新潟県で高校受験をするなら、まず名前を聞くのが新潟県統一模試です。ただ、公式サイトの日程表をよく見ると、年間9回のうち会場で受けられる回は6回しかありません。塾に通っていない人ほど、ここでつまずきます。この記事では、2026年度の新潟県統一模試の日程と受験料、そして「会場受験がない回」と「会場を自分で選べない仕組み」を、公式情報だけで整理します。
新潟県統一模試とは?新潟県の中2・中3向けの公開模試
新潟県統一模試は、新潟県の公立高校入試を想定した公開模擬試験です。主催は新潟県統一模試会で、特定商取引法に基づく表記では事業者名を「株式会社ウイネット 新潟県統一模試会」としています。
公式サイトは「新潟県唯一の高校受験公開模試」と名乗っています。対象は中学2年生と中学3年生で、小学生と中学1年生の回はありません。規模については「中2・中3生を対象に新潟県公立高校入試を想定した県内最大規模の公開模擬試験」とあり、昨年度は「県内中3生の2人に1人がご受験」と書かれています。
試験科目は国語・数学・英語・社会・理科の5教科で、各50分です。英語にはリスニング問題が含まれます。持ち物は実施要項に「筆記用具・時計・コンパス・定規(または三角定規のいずれか)」と書かれており、会場受験の回には昼食と上履きが加わります。上履きは会場によって必要かどうかが変わります。
新潟県統一模試の2026年度の日程は全9回。会場受験は6回だけ
新潟県統一模試の中3模試は、2026年度は全9回あります。注意したいのは、9回のうち3回は会場が設定されず、自宅受験だけになることです。公式の実施案内では第2回・第4回・第8回が「会場設定なし」となっています。
中3模試の日程は次のとおりです。左が会場受験の実施日、右が自宅受験の実施期間です。
- 第1回 会場 4月5日(日)/自宅 3月14日〜4月5日です。
- 第2回 会場なし/自宅 5月9日〜5月17日です。
- 第3回 会場 7月12日(日)/自宅 7月4日〜7月12日です。
- 第4回 会場なし/自宅 8月19日〜8月30日です。
- 第5回 会場 10月4日(日)/自宅 9月26日〜10月4日です。
- 第6回 会場 11月8日(日)/自宅 10月31日〜11月8日です。
- 第7回 会場 12月13日(日)/自宅 12月5日〜12月13日です。
- 第8回 会場なし/自宅 2027年1月9日〜1月10日です。
- 第9回 会場 2027年1月31日(日)/自宅 1月30日〜1月31日です。
会場受験の実施日は、6回とも日曜日です。自宅受験の期間は、多くの回で「直前の土曜日から会場受験当日まで」の9日間に設定されています。
この構造は、受験計画の立て方に直結します。塾に通っていない中3生が会場の雰囲気で5教科を通して解けるのは、年間で最大6回です。第2回・第4回・第8回を受けるなら、自宅で自分で時間を計って解くしかありません。公式のQ&Aにも「会場実施がない回は受験票発行なし」と書かれており、会場がない回があることはこちらからも確認できます。
中2模試も実施されますが、公式サイトで日程が公開されているのは第3回の12月19日(土)からの回だけです。中2の年間回数は公表された表から数えられないため、ここでは触れません。
新潟県統一模試の受験料と3つの申込方法
受験料は公式サイトの受験申込ページに公開されています。2026年10月時点の金額です。価格は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
- 中3模試は1回あたり4,820円(税込)です。
- 中3模試をWEBで3回以上一括申込すると、1回あたり4,490円(税込)になります。
- 中2模試は1回あたり4,820円(税込)です。
1回あたり330円の差ですが、3回なら990円、6回なら約2,000円の差になります。受ける回をあらかじめ決められるなら、一括申込のほうが安く済みます。
申込方法は3つあります。塾を通さなくても個人で申し込めます。
- WEB申込は、アカウントを登録してから回を選び、決済に進みます。支払いはクレジットカード・コンビニ・銀行振込から選べます。
- 郵送申込は、申込書を記入して模試会に送り、後日届く請求書で銀行振込をします。
- 協賛塾・協賛書店での申込もできます。書店では受験料を直接持参します。
WEB申込の支払期限は「お支払方法選択日より5日以内」です。振込手数料とコンビニ支払手数料は自己負担です。なお一括割引はWEB申込限定なので、郵送や書店では適用されません。
模試そのものの費用だけでなく、受験全体でいくらかかるかを先に見ておきたい人は、高校受験の費用の内訳も参考にしてください。
締切は会場受験のほうが早い
同じ回でも、会場受験と自宅受験で申込締切が違います。会場受験のほうが1週間早いのが基本です。公式の実施要項に書かれた実例を2つ挙げます。
- 第1回(会場 4月5日)は、会場受験の締切が3月23日(月)、自宅受験が3月30日(月)です。
- 第5回(会場 10月4日)は、会場受験の締切が9月21日(月)、自宅受験が9月28日(月)です。
締切はどちらも月曜日に置かれています。ただし締切の数え方は公式サイトのページによって書き方が違うため、ここでは規則としては書きません。受ける回の実施要項ページで、その回の日付を直接確認してください。
締切に間に合わなかった場合、その回に申し込むことはできません。公式のQ&Aは「締切後申込は受け付けていない」としたうえで、代わりに過去の回を自宅で受ける方法を案内しています。対象は中3模試の第1回から第8回までで、中2模試は対象外です。成績処理は会場模試と同じように行われます。
会場は自分で選べない。中学校ごとに模試会が指定する
ここが他県の地域模試といちばん違う点です。新潟県統一模試では、受験生が会場を指定できません。公式のQ&Aには「会場の指定は承っておりません」と明記されています。会場実施は中学校ごとに模試会が指定する仕組みです。
原則は希望地区内の会場ですが、実施上の都合で地区外の会場を案内される場合もあると書かれています。特別な事情があるときは相談できます。「家から近いあの会場で受けたい」という選び方はできないので、申し込む前に、通える範囲がどこまでかを家庭で確認しておくと安心です。
会場は新潟・長岡・上越など県内各地に置かれ、第5回の実施要項では朱鷺メッセや県建設会館などが挙がっています。当日の流れについても、公式に手順が決まっています。
- 受験票は原則ダウンロード形式で、実施日1週間前を目途に取得できます。
- 座席表は試験日3日前から公式サイトのお知らせ欄に掲載されます。
- 当日は9時半から入場開始で、終了は16時10分頃の予定です。
- 遅刻の連絡は不要で、原則として試験開始後15分までは入室して受験できます。
- 受験票を忘れても、スタッフに申し出れば再発行して受験できます。
- 服装は自由で、携帯電話の持ち込みも可能です(試験中は電源を切るかマナーモードにします)。
文房具の貸し出しはありません。コンパスと定規は忘れると代わりがないので、前日に受験票の持ち物欄を見ておきましょう。
新潟県統一模試の自宅受験と欠席したときの扱い
自宅受験では、模試会から自宅に問題冊子と解答用紙が届き、解答用紙を返送します。会場受験と違い実施に期間があるため、部活や学校行事と重なっても日をずらして解けます。
会場受験を申し込んだあとに都合が悪くなった場合も、道はふさがっていません。公式のQ&Aによると、実施日2日前の正午までに電話やメールで連絡すれば、事前に自宅へ問題冊子を送ってもらえます。当日の欠席連絡は不要で、個人申込なら後日自宅に問題冊子が届きます。
欠席者向けの制度として、試験終了後5日以内に問題冊子と解答解説書が送られ、自宅で解いたあとに成績データを出力できる仕組みも案内されています。つまり受けられなかった回も、成績の形で記録に残せます。
ただしキャンセルと返金はできません。公式サイトには「お申込後のキャンセル、ご返金は、いかなる場合もお受けできません」と書かれています。入金前であっても同じです。学校行事や推薦・専願の予定を見てから申し込むのが安全です。
一方で、入金が遅れても受験そのものはできます。公式のQ&Aは「請求書到着後5日以内であれば、模試当日を過ぎてのお支払いでも問題なし」とし、入金前でも受験可能だとしています。この扱いは模試によって違うので、他県の模試と同じだと思い込まないようにしてください。
新潟県統一模試の成績表と志望校判定の見方
成績表は原則としてデータで発行されます。第5回なら成績データ発行日は10月15日(木)予定で、WEBで提供されます。紙の発行を申し込んだ場合は、データ発行日から約1週間で届きます。データ発行日より早く成績表を出すことはできません。
個人成績表には総合順位と各科目の順位のほか、志望校の合格可能性、領域別の平均点や正解率が載ります。学校単位ではなく県全体の中での位置が分かるのが、公開模試を受ける一番の理由です。
志望校の判定には内申点も使います。判定システムの入力仕様から、新潟県の内申点は5段階評価×9教科×3年分で135点満点として扱われていることが分かります。それを超える数値を入れるとエラーになります。前後期制や三学期制の場合は、学年ごとの平均値を合計して入力します。
内申点の数え方は都道府県で大きく違います。素内申と換算内申の違いを含めた全体像は、内申点の出し方と計算方法にまとめています。
他県の模試との違いと入試日程の確認先
他県の地域模試とどこが違うか
地域模試は県ごとに制度がかなり違います。新潟県統一模試の特徴は、会場を選べないこと、会場受験のない回が3回あること、入金前でも受験できることの3点です。
たとえば栃木県の下野模試は、中央会場を自分で選んで申し込み、入金がないと受験票が発行されません。福島県の新教研もぎテストは、一般公開会場が公開情報では10月の3会場だけという構造です。首都圏ならV模擬(Vもぎ)のように会場と種類を選ぶ形が一般的です。宮城県の新みやぎ模試は逆に、自宅受験の締切が実施日の約2週間後に置かれています。
自分の県の模試を調べるときは、「年間何回あるか」ではなく「会場で受けられる回が何回あるか」を数えるのが確実です。新潟のように両者がずれている県があります。
新潟県の高校入試日程はどこで確認するか
模試の日程を組むには、入試本番の日程も必要です。ただし新潟県教育委員会の入学者選抜のページは、学力検査日や出願期間がページ本文ではなくPDFに載る形になっています。
この記事では日付を引かずに案内だけ書きます。模試サイトや情報サイトの日程表ではなく、県教育委員会が出している原本のPDFを確認してください。選抜制度は改定が入ることがあり、年度を取り違えると予定がずれます。
公式情報は次の3つで確認できます。日程と実施要項は新潟県統一模試会の実施案内、受験料と申込手順は受験申込(個人)のページ、入試日程は新潟県教育委員会の入学者選抜のページです。
まとめ:申し込む前に確認したい3つのこと
新潟県統一模試は、県内の中3生の多くが受ける公開模試です。塾に通っていなくても、WEBから個人で申し込めます。
- 受けたい回に会場受験があるかを、実施案内で先に確認します。
- 会場は自分で選べないので、案内された会場に通えるかを家庭で話しておきます。
- キャンセルと返金ができないので、学校行事の予定を見てから申し込みます。
この3つを押さえておけば、「申し込んだのに受けられなかった」という失敗はかなり防げます。模試は判定を見るための試験ですが、同時に本番の時間配分を練習する機会でもあります。会場で受けられる回を優先して押さえておきましょう。