格判定を出すことを目的にしています。
- 主催は株式会社鹿児島県教育振興会(鹿児島市下荒田1-14-15)です。
- 公式サイトの表現は「県内最大規模の模擬試験で、毎年延べ4万2千人以上が受験しています」です。
- 対象は鹿児島県の中学1年生から中学3年生です。
- 科目は国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、英語には聞き取りテストが含まれます。
- 中学3年生の試験時間は各教科50分です。
同じ鹿児島県教育振興会は宮崎県統一模試も実施しています。宮崎県では会場テストがなく、宮崎県統一模試は参加塾か自宅受験の2つから選ぶ形です。九州の他県にも同じ役割の模試があり、福岡県ではフクトが県内最大規模の公開実力テストになっています。
鹿児島県統一模試の2026年度の日程と申込締切
中学3年生は通常の模試が6回あり、これに入試プレテストが加わって年間7回です。申込締切は実施日の10日前から2週間前ごろに置かれています。
中学3年生は年6回と入試プレテストの計7回
- 第1回は2026年6月27日(土)で、申込締切は6月17日(水)です。
- 第2回は2026年8月19日(水)で、申込締切は8月3日(月)です。
- 第3回は2026年10月3日(土)で、申込締切は9月18日(金)です。
- 第4回は2026年11月7日(土)で、申込締切は10月28日(水)です。
- 第5回は2026年12月5日(土)で、申込締切は11月26日(木)です。
- 第6回は2027年1月6日(水)で、申込締切は12月18日(金)です。
- 入試プレテストは2027年1月30日(土)で、申込締切は1月20日(水)です。
7回のうち5回は土曜日ですが、第2回と第6回は水曜日です。夏休みと冬休みの期間に当たるため平日に置かれています。部活や家族の予定と重なりやすいので、早めに確認しておくと安心です。
中学1年生・中学2年生は年3回
中学1年生と中学2年生は夏期・冬期・春期の年3回です。夏期は2026年8月19日(水)、冬期は2026年12月19日(土)、春期は2027年3月20日(土)に実施されます。試験時間は各教科45分です。
中学3年生になってから初めて模試を受けると、問題の量にも時間配分にも慣れていない状態で判定を受けることになります。内申点の出し方と計算方法とあわせて、中学2年生のうちに一度受けておくと見通しが立てやすくなります。
鹿児島県統一模試の受験料は会場も自宅も4,000円
個人で申し込む場合の受験料は、公式サイトに金額が明記されています。2026年10月時点の公式サイトの記載では次のとおりです。
- 会場テストは4,000円です。
- 自宅受験はCDなしが4,000円、CDありが4,300円です。
- 自宅受験の金額には送料・手数料・消費税が含まれています。
会場で受けても自宅で受けても基本の金額は同じ4,000円です。差が出るのは、英語の聞き取りテスト用のCDを付けるかどうかだけです。CDなしを選ぶ場合は、公式サイトのサンプル音源が自宅の機器で再生できるかを先に確かめるよう案内されています。
なお、塾で受ける場合の受験料は公式サイトには公開されていません。実施塾ごとに扱いが違うため、通っている塾か鹿児島県教育振興会に確認する必要があります。模試代は高校受験にかかる費用の一部なので、年間で何回受けるかを決めてから見積もると分かりやすくなります。
支払いは受験票が届いてからの後払い
申し込みの時点ではお金を払いません。会場テストでは実施日の1週間前を目安に、受験票とコンビニ払い用の払込取扱票または郵便局の振込用紙が届きます。自宅受験では問題用紙の発送時に請求書と払込用紙が同封され、問題用紙が到着してから1週間以内に支払います。
会場テストの支払期限は公式サイトのページによって書き方が違います。届いた案内に書かれた期限で確認するのが確実です。
問題が発送される前ならキャンセル料がかからない
キャンセルする場合は事前に鹿児島県教育振興会に連絡します。自宅受験については公式サイトに「問題発送前のキャンセル料は発生いたしません」と書かれています。
一方で、問題が発送されたあとは扱いが変わります。公式サイトは「受験ができなかった場合も、問題発送後の受験料の返金はしかねますので予めご了承ください」としています。会場テストを申し込んでいて都合が悪くなった場合は、自宅受験への切り替えもできると案内されています。
鹿児島県統一模試を塾なしで受ける3つの方法
受け方は3つあります。公式サイトは「原則として、統一模試を採用していただいている塾での受験となります」と書いています。そのうえで「お近くに実施塾がない場合などは、会場または自宅で受験できます」と続けています。
- 塾で受ける方法です。これが原則の受け方で、申し込みは通っている塾を通して行います。
- 会場テストを受ける方法です。県内各地の会場で受験し、申し込みは専用のWebサイトから個人で行います。
- 自宅受験をする方法です。問題用紙が郵送され、解いた答案を返送します。返送料は自己負担です。
つまり、塾に通っていなくても会場テストと自宅受験のどちらかを個人で申し込める仕組みです。申し込みはインターネットのほか、電話とFAXでも受け付けています。公式サイトは海外からのアクセスを制限しているため、海外から申し込む場合はGoogleフォームか問い合わせフォームを使うよう案内されています。
県によっては回ごとに受け方が決まっていて選べないこともあります。山形県の山形県もぎは塾会場の回と自宅受験の回が分かれているため、鹿児島県のように毎回3つから選べる形は比べると自由度が高いといえます。
入試プレテストの自宅受験は結果が出願変更に間に合わないことがある
1月末の入試プレテストを自宅で受ける場合は注意点があります。公式サイトは、成績票を出願変更に間に合うよう返却する予定としながら、出願変更の締切に間に合わない可能性もあると注記しています。
自宅受験は塾での受験より受験も結果の受け取りも遅くなります。最後の判定を志望校の最終決定に使いたいなら、会場テストを選んだほうが確実です。
鹿児島県統一模試の会場受験で先に確かめたい2つのこと
会場テストには、申し込む前に知っておきたい特徴が2つあります。どちらも公式サイトに書かれていますが、日程表だけを見ていると気づきにくい点です。
定員に達して受け付けが終わる会場がある
会場には定員があり、埋まると申し込めなくなります。2026年10月時点の公式サイトには、11月7日(土)実施の中学3年生第4回についての案内が出ていました。鹿屋商工会議所会場と国分パークプラザ会場が定員に達しているという内容です。
この2会場については、鹿屋地区は鹿屋市農業研修センター会場、霧島地区は霧島市商工会館会場、または自宅受験を検討するよう書かれています。キャンセルで空きが出ることもあるため、希望する会場が満席でも電話で問い合わせるよう案内されています。
申込締切までまだ日があっても、会場だけが先に埋まることがあります。希望の会場で受けたいなら、締切ぎりぎりではなく早めに申し込んでおくほうが安全です。
集合時刻が午前の会場と午後の会場に分かれる
集合時刻と終了時刻は会場ごとに違います。同じ日の同じ回でも、午前に始まる会場と午後に始まる会場があります。11月7日の中学3年生第4回の時間割では次のように分かれていました。
- 午前開始の会場では8時30分までに着席し、国語から理科まで5教科を終えて13時50分ごろ解散します。
- 午後開始の会場では12時45分までに着席し、13時に国語が始まって18時ごろ解散します。
- 奄美市社会福祉センター会場は9時10分開始で、途中に40分の昼食時間があります。
午後開始の会場だと夕方までかかるので、帰りの交通手段を先に決めておく必要があります。昼食時間がある会場とない会場もあるため、申し込んだあとに届く案内で自分の会場の時間割を確認してください。
持ち物は筆記用具・定規・コンパス・時計・受験票です。服装は基本的に制服で、アラーム付きの時計は机の上に置けないと案内されています。
成績票でわかることと判定の読み方
返ってくるのは個人成績票と、採点済みの答案のイメージデータです。志望校判定は予想合格率に応じた6段階で示されます。
- AAは合格確実圏で、予想合格率95%以上です。
- Aは合格可能圏で、予想合格率75〜94%です。
- Bはボーダー圏で、予想合格率50〜74%です。
- Cはチャレンジ圏で、予想合格率25〜49%です。
- Dは努力圏で、予想合格率5〜24%です。
- Eは志望校変更圏で、予想合格率5%未満です。
偏差値の計算式も公式サイトに示されていて、「偏差値=10(得点-平均)÷標準偏差+50」です。回ごとの難易度や平均点の違いを補正するための数値なので、得点が下がっても偏差値が上がることはあります。点数ではなく偏差値の推移で見るのが基本です。
成績票には直近7回分の推移が載り、学年をまたいで前回より上がったか下がったかが矢印で示されます。順位は全体と、自分の通う中学校がある地区の2つで表示されます。また、全体順位100位以内で総点400点以上の人、または100点満点をとった人には賞状が出ます。
判定の記号は便利ですが、1回の結果で志望校を決める材料にはなりません。関東のV模擬(Vもぎ)の偏差値の見方でも同じことがいえますが、複数回の平均で位置を見るほうが実態に近くなります。
鹿児島県の公立高校入試の日程も確認しておく
模試の日程を押さえたら、本番の日程も見ておきましょう。鹿児島県教育委員会が公表している令和9年度の選抜日程は次のとおりです。
- 推薦入学者選抜などの面接・作文等は令和9年2月2日(火)です。
- 一般入学者選抜の学力検査は令和9年3月3日(水)に国語・理科・英語、3月4日(木)に社会・数学です。
- 第一次入学者選抜の合格者発表は令和9年3月12日(金)です。
- 第二次入学者選抜は令和9年3月19日(金)に面接・作文等、合格者発表は3月23日(火)です。
学力検査が2日間に分かれているのが鹿児島県の特徴です。1月30日の入試プレテストから本番まで約1か月あるので、そこで出た苦手分野を埋める時間はまだあります。
出願期間や志願変更の期間は、年度によって変わります。最新の情報は鹿児島県の入学者選抜日程のページで確認してください。
鹿児島県統一模試は塾で受けるのが原則ですが、塾に通っていなくても会場テストと自宅受験のどちらかを個人で申し込めます。受験料はどちらも4,000円で、支払いは受験票や問題用紙が届いてからの後払いです。
気をつけたいのは会場のほうです。定員で埋まる会場があり、集合時刻も会場によって午前と午後に分かれます。日程表だけでは分からないので、申し込む前に希望する会場の空き状況と時間割を確かめておいてください。
日程や受験料は年度によって変わります。申し込む前に鹿児島県統一模試の公式ページと個人受験の案内ページで最新の内容を確認しましょう。